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2015年6月19日金曜日

へそ曲がりが観た『20歳よ、もう一度』

〔えいが〕〔尤敏〕


どうせなら、これを歌って欲しかったぜ !
家出ばあさんにぴったりwww

どうも。
トド@絶不調です。

さて、本日よりTOHOシネマズ日本橋等で公開の『20歳よ、もう一度(重返20岁)』。
わたすは勿論尤敏と歸亞蕾がお目当てで観に行ったのですけれど(歸亞蕾演じるおばあちゃん〔沈孟君〕が若返ってお手本にするのが尤敏のスタイル)、若い女性客が多いなと思ったら、完全なる韓流アイドル枠ですた。
CJエンタテインメントイッチョカミの中韓台合作映画ですからね。

で。

本作は、周知の通り韓国映画『怪しい彼女(수상한 그녀)』のリメイクなのですが、両者の比較に関してはcinetamaさんの「アジア映画巡礼」や紀平重成さんの「銀幕閑話」にお任せするとして、ここではへそ曲がりなせんきち君がこの映画を観て気がついたあれこれを、ちょいと書いておきたいと思います。

先ほども述べたように、20歳に若返った沈夢君おばあちゃん改め孟麗君おねえさんが美容室に行ってモデルチェンジ!のお手本にするのが、わたすが愛してやまない尤敏なのですが、

ヘアスタイルのお手本
として採用される写真がこちら!
 歸亞蕾のデビュー作の監督は、
尤敏とも数多くの共演作がある名優・王引。

似てる?

中国で人生を送るおばあちゃんが香港右派公司(尤敏は邵氏→電懋で活躍。右派って国府支持のことね。念のため)の女優をお手本にするなんて、普通に考えたらあり得ません。
さらに言えば、 鄧麗君の歌や(戦後香港の)國語時代曲を歌ったりする、なんてのもなんだか?なのですけれど、
クレジットはありませんでしたが、
この歌もちょこっと口ずさんでいました。
『ある恋の物語(Historia de un amor)』のカバー。
ここではないどこかで別の人生を送っていたとしたらこういう風になりたかった、という願望の現われとして考えればありえるかもなあと、好意的に解釈いたしました。
同様の指摘は中国公開時から既に。

とはいえ、 おばあちゃんの憧れの明星が香港(尤敏)や台湾(鄧麗君)、はたまたアメリカ(プレスリー)やイギリス(ビートルズ)というかつての敵尽くし(香港除く)とあっては、なんだか「手の込んだ共産党批判かよw」と思いたくもなりますけれど。
うちのプレスリー(貓王)×

ちなみに、おばあちゃんが夢中になっているテレビドラマが『還珠格格』というのも時代的に合わないですわな。
15年以上も前のドラマですし。
ただ、映画のストーリーとは微妙にリンクしています(歸亞蕾のデビュー作もこのドラマも原作者が同じ、という小ネタもw)。
中国の70歳のおばあちゃんといえば、普通に考えれば「たしかに大変な人生だったよね。反右派闘争に大躍進、おまけに文化大革命」となるはずなのですが、この映画ではそういった中国現代史を彩る共産党の黒歴史は封印。
おばあちゃんが若い頃苦労したのは、夫に先立たれて女手一つで病弱な息子を育てるためがむしゃらに働いたからという、どこの誰が観ても比較的容易に感情移入できる理由に単純化してあります。
それに、使用人(李大海。別の女性と結婚したものの、今でもおばあちゃんに 淡い思いを寄せ続けています)がいるような裕福な家庭で育ったとのことですので、共産中国ではきっとその出身成分のせいで迫害を受けたに相違ない…のですけれど、もちろんそんなシビアーな問題などなかった話に(そもそも共産中国で家の使用人とかって、あり得るのか?)。

しかし、それでいて、李大海に喧嘩を売ってきた酔っ払いの青年に向かっておばあちゃんが「彼(大海)は軍の英雄だ。お前もビンを割るその元気で国を守れ!」とか言って説教する件、ああやって愛国精神を説くあたりは、なかなか抜け目がございません。
とまあ、いろいろ毒づいてしまいましたが、あまり深く考えず、笑って泣ける(わたすは泣かないわ) 娯楽映画として観た場合にはそれなりに楽しめますた。
それに何より、陳正道監督のビジネス感覚ってすごいわ。

ま、わたす個人としては「果たせなかった夢だった革命バレエ『紅色娘子軍』の主演を目指す!」とかいう設定でもよかったのですけれど。
あ、それじゃ『妻への家路(归来)』だよw
(おしまい)
おまけ:青春写真館の店頭に飾ってあった写真の中に香淳皇后のお写真があったような……。

2015年2月24日火曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (とりあえずの最終回)

〔尤敏〕〔えいが〕

『香港の星(香港之星)』より。
王引が手にしているのは、SONYの
トランジスタラジオ。21世紀の今、
まさかSONYがこんなことになるとは…
香港3部作全てに登場するパンナムも
今はありませんし、きっとSONYも…(おいおい!)

どうも。
トド@壊れた部分はようやくよくなって来ました。

ところで、不肖せんきち、ここ数年ずーっとトドと自称してきましたが、実は最近1年半ほどで10キロ以上痩せまして、今ではアザラシ程度wです。
ですが、今後も使い慣れたトドで行こうと思っております。
よろしくお願いいたします。

ということで、本題に。
尤敏旅企画の最終回です(前回はこちら)。

昨年のKL行きで、積み残しになった宿題を2ヶ所。

・レディ・テンプラー・ホスピタル(The Lady Templer Hospital 現・The Cheras Rehabilitation Hospital)

『香港の星(香港之星)』の中で、尤敏演じる王星璉がクアラルンプールで勤務していた病院。
1955年に開院した実在する病院が、ロケ地として使われています。
病院はその後、Poliklinik Cherasという公立病院に改組されましたが、1980年代半ばに閉鎖、放置された建物は長らく廃墟マニアの聖地となっていたようです。
しかし、現在ではその建物も一掃され、跡地には新たな病院が建設されています。

病院スタッフとのスナップ。

・フェデラル・ホテル(The Federal Kuala Lumpur、聯邦酒店)

『香港の星(香港之星)』撮影の際、尤敏が宿泊したホテル
ブキッ・ビンタン通りにあるので、実は前を通ったのですが、ここに尤敏が宿泊していたことを知ったのは、帰国後、『國際電影』のコピーをチェックしていたとき。

遅かりし、由良之助……

クアラルンプールでは老舗の部類に入る、嘗ては国の威信を担う高級ホテルでしたが、今ではお手軽価格で泊まれるそこそこクラスのホテル、といった感じです。

滞在中、陸運濤の妹婿である朱國良が彼女のためにカクテルパーティーを開催、各界の名士が数百名出席したそうです。

パーティーでの写真。
向かって一番右が朱國良。
陸運濤の急逝後、彼が電懋(國泰)を
率いることになります。


そんなこんなで、この企画も今回がひとまず最終回。
続きはまたKLを再訪した後、ということで。

2015年1月18日日曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (その四)

〔尤敏〕〔えいが〕

べっぴんさんお誕生日おめでとう企画、
お蔭様で大成功でおました。
カンパ&メッセージをお寄せ下さった皆様、
ご協力ありがとうございました。


どうも。
トド@寒中お見舞い申し上げますです。
すっかり更新が途絶えてしまい、申し訳ございません。
年明け早々、べっぴんさんお花企画に奔走、それが無事終了したら気が緩んだのか風邪を引いてしまい、おまけに仕事も立て込んで……と、ばたばたしておりました。
ということで、心を入れ替えて2015年最初の更新、尤敏旅企画の続きです(前回はこちら)。

・クアラルンプール鉄道駅(Kuala Lumpur Railway Station)

かつてのクアラルンプールの表玄関。
『香港の星(香港之星)』で、尤敏演じる王星璉を追って香港からシンガポール、そしてクアラルンプールにやって来た長谷川透(宝田明)が降り立つのが、この駅です。

白亜の駅舎。
 

 改札を出た長谷川の目にまず入るのが
駅正面に聳えるマレーシア鉄道公社ビル
(Malayan Railway Headquarters Building)。

 こちらは現在のビル。
外装の色が変わっています。

その後、駅前のロータリーでタクシーを
拾った長谷川は、星璉が勤めるレディ・
テンプラー病院へと向かいます。
 
 で、これがその場所(駅舎北側のロータリー)の現在…
と思い、写真を撮ったのですが、帰国してから再確認したところ、
実際にはこことは反対側、つまり、南側のロータリー(マジェスティック・
ホテル前)からタクシーを拾っていたことが判明、
とんだ大間違いでおましたわ!
また行かないとね~。

長谷川を乗せたタクシーはそのまま南方向へ
走っていくのですが、なぜか反対方向(駅の北)にある
マスジッド・ジャメ(Masjid Jamek)らしき
モスクもこの後一瞬映ります。
 
こちらは、現在のマスジッド・ジャメ。
 

さて、そろそろネタも尽きてきた本企画、次回でおそらくいったん終了になるかと思いますが、今日はこの辺で。
 
(つづく)

2014年12月21日日曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (その三)

〔尤敏〕〔えいが〕〔たび〕

1962年当時のパヴィリオン・シアター。


どうも。
トド@あらまあ、もうすくお正月!です。

なんだか年を跨いでの企画になっちまいそうですけれど、とりあえず、前回の続き。
 
・パヴィリオン・シアター(Pavilion Theatre、光藝戲院)跡
 
かつてブキッ・ビンタン通りにあった映画館。
1936年、陸運濤の母である林淑佳(広東省から裸一貫でマレー半島に渡り、やがて巨万の富を築いた陸佑の第四夫人)が聯營戲院集團有限公司を設立、この地にパヴィリオン・シアターを建てて、映画産業に参入します。
その後、 日本軍のマレー半島侵攻による苦難の時代を経て、日本の敗戦後、再び事業を開始、やがて映画製作にも乗り出し、陸運濤はアジア映画史に残る大きな功績を残すことになるのでした。
 
そんな電懋創業の地とも言えるこの映画館ですが、惜しくも21世紀に入って閉館、 現在はクアラルンプールで敷設中のMRTの建設予定地になっているらしく、どっかんどっかんと工事中でおました。
 
 
昔の面影は皆無orz
 
これが開通するとさらに
便利になるのでしょう、きっと。

1962年4月9日、このパヴィリオン・シアターで『香港の夜(香港之夜)』のプレミア上映会が開催され、『香港の星(香港之星)』のマレーシアロケで当地を訪れていた尤敏と宝田明も出席、舞台挨拶を行いました。
 
舞台挨拶を行う尤敏と宝田明。

 
マレーシアの記者と記念撮影をする尤敏。
 

パヴィリオン・シアターの外で
尤敏の出待ちをする人々。

なお、現在でもブキッ・ビンタン通りには同名の巨大ショッピングモール及び映画館がありますが、こことは無関係です。

(例によって続く)

2014年12月13日土曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (その二)

〔尤敏〕〔えいが〕〔たび〕

本題とはかんけーありませんが。
泊まっていたホテル(リッツ・カールトン)で
飲んだカクテル、スージー・カン、じゃなくて、ウォン。
ウォッカベース&スイカ味ですた。


どうも。
トド@あいかわらず忙しいです。
どしたんでしょ。
隕石が降ってくるわよ。
さて、前回の続き。

・マジェスティック・ホテル(The Majestic Hotel Kuala Lumpur)

1959年、クアラルンプールで開催されたアジア映画祭(現・アジア太平洋映画祭)の折、尤敏が宿泊したのがここ
電懋のオーナーだった陸運濤ゆかりのホテルです。

クアラルンプール鉄道駅前にどかんと鎮座。
かつての表玄関に今も聳える威容。

ここはコロニアル・カフェのアフタヌーンティーが有名ですが、我々はちょいと時間をずらしてランチを頂いてみました。

優雅な空間。
まずここでメニューを決めた後、
テーブルに通されました。

向かって右はバースペース。
夜はバンドの生演奏もあるようです。
アフタヌーンティーの時間には混み合う
らしいのですが、ランチタイムは静かそのもの。
落ち着いて食事ができます。

メインの一品。
ビーフシチューです。
付け合わせのマッシュポテトもおいしい。


アフタヌーンティータイム一の人気スポット、
オーキッド・コンサバトリー。
数ヶ月先まで予約で満杯らしいっす。
傍から見ると温室でお茶飲んでるようにしか
見えませんが(おいおい)。

従業員の方もフレンドリーかつ親切、それでいて礼儀正しく、ランチのお値段もびっくりするほどお手頃価格で(一度経験してみればわかります)、すばらしいひと時を過ごすことができました。
コロニアル・カフェのランチ、おすすめです。

(まだまだ続く)

2014年12月6日土曜日

尤敏ゆかりの土地巡り in 吉隆坡 (その一)

〔尤敏〕〔えいが〕〔たび〕

『香港の星(香港之星)』で宝田先生が
尤敏にプロポーズしたこの庭園、
先生のお話ではシンガポールの蘭園らしいのですが、
不肖せんきちに推理ではKLのレイク・ガーデンではないかと。


どうも。
トド@なんだかとっても忙しいです。

そんなこんなで忙しさに追われているうち、フォルムセンターでの香港三部作の1回目の上映も終わってしまいました。
2日の『香港の夜(香港之夜)、3日の『香港の星(香港之星)』上映の際には宝田先生もご来場、舞台挨拶を なさいました。

で。

こちらでも宿題に取り掛かることにいたします。

・マレーシア・ツーリズム・センター(Malaysia Tourism Centre)

1959年、クアラルンプールで開催された第6回アジア映画祭(現・アジア太平洋映画祭)。
尤敏は、邵氏から電懋(キャセイ)に移籍後の第1作『玉女私情』で初の主演女優賞を獲得しました。

主演女優賞のトロフィを抱く尤敏。
このトロフィは現在、シンガポールの
キャセイギャラリーにあるはず…です。


そして、この時、 メイン会場として使用されたのが、現在ではマレーシア・ツーリズム・センター(Malaysia Tourism Centre)となっているトゥンク・アブドゥル・ラーマン・ホール(Tunku Abdul Rahman Hall)。

ただいま改装工事中らしく、立ち入り禁止の
柵が張り巡らせれていますた。
でも、皆さんお構いなしにずんずん侵入www



センター内には今でも同名のホールがありますが、これが昔のままの物なのか、それとも名前はそのままに新しく建設されたものなのかは、残念ながらわかりませんでした。

ということで、まずは手始めに軽めのネタから。
続きはまた改めて。

(いつものようにだらだらと続く)

2014年11月12日水曜日

フィルムセンターで香港3部作&『バンコックの夜』上映!

〔えいが〕〔尤敏〕〔ちょっとお耳に〕

『ホノルル・東京・香港』より。
麗しのミス・ハワイ。
どうも。
トド@最近は焼酎のお湯割ばかり飲んでますです。
さて、今回のKL旅にはもう一つの目的がありまして、 それは、

尤敏ゆかりの土地めぐり in 吉隆波
でありました。
で、そちらのほうも、おいおいご報告をしたいのですが、まずはちょいと上映の告知なんぞを。
2014年11月18日(火)から12月27日(土)まで、京橋のフィルムセンターで開催される特集「映画監督 千葉泰樹」において、香港3部作(『香港の夜(香港之夜)』『香港の星(香港之星)』『ホノルル・東京・香港(香港・東京・夏威夷)』)と『バンコックの夜(曼谷之夜)』が上映されます。
くわしい上映スケジュールは、下記の通りです。

『香港の夜(香港之夜)』
12月3日(水)19:00~
12月23日(火・祝)11:00~

『香港の夜』より。
澳門の丘の上でのシーン。

『香港の星(香港之星)』
12月4日(木)19:00~
12月23日(火・祝)14:00~

『香港の星』より。
赤坂にあったナイトクラブ・ミカドでのシーン。

『ホノルル・東京・香港(香港・東京・夏威夷)』
12月5日(金)19:00~
12月23日(火・祝)17:00~

『ホノルル・東京・香港』より。
香港仔の水上レストランでのシーン。

『バンコックの夜(曼谷之夜)』
12月6日(土)19:00~
12月25日(木)13:00~

このうち、『香港の夜』と『ホノルル・東京・香港』は、2011年の神保町シアターにおける千葉泰樹監督特集以来、『香港の星』は2007年の浅草東宝オールナイト以来、なんと『バンコックの夜』に至っては、2003年のタイ映画祭以来の上映、ということになります(注:東京での上映)。
しかも、タイ映画祭で上映された『バンコックの夜』は、プリントが東宝名物(?)オレンジ色のニクイやつ(褪色バリバリ&雨ザーザー)の劣化はなはだしい最悪状態のものでしたので、今回の上映はフィルムセンターの良好なプリントで観られるという非常に貴重な機会といえるでしょう。
そして、23日の天皇誕生日には、香港3部作一挙上映という快挙が!
天皇誕生日には、京橋で香港、澳門、シンガポール、マレーシア、ハワイ周遊を楽しみましょう。
また、今回の特集では、この他にも千葉監督が植民地時代の台湾で撮った『義人呉鳳』や、謎のインド人木下さんが登場する『姿なき敵』(せんきちが以前書いたヘタレ感想文はこちら)も上映されます。
そちらもぜひ。

2014年2月2日日曜日

東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン 『社長洋行記』発売!やら、「香港三部作」放映!やら

〔えいが〕〔尤敏〕〔べっぴんさん〕


既にツイッターでも指摘しましたが、
朝日新聞に掲載された卲逸夫の訃報。
彼を「香港映画の父」と呼ぶことの是非は
ここでは置いておくとして、本文中にものすごい
大間違いが!


どうも。
トド@あらま2月になっちゃったです。
あと11ケ月で2015年ですわよ、奥さん。

本題へ行く前に、これもツイッターでさんざんつぶやいたり画像うpしたりした情報の使い回し(ごめんねー!)。

われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢が、先だっての第59回Ideaフィルムフェアアワードで見事!主演女優賞を射止めました。
不肖せんきち、午前4時30分(時差があるからさあ)に起きて賞の行方を見守っておったのですが、 受賞が決まった瞬間、泣きましたわ。
授賞式でのべっぴんさん。
うれしそうです。
さて。
いよいよ本題。
昨年から刊行が始まった『東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン』、先月になってようやっと『社長洋行記』が発売されました。

こちらが表紙。

1962年、『香港の星』とほぼ同時進行で撮影された作品で、この時期の尤敏は母親の借金がもとで裁判に巻き込まれており、そのせいかどうか、かなーり痩せてるなあという印象を受けますです。
公開当時の作品評等は、こちらをご参照頂ければ幸いです。 

尤敏小姐も大フューチャー。


解説の中には、泉麻人氏によるロケ地に関する説明なんかもあったものの、これは以前当方がメインサイトで取り上げた場所(ここ、や、ここ)とほとんど同じで、特に目新しさはありませんでした。
なぜか、香港動植物公園は取り上げられていませんですたわ。
 また、これもメインサイトで既に述べていることですが、尤敏の兄を演じた洪洋は1932年台中生まれという台湾出身の男優さんです。
台湾語映画で活躍後北京語映画に転じ、香港に渡って電懋と契約、『社長洋行記』や『香港の星』の香港ロケの際には通訳も務めました。
霧社事件を取り上げた1957年の台湾語映画『青山碧血』(何基明監督)にも出演しています。


『青山碧血』公開時の新聞広告。

しかし、メインサイトでロケ地情報やら何やらを取り上げてから、もう10年以上経つのですねえ。
時の経つのは早いもんです。
そしてそして。

3月、日本映画専門チャンネルで、ひさびさに「香港三部作」の一挙放映があります。
今年はちょうど宝田明先生のデビュー60年に当たるので、それを記念して…なのでしょうか、いずれにしても、有難いことです。
くわしい放映スケジュールは、下記の通りです。

『香港の夜(香港之夜』(1961年)
3月13日(木)23:00
3月16日(日)8:40
3月22日(土)7:00
3月27日(木)深夜0:00



『香港の星(香港之星)』(1962年)
3月17日(月)19:00
3月22日(土)10:00  
3月27日(木)10:40   







『ホノルル・東京・香港(香港・東京・夏威夷)』(1963年)
3月18日(火)19:00
3月22日(土)12:00
3月31日(月)8:40

なお、今月10日には『続社長洋行記』も発売されますので、そちらもお忘れなく!

2011年12月11日日曜日

本郷に 尤敏迷の 聖地あり (五七五)

〔尤敏〕〔ちょっとお耳に〕〔しようもない日常〕

住宅街にさりげなく佇む「聖地」。

どうも。
トド@彦摩呂まであと一歩です。

あいかわらず日々の生活に追われる「さくらと一郎」状態が続いておりますが、昨日、尤敏迷のご主人(おん年92歳!)が経営するジュース店「ユーミン」に念願かなってようやくお邪魔することができたので、そのルポでも。

新鮮生ジュースのお店「ユーミン」は、東京大学に程近い本郷の閑静な住宅街の中にあります。
かつては新橋、虎ノ門、青山等で手広くチェーン展開なさっていたそうですが、ご主人がご高齢になったため今では本郷のご自宅でお店を開いています。
店名である「ユーミン」はもちろん我らが尤敏から命名したもの。
尤敏迷のご主人は、かつて飼っていた愛犬にも「ユーミン」と名づけていたのだそうです。

メニュー。

数種類ある生ジュースの内、お店の名物はACCジュース、300円也。
ACCとは"Angela,Catherine,Christina"の略ではなく、"Apple,Carrot,Cabbage"の略。
美しいオレンジ色をした、おいしくて身体によいジュースです。

これがACCジュースだ!

ただいま「サービス期間中」とかで、ジュースを注文すると珈琲か昆布茶が無料で付いてきます。

不肖せんきち、ジュースを飲みながらおもむろに「女優の尤敏さんのファンの者です」と切り出すと、ご主人もママさんも大変喜んで下さり、ご主人に持参した尤敏のお墓の写真をお見せしたところ、ご主人はそれを見て拝んでおられました。
その後はご主人が秘蔵していた尤敏のブロマイドを見せて頂いたり、ご主人が通信兵として中国にいた頃のお話を伺ったりして楽しいひとときを過ごしたのでした。

近い内にまた是非再訪したいと思っています。

店名の由来もメニューに明記。
殆どのお客さんは松任谷由実のユーミンから
取ったと勘違いなさっているそう。


ユーミン
住所:東京都文京区本郷5-32-13
営業時間:土・日・月・火の11:00~15:00

2011年9月18日日曜日

神保町シアターで尤敏に会おう

〔尤敏〕〔ちょっとお耳に〕


どうも。
トド@お腹の調子が悪いです。

さて、今日も告知を。

10月1日(土)から28日(金)まで神保町シアターにて開催される特集「映画監督 千葉泰樹」にて、『香港の夜(香港之夜)』と『ホノルル・東京・香港(香港・東京・夏威夷)』が上映されます。
上映スケジュールは、下記の通りです。

『香港の夜』
10月1日(土)15:30~
10月3日(月)12:00~
10月5日(水)14:15~
10月6日(木)19:15~

『ホノルル・東京・香港』
10月2日(日)13:15~
10月4日(火)16:40~
10月6日(木)12:00~
10月7日(金)14:30~

尤敏の生誕75年及び没後15年に当たる2011年に行われる記念すべき上映です。
皆様、お見逃しなきよう。

2009年10月31日土曜日

なぜか本郷

〔ちょっとお耳に〕〔尤敏〕

「なぜか」繋がり。

どうも。
トド@絶不調です。

先月の半ば頃から体調を崩しておりまして、おまけに仕事もあるわ、映画祭シーズンだわで、

仕事→医者→映画→仕事→医者→映画……

のような毎日を過ごしておりました。

昨晩は、ずっと観たいと思っていた『札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥』のニュープリント上映会に行ってきますたが、明日まで上映がございます。
まだの方はぜひ足をお運び下さいまし。

さて。

なんとなく再始動、ということで、ひさびさにちまちましたお買い物報告なんぞを。

先日、古本屋サイトを経巡っていたところ、なぜか本郷の古本屋に電懋版『寶蓮燈』の特刊があるのを発見、さっそくゲットいたしました。

お品物でございます。


通常の特刊がA5判なのに対して、


こちらはB5判。電懋10周年紀念作品
ということで、大判になったのでせうか。


中身はいつもの『國際電影』の記事を
そのまま持ってきたような感じ。


この映画での尤敏は男役。
男前ですわん。


後半は挿入歌の数字譜が延々と続きますが、
この数字譜、日本のいわゆる「小十郎譜」(ドレミを
123の数字にしたもの)が中華圏に移入したものだと
どこかで聞きました。


これが小十郎譜(研精会譜)。
縦書きです。
長唄「鶴亀」より。


こちらは小十郎譜のシステムは
そのままで横書きに改めた譜(下段。
上段はお箏の譜)。
山田流箏曲『常磐の栄』より。


裏表紙は『啼笑姻緣』の広告ですた。