2005年7月4日月曜日

痛い日曜日

〔しようもない日常〕

昨日の朝、突然右肩と右鎖骨周辺が痛み出し、「もしやこれは、動物霊の仕業か、はたまた人面疽のいたずらか?」と思い、念のため確認してみましたが、動物の顔も人間の顔も見えませんでした(当たり前だよ)。
今日になっても痛みが取れないため、接骨院で受診したところ、単に「筋を痛めたみたいですね」との由。
電気をかけた後でマッサージをしてもらい、今は湿布を貼っています。
お陰さまで、だいぶ痛みも和らいできました。

そんなこんなで、今日は軽めの話題で。

肩は痛いけれど、無理に動かさなければどうにかなるので、昨日は当初の予定通り、午後、フィルムセンターへ『白夫人の妖恋』を観に行ってきました。

ほぼ満員の入り。

東宝と邵氏の合作映画で、後の香港3部作(『香港の夜』『香港の星』『ホノルル・東京・香港』)にも出演(進行補佐も兼任)している馬力(馬浩中。京劇俳優・馬連良の息子)が考証を担当している作品ですが、お馴染みのSB(邵氏兄弟)マークではなく、邵氏父子時代の邵氏製片廠マークと東宝マークが仲良く並んで登場するオープニングは、とても珍しく貴重です。



本作のストーリーは言うまでもなく『白蛇傳』がベースですが(映画の中文タイトルも『白蛇傳』)、直接の原作は林房雄の『白夫人の妖術』のため、夢幻的というよりは怪異的色彩が濃いような気がいたします。
買わなきゃ買わなきゃと思いつつまだ邵氏版の『白蛇傳』を入手していないため、両者の比較ができないのですが、いづれ邵氏版を観ましたら、こちらでまたご報告いたしたいと思います。
こんな本もあるしなあ・・・・読まなきゃいかんか。

ラストの昇天シーンが、1963年の邵氏作品『梁山伯與祝英台』のラストシーン(本作と同じ円谷英二が特技を担当)で引用されているのは、『邵氏影視帝國』で邱淑婷氏がご指摘なさっている通り。


日本での興行成績はふるわなかった本作ですが、香港、台湾、東南アジア各国では大ヒット、邵氏は多額の収入を得たそうです。
呂訴上の『台湾電影戯劇史』(1961年、銀華出版部)に台北市の興行成績がありますが、それによれば本作は1958年に台北市で公開された日本映画の興行成績第1位で、41日間上映されて111万4071.3元の興行収入を得たそうです。
ちなみに、この年のアメリカ映画の興行成績第1位は『戦場にかける橋』で、55日間上映されて180万7842.7元、北京語映画の興行成績第1位は『貂蝉』で、74日間上映されて74万8285元の興行収入でした。
当時のレートがよくわからないので、日本円でいくらぐらいなのかがまるっきり不明なのですけれど・・・・。

オチがないので、まづはこれぎり。

2 件のコメント:

  1. 肩大丈夫ですか?お大事になさって下さいね。

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  2. jingさん

    ご心配をおかけして、すんませんです。
    だいぶよくなってまいりました。
    あと2、3回、治療をすればOKでせう。

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