2006年4月8日土曜日

見たくない

〔ほん〕


しゃおがんさんの『実録 亞細亞とキネマと旅鴉』でも取り上げていらっしゃいましたが、今年に入って丸善から出た『台湾映画のすべて』、ようやく読み始めました。

が。

細かいことにあんまり目くじらを立てたくないのですけれど、序章において既に、

ショウブラザーズ(香港)の黄梅調映画『梁山與祝英台』(24ページ)

や、

ヒロイン祝英台を演じた凌波(25ページ)

というようなありえねー!誤記を発見、いささかげんなりしております。

素人が書いた本ならいざ知らず、まがりなりにも研究書なのですから、このような初歩的なミスはもう見たくないというのが本音です。

また、日本で公開された作品には原題の後に括弧して邦題が明記されているのですが、一般公開こそされていないものの映画祭ではもう何度も公開されているので、ここは『梁山伯與祝英台(梁山伯と祝英台)』と書いた方が親切ですし、同様に『江山美人』(25ページ)も1962年に日本で劇場公開されているので、『江山美人(江山美人)』とすべきでしょう。

というわけで、ひとしきり問題点を指摘したところで最後まで読むことにします。

これにて撤収。

4 件のコメント:

  1. せんきちさん こんにちは。
    お久しぶりです。

    『台湾映画のすべて』、図書館から借りて読み終えましたが、『梁山泊與祝英台』となっていたのはこの章の執筆者の部分だけで、台湾の研究者の部分では『梁山伯與祝英台』と正しい表記になっていたかと思います。(既に本を返してしまったので、不確かですが)著者の完全な思い違いでしょうね。

    この本の誤植はまだましなほうです。名前は挙げませんが、ある映画研究者の書いた中国関係の記述の誤植の多いこと、多いこと。こういう人は全然気にしないのか、他の著書にも必ず誤植が見つかります。

    誤植というと最近一番笑ったのは、発売されているDVDでタイトルが『宗家の三姉妹』とでっかく印刷されているのを見たときです。私が買ったときは『宋家の三姉妹』だったのに……なんで変わってしまったのでしょうか???

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  2. 紅紅さん

    お久しぶりです。

    >この本の誤植はまだましなほうです。

    なるほど、そうなのかもしれませんね。
    ただ、当方も分野は違いますがとあるジャンルの売れない研究者なので、同じ研究者としてつい看過できなかったこと、またその他深い深い諸々の事情により、今回は特に取り上げた次第です。
    例えて言えば、「『曽根崎心中』のヒロイン・お染」クラスの誤記に思えてしまったもので・・・・。

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  3. せんきちさん、今晩は。
    お引越しの方は落ち着きましたでしょうか?

    本でもCDでも、題名が気になりますね。
    「~のすべて」とか「~全曲集」とか。
    これで全部か?とか思っちゃって、ははは。
    まぁ、「~のごく一部」とか「~のほんのちょっと」とかでは、売れそうにないですね。

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  4. 胤雄さん

    こんにちわ。
    ダンボールの山の中で暮らしています。
    この本のタイトルは、版元のほうで勝手につけちゃったんだそうです。
    どう考えても「すべて」ではないですよね。

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