2011年7月2日土曜日

夢のグァム島殺人事件

〔橘ますみ〕〔テレビ〕

第100話の一部。
一瞬、ますみたんが映ります。

1971年3月1日、東京12チャンネル。中川信夫監督。沢たまきその他レギュラーの皆様、三原葉子、玉川良一、佐藤允、橘ますみ、他。

どうも。
トド@暑いですねです。
約半年ぶりの橘ますみたんネタ。

橘ますみたんがゲスト出演した『プレイガール』第100話。
中川信夫監督の「酒豆忌」で観ることができました。
ストーリーは『プレイガール完全攻略』(1999年、白夜書房)からの引用です。

日の出観光から独立、西垣観光を興した西垣(玉川良一)は、グァム島にホテルを建設するという夢を現実のものにしようとしていた。計画を阻止しようとする日の出観光から家族を殺すと脅迫された西垣は、プレイガールに護衛を依頼。西垣と妻の麻子(三原葉子)、息子の崇夫(佐藤允)、その妻の律子(橘ますみ)、プレイガールを乗せ、船はグァムに向かう。船中、崇夫が毒を盛られ、医務室に運ばれた。同時に西垣も何者かに襲われ、プレイガールが駆けつける。日の出観光の岩上(潮健児)が乗船していたのだ。誰もいない医務室で、崇夫は女医(篠雪子)に何事かを囁き、息を引き取る。権利書を狙って医務室に忍び込んだ岩上をプレイガールが追跡している間に、崇夫の死体が消えていた。そして再び西垣が襲われ、麻子にも脅迫状が届く。岩上は拘束されていたため、犯人は他にいるようだ。動揺した麻子は、戦地から突如復員してきた前夫と娘を捨て、西垣と駆け落ちした過去をたまきに打ち明ける。グァムに着くと律子はある決意を胸に秘め、麻子を恋人岬に誘う。

えー、ストーリーをお読み頂けばわかる通り(以下、ネタバレバリバリ)、麻子に捨てられた娘こそ他ならぬ律子で、自分と父を不幸のずんどこ、もとい、どん底に突き落とした麻子に復讐するため素性を隠したまま崇夫と結婚、麻子を殺す機会を虎視眈々と狙っていたのでした。
しかし、いざ麻子を殺害する段になって目の前の母を殺すことができない自分に気付いた律子は、そのまま岬から身を躍らせて自らの命を断つのでした。
「でも、崇夫と結婚って、異父兄妹じゃ近親相姦になるんじゃない?」とお考えのそこの奥さん、いえいえ、崇夫は西垣の連れ子で全くの血の繋がりがないんですのよ、ご心配なく。

役柄が役柄だけにこのドラマのますみたんは終始愁い顔で、石井輝男監督作品や「ずべ公番長」シリーズでのますみたんとは違った一面を垣間見せていました。
上映後の桑原幸子さん(プレイガールメンバー)のトークによれば、撮影は一旦船でグアムに渡った後、帰りの船上で行われたのだそうで、幸子さん曰く、

皆は船で行ったのに、橘ますみ(呼び捨て)だけが飛行機で直接グアムへ行ったんですよ!

とのことでした(しかも何度も何度もその話を〔忌々しげに〕するもんだから、小心なますみたんファンのわたくしはその度に心の中で「すいません、すいません」と謝まっちまったよ)。
映画の撮影が忙しかったからかなあ?と思いましたが、調べてみると『ずべ公番長 ざんげの値打ちもない』は4月28日公開なので関係ないようですし、いやあ、なぜでしょうね?

中川信夫監督は長い監督生活の中でこのグアム島ロケが「最初で最後の」海外ロケになったとのことですが、西本正さんの希望通り邵氏行きが実現していたら、もっと違う展開があっただろうになあと思いました。
中川監督が邵氏へ行っていれば、おそらく香港映画史にも確かな足跡を残すことになったでしょう。
何より、桂治洪監督と中川監督の出会いが叶わなかったということが、わたくしには残念に思われてなりません。
そして邵氏で撮って欲しかったっす、凌波がおネエの香港版『プレイガール』。

と、橘ますみたんネタが最後は中川監督の邵氏行きに関する話題に変わったところで、今日はこれぎり。

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