2008年6月25日水曜日

『いつまでもデブと思うなよ』台湾編 (暫定改訂版)

〔ちょっとお耳に〕

子供の頃は肥満児で、


大人になって一時痩せますたが、


今では中年太りに悩んでおります。


おまけ:バリバリのアイドルだったのね。

2008年6月20日金曜日

たたかふをんなたち

〔ちょっと小耳に〕

「臭いバス」が「どっと混む」とは、これ如何に?

どうも。
トド@日々是介護です。

残念ながらせんきちは行けそうにありませんが、明日、明治学院大学で下記のようなシンポジウムが開催されます。

第13回日本映画シンポジウム「女侠繚乱 日本映画のなかの女性アクション」

とき:6月21日(土)10:00~18:00
ところ:明治学院大学白金校舎2301教室
主催:明治学院大学文学部芸術学科 
予定:
10:00 開会
10:10 鷲谷花「総論 日本女性アクション映画」
11:10 板倉史明「視線と眩暈 美空ひばりのアクション時代劇」
11:50 昼休み
12:50 斉藤綾子「ゆれるエロス 緋牡丹博徒お竜」
13:30 志村三代子「安田道代と女股旅時代劇」
14:10 休憩
14:20 四方田犬彦「志穂美悦子と『女必殺拳』」
15:00 真魚八重子「70年代東映ピンキーヴァイオレンス」
15:40 休憩
16:00 上映とトーク 安里麻里監督(短編『子連れ刑事 大五郎!あばれ火祭り』)+鷲谷花+四方田犬彦
18:00 終了

日本映画ファンのみならず、香港映画ファンにとっても、香港映画における戦う女性像との比較検討を行う上で大変興味深い内容なのではないかと思います。
「入場無料・千客万来」だそうですので、お時間のある方は足をお運び下さい。

ではでは、婆さんのお守りに戻ります。

付記:

一、目下、ユーロスペースにて公開中の『1978年、冬。(西幹道)』、せんきちの古いお友達が製作及び宣伝に携わっております。心に沁みる佳作です。まだご覧になっていらっしゃらない方、どうぞ劇場へお急ぎ下さい。

二、某ミクシィで樂蒂と尤敏のコミュの管理人をやっていますが、超コアなメンバーが4人しかいません(とほほ)。ミクシィ会員で関心のある方は、ちょっくらちょいと覘いて見て下されば幸いです。

2008年6月9日月曜日

その婆、認知症につき

〔しようもない日常〕〔ちょっとお耳に〕

森繁先生はまだしっかりしておられるんだろか。

どうも。
トド@毎日が地獄です。

婆さんのせん妄と幻視、幻聴があまりにひどく、あっしも暴言を浴びせられて精神的にかなり参ってきたので、様子を見に来てくれたケアマネージャーさんに相談したところ、うちの近所に新しくできた精神科のクリニックの院長先生が、認知症の専門医でもあるとの由。
「渡りに舟」とばかり、先週、婆さんを連れて診察を受けてきましたが、その結果はというと、どうやらアルツハイマー型ではなく、レビー小隊、もとい、小体型認知症の可能性が強いらしいです。
このレビーちゃん(親しみをこめてそう呼んでいます←そうでもしないと辛くてやり切れないのよ)、1995年にその名が付いたという比較的新しい症例のため、認知症の本にもあまり詳しい記述がないのが悩みの種(ほとんどがアルツハイマーのことばかり)。
とりあえず、お医者さんから貰った薬(アリセプト)を飲んで凶暴性は鳴りを潜めていますが、幻視、幻覚は相変らずです。
そんなわけで、目下のところ婆さんの介護と自分の仕事でいっぱいいっぱいのため、こちらもさらにご無沙汰気味の開店休業状態になること必至ですが、なんとか店じまいせずに続けていこうと思っておりますゆえ、思い出した折りにでもお訪ね下さいまし。

で。

ちょこっとだけ告知。

7月、衛星劇場にて『女子大学生 私は勝負する』が放映されます。


この映画、1961年4月に香港で公開されたさいには(中文タイトル『飛女慾潮』)一大センセーションを巻き起こして大ヒットしたものの、映画館(京華)のスケジュールの関係で一旦は上映打ち切りに。
しかし、「仕切り直し」とばかりに翌5月に早くも再映され、またしても大入満員を記録したという、香港における隠れた大ヒット邦画であります(くわしくは、呉偉明先生のブログをご参照下さい)。
映画の内容は、日本の若者の生態を赤裸々に描いたもの・・・・らしいんですけれど、それにしても、「女子大学生」が「飛女」って、かなり強引なタイトルですねえ(当時、東宝の香港支社にいたという黄天始のアイデアか?)。

それから、同じく衛星劇場にて、馬力(馬浩中)が出演している東宝映画『ボルネオ大将 赤道に賭ける』が放映されます。
シンガポールロケ作品みたいなので、國泰が協力しているのでしょうか。
本編を観て、確かめたいと思います。

2008年6月2日月曜日

密密相思林 (My Sweet Memory)

〔えいが〕

コスプレ?

1976年、台湾(中影)。張佩成監督。李菁、梁修身、郎雄主演。

中影製作のトンデモ抗日&間違った原住民映画。
日本統治時代の阿里山を舞台に、互いに惹かれながらも時代に翻弄されて離れ離れになった原住民の青年(梁修身)と日台ハーフの女性(李菁)が、長い歳月を経てついに再会するまでを描いた作品・・・・とだけ書くと、なんだか「ちょっとええ話」みたいですけど、なんせこちとら抗日映画ですから、

いついかなる時代に於いても台湾は中国の一部だったのであり、それは日本統治時代にあってもなんら変わることはない。したがって、原住民も、本省人も、本省人と日本人のハーフも、皆々生きているんだ友達なんだ、じゃなくて、

台湾住民は皆中国人なのである。


という無理やりすぎる論理に基づいてストーリーが構築されているため、ヒルマンならずとも、

シンジラレナーイ!

と叫びたくなるような場面がてんこもりざます。

今、試みに、その例をちょこっとだけ挙げてみると・・・・。

郎雄演じる阿里山鉄道の機関士はなぜか瀋陽出身で(日本人が機関車を運転すると何か都合の悪いことでもあるのか?というか、日本人が機関車を運転できること自体認められないのだろうな、国府的には)、原住民(おそらく鄒族)の言語はもちろん、台湾語も日本語もわからない彼がどうやって暮らしているのかと思ったら、原住民たちは皆流暢な北京語を話し、郎雄は何の苦労もなく彼らと意思の疎通を図っているのでありますた。

シンジラレナーイ!

李菁の父(日本に留学した台湾人。日本女性と結婚して娘〔李菁〕をもうけるが、妻は死去)が経営する林業会社が日本軍に接収されることになるが、悪辣な軍人・藤澤(田野←田野はこんな役ばっかやってるね)によって父の部下が惨殺されると、その仕打ちに憤った原住民の長は藤澤に向かって、

ここは中国だ!

と叫ぶのでありますた。

シンジラレナーイ!

とにかくこの映画ときたら、原住民をはじめ、日本に長く暮らし日本女性を娶った本省人やその子供である日台ハーフの女性までもが、

自分は中国人なのだ。

という強烈な意識を持っているのであります。
思うにこれは、原住民や本省人の「日本情結」に対する国府の教育的指導といった側面が色濃く出ているのでしょうが、しかしそれにしても、当時台湾に相当数いたであろう日本人と本省人のハーフの人々に対してまで「お前たちは中国人なのだ」と説教するのは、大きなお世話以外の何ものでもありません(武、どうする?)。
「いくら抗日映画だからといって、この程度の映画しか作れないから内戦にも負けちゃうんだよ」と、嫌味の一つも言いたくなりますわ。

実はメインのストーリーよりも不肖せんきちが興味を持ったのは、李菁演じる日台ハーフの女性が心ならずも阿里山を離れることになった、それ以降の人生。
彼女は日本名・外山賢子を捨てて中国名・陳玉貞を名乗り、中国人としてシンガポールに移住、やがて台湾を再訪するのですが、何ゆえにシンガポールへ移り住むことになったのか、その説明はいっさい無いまま。
彼女の内面をもっと知りたかった気がします・・・・って、どだい無理な話か。

この帯を見よ!

付記:田野演じる極悪軍人の名前が「藤澤」というのは、阿里山といえば樟脳、ということからの連想でしょうか。