2006年8月18日金曜日

コールドケース2 第5話 ブレスレット

〔テレビ〕

こんな映画にも出てます、ちょこっとだけ。


2004年、アメリカ(CBS)。グレッグ・ヤイタネス監督。キャサリン・モリス主演。

CBSのドラマ"Cold Case"の第2シーズン第5話(Who's Your Daddy)。

いきなりアメリカのテレビ・シリーズですが、ゲストで『素顔の私を見つめて・・・・(Saving Face)』のミシェル・クルジーク(Michelle Krusiec、蜜雪兒古斯克、楊雅慧)が出ていたので、ちょっこし取り上げてみました。

日本版オフィシャルサイトによる第5話のあらすじは、下記の通り。


リリーの元を、カンボジア人の少女カーラ・ディエットが訪れる。殺された母スーナリーの物らしきブレスレットがインターネット・オークションで売られているので、出所を突き止めて欲しいと言う。カーラの両親は十数年前に強盗に射殺され、ブレスレットが無くなっていたのだ。カーラに付き添ってきたライル・ブッカーという黒人は、事件の通報者であり、その後何かとカーラの面倒を見てきていた。リリーは元麻薬中毒のブッカーを怪しむが、ブッカーは純粋な好意からであることを強調する。彼はまた、スーナリーの口元に泥がついていたと証言する。


で、この捜査の過程でカーラの両親の実像やら、母親とブッカーの過去やら、カーラのおばとカーラの両親の複雑な関係が浮かび上がってくるのですが、エピソードの核心にあるのはアメリカにおけるアジア系不法移民の悲惨な実態です。
結局、カーラの両親が殺害されたのもそこに原因がありました。

今回、ミシェル・クルジークが演じていたのはカンボジア人の少女カーラ・ディエット。
どーみてもカンボジア人には見えない(だって台湾人だもん。それを言ったら、カーラのおじ夫婦なんか日系人だったよ。雇主がカーラの母親に「ミス・サイゴン」とか話しかけて、「私はカンボジア人です。それに、サイゴンはベトナムの首都です」と切り返される場面があったけど、そんならこのキャスティングはどうよ!と思っちゃったのもまた事実なのではありますが)というミもフタもない話は置いておくことにして、18歳(!)という設定のせいか、日本語吹替の声はご本人のそれとは似ても似つかぬものでおました。

彼女は2002年にゲスト出演していた『ER 緊急救命室 IX』第7話「痛みに耐えて(Tell Me Where It Hurts)」でも、雇主と性的関係を持たざるを得ない中国人メイドに扮していましたが、今回、カーラの母親に性的交渉を求める男(カーラの父親の雇主)が白人だったのに対して『ER』のそれは同じ中国人という、いわば民族内格差でして、どちらの方がより痛ましいのかしらん、などとも考えてしまいました。

でも、こういう「悲惨なアジア系移民」というアメリカのドラマに繰り返し出てくるモチーフって、香港映画における「内地からやって来た貧しい男女」となんだか共通するような気もいたします。
等身大の彼ら彼女らが描かれるようになるのは、いったいいつのことになるのでありましょうか。

(於:WOWOW)

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