2006年2月28日火曜日

歡迎返回原地

〔しようもない日常〕

画像と本文は無関係です。

昨日、日帰りで奈良県天理市に行ってきました。

新幹線で京都へ。
そこから近鉄電車を乗り継いで約1時間、天理駅に着きます。

天理に来たのは、十数年ぶりのこと。
あいかわらず、

ようこそおかえり

の洪水でした。

これは天理教の信徒さんに対する言葉らしいのですけれど、初めて行ったときにはびっくらこきました、「ここに家なんかないよ!」と思って。

しかし今回収穫(?)だったのは、この言葉の中文訳を知ったこと。
それが今日のタイトルです。

そうか、親里=原地なのか・・・・。

台湾に多くの信徒を持つ天理教らしく、字体はばっちり繁体字。

今年は教祖120年祭(天理教では「教祖」と書いて「おやさま」と読むらしい)とかで、図書館でも特別展示を実施中。
せんきちもそちらを見学するため、来訪したのでした。

でもやっぱり、きついね、日帰りは。

あ、そうそう、天理教の法被を着た若者グループも健在でした。
ご苦労さまです。

付記:天理図書館近くにある天理参考館は、台湾原住民関連のコレクションで有名です。
せんきちは東京の天理ギャラリーで展示があったときにしか見たことがないんですが、今回も時間が無くて見学できず。
布袋戯の展示もあるみたいなので、いずれまた訪ねてみたいと思います。

2006年2月26日日曜日

黒電影+学生映画=校園太妹?

〔ちょっとお耳に〕

おまんら、こんなんでもスケバンぜよ!

どうでもいい素朴な疑問です。

昨晩、知己の方々と夕食を食べながらおしゃべりをしていたときに出た話題。

台湾にスケバン映画はなかったのか?

考えてみると、たしかに思い浮かびません。

考えられるケースとしては、黒電影と(同時期に流行した)学生映画がコラボレーションを遂げたときに「スケバン(校園太妹)映画」が発生、あるいは朱延平監督あたりが作っていそうな気もするのですが、なにしろ現在の日本では台湾の学生映画を実際に観る手段がないので、確認しようがありません。

YesAsiaのサイトには、

瘋狂念輕人

なんていうそれらしいタイトル、おまけに陸小芬主演の映画がありましたが、「商品内容」によればいったんは不良になった女生徒が更生しちゃう(「しちゃう」って言うのも何なのですけれど)話のようで、どうも純然たるスケバン物ではないようです。

そんなこんなで今度は「台灣電影資料庫」を調べてみたところ、

1984-09-01 大大公司負責人黄卓漢1日表示他並沒有解散大大公司的計畫,並將於本月底開拍一部暫定名為「十三太妹」的問題青少年電影。

なる記録がありました。

『十三太妹』といえば東映映画『女番長ゲリラ』の香港公開時のタイトルと同一で、「おお!ついにスケバン映画発見か?」と色めき立ったのもつかの間、どうやら上記の映画は製作されなかった模様です。

どなたか、台湾のスケバン映画に関してご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示下されば幸いです。

付記:スケバンついでにお知らせです。
ラピュタ阿佐ヶ谷にて、3月11日(土)から4月28日(金)まで、

THE女番長(ザ・スケバン) 全開ガールズパワー

という特集上映があります(21:00から1回上映)。
上映作品は、『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』『女番長ゲリラ』『女番長』『女番長 感化院脱走』『女番長 タイマン勝負』『女番長 玉突き遊び』です。

國泰系列台湾版DVD&VCD

〔ちょっとお耳に〕


マジギレパソコン、ようやく治りました。
でも、いまだにときどき「ピー」とか「プー」とか奇声を発するんですが。
ま、よしとしましょう(BY:柳生博@百万円クイズハンター)

香港で観てきた陳寶珠のトンデモ日本ロケ映画の感想を早いとこアップしないと記憶の彼方に消え去りそうな今日この頃(実はかなりキョーレツだったので、そう簡単に消えはしないだろう、というか、むしろトラウマになりそうなんですけど)、まずは軽く肩慣らしということで、製品情報なんぞを。

今年に入って、國泰(電懋)のリマスターDVD&VCDの台湾版がリリースされ始めました。
今のところ、YesAsiaのサイトで入手可能なのは、

DVD:『情深似海』、『啼笑姻縁』、『南北一家親』、『教我如何不想她

VCD:『聊斎志異』、『曼波女郎』、『空中小姐』、『南北和』、『星星月亮太陽(上)』

の9本。

この他、発売元(豪客)のお買い物サイトによれば、『月夜琴桃』のDVDもリリース済みです。

香港版のように各作品毎にDVDとVCDの2種類の製品を出す、ということではなく、ある作品はDVDオンリー、また別のある作品はVCDオンリーとばらばらにリリースされているようでして、その点は非常に残念なのですが、DVDは香港版(リージョン3)とは異なり「リージョンALL」、しかもDVD・VCD共に香港版に比べて廉価という長所がございます。

上記のうち、せんきちが香港版を未購入なのは『聊斎志異』だけなのですけれど、今後は台湾版を買うようにしようかなあ、とも考えております。

これから國泰系列をお買い求めの皆様も、ぜひご一考を。

2006年2月23日木曜日

美代ちゃん、ごめんね! (BY:ヒデキ) 

〔しようもない日常〕

紫羅蓮。

すいません。

BBSにも書きましたが、ただいま、我が家のパソコンが大変な状態にあります。
2、3日で復旧するかと思いきや、今日(23日)現在いまだにマジギレ中。
そんなわけで、マジギレが治まるまで本格的な更新はお預けとなります。

あしからず、ご了承ください。

悲しみのズンドコやらマジギレやら、ほんに忙しいですわ・・・・。

付記:気晴らし(?)を兼ねて、昨日、ひさびさに新大久保でカラオケしてきました。
長らく行方不明になっていた小倩(吳倩蓮)の『回家』が文字通り『回家』していたので(順子の歌とは別物よ)、もちろん歌いましたわ。香港映画にも「回家」してほしいけど、小倩。
その他の見もの歌い物としては、熟女4人(吳鶯音、静婷、崔萍、蓓蕾)の『夢』と阿姐の『(我)一見你就笑』。濃すぎ。


美代ちゃんとヒデキといえば、このドラマ。
DVD-BOX、予約受付中。

2006年2月19日日曜日

張大人が笑わなくなった日

〔ちょっとお耳に〕

日本料理「菊花亭」、食べに来てね!

「悲しみのズンドコ」と書いたら心配した方からメールを頂いてしまい、ひたすら恐縮しているせんきちです。
相変らずのズンドコ状態ですが、こちらは毎日更新、とまではいかなくても、2日おきか3日おきぐらいには更新し続けますので、これまで通りお付き合い下されば幸いです。
ちなみに、メインサイトのほうも更新しました。

さてさて。

香港旅行のこともアップしなければならないのですが、まずは先月DVDがリリースされた『香港クレージー作戦』のことをちょっこし。

日本で立ち退き騒動に巻き込まれたクレージーの面々が、立ち退きの交換条件として香港に店舗を提供してもらい、そこで日本料理店を開業する、というのが本作のメインのあらすじですが、その場所は国賓酒店(現・東企業廣場)のお隣のビル(遠東)の階上(今のシェラトンの裏)。
たしかこのビルの1階にあるテーラーは、電懋の『玉樓三鳳』で丁皓が働いていた店のはず。

『玉樓三鳳』から。

開業したはいいものの、閑古鳥が鳴きっぱなしの店にお客を集めるため、急遽バンドを結成して街を練り歩く、その場面でちらりと映る映画館で上映されていたのが『星島姊妹花』。
顧文宗監督、林家聲主演の映画です。

日中ハーフのクラブ歌手・中美樹子(中尾ミエ←虻川似)から、香港財界の大物・張大人(石山健二郎)を笑わせればスポンサーになってもらえると聞いたクレージーの面々、店をほったらかしにしてバンドの練習に励み、ついに自分たちの演奏によって張大人を笑わせることに成功しますが、ここで気になるのが、張大人が笑わなくなったのが、

第2次大戦が終わって以来

だということ。

その理由は映画の中でははっきりと示されていないものの、あっしはこれを観るたび、1941年暮れから45年の日本の敗戦まで続いた過酷な(日本軍による)軍政の記憶が、張大人をして笑いを忘れさせてしまったのではないか、と思うのであります。

クレージーのステージがすっかり気に入った張大人は、その後彼らの料理にも太鼓判を押し、おかげで店は大繁盛になりますが、料理を食す張大人が「好!」と言うたびクレージーの面々が「ハハー!」とひれ伏す、この件はまるで料理による贖罪の儀式のようにあっしには思えます。

ところで。

当時の合作映画や海外ロケ映画のネタとしてよく使われたのが、

生き別れになった肉親を探す

というパターンですが、それはこの映画でも健在で、浜美枝扮する浜野ミエ(安易なネーミング)が、腹違いの姉・麻美(淡路恵子)に香港で再会します。
でも、この麻美ちゃん、日本人のくせに初めのうちは日本語が変なんだべさ。

忘れちゃってたのか知らん。

付記:ここここにも書いたけど、中尾ミエと淡路恵子のお友達をやってた香港の女優さんの名前がいまだにわかりません。『神火101 殺しの用心棒』にも出てたんだけどなあ。

2006年2月18日土曜日

電光幻影(第二輯)第十四集 明星偶像 尤敏

〔テレビ〕

『家有囍事』と『珍珠涙』は私の映画です。

1984年、香港電台。

BBSにも書きましたが、ちょっと悲しみのズンドコ状態にあるため、こちらの更新も休み休みになるかと存じます。あしからず、ご了承ください。

1984年12月21日に放映された尤敏の特集番組。
尤敏自身がインタビューに答えながら、合間合間に主演映画の映像(『家有囍事』『珍珠涙』『星星 月亮 太陽』)が流れて番組が進行します。

不肖せんきち、恥ずかしながら広東語を話す尤敏小姐を初めて観ました。
香港生まれ、マカオ育ちの広東人だからこれが彼女の母語なのだけれど、映画は全部北京語だったからなあ。
いやあ、新鮮、新鮮。

でも、字幕がなかったので何言ってるのかよくわからなかったさー。

お父さん(白玉堂)の話と、女学校に通っている間にデビューしちゃったので女優時代はお勉強する時間がなかったけれど、結婚してからはいろいろお勉強が出来るようになってよかった、とか言ってたのはわかったけどよ。

それにしても『珍珠涙』の尤敏小姐、きれいだわ。
改めて「この世にこんなにきれいな人がいるのか」と思いました。
早くDVD出ないかなあ。
映画の出来自体はあんまりよくないらしいが。

インタビューに答えていた尤敏小姐は、このとき48歳。
現役時代よりもいくらかふくよかにはなったものの、お年よりもずっと若々しく見えました。
上品な香港マダム。

ところで、番組で流れた『星星 月亮 太陽』はカラーじゃなくてモノクロだったけど、モノクロヴァージョンもあったのね。
『家有囍事』は今のところDVD化の予定はないらしいんですが、やっぱり観たいな。

パノラマさん、よろぴくね。

(於:香港電影資料館)

2006年2月17日金曜日

北京乙號

〔しようもない日常〕


帰ってきますた。

今回はいろいろな方とお目にかかりました。
お忙しい中、ありがとうございました。

映画は『春田花花同學會』と『最愛女人購物狂』を観た他に、電影資料館でもちょびちょび旧作のビデオを観ましたが、中にキョーレツな場面があって一瞬どっきりしてしまいました。
ま、そのあたりはおいおい・・・・。

写真は、ホテルの玄関にいた紅衛兵さん。
ここのホテルではチェックインのことを「下放」と呼び、チェックアウトのことを「粛清」と呼んでいました(ウソウソ)。

でもこの紅衛兵さん、


口元がなんだか南極Z号に似てますわ。


というわけで、「北京乙號」と勝手に命名させていただきました。

・・・・帰ってきた早々シモネタかよ、おい(そそくさと退散)。

2006年2月11日土曜日

トミイの『蘇州夜曲』

〔ちょっとお耳に〕


香港でも「蘇州」

突然ですが、12日から香港に行ってきます。
着いた日に電影資料館で楚原の映画を観るという「老電影迷の鑑」のようなことをするとかっこいいのでしょうけれど、たぶんそれは無理ということで。
電影資料館には翌日行く予定です。
帰ってきたらまたお会いしましょう。

さて、お出かけ前に一発。

1月17日に書いた記事(「王女と私」)の中で、大映と邵氏が合作映画『王女と私』の主役に李麗華を検討していたという台湾の報道をご紹介しましたが、その後もしぶとく古新聞漁りを進めたところ、今度はこんな記事(1961年6月24日付『聯合報』)が見つかりました。

邵氏將與東映合作 拍攝「蘇州夜曲」 由李麗華和大川橋藏主演

邵氏ったら、東映にも李麗華を売り込んでいたのか。

記事によると、映画の内容は香港と日本の風光明媚な景勝地を背景に、香港女性と日本青年の恋愛物語を描くというもので(なんでタイトルが「蘇州」なんじゃ!)、東映としては時代劇俳優のトミイが現代劇の主役を演じるというのがウリだったようです。
記事には東映山崎企画部長の、

大川橋蔵を現代劇に出演させるという計画は早くからあったが、それが香港との合作、しかも李麗華がヒロインなんて、これ以上理想的なことはない。月末には監督やその他のキャストを決めたい。

なるコメントが紹介され、クランクインは9月、さらに東映がスカウトした台湾スター・林沖の出演も予定されている、とありました。

でもなあ。
本郷功次郎ほどじゃないにしろ、やっぱり釣り合いが取れないような気が。

というわけで、この話も案の定ボツに。

東映としては、日本である程度の知名度はあるけれども年齢的に尤敏よりかなり上の李麗華よりも、尤敏と同年代の(日本では)未知の女優を一から売り出したほうが東宝と対抗しやすい、という計算が働いたのかも知れません。

しかし。

そんな意図のもとに起用したはずの樂蒂にも、「既婚プラスおめでた」という当時の日本の芸能界においては致命傷となりかねない重大事態が発生、(何度も書いているように)これまたボツとなるのですが。

ま、それでも仕切りなおして他の企画で合作をすればよさそうなものの、合作の作業を邵氏と進めて来た東映東京撮影所では、この頃(1962年)になると(前年から始めた)「ギャング映画」の路線が好調で、「合作なんかしなくても、自分たちだけでやっていけるよ」という気分になったのか、樂蒂の売出しのみならず合作計画自体がお釈迦になったのでありました。

さよなら、トミイ。

付記:森岩雄の『私の藝界遍歴』には「有名な製作者張善琨とこの李麗華を中心に、日本と香港の合作映画を作ることでしばしば相談し合ったが、結局適当なシナリオを得ることが出来ずに、まとまらないで終ったことはいまだに残念に思っている」とあり、李麗華は合作映画の話が持ち上がる度真っ先に名前の挙がる存在でしたが、最終的にはどれもうまくいかなかったようで、こと日港合作映画に関して言えばなんとも不運な女優さんだったのでした(『海棠紅』除く)。

2006年2月9日木曜日

麥家碧(アリス・マク)先生サイン会

〔しようもない日常〕

わーいわーい!

というわけで、行ってきました麥家碧先生のサイン会。

今日もなんだか腹具合が悪かったんですが、薬を飲んでむりやり出動。
会場であるリブロ渋谷店に着いたのは、開始(午後6時30分)10分ほど前のこと。
「もうみんな並んじゃってたらどうしよう」と思っていたら、

おや?

まだ1人しか並んでいませんよ。
さっそく後ろについて2番目確保。
そのうちにわらわらと人が集まり始め、待つことしばし。

麥先生の登場です。

拍手で先生をお迎えした後、いよいよサイン会の開始。

不肖せんきち、実はこの日のためにいろいろ秘策を練っておりました。

まずはお土産。
やはり手ぶらでお目にかかるのは失礼と思い、動物つながり(強引なこじつけ)で近所の「ひよこ製菓」へ走り、銘菓ひよこの詰め合わせを購入。
ここにメッセージカードを添えようとしましたが、はて、どのようなカードにしたものか迷ったあげく、結局マクマグカードに幼稚園児並みのヘタレ中国語でメッセージを書き、ひよことセットにいたしました。

次は秘密兵器。
ずっとファンであったということをアピールするためには、何はともあれグッズ持参がよかろうと思ったものの、ただぬいぐるみを持っていくだけでは面白みがありません。

ぬいぐるみにジャストフィットする品が、何かないものか。

不肖せんきち、錆び付いた脳みそをフル回転して考えました。

マクダルといえば・・・・

マクダルといえば・・・・

マクダルといえば・・・・

そうだ!洗面器だよ!

さっそく近所(いつもご近所)の荒物屋(死語)へ行き、真っ赤な洗面器を探しましたがなかったため、やむなくえんじ色のものを購入。

そして完成したのがこれだ!

マクダル&マクマグ入り洗面器。


横から見た図。
雑な仕事ですいません。

この秘密兵器と共に持参したのが、毎月欠かさず読んでいたお子様雑誌

『黄巴士』。

7歳や10歳などというちびっ子読者にまじって不肖せんきちも、

せんきち 3○歳

と書いたファンレターを編集部に送ったことがありました。ははは。

・・・・話はサイン会に戻ります。

最初の方がサインを貰っている間に、お店の方に整理券とを渡して自分の番が来るのを待ちます。

そして、せんきちの順番が来ました。

『黄巴士』を掲げながら先生の許へ歩み寄ると(ただの怪しいおばさんみたいですけど)、先生、

うぉんばーしー!

と小さく叫んで、驚かれた様子。

よっしゃ、これでつかみはOKじゃ!

と思ったせんきち、すかさず持ってきたお土産を進呈。

その後、椅子に腰掛けて先生のイラストとサインが書きあがるのを待ちながら、秘密兵器であるマクダル&マクマグ入り洗面器をおもむろに紙袋から取り出して先生にお見せしました。
先生、

ありがとう!

と日本語で一言。
通訳の方から、

香港で買われたんですか?

と尋ねられたので、

はい。

と返事すると、その旨広東語に翻訳して下さり、そしたら先生、もう一度日本語で

ありがとう!

とおっしゃって下さいました。

仕上がったイラストとサインの入った本を受け取り、お礼を述べてせんきちの任務はおしまい。

こちらこそ、本当にありがとうございます。

せんきちは嬉しうございました。


本だけでなく、DVD映画もよろぴくね。

2006年2月7日火曜日

シマさん

〔ちょっとお耳に〕


相変らず、お腹の具合が変です。
誰か住んでるんでしょうか。

一昨日から断続的に続いていたこちらのブログのアクセス障害、どうにか復旧したみたいですが、今度はサイドバーの表示がおかしくなってしまいました。
本文が終わった後、忘れた頃に現われて延々と続いています。
しかし、どうもこれIEだけの現象のようで、他のブラウザだとちゃんと表示されているようです。
テンプレートを替えたら元に戻るかと思いチャレンジしてみたものの、相変らずですね。
というわけで、IEでご覧の皆様、本文が終わった後にBBSその他のコーナーが登場いたしますが、あしからずご了承下さい。

さてさて。

deeplog JAPANさんで教えていただきましたが、5月に史馬山こと島耕二監督の邵氏作品『椰林春戀』のDVDがリリースされるそうです。

主演は、元祖台流スター・林沖と何莉莉。

この作品がメインサイトのこちらでご紹介したシナリオのいずれかに当たるものなのか、あるいはそれとは別のものなのか、観てみなければわからないのですけれど、個人的には別のものであるよう願っています。
なにせ、あのシナリオのつまらないこと、つまらないこと。
読んでいて飽き飽きしました。

島耕二監督の邵氏作品DVD化はこれが初めてですが、その他の監督(井上梅次、中平康、松尾昭典、村山三男、古川卓巳)に関して言えばそれぞれ1作品はDVDになっていますので、遅ればせながら島耕二監督もその仲間入り、ということになります。

が。

そういや、山内鉄也監督の特撮古装物『梅山收七怪』がまだですね。
これって、劇場公開は1973年ですけれど、製作が決定したのは1970年のことで、実際に製作された時期は1971年頃のようです(くわしくはこちらをご覧下さい)。
何ゆえに山内監督が呼ばれたのかというと、監督の『怪竜大決戦』があちらで大ヒットしたため、なのだとか。
結果、例によって「あれと同じのがほしい病」にとりつかれた邵逸夫が山内鉄也監督を招いて、台湾で撮った作品が『梅山收七怪』との由。
本作では、山内監督の他、八木正夫、三上睦男といった面々が特技を担当しています。

どんなもんなのか、ちょっと観てみたい気がするんですけどねえ。

ま、天映が権利を持っているようなので、これも近いうちにDVDになることでしょう。

おとなしく待ちます。

2006年2月5日日曜日

倒れてました

〔しようもない日常〕


風邪引いて、倒れてました。
熱はないのですが、胃をやられたようで、ひどい痛みで夜も寝られず・・・・。

昨日は、渋谷パルコの開店時間に合わせてリブロ渋谷店に乱入、一番乗りで「麥家碧(アリス・マク)先生サイン会」(9日にあります)の整理券をゲットしてきましたが、その後またしても胃痛が悪化、よって午後からダウン。

今朝、ようやく調子がよくなってきたのでブログの更新でもしようと思ったら、おや、こちらも倒れてますね。
アクセス障害が起きています。
どういうわけか更新用のページにはアクセスできるので、とりあえずここまで書いて、後ほど復旧したら『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』(絵本)の感想でも書き加えたいと思います。
では。

以上、午後1時台に書いたものです。
そして、ただいま午後7時30分。
どうにか復旧した模様です。

というわけで、ほんのちょっとだけ絵本の感想を。

表紙と裏表紙はマクマグですが、収録されたお話自体はマクダル中心。
マクマグと仲良しのグーシーが、マクマグのためにステキなバースデーケーキをプレゼントしようと大奮闘する「マクマグの誕生日(マクマグのびっくりプレゼント)」などもせんきちの大好きなお話なのですけれど、残念ながら未収録。
アニメの第7話(DVD VOL.3に収録)でお楽しみ下さい。

しかし、そうは言っても、全体にツボを外していない構成です。
マクダルと言えばこれ!の粥麺屋における珍問答(4コマ)が収録されているのも、うれしい限り。

「この足は君の?」は、雑誌『黄巴士』92(2001年11月号)に中英対訳版が載っていますが、そちらではミッフィ(うさこちゃん)模様になっていたバンドエイドが日本語版ではマクマグ模様になっていました。
やっぱり、著作権の問題かしらん。

ただ、文字が小さい上に漢字多め、しかもルビなし、というのは、初めから大人の読者層をターゲットにしているからでしょうか。

お子様向けバージョンも希望します。

あ、それから、DVD、バラで買うつもりの方も必ずVOL.4はお買い求め下さい。
大人になったマクダルとメイのエピソード、涙なくしては観られません。


付記:三池崇史監督の『DEAD OR ALIVE 2』、海外版だと竹内力の役名が麥兜(マクダル)になってるよ。どうりで監督ったらマクダル好きなわけだ。

2006年2月2日木曜日

涙の確変リーチ

〔しようもない日常〕


また風邪気味です。
肩こりもひどいし。

さて。

昨日の『朝日新聞』夕刊に伍佰が載ってましたね。
台湾語絡みの記事でしたが、今日の話題はこれではなくて冒頭の写真。
今朝の『日刊スポーツ』全面広告から。

「ぱちんこ冬のソナタ」だって。

なんじゃそれ?

広告にスペシャルサイトのURLが書いてあったのでさっそくアクセスしたものの、なぜか見られませんでした。

ちなみに、製造元のサイトはこちら

『中日スポーツ』の紹介記事によれば、


CR「ぱちんこ冬のソナタ」は、珠玉の名シーンや思い出のセリフなどの実写映像がふんだんに使用されている。映像はジウ姫が演じるヒロイン・ユジンの視点で描かれる。大当たりが連続すれば、ドラマの第1話から20話まで、ユジンとヨン様演じるチュンサンとの切ない恋の行方を、パチンコをしながら感動を楽しめる展開にしている。


のだそう。


パチンコ屋がおばさまで満員になる日が来るのでしょうか。

それにしても、ひらがな書きの「ぱちんこ」、しかも縦書きって、なんだかなあ。


あっしが子供の頃、近所に「パチンコひかり」というパチンコ屋さんがあって、その後、ここの2階に理容室がオープンしたのですが、あろうことかその理容室、「パチンコひかり」の看板の「パ」の字を隠すように自分の店の看板を掲げちゃったものだから、「パ」の字の消えた「パチンコひかり」の看板が燦然と光り輝くことになってしまったのでありました。

あらぬ想像も、ほどほどにしないとね(あ、あっしのことか)。

2006年2月1日水曜日

東京の休日

〔えいが〕

1958年、東宝。山本嘉次郎監督。山口淑子、上原謙、久慈あさみ主演。

山口淑子の映画生活20年記念映画にして、引退記念映画
東宝オールスターキャストによる、歌と踊り満載の作品です。
もちろん、山口淑子も『夜来香』他数曲を歌っています。

冒頭、

協賛
比国パラトーン撮影所
遠東影業有限公司

と出るのは、フィリピン人キャスト(ビンボー・ダナオ、他)と台湾人キャスト(陳惠珠)の関係でしょう。
ちなみに、遠東は当時東宝映画の台湾における配給権を握っていました。

山口淑子演じるメリー川口の設定(子供の頃両親と共にアメリカに渡り、長じてデザイナーとして成功)は、彼女自身の境遇を少しく投影したものなのでしょうが、元夫(イサムノグチ)のイメージもどこかだぶります。

彼女が同行するアメリカの日系人旅行団体「1世観光団」は、勝ち組と負け組に分かれて大喧嘩しているという、アメリカというよりはブラジルの日系人みたいな団体さんです。
ま、笑えるといえば笑えるものの、戦時中、彼らがどれほどの辛酸を舐めたか、それはまだ日本では知られていなかったのか、それとも知っていたけれど敢えて無視したのか、いささか複雑な思いもいたしました。

途中、中華料理店「李香蘭」の主人として森繁久彌が登場、「李香蘭のファンなのか?」と尋ねる司葉子(客。銀座の美人喫茶〔たぶん〕のウェイトレスさん)に対して、おかしな日本語(フランキー堺系。というか、こっちの方が早いのか)で、

昔、満州で同じ名前の大きなレストランを経営していたが、あの子は小さい頃、うちの店によく食事に来ていた。 だからデビューするとき、自分の店の名前を芸名にしてあげた。

としようもない駄法螺を吐き、

満州ではレストランだけでなく、放送局も経営していたんだ。

と自分のことまでネタにしていました。

そういや、ここの件で、宝田さん(客。銀座の花屋で働いていて、司葉子と恋人同士の設定)、

一杯、白乾兒!

とか、中国語の台詞をちょこっとだけしゃべっていました。
『香港の夜』のルーツね。

ところで、先ほど台湾人キャストと書きましたが、映画が始まって間もなく、羽田へ向かう飛行機内で山口淑子の席に座っていた旗袍姿の女性が陳惠珠です。
この当時、東宝芸能学校で学んでいた彼女は、卒業後台湾へ帰国、中央電影の専属女優となっていくつかの作品に出演した後再び来日、母校で中国舞踊を教えながら舞台やテレビに出演、特に1961年9月19日に放映された日立劇場『私は嘘をついた』(TBS)は、彼女の半生を描いたドラマで、彼女自身が主演しているそうです。
その後、日本人と結婚して日本に帰化、現在ではこちらの学院長としてご活躍中です(こんなドラマの原作も)。
1970年の『社長学ABC 正・続』では、小沢昭一演じる旺滄海(おー!そーかい)の夫人役で顔を見せていました(2人の姪を演じていたのが、後に邵氏で活躍する恬妮) 。

以前CSでも放映されたことのある本作ですが、この日の上映用プリントは色褪せ褪せの非常に状態の悪いものでした。
ここらでひとつ、新しく焼き直していただきたいものです。

(於:ラピュタ阿佐ヶ谷)