〔橘ますみ〕
超お久しぶりの橘ますみたんネタ。
10月にますみたん主演映画のDVDが出ます!
『徳川女刑罰史』
異常性愛路線シリーズ第3作。
成人映画ながら、1968年の日本映画興行成績第9位を記録しました。
前作『温泉あんま芸者』でヒロインに抜擢されたますみたんにとっては、2本目の石井監督作品。
3話からなるオムニバスの内、ますみたんは第1話に登場、上田吉二郎に犯され、吉田輝雄(兄役)と近親相姦、果ては輝雄の自殺幇助をしてとっ捕まり、渡辺文雄からさんざん拷問を受けた末、波打ち際で逆さ磔にされてジ・エンド。
石井監督作品のますみたんは、いつもけなげで可憐な薄幸キャラですが、ここでも絵に描いたような薄幸娘です。
サディスト与力・渡辺文雄が、あぶない目つきでパツキン姉ちゃんを拷問にかける第3話の「ずばり責めまショー」も見ものでございます。
『徳川いれずみ師 責め地獄』
異常性愛路線シリーズ第6作。
シリーズ第5作の『異常性愛記録 ハレンチ』が興行的にあまり振るわず(あっしは好きだけど、この映画)、状況打開のため発奮した結果、ものすごいことになっちゃった1本(ヒロイン失踪事件や助監督ボイコット騒動等、有名なエピソードも数々ありますが、それらはここでは省略)。
この作品は『徳川女刑罰史』や『残酷・異常・虐待物語 元禄女系図』のような3話オムニバスではなく、通しのストーリーになっているものの、ヒロインから観ると、
第1部・お由美(片山由美子)編→第2部・お鈴(ますみたん)編→第3部・ハニー(ハニー・レーヌ)編
という3部構成になっていることがわかります。
ますみたんは、中盤のヒロイン(最初から出てるけど)・お鈴。
江戸一番の刺青師だった父・彫五郎を父の一番弟子である彫辰(小池朝雄)に殺され、その罪を着せられた彫辰の弟弟子でお鈴の恋人・彫秀(吉田輝雄)は島流しに。
お鈴も騙されて長崎に連れて行かれ、「中国のハーレムに置く処女の刺青女」(ありえねー!)にするべく彫辰の手で無理やり墨を入れられてしまいます。
ついに刺青が完成した夜、お鈴は服毒自殺を図りますが、そこへ島抜けして長崎に潜伏していた彫秀が助けに来ます。
しかし時すでに遅し、お鈴は彫秀の腕の中で息を引き取るのでした。
あれだけ陵辱されながらそれでも生娘という理不尽すぎる(?)薄幸娘が、今回の役どころ。
自力で江戸へ戻ろうと盲目の娘・おゆき(尾花ミキ)と脱走、迷路のような長崎の新開地を女2人で彷徨う場面は圧巻。
逃走の途中、可愛い子犬の姿を見て今まで怯えていたますみたんの表情が一瞬ほころぶ、そのときの笑顔こそがあっしにとっての「ザ・ベスト・オブ・ますみ」ざます。
絶命シーンも、ますみたん一世一代の名場面。
上記のDVDに『徳川女系図』『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』『ポルノ時代劇 忘八武士道』(←こちら、香港でも公開されております。中文タイトルは『肉林.浪子.快刀』。1981年3月13日から20日まで上映されて、144万1956香港ドルを稼ぎました)をプラスした「東映監督シリーズDVD-BOX 石井輝男篇」も同時発売になるざます。
でも、なんで『元禄女系図』が仲間外れになったんだか・・・・。
『徳川~』じゃなくて、『元禄~』の方を入れて欲しかったっす。
ま、輝ける(?)異常性愛路線第1作だしね。
気になるお値段は、DVD-BOXが23625円、単品だと4725円。
4725円×5=23625円・・・・。
BOX割引ってものはないのね、東映ビデオさん。
どっちにするか、考えます。
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