2005年9月23日金曜日

鳥ぎんの釜めし

〔ちょっとお耳に〕


今日は朝から昼過ぎまで都内某所で秘密会議に出席し、会議終了後、急ぎ京橋の映画美学校へ行って、「山形国際ドキュメンタリー映画祭前夜祭」の全景特集の内、『午後のおかず(下午飯的菜)』(1997年、台湾〔全景〕。黄祈貿監督)と『仕事をください(請給我一份工作)』(1997年、台湾〔全景〕。楊明輝監督)を観ました。

が、『午後のおかず』では半分ぐらい寝ていたので、『午後のおねむ』に・・・・。

『仕事をください』は、外国人労働者を受け入れた結果、これまで主に単純労働に従事していた原住民が職場を追われて失業しているという現状を取り上げたものでしたが、彼らと入れ替わりに職を得た外国人労働者も、きわめて劣悪な労働条件の下で酷使されているという、これまた苦い状況なのでありました。

結局、得をするのは・・・・(以下自粛)。

話題は変わって。

先日、鳥ぎんの釜めしをいただきました。
五目(写真)とカニ。
どう見ても2人前はありそうなおみやげ用の五目釜めしを頬張りながら、あっしが思い出したのは、尤敏小姐のこと。
彼女、鳥ぎんの釜めしがお気に入りだったようで、1961年4月27日付『報知新聞』掲載(10面)の「日本になじむ 香港女優ユー・ミン」には、

・・・・好きな日本料理はカマメシとヤキトリ。撮影が早く終わったときなど、ときどきホテル(帝国ホテル・せんきち注)を抜け出し、銀座裏のカマメシ屋のノレンをくぐる。

とあり、事実、1962年7月の来日時には、鳥ぎんで釜めし食べてる姿を激写されています。


一説によると、彼女は白いご飯が苦手だったらしいですから、日本料理では釜めしがお気に入りというのも、何となく納得がいきます。
そういえば、先だって京都へ行ったとき連れて行ってもらった先斗町の料理屋さんも釜めしが名物で、あっしは「鱧ごはん」という鱧と枝豆を炊いたのをいただきましたが、たいへん美味でした。
尤敏小姐もきっとお気に召したんじゃないかな、この店のこと。

ちなみに、苦手な日本料理は刺身だそうで、となると、『ホノルル・東京・香港』で宝田明にワサビ寿司食わされて吐き出す(香港名物〔?〕ここでも出現!美女が吐く!)場面、あれは演技じゃなかったんですね。

ご苦労様でした。

2 件のコメント:

  1. そういえば、宝田明って北京語がペラペラなんだそうですね。日本語を100とすると北京語は80位話せると何かの本で読んだことがあります。ユーミンとも意思疎通は全く問題なかったんでしょうね。

    ところでもうご存じだと思いますが、浅草東宝が来年1月末で閉館決定しましたよ(涙)。もうあの大スクリーンでユーミンを見ることもなくなります。悲しいことです。

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  2. ozaさん

    こんにちわ。ごぶさたしてます。
    『最長的一夜』での宝田さんの北京語は、なかなか堂々としたものでした。
    ところどころ発音のおかしなところがありましたが、あれは役柄上わざとそうしていたのではないかと思います。
    一度ご本人にその辺のところを伺ってみたいものです。

    浅草東宝の件、こちらには書きませんでしたが、存じております。
    三百人劇場ともお別れで、淋しい限りです。

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