〔ちょっとお耳に〕
御免なすって。懲りずに古新聞ネタどす。
さて、わたくしの古新聞の楽しみ方の1つに、「広告を読むこと」があります。
既に1960年代初頭から、日本企業の製品が香港に進出しておりましたが、そんな中で目に付いたのが「サッポロビール」の広告。
「七寶啤酒」なる漢字表記で、SAPPORO(サッポロ)の音を七寶(ちゃっぼう・広東語読み)という縁起のよい文字と音に当てています。
しかし、まてよ・・・・。
5年前、大連の南山賓館(現・富麗華南山花園酒店)の日本料理店(「行雲」。なくなっちゃったみたいです)で食事をしたさい、サッポロのビン生があったので注文したのですが、そのときの中文名はたしか「三宝乐(三寶樂。さんばおろー・北京語読み)啤酒」でした。
7つの宝と3つの宝。
すいません、4つ減ってますけど!
気になったのでちょっこし調べてみたところ、中国内地のサッポロビールは「江蘇省に設立した合弁会社・大富豪ビールがサッポロブランド「三宝楽」の現地生産・販売を行って」いるのだそうで、つまりはめいめい勝手に近い読み&縁起のよい文字を用いた当て字を行った結果、宝(どんな宝かは知らんけど)が4つも減る事態に陥ったようです。
そして、今でも香港や台湾では「七寶啤酒」で通っている模様。
あ、でも、台湾だと植民地時代もありますから、そのときはどうだったのでしょう?
やっぱりそのまま「札幌麦酒」だったのでしょうか。
またキリがなくなってしまいました・・・・。
付記:サッポロビール、尤敏主演の『香港の夜』(1961年)『香港の星』(1962年)公開時には東宝とタイアップ、「香港の夜も、東京の夜も、ビールは星のマーク 本場の味 サッポロ」「ミュンヘン 札幌 ミルウォーキー(懐かしいコピーですね) 世界の星 サッポロビール」という新聞広告を出しています。
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