2008年1月30日水曜日

ちまちましたお買い物 in 2008年初春

〔しようもない日常〕


どうも。
腰痛に悩むトドです。

先日お知らせしたシンポジウムのテーマにも関連してきますが、不肖せんきち、国府台湾では日本の戦争映画上映など以てのほかほか弁当だと漠然と思い続けてきたのですけれど、昔の『聯合報』の映画広告を見ると、『独立愚連隊』やら『最後の脱走』やらといった映画がけっこう上映されているんですねえ。
で、「なんでじゃろ?」とつらつら考えてみたところ、上記2作品における(日本軍の)敵は八路軍。
特に『最後の脱走』なんて、共産党の非人道性を台湾市民にアピールするにはまたとない好教材(?)だったりするわけでして、反共の道具として日本の戦争映画をうまいこと(?)利用していたのですな。


そういえば、潘迎紫が安藤昇の相手役をつとめた『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』でも、日本軍の戦闘対象は八路軍で、しかもかなり戯画化された女兵士が登場していました。
ついでにいうと、裕次郎の『零戦黒雲一家』なんてのも台湾では上映されていまして、これは米軍相手ですから、とにかく、国府軍相手でなければとりあえずはOKということだったのでせうか。


緻密なように見えて、意外とアバウト。

さて。

昨年の夏に「ちまちましたお買い物」と題した、せこ過ぎる物欲ルポをお届けしましたが、またぞろお買い物ネタを。

ここんとこ、昔の香港のスライド集めに少々凝っております。
そんなわけで、こちらでちょこっとだけ収穫物のご紹介。

九龍總站


ピークタワー


佐敦道の夜景


沙田の水上レストラン
(沙田畫舫)


沙田大酒店(Sha Tin Heights Hotel)


沙田大酒店は、今日いうところの「シティリゾート」的なホテルだったんでせうか。
詳しくは、こちらこちらをご参照下さい。

おまけ:昨年の暮れ、こんな本が出ていました。


誤植が若干気になりますが、大変な労作であることに変わりありません。
残念ながらAmazonでは在庫切れ、ただ、こちらの古本屋さんでは1550円という割引価格で購入できます(ここから検索してみて下さい)。

2008年1月26日土曜日

映画と〈敵〉― 中国語圏映画における日本軍の表象

〔ちょっとお耳に〕

まいど!鬼子でーす!

どうも。
脂肪たっぷり、トドです。
ゆうべは、真夜中に婆さんのう○こと格闘していました。
すっかり排泄介助にも慣れましたわ。

で。

下記のようなシンポジウムの情報をキャッチしましたので、自分メモがてら告知なんぞを。


「映画と〈敵〉―― 中国語圏映画における日本軍の表象」

とき:2008年2月2日(土)14:00~16:30
ところ:東京大学駒場キャンパス 学際交流ホール(京王井の頭線・駒場東大前駅下車 徒歩1分)

通訳つき、参加費無料、事前登録不要(どなたでもご参加できます←これ重要)

発表者
・藤井省三氏(東京大学):2000年中国映画における「日本兵」――姜文監督『鬼が来た!』と蒋欽民監督『戦場に咲く花』
・メアリー・ウォン氏(Mary Wong 黄淑嫻)(香港・嶺南大学):Domesticating the Enemy: The Representation of Japanese in Hong Kong Cinema of the 1950s and 1960s
・三澤真美恵氏(日本大学):冷戦期台湾における銀幕の「敵」
・許金龍氏(中国社会科学院 外国文学研究所):ある南京出身者から見たスクリーン内外の日本兵

司会
・野崎歓氏(東京大学)

主催
・「文学・芸術の社会的統合機能の研究」(LAC)


「中国語圏映画における日本軍」といえば、水谷尚子氏の『「反日」解剖 歪んだ中国の愛国』がとても参考になりますけれど、ここではモチ出番は無し。
藤井先生ファミリー(そんなのあるのか?)勢ぞろいといった布陣でせうか。

不詳せんきち、婆さんのこともあるので行かれるかどうかはまだ未知数なのですが、なんとか都合をつけて聞きに行きたいなあと思っております(特に、三澤先生の発表)。

興味のある方は、足をお運び下さい。

2008年1月20日日曜日

車が無い!

〔たび〕

黒松世界。

またしてもご無沙汰しております。
スウィーニー・トドです(おいおい)。

婆さんの介護保険の申請やら、認定作業やら、ケアプランの作成やら、ヘルパーさんの手配やら、訪問入浴やらですっかりくたびれ果てておりました。
現在も、

暇があったら寝ていたい

という体たらくです。
今後、婆さんがどうなるのか予断を許さない状況ですが、当分は婆さん中心の介護生活を送らなければならないようで、わたくし、すっかり腹を括りました。
ということで、こちらの更新も休み休みになるかと思います。

で。

また少し、台湾旅行の報告でも。

12月23日(日)、阿妹のコンサートの前に旧知の樂蒂迷・Aさん(「樂蒂紀念館」の管理人さん)と会ったのですが、その折、

「これ、○○さんに渡してくれる?」


とせんきちの大学時代の先輩への献呈署名入り幾米(ジミー)日本語訳本を託されますた。
彼女の妹のご主人が作家の幾米先生なのだそうです。
全然知りませんでした。



実は、せんきちの大学時代の先輩に某女流作家の方がおりまして、以前、その先輩のサイン本(もち中文版。台湾でも非常に有名です)をAさんに進呈したことがあって、それで私がクロネコヤマト役に選ばれた模様。
Aさん曰く、私への幾米先生サイン本も用意してくれていたらしいのですが、

「名前を書き間違えた」

のだそうで(ほんとか?)、それは後で送ってくれるとの由。

ということで、お預かりした本は今月の12日に先輩にお目にかかったさい、無事に手渡すことができ、幾米先生には台北で買ってきた先輩の本の中文版にサインを貰ってお送りしました。

写真は、そのAさんと行った黒松世界(微風廣場内)。
思っていたよりも全然小さかったです。
見終わった後、黒松のソーダを飲んで、地下の糖朝で甘いものを食べますた。
蜜瓜西米露を食しましたが、本店の方がうまいね、やっぱり。

Aさんから京都と奈良のおすすめのお寺を聞かれたので、大徳寺やら東福寺やらいろいろ挙げましたけれど、観光ツアーだと清水寺とか金閣寺辺りにしか行かないらしいっす。
もったいない。
Aさんは「日本の歴史に興味がある。日本が好きだ」と仰って下さいましたが、そんな風に言われて素直にうれしいと思う反面、過去に日本人がアジアの人々にしたことを思ってなんとなく申し訳ない気持ちにもなってしまう、せんきちなのでありました。

糖朝でお茶した後、ホテルに帰ったら、ホテルの前に停めておいたAさんの車が

レッカー移動

されていますた。
いちおう駐車ゾーンに停めておいたのですが、時間超過で持っていかれちゃったみたい。
Aさんは「いいよ、いいよ。気にしないで」といってくれましたが、激しく責任を感じました。
すまんことをしたわ。

同じく黒松世界にて。
デブの中年女。

2008年1月4日金曜日

男優☆伝説宝田明自選作品特集

〔ちょっとお耳に〕

台北の「臺灣世紀回味懐舊餐廰」にあった
『香港の白い薔薇(香港白薔薇)』のポスター。
立ってる人が宝田さん。

どうも。
あけましておめでとうございます。
トドです。
まだ年賀状書いていません(爆)。

今年の正月は、それはそれは素晴らしいものでした。

婆さんが元旦の深夜に謎の徘徊を繰り返した挙句、

ぎっくり腰再発

・・・・今までの苦労が全て水の泡と消えました。

来週、介護保険の申請をします(前にもしたんだけど、ちょっと歩けるからって「要支援」にしやがった。今度こそ「要介護」だぜ)。

さて。

ちょっと告知です。

2月、衛星劇場にて『香港の夜(香港之夜)』が放映されます。
放映スケジュールは下記の通り。

2月1日(金)9:45~、6日(水) 9:30~、14日(木) 21:00~、 23日(土) 9:00~

なんだか朝の放映ばかりですが(タイトルは夜なのにね)、今回の放映は衛星劇場の企画である

男優☆伝説宝田明自選作品特集

の一環で、他にもいろいろな作品の放映がある他、宝田さんのインタビュー番組もあるみたいですわん。

近頃の宝田さんといえば、『ゴジラ』の人というよりは、

尤敏、樂蒂、放浪記

の三題噺がつきものになっているみたいですけれど、『最長的一夜』の放映は無理だし、『放浪記』は目下のところ日本映画専門チャンネルで「成瀬巳喜男劇場」がオンエア中とあってこちらでの放映はなし、『接吻泥棒』や『美貌の都』といった思いっきり二枚目していた頃の作品が中心のセレクトの模様。

『獣人雪男』は無理か(大して面白くないけど)。