2006年6月21日水曜日

美艷玉女

〔ちょっとお耳に〕


遅ればせながら、W杯ですね。
「サムライ・ブルー」と「マタニティ・ブルー」は同じ種類の言葉なんじゃないか、と思う今日この頃。
せんきちは風邪がぶり返してしまい、鼻水じゅるじゅる状態です。

さて。

24日からの新文芸坐における特集上映「脇役列伝」にて、『女巌窟王』が上映される(6月27日)のを記念(?)して、今日は同作品の台湾公開時の新聞広告をご紹介。


台湾でけっこう人気のあった大蔵新東宝作品にふさわしく(?)、中央にはデカデカと

大製片家 大藏貢

の文字が。

はっきり言って、主演俳優よりも目立ってます。

で、その主演俳優に目を向けると、

「愛染桂」男主角 吉田輝雄
美艷玉女     三原葉子
性感肉彈     万里昌代

と、名前に先行してキャッチフレーズがくっ付いていましたけど、けっこう意外だなあと思ったのが、三原葉子が「美艷玉女」で、万里昌代が「性感肉彈」だということ。

日本だったら、逆さまじゃないかと。

先だってご紹介した前田通子の「腋毛」といい(ああ、これでまた腋毛で検索してくる人が増えちゃうわ)、このキャッチフレーズといい、「お国変われば萌えどころ変わる」なのでありましょう。

三原葉子は、尤敏の仲間(玉女)だったんだね。

ちなみに、この新聞広告が掲載されたのは1963年4月24日付『聯合報』。
新東宝がつぶれてから既に2年近い歳月が流れているのに「日本新東寶最新出品」とは、台湾の宣伝マンもよく言ったものだと思います。

なお、最後に一言付け加えておきますと、この映画、万里昌代のサービスカットに注目(シャワーシーンを見逃すな!)の一品でございます。

お楽しみに。

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