1987年、香港(Filmark)。ブルース・ランバート監督。ジョフ・ヒューストン、グレン・カーソン、ピーター・S・デイヴィス主演。
元の作品である『女王蜂』のデータ:
1981年、台湾(永宇)。王重光監督。陸一嬋、柯俊雄主演。
台湾映画『女王蜂』に無理やりニンジャ映画をくっつけて勝手な英語の台詞を被せた、文字通り観る者を「地獄」に陥れる「居酒屋クーポン」ムービー。
『女王蜂』自体は、姉を惨殺された妹(陸一嬋)が、復讐鬼「女王蜂」と化して男たちを次々と襲うものの、恋人の父親が姉の仇だった・・・・とかいう映画みたいなんですけど(ビデオから類推)、これがフィルマークの手にかかると次のようなストーリーに変貌してしまいます。
さる国の軍事機密書類を巡り、これを奪わんとするブラック・ニンジャ(悪)と阻止せんとするホワイト・ニンジャ(正義。なんだかこんなものを連想しちゃうけど)との間に抗争が勃発、ブラック・ニンジャは書類の行方を知るロビン(ホワイト陣営)を拉致します。
その頃、ロビンの婚約者・マリーはロビンとの結婚式を控え、妹のジェニー(陸一嬋)と共にルンルン気分(死語)でロビンが来るのを待っていました。
しかし、ジェニーが外出した隙に、ブラック・ニンジャはマリーを犯したあげく惨殺するのでした。
姉の墓前で復讐を誓ったジェニーは、自分もホワイト・ニンジャになることを決意、伝説のニンジャマスター・アルフレッドの許を訪ねます。
で、そのアルフレッドなんですが・・・・
別れた夫が実はニンジャだったということを、張美瑤は知っているのだろうか・・・・。
趣味の書道でも書く字は「忍」。
ジェニーの熱意に根負けしたアルフレッドは、弟子入りを許可します。
ちなみに、ホワイト・ニンジャってこんな感じ。
戦うとき、敵とごっちゃにならないのか?
対するブラック・ニンジャの首領はこの方。
晴れて弟子入りを許可されたジェニーを待っていたのは、身体に墨を入れる儀式でした。
遅れてきた『責め地獄』。
いれずみが完成したら、次は特訓です。
ハードな肉体改造の他に、欠かせないのが、
厳しい修業を経たジェニーに、ようやく一人前のニンジャとして認められるときが来ました。
マスターは彼女に、
「狂った蜜蜂」というニンジャネームを授けてくれました。
なるほど「女王蜂=ニンジャ・狂った蜜蜂」なのね。
ということは、
になるのか(おいおい)。
てなわけで、ニンジャ・狂った蜜蜂となったジェニーですが、その矢先にマスターがブラックニンジャの罠に嵌まってあえなく爆死、怒りに燃えるジェニーは復讐を開始します。
この件はサイコーに面白い!元のままで観たかった!
ちっともホワイト・ニンジャじゃないよ。
1人、また1人と仇を殺していったジェニーは、ついに最大の仇敵であるマーク・ロー(ブラックニンジャの手先)との一騎打ちを果たしますが、マーク・ローの息子・アレックスはジェニーのかつての恋人でした。
アレックスはマーク・ローに撃たれそうになったジェニーをかばって亡くなり、息子を手にかけてしまったマーク・ローもその場で自害して果てます。
空しい復讐でした・・・・。
この後、ホワイトとブラックのニンジャ決戦があって映画は終わりますが、はっきり言ってどーでもよし。
また、ロビンとブラックニンジャの首領が、ベトナム戦争のさいの戦友だったというサイドストーリーもありますけど、これもいりませんわ。
正直、観ていてしんどい、というか、3年寿命が縮まった気がしたものの、『女王蜂』の画質自体は『台湾黒電影』で使われてた映像よりもはるかにきれいでした。
何より、陸一嬋がたまらなく魅力的。
エキゾチック・フェイスにスレンダー・ボディ(死語連発)というモデル系の美女で、いわゆる「二陸一楊」の中では彼女が一番好みかも。
ニンジャ部分を早送りしてご覧下さい。
せんきちさん、ようやくコメントできます。
返信削除柯さんネタ、とても楽しく拝見しました。
私も柯さんにだったらニンジャにされてもいいです(?)。
いつもながら感心してしまいますが、どこでいかにしてこういうレア物を探してこられるのですか? 今後とも期待しています!
hoisamさん
返信削除こんにちわ。
レスが遅れてすいません。
これは『台湾黒電影』に出てきた映画を捜索する過程でぐうぜん発見しました。
某ニンジャ映画サイトに感謝です。