2006年5月24日水曜日

ヤッたら泣くな、泣くならヤルな

夢見る恋人たち。

再開したはいいものの、あんまりやる気が出なくて困っております。
とりあえず、最近DVDで鑑賞した映画の感想をサクッと。

一個女工的故事 (Fly with Love)』
1979年、台湾(中影・永昇)。張蜀生監督。陳秋霞、秦祥林主演。

そのタイトルから、あたしゃてっきり陳秋霞演じる貧しい女工さんと秦祥林演じるエリートの悲恋物語だとばかり思っていたら、なんのこたあない、ハッピーエンドでやんの。

しかも、陳秋霞だけじゃなくてそのお友達2人の恋の行方も描いた群像劇で、じっさいには

三個女工的故事

でおました。

秦祥林の励ましにより、政府から融資を得て造花の製造を始めた陳秋霞の事業の行方が?なままだったり、突っ込みどころはいくつかあれど、何より陳秋霞が可愛いし歌も堪能できるので、よしとしましょうな映画。

張純芳が同僚役でちらりと顔を見せています。

白屋之戀 (Love in A Cabin)』
1972年、台湾(中影)。白景瑞監督。 甄珍、鄧光榮主演。

こちらは前作以上に、というか、全編突っ込みどころ満載の愛情文芸映画。
白監督お得意の懲りすぎの映像による、主役2人がいちゃいちゃしてる場面が、これでもかこれでもかと続きます。

年下の恋人(鄧光榮)を子ども扱いしていた甄珍が、いたしちゃった後で涙を流しながら言う台詞が、

あたしたち、まだ結婚していないわ。

ですと。

やる前に言えよ。

で、その後、甄珍の住む掘っ立て小屋で2人きりの結婚式が繰り広げられるわけですが、今観ると失笑もののこんな場面も、おそらく当時は、

なんてロマンチックなの。

と、乙女たちの憧れを誘ったに違いなく・・・・。

ラストはお定まりの悲恋ながら、これもかなーり過激な展開。

いったいどうやったらあんなふうに事故れるんだ、鄧光榮?

ところで。

上記2本に登場する主人公(秦祥林、甄珍)は、子供の頃両親を失い、親戚(決まって金持ち)に引き取られて養育され、ゆくゆくはその親戚の実子と結婚して跡を継ぐように定め付けられている、という、自由恋愛(死語)もままならない身である点が共通しております。
そんな主人公が、苦難にもめげず愛を貫き通すという姿に、当時の若者は涙したのでしょうなあ。
現実世界においても、まだまだ親の決めた縁談が多かったのでしょうし。

ま、ロマンチック・ラブがすばらしいだなんて、幻想に過ぎないと思いますけどね、正直言って。

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