2015年3月30日月曜日

せんきち的観点からみた「安藤昇伝説」

〔えいが〕〔ちょっとお耳に〕

いのちしらず。

どうも。
トド@あったかくなって桜満開と同時にまたぞろ花粉症も満開……です。

さて。

来たる4月4日(土)からシネマヴェーラ渋谷にて開催される特集上映「祝・芸能生活50周年 安藤昇伝説」について、とてつもなく偏った映画ファンであるせんきち的観点による見どころをご紹介。

・『阿片大地 地獄部隊突撃せよ!』ニュープリント上映!!!

以前、旧ブログでも取り上げましたが、ペギー潘こと潘迎紫(ジミー先生の腕をちょん切った命知らずのじゃじゃ馬娘にして今ではアンチエイジング女優)がヒロインに抜擢され、安藤昇先生(こちらも先生)と共演した作品。
戦中派三部作の一作であるばかりでなく、満映OBである加藤泰監督による大陸映画というのも、見どころのひとつであると言えましょう。
もちろん、潘迎紫の初期作品であるという点においても。
せんきちがラピュタ阿佐ヶ谷で観たときには落命寸前のボロボロプリントだったのですけれど、このたび、ニュープリントで復活!、これを記念した山根貞男氏によるトークショーも開催されます(4月4日〔土〕18:00から)。

・湯浅浪男監督作品(『血と掟』『逃亡と掟』)の上映

後に台湾へ渡って彼の地に帰化、湯慕華となった湯浅浪男監督と安藤昇先生が組んだ3作品(『血と掟』『やさぐれの掟』『逃亡と掟』)の内、2作品が上映されます。
『血と掟』は、言わずと知れた安藤昇先生の映画デビュー作。
安藤先生が映画界入りしたいきさつに関しては、『映画俳優 安藤昇』(山口猛、2002年、ワイズ出版)にくわしいので ここでは割愛いたしますが、結論だけ簡単に言うと、映画界入りのきっかけを作ったのが湯浅監督だったという次第。
その後立て続けに3本の映画で湯浅監督と組むことになる安藤先生でしたが、その後は野村芳太郎監督や井上梅次監督、加藤泰監督といった一線の監督と組むことになり、やがて東映へ、という流れになることは周知の通り。
その安藤先生による湯浅監督評が『映画俳優 安藤昇』にありますが、

「湯浅は素人の俺が見ても、ひどい監督だもの。最初こそ俺は初めての体験で分からなかったけれども、映画の仕事を続けていれば分かるわな。俺でさて、これが映画なのかと思ったほどだった。」(96頁)
と、さんざんです。
しかし、その後も湯浅監督と安藤先生の縁は完全に切れたわけではなく、湯浅監督が台湾から一時帰国したさい、ひょっこり安藤先生の許を訪ねてきたことがあるそうです。

「…だけど、 一〇年くらい経って、忘れた頃に(恐らく湯浅がいったん帰国した昭和五〇年だと思われる)俺の家に遊びに来たことがあった。台湾の女優を連れてきて、俺に紹介したが、たいした女優ではなかったな。」(97頁)

台湾女優と共に帰国して、もう一度日本映画界で一旗挙げようとしたのでしょうか、その辺りのことは謎のままです。

ところで、拙ブログでは、これまで湯浅監督に関して何度か詳しく取り上げてまいりました。
以下は、それらの記事の一覧です(別ネタにちょこっと出てくるものも含む)。

朱洪武續集劉伯温傳 (A Story of "Lou Bo-Wen")〔2007年7月11日水曜日〕
湯浅浪男監督超不完全作品リスト(その1)〔2009年2月23日月曜日〕
湯浅浪男監督超不完全作品リスト(その2)〔2009年2月25日水曜日〕
湯浅浪男監督超不完全作品リスト(補遺)〔2009年5月15日金曜日〕
懷念的人〔2009年6月7日日曜日〕
一見鍾申(意味不明)(その2)〔2009年12月25日金曜日〕
一見鍾申(意味不明)(その3)〔2009年12月27日日曜日〕
原びじつかんへ行ってきました〔2011年7月8日金曜日〕
原びじつかんへ再び行ってきました〔2011年8月5日金曜日〕

また、湯浅監督作品で助監督を務め、湯浅監督の台湾での第1作『霧夜的車站』で主役(!)を演じた安藤達己監督(1938~2013)のインタビュー記事(「安藤達己監督インタビュー 幻の日台合作映画のこと、主演映画『霧夜的車站』のこと」)を台湾映画の研究誌『台湾映画 2009』(2009年、東洋思想研究所)に寄稿させて頂きました。

今回の特集上映で取り上げられる作品をご覧になる前に、ぜひともお読み下されば幸いです。

付記:湯浅浪男監督についてここのところ殆どブログで取り上げていなかったので、 「久しぶりに何か書くかー!」と思い、何気なく検索してみたところ、ウィキペディアに湯浅監督の項目ができていることを発見いたしました。
拝読する限りかなり充実した内容で、確認してみると、どうやら昨年(2014年)の8月から9月頃にかけて書かれたものであるようです。
監督の生年及び生地(注1)や台湾での作品リスト等、拙ブログや安藤監督へのインタビューを参考にして下さったと思しき記述も多く、当方の趣味の調べ物が少しでもお役に立ったとしたら嬉しいことだわと思い、注記と参考文献を確認したところ、どうしたことか拙ブログや安藤監督インタビューに関しては全く触れられていませんでした。
無論、「おたくのブログやインタビューは一切読んでいない。あくまで独自に調べたものだ」と言われてしまえばそれまでなのですけれど、少しでもこちらをご覧になっておられたのでしたら、どうかその旨明示して頂きたく存じます。
よろしくお願い申し上げます。

(注1)監督の生年及び生地を明記したのは『安藤達己監督インタビュー』が最初で、武久康高氏の「映画「神童桃太郎」「桃太郎斬七妖」(1970、台湾)について 戦後台湾における「桃太郎」」における記述はこれを踏襲したものです。ちなみに、監督の生年と生地に関しては、『中國時報』の報道にその記載があります。


2015年3月22日日曜日

大阪アジアン映画祭で観た映画のことなど(後編)

〔えいが〕

宿泊していたホテルの近所に
ある喫茶店「珈琲の名門 ジャバ」の
オーナー・ジャバ男さん(ウソ)。


どうも。
トド@牡丹餅地獄です。

というわけで、前回の続き。

(3月15日(日)に観た映画)
この日観た映画は、全てQ&A無し。

単身男女2(單身男女2)
一言で言うと、「トー先生、内地で資金回収映画」(爆)。
でも、こんなやっつけ仕事(スマソ)のラブコメでもそこそこ水準以上の仕上がりにしちゃうところが、やはり師匠(王天林)譲り。
前作に続き、今回もやっぱり高圓圓が全く魅力的に見えないのよ。
もしや、彼女のよさは見た目よりも…(以下自粛)。
古天樂がいろいろな意味で「ファイト!一発!」していますた。

バングラシア(猛加拉殺手)』(ツイッターのつぶやきまとめ)
本国(マレーシア)では検閲で上映に待ったがかかったという旧正月映画ですが、KLのインド人街でバングラデシュ人とマレー人が繰り広げるチープなソング&ダンスシーン等、インド映画ファンにもお薦め。
 「出稼ぎ労働者は出て行け!」と叫ぶ華人の名前がハン・グオレン(韓国人)で、先祖の名前がハン・トゥア(Hang Tuah)という点にもバカ受け。
そしてあのウェスタンルックは、『アリババ(Ali Baba Bujang Lapok)』辺りの引用なのでしょうか。
4月にシネマート六本木のクロージング企画として開催されるマレーシア映画特集でぜひ上映して欲しいっす。

 『ファニーを探して(Finding Fanny)』(ツイッターのつぶやきまとめ)
46年前に出した手紙を発端にしてお話が始まるというのは『海角七号』みたいだけれど、話の中身はまったく異なります。
老いた郵便局長・ファーディが初恋の女性に出した手紙が戻って戻ってきたことで彼が心の中にずっと閉まっていた秘密が露わになるわけですが、彼に限らずサビオもロージーもアンジ-も皆、それぞれの心の中に秘密を抱えています。
彼らの秘密はファーディの初恋の女性を探す旅の過程で徐々に明らかになっていきますが、そのきっかけとして重要な役割を果たすのがよそ者である画家のドン・ペドロ。 つまり、彼らの秘密は全て外部からもたらされるもの(戻ってきた手紙、ドン・ペドロ)によって明らかになっていきます。
そして、あの不幸な猫の出来事も、あまりにあっけないといえばそれまでなのですが、あの出来事をありのままに受け入れることにより、ロージーは自分の秘密に真正面から向き合うことができるようになったのではないでしょうか。 そう考えると、あの猫の果たした役割はとても大きいのであります。

アンジーはサビオよりも2歳年上という設定。
それゆえ、あの後の台詞も大胆かつ率直、そして姉さん女房的。
でも、ああいう台詞を口にするべっぴんさんもすこぶるかわゆい。
ちなみにアンジーはうんと年上の友人であるファーディに対しても母親のように接しています。
一方、ロージーは集落の長のような存在で、女性でありながら父権の象徴のようでもあります。
そしてこれは、彼女の女性としての内面が実は空っぽであることも表現しているように思うのです。

『ファニーを探して』のファニーとはファーディの初恋の女性であるステファニーのニックネームですが、この旅はファニーを探す旅であると同時に、それぞれの登場人物が、それぞれの人生の忘れ物を捜しに行く旅でもあったのだと思います。

ホイにおまかせ(let Hoi Deside)
カバちゃん系ゲイが主人公の、ベトナムの抱腹絶倒コメディ。
ホイだけに(?)、かつての香港おバカコメディ映画を髣髴とさせるベタなギャグ満載。
惚れた男性に接近するはずがノンケの女性に惚れられて…というお約束の展開を挟みつつ、最後は病院でのありえねー!バトルに持ち込む。
そういえば、麻酔薬のギャグは邵氏の艶笑喜劇にもあったような(追記:似たような別のギャグでした)。

そんなこんなで観た映画は9本。
うっかり京都に行ってしまい観られなかった『光と陰の物語:台湾新電影(光陰的故事 - 台灣新電影)』『ガルーダ・パワー(Garuda Power - The Spirit Within)』を観ればよかったと、今になって後悔しております。

東京国際映画祭のディスカバー枠でやってくれないかしらん……。

(ひとまづおしまい)

2015年3月20日金曜日

大阪アジアン映画祭で観た映画のことなど(前編)

〔えいが〕

あでやか!
邵音音姐!

どうも。
トド@ちょっと怒っていることがありますです。
ということで、忘れる前に大阪アジアン映画祭で観た映画のメモなんぞを。
9本あるので、前後編に分けてお届けいたします。

(3月13日(金)に観た映画)
すこーん!と突き抜けた青空のような、痛快娯楽青春映画。
ここに登場する少年たちは、貧困、家族の失踪、DV等、様々な問題を抱えていますが、「明日に向かってやったるでー!」という気概に充ちた姿勢が実にあっぱれ。
また、いついかなる時でも直立不動の姿勢を崩さない国父孫中山もあっぱれ。
易監督の原石発掘の才に、またしても舌を巻きました。
易智言監督と主役の2人。


『父の初七日(父後七日)』フィリピン編とでも呼びたい内容でしたが、コメディではなく、非常に丁寧で手堅い作りの作品でした。
家族の葛藤を描きつつも、舞台であるマリキナの主要産業であった靴(製靴)が主役の映画とあって、イメルダ・マルコス(ヒロインの名前もイメルダ!)ご本人が出てきたのにはびっくり。
ヒロインの子供時代を演じる子役の女の子が、アーリア・バットにクリソツでした。
しかし、なぜか長じて江角マキコに!
ミロ・スグエコ監督。

かつて金門島に実在した慰安所を舞台にした作品。
この作品を観ながらしきりと思い出したのが、かつて鈕承澤監督が主演した映画『バナナ・パラダイス(香蕉天堂)』。
そう考えてみると、この作品は1980年代から90年代にかけて作られた台湾における外省人の歩みを描いた作品群(『ある女の一生(我這樣過了一生)』『老兵の春(老莫的第二個春天)』『海峽兩岸』『童年往時 時の流れ(童年往時)』『赤い柿(紅柿子)』等)の延長線上に位置する映画のような気もします。
民主化し、本土化した台湾において、一口に外省人といっても、若い世代と一世、二世とでは、中国に対する感情(特に望郷の念)もかなり異なるのではないかと推測され、 そのような状況にある今、こういった作品が台湾の人々にどのように受け止められたのか、むしろその点に不肖せんきちなどは興味を持ってしまうのであります。
勿論、作品の題材としては今でなければ到底作り得なかった題材ではあるのですけれど。
今回の映画祭では美術監督さんがおみえになっていたので、女性たちの部屋の内装の違い(※)について質問をしたかったのですが、 時間切れで質問できなかったのが残念でした。

※慰安所で働く女性たちといっても十人十色で、例えば阿嬌という女性の部屋には鏡台脇に張美瑤の写真が飾られ、枕元には『梁山伯與祝英台』のサントラ盤のジャケットらしき物が貼ってあります。一方、妮妮の部屋には『藍與黑』(『赤と黒』ではありません)のような文学書やギターが置かれ、彼女はそのギターを奏でながら夜毎「帰らざる河(River of No Return)」を歌います。ここから、妮妮がおそらくは外省人のエリート家庭の出であることが暗示されるのです。
台湾ナイトでのフォトセッション。
観客席撮影に夢中の易監督w


(3月14日(土)に観た映画)

想像していたものとは、いい意味においても悪い意味においても全く異なっていた作品。
もっと派手な恐怖シーンやスペクタクルシーンがあるのかと思いきや、とても内省的、というか、個々の人間の心の中に潜む悪や魔性が、嵐の夜にやってきた悪魔憑きの若者によって一気に露わになる 、といった按配の映画でした。
チャリト(チェリト)・ソリスがかつてカルト教団に傾倒していた、というエピソードが登場人物の会話の中に出てきて、映画の内容とは全く関係のないところで感心してしまいますた。

ドド・ダヤオ監督

熱過ぎるバドミントン映画。
同じ負け犬映画として"Happy New Year"と比較してみたくなりました。
また、『きっと、うまくいく』と比べてみるのも面白いのではないかなあと思います。
この作品の結末とHNYや『きっと~』の結末との違いは、成熟社会である香港といまだ発展途上であるインドにおける負け犬の捉え方の違いを表しているように思えてなりません。
そしてこの香港の美しき負け犬たちに昨年の雨傘革命の若き闘士の姿を重ねたくなるのは、私だけでしょうか。
上映後のサイン会で、
念願だった音音姐とご対面。
せんきちが持参した『百媚千嬌』に
びっくり仰天の音音姐。
もちろん、この本に
サインを頂きましたわよ。

(後編につづく)

2015年3月16日月曜日

べっぴんさんを探して

〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔べっぴんさん〕〔えいが〕

この映画のポスターは
数種類ありますが、
やはりこれを持って来ましたね!


どうも。
トド@大阪で食べ過ぎますたです。

ということで、行ってきました大阪アジアン映画祭。
今回は3月13日(金)から15日(日)の参加で計8本観る予定でしたが、現地で急遽もう1本観ることにしたので、結局9本観ました。
ちょっと期待していたものとは異なる作品もありましたが、おおむね楽しい作品ばかりで、これらの作品の感想についてはまた後ほど改めてアップするとして、まずはわれらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢主演作『ファニーを探して(Finding Fanny)』 鑑賞を巡る顛末のご報告なんぞを。
3月13日(金)
お昼過ぎにABCホール着。
この日はここで3本(『コードネームは孫中山』『マリキナ』『軍中楽園』)観る予定でしたが、会場に足を踏み入れるなり、ロビー壁面にひときわ輝くべっぴんさんのポスターを発見!
さっそく、お友達に無理を言って写真を撮って頂きました。
いい年こいて
恥ずかしい
ピースサインw


ABCホールで肩こりと空腹に耐えつつ無事3本を鑑賞、大阪&東京の映画仲間とするめ天の会をすべく梅田に移動。
大阪駅近くの居酒屋「贔屓屋」でするめ天を食べつつグラスを傾けましたが、ここで不肖せんきちを待っていたのが「べっぴんハイボール」。
桃の味がスイートなハイボールでおました。
他にも「乙女」「おてんば」
「ちょい悪」「ハンサム」が
あなたをお待ちしております。

お約束w

これが話題のするめ天。
文字通り、するめの天ぷらなのですが、
東京の居酒屋ではついぞ見ないメニュー。
大阪行きの楽しみの一つです。


3月14日(土)
この日は午前中から京都へ。
今年も「京の冬の旅」の誘惑に負けました。
建仁寺の塔頭である霊源院で毘沙門天像や枯山水の庭を愛で、写仏もいたしました。
イケてる達磨大師。
その後大阪に戻り、ABCホールで2本鑑賞(『ヴァイオレーター』『全力スマッシュ』)。
昨日、ロビー壁面で輝いていたべっぴんさんが今度は壁を抜け出していたので、やっぱり写真撮影。
暴走中w


この日は『全力スマッシュ』のティーチイン&サイン会で盛り上がり、気づいたら午後10時近くに。
急いで宿泊地の最寄り駅である西田辺に移動、この日初めてお目にかかるインド映画ファンのyamaninさんと駅近くのインド料理店(SURAJ)で遅い夕食。
チーズナン。


午後11時20分頃、お店の方から「そろそろ閉店しますので」と言われたので引き上げようとしたところで、店のモニターにべっぴんさんが登場、「こ、これだけ観てもいいですか?」と思わずお店の方にお願いしてしまいました。
さすがはべっぴんさん。
外してないぜ。


3月15日(日)
この日は『ファニーを探して』の上映日。
その前に2本(『単身男女2』『バングラデシア』)鑑賞して、いよいよ『ファニーを探して』の上映。
インド映画ファンの間では名高い画伯が描いたべっぴんさんの肖像画がロビーに飾られていたので、ここでもさっそく記念撮影。



そして改めて、ポスターとも記念撮影をしました。




気になっていたお客さんの入りも、完売とまではいきませんでしたがほぼ満席の入りで、不肖せんきち、ほっと胸を撫で下ろしました。
この映画、派手な踊りは皆無の淡々としたロードムービーですが、劇中にちりばめられたシニカルなギャグに場内も笑いに包まれ、スクリーンでこの映画を観られたことに改めて感謝したい気持ちになりました。
ただ、上映に感謝すると同時に気になったことが少し。
・当初、監督の来日&舞台挨拶が公式サイトでアナウンスされていましたが、いつの間にやらその情報が削除されておりました。
来日がキャンセルになるのはいたし方のないことなので、できれば、そういう場合には「都合によりキャンセルになりました」とアナウンスした上でサイトから情報を削除して頂ければと思います。

・パンフレットの解説にはアルジュン・カプール演じるサビオのことをべっぴんさん演じるアンジーの「元カレ」としていましたが、ここはやはり「幼馴染」とすべきでしょう。
この2人が6年ぶりに再会してはたしてどうなるのか?というのが、この映画の見所の一つでもあります。
ということで上映も無事終了、 不肖せんきちはシネリーブル梅田に移動して『ホイにおまかせ』を鑑賞後、夜行バスで帰途に着きました。

大阪アジアン映画祭、東京国際映画祭とはまた違った手作り感のあるぬくもりに満ちた映画祭で、この雰囲気はいつまでも大切にしてほしいなあと映画祭を愛する者の1人として切に願うものであります。
そしてまだこの映画祭におみえになったことがない方も、来年はぜひ足を運んで頂きたく思います。
(そんなこんなでとりあえずの報告終了)

2015年2月24日火曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (とりあえずの最終回)

〔尤敏〕〔えいが〕

『香港の星(香港之星)』より。
王引が手にしているのは、SONYの
トランジスタラジオ。21世紀の今、
まさかSONYがこんなことになるとは…
香港3部作全てに登場するパンナムも
今はありませんし、きっとSONYも…(おいおい!)

どうも。
トド@壊れた部分はようやくよくなって来ました。

ところで、不肖せんきち、ここ数年ずーっとトドと自称してきましたが、実は最近1年半ほどで10キロ以上痩せまして、今ではアザラシ程度wです。
ですが、今後も使い慣れたトドで行こうと思っております。
よろしくお願いいたします。

ということで、本題に。
尤敏旅企画の最終回です(前回はこちら)。

昨年のKL行きで、積み残しになった宿題を2ヶ所。

・レディ・テンプラー・ホスピタル(The Lady Templer Hospital 現・The Cheras Rehabilitation Hospital)

『香港の星(香港之星)』の中で、尤敏演じる王星璉がクアラルンプールで勤務していた病院。
1955年に開院した実在する病院が、ロケ地として使われています。
病院はその後、Poliklinik Cherasという公立病院に改組されましたが、1980年代半ばに閉鎖、放置された建物は長らく廃墟マニアの聖地となっていたようです。
しかし、現在ではその建物も一掃され、跡地には新たな病院が建設されています。

病院スタッフとのスナップ。

・フェデラル・ホテル(The Federal Kuala Lumpur、聯邦酒店)

『香港の星(香港之星)』撮影の際、尤敏が宿泊したホテル
ブキッ・ビンタン通りにあるので、実は前を通ったのですが、ここに尤敏が宿泊していたことを知ったのは、帰国後、『國際電影』のコピーをチェックしていたとき。

遅かりし、由良之助……

クアラルンプールでは老舗の部類に入る、嘗ては国の威信を担う高級ホテルでしたが、今ではお手軽価格で泊まれるそこそこクラスのホテル、といった感じです。

滞在中、陸運濤の妹婿である朱國良が彼女のためにカクテルパーティーを開催、各界の名士が数百名出席したそうです。

パーティーでの写真。
向かって一番右が朱國良。
陸運濤の急逝後、彼が電懋(國泰)を
率いることになります。


そんなこんなで、この企画も今回がひとまず最終回。
続きはまたKLを再訪した後、ということで。

2015年2月10日火曜日

『ファニーを探して(Finding Fanny)』上映スケジュール決定!

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕

撮影中の1枚。
向かって右が監督さん。
男前です、けっこう。
監督の前作『カクテル(Cocktail)』は、
べっぴんさんにとってターニングポイントに
なった作品。わたすも大好きな1本です。

どうも。
トド@壊れた部分が治らないです。
長期戦になりそうな予感……

さて。

皆様お楽しみ、なのかどうかはさておき、大阪アジアン映画祭での『ファニーを探して(Finding Fanny)』 の上映スケジュールが出ました!

3月10日(火)21:00~  シネ・リーブル梅田
3月15日(日)16:05~  ABCホール

去年も10日ぐらいにスケジュールが出たので、だいたいこの時期まで焦らしに焦らしまくるってことですね。
実を言うと(こればっか)、この映画が上映されることは事前にとあるルートから知らされていたのですが、スケジュールがわからなかったので、13日から2泊で宿だけ先回りして予約していたのですた。

結果的にはそれが正解。

10日は休めない仕事があるので、15日に参ります。
映画祭自体には13日からお邪魔虫する予定です。

気になるチケットの発売は21日(土)!

神様、チケットが取れますように。


えくぼがきゃわゆいね。

2015年2月7日土曜日

大阪アジアン映画祭で"Finding Fanny"上映!

〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔えいが〕

ツイッターでは予告編をUPする方が
多いので、あえてこれを。


どうも。
トド@身体の一部が故障したのでお医者さんに行ってきますたです。
あちこちガタが来て、困ります。

さて。

本日も(?)臨時ニュース。

3月6日(金)から15日(日)まで開催される第10回大阪アジアン映画祭にて、われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢主演作"Finding Fanny"が上映されます。

邦題は、ファニーを探して

そのまんまね。

実を申しますと、昨年の秋、ツイッターの方でお世話になっている大阪在住のお友達から「映画祭で上映してほしい作品があったら、(プログラミング・ディレクターの)暉峻さんに伝えておいてあげるよー!」との親切なお申し出を頂き、まず台湾映画1本(行動代號:孫中山)とインド映画1本(Highway)をリクエストしたのですが、ふと、この映画もダメ元でリクエストしてやれー!とばかりに、追加でリクエストを出させて頂いたのでありますた。

とはいえこの映画、インド映画としてはちょっと毛色の変わった部類に入る作品(台詞は英語〔一部コンカニ語〕だし)なので、 過去に大阪アジアン映画祭で上映されたインド映画の傾向を分析した結果(えらそーwww)、「案外、いけるかもしれない…」と思ったのも、また事実なのであります。

ネタバレになるので、映画のあらすじ等、詳しい情報は控えさせて頂きますが(観てのお楽しみよ!奥さん!)、一言でまとめると、

ゴアで猫がゴーンする話です(出鱈目だけど、ある意味的確w)。

実は5人と1匹なのよ。


ちなみにこの映画、お隣の韓国では既に昨年の釜山国際映画祭で上映済みでして、 「やっぱりすげーなー、釜山」と感心した次第(昨年の釜山ではこの映画も上映されてます)。

話は横道に逸れますが、
ゴアでカルロス・ゴーン×と
言えば、この映画
3月21日からヒュートラ渋谷で公開!
公式ツイッターが逝けてます!
 
気になる上映スケジュールは、来週発表の予定。

お宿の予約はお早めに。

大阪でお会いしましょう。

おまけ:"Happy New Year"が2月12日から中国で公開になるそうです。
中文タイトルは『新年行动(新年行動)』。
今回上映されるヴァージョンは、海外向けディレクターズカット版とかで、上映時間なんと125分
「30分切れ!」とか言っていたら、1時間近く切っちゃったよ。
でも、その分、ストーリー運びがぐっとスムーズになっていることを期待しましょう。
ただし、ソング&ダンスシーンはカットされていないことを祈ります。
ぜひこれを日本へ!

「潜伏夺宝  欢乐来袭」
(潜伏奪宝 歓楽来襲)

2015年1月21日水曜日

最近気になったこと(ひとりごとです)

〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔べっぴんさん〕〔しようもない日常〕

おらの観音様。


どうも。
トド@寒さに弱いです。


今回は、ここ数日ずっと気になっていたことを少し。
単なる独り言ですので、興味のない方はスルーして下されm(__)m

さて。

われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢が昨年の一時期、うつで苦しんでいたという告白に関して、実はかくいう私もうつ経験者なので、彼女の話す症状やその治療過程、患者への接し方等、全てが手にとるようによくわかるのでございます。
そして、彼女がうつと闘っていた時期と"Happy New Year"(以下、HNYと略す)の撮影時期とが重なっていたと知り、「よくまあ、あんな苦しい状態の時に、あんなハイテンションの演技をこなしていたものだ」と驚くと同時に、「よくぞご無事で(この場合の「無事」とは最悪の事態〔自死〕に至らないでよかった、という意味)」と涙したものでした。

次にこの映画を観たら泣くわ、おら。
 
しかし、そのような困難な状況にありながらも、彼女が比較的短期間でうつを克服できた理由としては、下記のようなことが考えられるでしょう。

1、早期発見により、適切なケアを受けることができた
薬物治療に当初は抵抗感を示していたようですが、セカンドオピニオンの結果、それを受け入れ、症状が軽減されたとあります。
日本では患者への過剰な薬物投与が問題となっていますが、当たり前のことながら適量でありさえすれば、薬の効果は大きいのです。
私も薬を飲んで、症状が大幅に改善しました。
2、十分な休息を取った
HNYのクランクアップ後、次の仕事まで2ヶ月間の休みを取り、療養に専念したこと。
薬物治療やカウンセリングも重要ですが、この病気になった場合、やはり休息を取ることが一番効果的です。
休息にまさる薬なし。

かの国において、今をときめく大スターがこの種の病に冒されていたことを公にするという行為に対する是非はさておき、少なくとも同じ病に苦しむ人々にとっては、「(苦しんでいるのは)私だけではなかったのだ」と救いにもなり、慰めにもなることでしょう。

ただ、この病の恐ろしいところは、いつ何時再発しないとも限らないということ。

彼女はこの病を克服してより強い人間になることができたと語っていますが、無理は禁物です。
ちょっとでも異変を感じたら、仕事は二の次にして、どうか休んで頂きたい。
時には、自分の脆さや弱さを認めることも大事だと、私は思います。
それもまた、勇気の要ることなのです。
そして、身体に気をつけて、少しずつでもいいからいい仕事をしてほしいというのが、極東の離れ小島に住む名もない一ファンの切なる願いなのであります。

ゆっくり、ゆっくりが肝心だす。

(独りごちながら退場)

2015年1月18日日曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (その四)

〔尤敏〕〔えいが〕

べっぴんさんお誕生日おめでとう企画、
お蔭様で大成功でおました。
カンパ&メッセージをお寄せ下さった皆様、
ご協力ありがとうございました。


どうも。
トド@寒中お見舞い申し上げますです。
すっかり更新が途絶えてしまい、申し訳ございません。
年明け早々、べっぴんさんお花企画に奔走、それが無事終了したら気が緩んだのか風邪を引いてしまい、おまけに仕事も立て込んで……と、ばたばたしておりました。
ということで、心を入れ替えて2015年最初の更新、尤敏旅企画の続きです(前回はこちら)。

・クアラルンプール鉄道駅(Kuala Lumpur Railway Station)

かつてのクアラルンプールの表玄関。
『香港の星(香港之星)』で、尤敏演じる王星璉を追って香港からシンガポール、そしてクアラルンプールにやって来た長谷川透(宝田明)が降り立つのが、この駅です。

白亜の駅舎。
 

 改札を出た長谷川の目にまず入るのが
駅正面に聳えるマレーシア鉄道公社ビル
(Malayan Railway Headquarters Building)。

 こちらは現在のビル。
外装の色が変わっています。

その後、駅前のロータリーでタクシーを
拾った長谷川は、星璉が勤めるレディ・
テンプラー病院へと向かいます。
 
 で、これがその場所(駅舎北側のロータリー)の現在…
と思い、写真を撮ったのですが、帰国してから再確認したところ、
実際にはこことは反対側、つまり、南側のロータリー(マジェスティック・
ホテル前)からタクシーを拾っていたことが判明、
とんだ大間違いでおましたわ!
また行かないとね~。

長谷川を乗せたタクシーはそのまま南方向へ
走っていくのですが、なぜか反対方向(駅の北)にある
マスジッド・ジャメ(Masjid Jamek)らしき
モスクもこの後一瞬映ります。
 
こちらは、現在のマスジッド・ジャメ。
 

さて、そろそろネタも尽きてきた本企画、次回でおそらくいったん終了になるかと思いますが、今日はこの辺で。
 
(つづく)

2014年12月30日火曜日

初春や べっぴんさんと 夢マサラ (五七五)

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕

アイーン!×


どうも。
トド@食べてばかりいますです。

さて、本年最後の更新は、マサラ上映のお知らせ。
来年(2015年)の1月4日(日)、キネカ大森にて『チェンナイ・エクスプレス お竜参上』、じゃなくて、『チェンナイ・エクスプレス 愛と勇気のヒーロー参上』のマサラ上映が開催されます(13:35~ 上映時間の変更がありました。変更後の時間は13:45~です!)。

今回のキネカ大森での上映は「名画座2本立て」での上映でして(1月3日〔土〕~1月9日〔金〕)、なんと『クリッシュ』との2本立てでございます。
昨年10月のボリウッドフェスティバルにお越しになれなかった皆様、もう1度スクリーンで観たいという皆様、ぜひキネカ大森へ足をお運び下さい(上映スケジュールはこちら)。
そしてそして!
『チェンナイ・エクスプレス』上映期間中の1月5日(月)、われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン嬢が29歳のお誕生日を迎えるのを記念して、べっぴんさんへのお祝いのお花をキネカ大森のロビーに飾って頂けることになりました。
そこで、こんな企画の参加者をただいま募集しております。

ディーピカ誕生日お祝いフラワー@キネカ大森 有志募集

詳細は、こちらのリンクをご覧頂くとして、明日31日(大晦日)まで参加頂ける方を募集しております。
ツイッターやってないよ!という方は、こちらのコメント欄でもけっこうです。
どうぞ、ふるってご参加下さい。

では、来年のお正月はキネカ大森でお会いしましょう!

皆様、よいお年を。

2014年12月29日月曜日

超極私的ロケ地めぐり in 京都 九

〔橘ますみ〕

久しぶりに来たら、外観が
すっかり変わっていたので
すぐにそれとは気づかなかったよ、
京都みなみ会館。
 
 
どうも。
トド@昨日も飲んだくれてますたです。
 
さて。
 
尤敏企画が年を跨ぐこと必定なので、臨時ニュースを先に。
 お久しぶりの橘ますみたん映画ロケ地ネタ(前回はこちら)。
 
11月末、仕事で京都に 行ってきますた。
総長(賭博かよ)、もとい、早朝の新幹線に乗って午前9時前には京都駅に着いた不肖せんきち、仕事は午後1時からだったので、「さて、どうするべい」等と思いつつ、なんとなく引き寄せられるように新幹線改札口お向かいの近鉄線乗り場へ突入。
そのまま電車で一駅揺られ、東寺へと向かったのでありました。
 
そう、ここ東寺(九条大宮)かいわいは、以前にも取り上げましたが、『異常性愛記録 ハレンチ』のロケ地であるのみならず、 『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』や『温泉スッポン芸者』等等にも登場する東映とエロの幸せな出会いを取り結んできた聖地でもございます。
 
 
紅葉がきれいですた。

 

というわけで、積み残しになっていた調査に着手。

『異常性愛記録 ハレンチ』の中で、深畑に暴力を振るわれて(ストーカー+DV)ひどい頭痛に悩まされるようになったノンコ(橘ますみたん)が、常連客・寺内(小池朝雄)の勤める病院で検査を受けるくだり、病院の外観がちらりと映りますが、
 
検査後、病院を出るノンコと寺内。
赤いマントが素敵よ、ますみたん。
 
そこは有給、もとい、悠久の都 ・京都、今でもちょっと改装しただけで現役の病院として立派に稼働中ですた。
場所は、東寺慶賀門の斜め向かい。
 
こちらが建物全体。
 
 
 右後方奥に見えるのが、東寺東大門。
 
 
玄関ドアは、新しいものに
取り替えられています。

そんなこんなで、積み残しになっていた調査を終え、東寺にも参拝して、お仕事先へ向かいましたとさ。
めでたしめでたし(意味不明)。

以前、取り上げた伏見信用金庫
(現・京都中央信用金庫)の定礎板。
この翌年、『ハレンチ』が制作
されたのでした。

 
 
 
 

2014年12月21日日曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (その三)

〔尤敏〕〔えいが〕〔たび〕

1962年当時のパヴィリオン・シアター。


どうも。
トド@あらまあ、もうすくお正月!です。

なんだか年を跨いでの企画になっちまいそうですけれど、とりあえず、前回の続き。
 
・パヴィリオン・シアター(Pavilion Theatre、光藝戲院)跡
 
かつてブキッ・ビンタン通りにあった映画館。
1936年、陸運濤の母である林淑佳(広東省から裸一貫でマレー半島に渡り、やがて巨万の富を築いた陸佑の第四夫人)が聯營戲院集團有限公司を設立、この地にパヴィリオン・シアターを建てて、映画産業に参入します。
その後、 日本軍のマレー半島侵攻による苦難の時代を経て、日本の敗戦後、再び事業を開始、やがて映画製作にも乗り出し、陸運濤はアジア映画史に残る大きな功績を残すことになるのでした。
 
そんな電懋創業の地とも言えるこの映画館ですが、惜しくも21世紀に入って閉館、 現在はクアラルンプールで敷設中のMRTの建設予定地になっているらしく、どっかんどっかんと工事中でおました。
 
 
昔の面影は皆無orz
 
これが開通するとさらに
便利になるのでしょう、きっと。

1962年4月9日、このパヴィリオン・シアターで『香港の夜(香港之夜)』のプレミア上映会が開催され、『香港の星(香港之星)』のマレーシアロケで当地を訪れていた尤敏と宝田明も出席、舞台挨拶を行いました。
 
舞台挨拶を行う尤敏と宝田明。

 
マレーシアの記者と記念撮影をする尤敏。
 

パヴィリオン・シアターの外で
尤敏の出待ちをする人々。

なお、現在でもブキッ・ビンタン通りには同名の巨大ショッピングモール及び映画館がありますが、こことは無関係です。

(例によって続く)