1969年、台湾(大衆)。白景瑞監督。甄珍、武家麒、鈕方雨主演。
週1どころか、月1ブログに成り果てそうな最近の拙ブログですが、皆様いかがお過ごしですか?
月の下旬になったら少しは落ち着くかと思っていたところ、自らオカマを掘る、もとい、墓穴を掘るような出来事が頻発、相変らず野暮用に追われております。
来月にはなんとか一段落着くと・・・・よいのですが。
と、まあ、そんな毎日ではありますが、昨日の學友さんのコンサートには行ってまいりました。
いやあ、堪能いたしました。
『祝福』も大声で合唱しましたし。
不詳せんきちは學友迷のお友達数人と1階中央の辺りにおったのですが、最前列で鑑賞していた別のお友達に拠れば、厳しい警備網を突破して後方から押し寄せてきた掟破りの内地の皆さんのおかげで圧死寸前だったそうです。
危ないから、ルールは守りましょうね。
ということで、本題。
またまた感想文をサクッと。
白景瑞監督の代表作の一。
DVD本体にある英文タイトルは"Not Coming Home Today"になっていましたが、本編中の英文タイトルは"Accidental Trio"とあったので、そちらを採用いたしました。
台北市内の同じマンションの異なるフロアーに住む3つの家族に巻き起こるそれぞれの事件(過剰に束縛する父親に反発して家出した娘、高雄出張と偽って女性と密会していた夫の不貞を疑う若妻、家庭生活に疲れて帰宅恐怖症に陥る夫)が同時進行、帰りたいけど帰れない人々がようやく我が家に帰り着いて大団円を迎えるというお話で、同一地点から3つの異なる物語が展開するというパターンは白監督のこの後の作品である『家在台北』でも用いられていますが、こちらの方が数段よい仕上がりになっているとわたくしは思いました。
が、現実には『家在台北』が多くの賞を受賞したのに対して、こちらは同名主題歌が道徳破壊の象徴として放送禁止になったりと、けっこう不幸な扱いを受けていた模様。
せんきち的には白監督作品中『再見阿郎』の次に出来がいいと思っただけに(弟にぞっこん命!の兄貴が怖い『大輪廻』3話もけっこう好きなんだけど)、当時の台湾映画界、特に国語映画界がいかに政治と深く結びついていたかがよくわかる現象と言えなくもないわね。
3つのエピソードの内、メインはやっぱり甄珍演じる家出娘のアバンチュール(死語)でしたが、せんきちとしてはダメおやじを地で行く韓甦演じるうだつの上がらないサラリーマンが女に騙される話の方が切実でありました。
甄珍は雷鳴演じるプレイボーイの記者(友人役で柯俊雄もちょっこし出演)から高いドレスをプレゼントされ、急遽それに着替えますが、ドレスがノースリーブだったのに気付いて、
しまった!昨夜腋毛剃るの忘れちゃったわ!
などと慌てない辺り、よほどお家の躾がいいのでありましょうね。
あたしなら慌てるけどさ。
(つい腋毛咄になってしまったところで、本日終了)
学友、来てらしたんですか。一階中央って、私と同じくらいの所?お会いしたかったです~。ところで「今天不回家」、持ってるけどまだ見てません。面白いんですね!近日中に見るとします。
返信削除hoisamさん
返信削除こんにちわ。
来てました。22列目の真ん中辺でした。
『今天不回家』、なかなか面白いです。後半ちょっとだれるのが難ですが。