1988年、香港(好朋友)。林德祿監督。張曼玉、陳奕詩、馮寶寶、余倩雯、吳家麗主演。
今さらネタですが、先だってレンタル落ちビデオを
50円
でゲットしたのと(「泣けます!」なんてシールが貼ってありましたよ)、ここんとこ龍剛版『英雄本色』のリメイクが話題になってるので「そういやこれもオリジナルは龍剛だったよなあ」と思ったこともあり、オリジナルと比較してみるのもまあ面白かろうと考え、取り上げてみました。
オリジナル同様、複数のコールガールのエピソードが同時進行で描かれます。
メンツは5人ですが、エピソードは4つ。
この内、張曼玉はオリジナルにおける恬妮の、馮寶寶はオリジナルにおける金霏のエピソードを、細かいディテールの違いはあるもののほぼそのまま踏襲しています。
オリジナルの金霏同様、馮寶寶のエピソードが悲惨です。
余倩雯のエピソードは、李琳琳と陳曼玲のエピソードを合体したようなお話。
オリジナルにあった「トイレで赤ん坊産み捨てて逃走」はありませんでしたが、陳曼玲がやってたチン○詰めは衝撃度アップで再登場、これが一番の見せ場になっておりました。
陳奕詩と呉家麗はクラブのホステス役で、これはオリジナルにはない趣向。
ただ、仕事にせっせと励む陳奕詩の前向きキャラは設定やストーリーこそ違え、オリジナルで丁佩が演じた役柄に通じるものがあります。この陳奕詩、実は内地からやってきて不法滞在していたいわゆる「大陸妹」だったことがばれて強制送還になるんですが、そこで彼女が叫ぶ台詞が、
1997年になったらまた来るわ!
という、いかにも時代を感じさせるもの。
その後、ほんとに来たんでしょうか、もう一遍。
オリジナルにあるような問題意識を持ったマスコミや善意の第3者の存在はここにはなく、ただ淡々と4つのエピソードが出てくるというだけの映画でしたが、せんきちとしては、んー、オリジナルの方が面白い、というか、あの時代に(1973年)ああいう映画を作ったという心意気の方を買いたいと思いました。
とりあえず、マギーファンは観といた方がいいかもね。
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