2005年9月21日水曜日

藤原とうふ店の謎

〔えいが〕

お湯をかける芸者@こんなん売ってます

先ほどから頭痛がひどいです。
頭痛薬を飲んだのですが、治りません。
でも、せっかく『頭文字D』を観てきたので、その感想でも。
しかし、普通の感想では面白くない、というか、そんなもんはもう皆様が書いておられるので、拓海と同じ

豆腐屋の子

である不肖せんきちが感じた

藤原とうふ店の謎

について、根掘り葉掘り考察してみようと思います。

(謎その1)
午前5時前にたった1人で全ての仕込みを終え、飲んだくれて寝ていられるお父さん。
あなたはきっと、徹夜で仕事をしているはずです。
なぜなら、


お豆腐の基本形である木綿豆腐は、上記写真の向かって右にあるような型に寄せ豆腐を入れ、重石を載せて固めて作るわけですが(詳しくは、こちら)、お豆腐ができたら仕込みはそれでおしまいというわけではございません。

今度はそのお豆腐を原料にして、


このような機械(中央奥)を使い、


厚揚げや、


油揚げ、


そして、がんもどき(大・小ございます)を作らねばなりません。
さらに言えば、油揚げは豆腐用の大豆とは違う少し小ぶりの大豆を使って作った油揚げ用のお豆腐を用います。

てなわけで、この作業を1人でこなすとかなりの時間がかかるという次第。

毎晩徹夜、ご苦労様!

(謎その2)
ドラマや映画にありがちな展開ですが、全く客が来ないですねえ、この店。
真昼間から店番ほったらかしにして、奥の茶の間に引っ込んでいられるなんて・・・・。

豆腐屋というのは客単価の低い商売ですから(うちの小売値段:お豆腐〔木綿・絹・焼〕150円、厚揚げ120円、がんもどき大120円、小45円、油揚げ70円、豆乳1合50円)、コンスタントにお客さんが来なければやっていけません。
拓海が配達するお豆腐を仮に100丁として、大量購入ですから卸値段で1丁120円で計算すると、それでも12000円。
あの経営状態ならば、1年で閉店でしょう、現実には。

「むじんくん」のお世話にならないことを祈ります。


忙しい豆腐屋さんで、真昼間から寝ていられるのは猫だけかもねん。うにゃあ。

以上、豆腐屋の子が感じた藤原とうふ店の謎でした。
瑣末な突っ込みですんません。
あ、映画自体は面白かったです、単純に。

付記:お父さん、水を使う商売なので、長靴を履いてゴムの前掛けを付けたほうがいいですよ。
拓海、食べ物屋の息子が自分とこの店先でゲロしちゃいかんだろ。するならお向かいの家の前でしなさい(おいおい)。

2 件のコメント:

  1. こんばんわ。

    せんきちさん、お豆腐屋さんでしたか!

    凄い。

    それだけで尊敬します。
    私には絶対に出来ない職種です。

    劇中で秋生さんが上手いこと使ってた(ように見えた)豆腐包丁って中華にもあるのでしょうか。

    素朴なギモンでスミマセン。

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  2. DHSさん

    こんにちわ。
    家業は豆腐屋なんですが、跡を継がなかったもので・・・・(販売や焼豆腐作りぐらいはします)。
    あ、でも、うち、今月末で閉店なのです。
    立ち退きにあっちゃいまして(くわしくはまた)。

    >豆腐包丁
    どうなのでしょう?
    日本独自のものなのでしょうか。
    見た目中華包丁にも似てますね、少し。
    中華の豆腐は硬いと思うので、特別に豆腐用の包丁を使わなくても大丈夫のような気もします。

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