2005年3月18日金曜日

女巌窟王

〔えいが〕

1960年、新東宝。小野田嘉幹監督。三原葉子、万里昌代、吉田輝雄主演。

昨日が『大盗歌王』だったので、今日は『女巌窟王』を(全然かんけーないけど)。

悪辣な組織によってその身を蹂躙され、恋人と肉親を惨殺されたダンサー姉妹がやがて復讐を遂げるという物語ですが、ま、そんなあらすじよりは、三原葉子たんと万里昌代たん演じるムチムチシスターズのフェロモンに神経を集中させた方がよいと思います。
なにせ、のっけからこの姉妹(マナカナ、じゃなくて、ユミエミ。あれっ?ザ・ピーナッツじゃん!)がムンムンムラムラ夕陽が沈む(ギンギンギラギラだよ!)ってな感じのセクシーダンスをご披露、その後、駄目押しとばかりにシャワーシーンまでくっついてきます。
で、このシャワーシーンが悩殺モノ。

昌代たん、サービスよ過ぎ。

その後、絶海の孤島で九死に一生を得た2人は、なぜか着ていたワンピースをセパレートの水着に改造、そのグラマラスな肢体(死語)を惜しげもなくさらしつつ、助けを待ちます。
と、そこへ現われたのがさわやか天然系ヨット野郎・吉田輝雄。
あくまでも「いい人」な吉田さんは、

よーよーネエちゃんたち、いい身体してんな!2人まとめてたっぷり楽しませてもらうぜ!

なんてことは言わずに黙ってこの2人を助け、ついでに孤島に眠っていた隠し財宝も持ち帰ります。
この財宝を元手にしてパツキン&サングラスの女性実業家・二階堂に変身した葉子たんは、昌代たん&吉田さん(この2人、いつの間にやら恋仲に)と一致団結して、自分を陥れた奴らへの復讐にとりかかるのでした・・・・。

終盤のクライマックスシーンで冒頭のムンムンムラムラダンスが復活、その肉体の迫力で組織のボス(江見俊太郎)を追い詰めていくさまは、痛快ですらあります。

でも、よく考えてみたら、最後までその氏素性がよくわからない吉田さんが、一番得体の知れない人物だったりします。

ヨットに乗るのが仕事だったのかしらん?

孤島に流された美女が思いがけず巨万の富を得、それを元にビジネスを興して敵に復讐するというパターンは『女真珠王の復讐』と同じで、こちらの方が無理矢理感が強いものの(『女真珠王~』も相当無理矢理だけどね)、なにしろあのフェロモンにかかっちゃあ全てがチャラですわ。

はい、ごちそうさまでした。

(於:チャンネルNECO)

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