台詞から取りますた。
どうも。
トド@寝汗がひどいわです。
というわけで、「芸能界のおくりびと」こと(おいおい)森繁さんがついにお亡くなりになりますたが、その前にもう一つ訃報を。
歌手の胡美芳さんがお亡くなりになりました。享年82歳。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
楽しめる1本。もれなく
万里昌代の腋毛が付いて来ます。
(製品にじゃないよ)
さて。
森繁さんの膨大な出演映画の内、香港ロケ物『社長洋行記』(目下、学芸員Kさんのブログで詳しい考察が進行中です)や台湾ロケ物『社長学ABC』(以前書いたヘタレな感想文はこちら)、あるいは「李香蘭」なる中華料理店を経営する怪しい満州帰りのおっさんを演じた『東京の休日』辺りはご存知の方も多いと思いますので、こちらでは森繁さんが元京劇役者だったと思しき中国の老人を演じた『戦場にながれる歌』をちょっこしご紹介しようかと思います。
『戦場にながれる歌』は、1965年の東宝映画。
作曲家・團伊玖磨の『陸軍軍楽隊始末記』を原作に、松山善三が脚本・監督を担当した作品です。
前述した通り、森繁さんの役どころはかつて京劇役者だったであろう老人。
今は娘とその許婚と共に静かに暮らしています。
(紫道士臉というやつね)
中国で京劇やってましたー!
これが日本初御目見得作品となりました。
しかし、そこへ飛び込んできたのが日本の軍楽隊。
老人は娘に命じて彼らに食事を与えますが、隊員の中には老人や娘を殺そうとする者もいて(その理由は本編をご覧下さい)、そんな彼らに老人が浴びせるのが下記の言葉。
※一応、日中対照にいたしましたが、森繁さんの話す中国語がほとんど暗号に近いため、聞き取り不能な箇所もございます(自信がない箇所は括弧で括ってあります)。
你們在南京殺了兩萬多無辜的(整個)老百姓。
你們日本兵全都是魔鬼啊。
今なら「自虐史観丸出し」と集中砲火を浴びそうな台詞ですけれど、ま、こんな役も演じていたよということで、まずはこれぎり。
香港娘の世界一の足ばかり。
付記:森繁さんが戦中、満州でアナウンサーをしていたことはよく知られていますが、奥様は台湾の台北第一高女OGだそうで、1962年3月の『社長洋行記』香港ロケのさいには、乗り継ぎで立ち寄った台北で奥様のために「なつかしの絵ハガキ」を購入したそうです(1962年3月31日付『日刊スポーツ』による)。
おまけ:このシリーズもまた観たくなった。
6 件のコメント:
ここしばらく胡美芳さんは膠原病で闘病生活を送られていたそうです。
改めてお二方のご冥福を祈ります。
吉田さん
こんにちは。
そうでしたか。
胡美芳さんは、本当に波乱の一生でしたね。
こんにちは。胡美芳さんは、小学校6年生のときだったか、わが町に公演にこられまして(キリスト教団体主宰)、見に行きました。「支那の夜」や「夜来香」など歌われました。生い立ちなどいろいろ語っていらっしゃって、子供心にもたいへんだなあと思ったのを覚えています。が、お話の内容はあまり覚えておりません(すみません)。美しい声とお衣装、扇子は覚えています。亡くなられたのですね。。。ご冥福をお祈りします。
hoisamさん
こんにちは。
胡美芳さんのサイン入りの自叙伝を持っていますが、それを読むたびに辛い時代を生き抜いてこられたのだなあと思います。
万里昌代の腋毛って、多数あるようで決行レアなのね。
「憲兵と幽霊」
「女巌窟王」
くらいなんじゃね?
あー、あと「新・悪名」の予告編で一瞬だけ…
他に何かありますか?
yuariさん
はじめまして。
>他に何かありますか?
残念ながら存じ上げません。
何かあったらご教示下さい。
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