1967年、台湾(國聯)。李翰祥監督。楊群、朱牧、洪波、劉維斌、伍秀芳主演。
またまたご無沙汰しております。
まずは、足のご報告なんぞを。
脛に開けた穴は無事塞がり、包帯も取れました。
が。
折れた骨はまだくっつきません。
気長に待つしかなさそうね・・・・(とほほ)。
では本題。
國聯製作の抗日映画。
日中戦争時における重慶特務(楊群、他)と日本軍(朱牧、他)との息詰まる攻防を描いた作品です(別題:『地下司令』)。
タイトルの『十萬青年十萬軍』は、1944年、蒋介石が中国の知識青年に向けて抗日戦への従軍を呼びかけたさいのスローガン「一寸山河一寸血、十萬青年十萬軍」からきていますが、作品の内容から考えるとむしろ別題である『地下司令』の方がしっくりくると思います。
基本的に神経戦中心のスパイ物なので、派手なドンパチはなし。
日本軍幹部をお色気で手玉に取るスパイも出てきますが、大してサービスカットもないので(入浴シーンぐらいか?)、そちら方面のお楽しみ(?)もございません。
で、結果的には当たり前のことながら重慶特務の勝利!に終わるのですが、この後いきなり爆竹がバンバン炸裂して抗日戦もおしまいになる、という展開は、かなり唐突。
ありがたいことに、
侵略者は必ず滅びる
というお説教まで垂れて、あっけなく劇終。
登場人物の中でちょいと気になったのが、この方↓。
日本軍将校・林中尉と言いながら、実は重慶特務なのですが、林という苗字から見てやっぱり台湾籍の抗日青年なのかなあ、と思ったのですけれど、その辺りの説明はいっさいなし。
なんかようわかりませんでした。
抗日映画名物(?)の、
は、ここでも健在でしたが、日本軍の皆さんは、
おしなべてスケベ
ではあるものの、
必ずしも極悪非道ではありません
でした。
てなわけで、以下、例によって関連情報。
こんなの作って何になるのかと思ったのが、伊賀忍者屋敷も真っ青の重慶特務屋敷。
水洗トイレのタンクが、あら不思議、
隠し扉に早変わり!
でも、トイレの水はどうやって流すんだ?
タンクが偽物なのにさ・・・・。
本作の監督は李翰祥になっていましたが、
もう1人、
洪波が「執行導演」を務めておりました。
『菟絲花』もそうだったけれど、李翰祥が途中まで撮って投げ出しちゃったということなのでしょうかねえ。
これもようわからん。
すごいです。ちょび髭も謎のトイレも…。
返信削除おしなべてスケベ…。。。
せんきちさんはさすがマニアックなのをご覧になるのですね。これを日本で見ているのはせんきちさんだけかもしれませんネ。
ところでこういう作品はどこで売っているのですか?
YesAsiaさんですか?
hoisamさん
返信削除こんにちわ。
トイレにはびっくりしました。
便器の穴から出てきてくれたら、さらにプラス30点!だったのですが・・・・。
これはyesasiaで買いました。
國聯物は他にもいろいろ香港でVCDが出ていたみたいなのですが(台製との提携作品を除く)、ほとんどが入手困難になっていて、今買える物だけとりあえず購入した次第です。
日本で語られる台湾映画はどうしても中影作品中心になってしまうので(極論すれば台湾映画史=中央電影史、みたいな)、「國聯ってどんな映画を作っていたのか知らん?」と思う物好きな方がいた場合の手がかりにでもなればと思い、取り上げてみました。
李翰祥監督の『西施』は台製との提携作品ということでソフト化されていないのでしょうか。
返信削除(映画祭での上映はあったようですが)
せんきちさん
返信削除しばらくブログ・サーフィンを怠けていて、骨折大事件、存じませんで。
大丈夫ですかぁああああ???
もっと年取ってから骨折するよりよかったって思ってくださいまし。お大事に!
吉田さん
返信削除こんにちわ。
『西施』は、台湾でビデオ化されています。
ただ、現在では入手困難です。
また、発行元の台製(台影)も現在では消滅しているため、版権がどうなっているのか、よくわかりません。
台湾の図書館に行けばビデオの閲覧が可能なようです。
今度台湾に行ったら、観てこようと思っています。
もにかるさん
こんにちわ。
おかげさまで、もう大丈夫だと思います。
が、骨がくっつくまではまだ油断ができず・・・・。
3月に香港へ行こうと思っていたのですが、骨がつくまで予約もできません。
とほほ・・・・。