2007年2月16日金曜日

なんちゃってオスカル、再臨

〔ちょっとお耳に〕

オスカル様のお通りよ

ここ数日、「李香蘭」や「山口淑子」に「陳雲裳」、はたまた「萬世流芳」や「東京の休日」といった検索ワードでこちらにお見えになる方が大変多いのですが、そんなアナタに朗報です!

明日17日から開催される「第17回にいがた国際映画祭」において、『萬世流芳』が上映されます。
くわしいスケジュールは、下記の通り。

2月18日(日)11:00~13:35(於:シネウインド)当日10:00から入場整理券配布
2月21日(水)14:30~16:35(於:シネウインド)当日13:00から入場整理券配布


定員は86名、立見不可とのことです。入場料は800円。
新潟市なら新幹線でも気軽にピューッと行ける距離ですので、特に平日の21日はねらい目ではないかと思います。
この機会にぜひご覧になってみて下さい。

で。
以下は、全く個人的な趣味による情報。

来月、再来月とユーロスペース及び日仏学院で開催される「フランス映画蔡2007」の「ジャック・ドゥミ特集 結晶(クリスタル)の罠」において、あのトンデモ超大作実写版『ベルサイユのばら(Lady Oscar)』が上映されます!
3年ほど前に浅草東宝のオールナイトで上映されたことはありましたが、今回はなんと白昼堂々スクリーンに帰ってまいりますわよ、奥様。

気になる上映スケジュールはというと・・・・

3月20日(火)11:00~、3月22日(木)19:00~

会場は、ユーロスペース。

不肖せんきち、小学生の頃原作にハマったこともありまして、この映画の公開時には歓び勇んで劇場に駆けつけたのですけれど、正直言って、

なんだかパッとしないなあ。

というのが感想でおました。
中でも一番許せなかったのが、ラストのオスカルとアンドレ。
欧米人から見ればあそこは史実と矛盾しないようにしたい、との配慮があってのことだったのだろうなあ、と今となっては思うものの、でもさあ、あのラストがあってこその『ベルばら』じゃん!

原作はこちら

そんなこんなで『ベルばら』ファンのみならずジャック・ドゥミ(Jacques Demy)監督にとっても呪われた封印作(?)になってしまった実写版『ベルサイユのばら』ですが、初公開から30年近くたった今、どれほどのトンデモ映画だったのか再度確認してみたいと思うのもまた真実。

必ず観に行くわよん。

ちなみに、本作の製作者である山本又一朗氏は、最近では『あずみ』なんかを手がけていますけど、こちらのサイトによれば、

『あずみ』は始めから海外進出を狙って作った映画

なのだそうで、当時から今に至るまで同じ目標に向かって突っ走っているその姿勢、ある意味ご立派ですわ(映画の出来はともかく)。

初公開時のパンフレット表紙。大事にとってありました。
近頃公開されたコッポラ娘の映画は「ベルサイユ宮殿ロケ」が
ウリだったけど、この映画でもちゃんとロケをしています。
「30年ぶりの快挙」だったらしいわん。


小森のオバケ、もとい、オバちゃまによる解説。
昔々、東和の50周年だったか60周年だったかの
展覧会(於:大丸東京店)の時に本物を見たけど、
オレンジ色のつくしんぼうのようでした。


作詞:来生えつこ、作曲:ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)、
歌:鳳蘭という日・仏・中 奇跡(?)のコラボレーション
「超臨発」というのは、「超臨時発売」のことだと思います。
ついでに言うと、3月5日はせんきちのお誕生日。
今じゃ加齢臭が気になるお年頃・・・・。


付記:『ベルばら』で華々しい(?)日本デビューを果たしたカトリオーナ・マッコール(Catriona MacColl)@なんちゃってオスカルの華麗なる女優人生に関しては、下記のサイトをご参照下さい。
「ユーロ・トラッシュ女優たち」内「カトリオナ・マッコール」の項
http://www2.plala.or.jp/MORIYAKEIJI/Cat.htm

2007年2月13日火曜日

美瑤と菲菲

〔ちょっとお耳に〕


始めに闘病記録。
おかげさまで、ようやく片松葉(松葉杖1本ってことね)になりました。
来月になれば、「夢の二足歩行」が実現することでしょう。

で。

1964年、引退した尤敏の後釜を探していた東宝首脳部は、同年に台北で開催されたアジア映画祭において寶島玉女にして台製之寶である台湾の女優・張美瑤を発掘、彼女は翌1965年に『戦場にながれる歌』と『香港の白い薔薇』、1966年には『バンコックの夜』にそれぞれ出演しました。

それ(66年)から5年後の1971年、『雨の御堂筋』で日本におけるメジャーデビューを果たした台湾の歌手・歐陽菲菲は、この曲の大ヒットにより一気にスターダムを駆け上ることになるのですが、そんな日本にゆかりのある台湾女優と歌手に、意外な接点のあることを発見しました。

それがトップのお写真(向かって右が張美瑤、左が歐陽菲菲)。

1966年の台湾映画『橋』の一場面ざます。
なんとこの映画で2人は共演していたんですねえ。

『橋』といえば、張美瑤と柯俊雄の出会いのきっかけになった作品として有名ですけれど(こちらでちょっとだけ視聴できます)、まさか菲菲姐が歌手になる前に女優をしていたなんて、

あたしゃ全然知らなかったよーん!

いずれ機会があったら観てみたいと思います。

付記:以前こちらでご紹介した『百年目の帰郷』では、張美瑤のことを「富裕な家庭の子女」であるかのように記述していましたが、実際にはかなりの苦労人で、女優になったのも「両親に楽をさせてあげたい」一心からだったといいます。

2007年2月9日金曜日

破戒 (Broken Oath)

〔えいが〕

主人公・瀬川丑松は・・・・って、島崎藤村かよ!

1977年、香港(嘉禾)。鄭昌和監督。茅瑛、梁小龍、陳惠敏主演。

某ミクシィの嘉禾コミュで本作に丘なおみ(何湄)が出演しているとの指摘を受けたので、さっそくチェックしてみたところ、たしかに出てましたわ。

ほらっ!
(まちゃまちゃではありません)

・・・・すいません、別の映画でした。

本当はこれ!
(一気に増毛)


王萊とのツーショット。

で、気になるストーリーはというと・・・・。

劉大雄(關山)は、謀反を目論む仇魁(張佩山)の放った4人の刺客に殺され、夫の復讐を試みた劉の妻・綺梅(丘なおみ〔何湄〕)も捕らえられて島流しにされてしまいます。
大雄との子供を身ごもっていた綺梅は難産の末女の子を産んでこの世を去りますが、今わの際に自分たちの仇を我が子に討って欲しいと言い残します。
綺梅から赤ん坊を託された千手娘(王萊)は、出所後、寺に赤ん坊を預け、潔蓮と名付けられた赤ん坊はやがて武芸に秀でた美しい娘(茅瑛)に成長します。
その後、殺戒を犯した潔蓮は寺を去ることになり、千手娘の許に身を寄せますが、千手娘から自らの生い立ちを聞かされた潔蓮は両親の仇を討つことを決意、こうして潔蓮の復讐が始まるのでした・・・・。

一読してすぐにピンと来る方もいらっしゃるかと思いますが、これって、ようするに、

茅瑛版『修羅雪姫』

なんですねえ。

こんぴらふねふね
(その「しゅら」じゃねえよ!)

てなわけで、

父:關山

母:丘なおみ

という眩暈がするような血縁関係のもとで生まれた茅瑛が繰り広げる復讐劇ですが、前半はともかく、後半はあくまでも立ち回り主体の展開ゆえ怨念や情念とは比較的無縁の世界で、茅瑛の必殺技も「さそりの毒」という危険な割には案外他力本願な秘密兵器だったりいたします。

さそりが友達。
(ネクラな小動物マニアみたいだけど)

もちろん、梁小龍が仇の息子だった、なんていうどんでん返しも無し。

ところで、池玲子や小林千枝といった東映女優が本名で嘉禾作品に出ていたのに対して、何ゆえに丘なおみは中国名で出ていたのか、という問題ですけれど、考えられる線としては、

1、池さんたちは東映、つまり会社を通した契約だったが、丘なおみは個人契約だった。
2、日本からの助っ人女優が出演していることを売り物にしても興行的には大したプラスにはならなかったので、それならいっそ邵氏方式を見習って日本臭を消した方がよいと考えた。

といった辺りが妥当なところなのかしらんと、せんきちは考えております。

しかし、そもそも丘なおみを使おうと考えたのは誰だったのでしょう?
やっぱり鄒文懐だったのでしょうか。

(中途半端なオチで終了)

だるま。

2007年2月5日月曜日

いきなり

〔ちょっとお耳に〕

始まりは香港の街から。

今を遡ることウン十年前の学生時代、現在では東国原英夫宮崎県知事になった旧そのまんま東氏が司会をつとめていた深夜の素人参加番組にひょんなことから和服姿で出演、東氏から、

この人(=せんきち)と結婚したら、一生笑っていられます。

といじり倒された経験があるのを、昨日の朝になって突如思い出したせんきちです。

ちなみに、「笑っていられる」というのは「朗らかで気立てのよい人だから、笑いの絶えない明るい家庭を築くことが出来る」という意味などでは決してなく、今で言えば、

森三中系のキャラ

だったからです(爆)。

・・・・・。

今日はちょっとだけ放映情報を。

BBSにも書き込みましたが、2月9日(金)の午後1時30分から、テレビ東京において唐突に『東京の休日』が放映されます。
例の上戸彩主演の『李香蘭』の前宣伝を兼ねた放映らしいんですけど、ドラマの前に本物の映像なんか流しちゃったら、「やっぱり上戸彩じゃ(以下自粛)」になるのじゃないかとちと不安。

でもねえ、あっしもドラマを観るかどうか、正直迷っているところ。
ひばりの時は歌は本人の吹替えでしたが、今回は音源が古くてそれもできないらしく、上戸彩がそのまんま歌うらしいし。
うちのおかんなんか「もっと眼が大きくて歌の上手い子を(以下自粛)」とまで言う始末。

『賣糖歌』も歌うのか知らん。

続いて。

こちらは来月の話ですが、衛星劇場で『卒業旅行 Little Adventurer』が放映されます。
放映スケジュールは下記の通り。

3月6日(火)午前7時~、20日(火)午後7時15分~、26日(月)午前7時~

当時のマーク・レスター人気を当て込んだお子ちゃま冒険映画ですが、始めに香港ロケの場面が出てきます。
映画の冒頭、香港の街を走るだけ走らされた後、あっけなく撃ち殺されてしまうのが宗華。


彼の恋人で、この後お子ちゃまたちと一緒に危険な冒険を繰り広げることになる謎の美女に扮しているのが甄珍。


以前、浅草東宝のオールナイトで観たときはかなり悲惨な状態のプリントでしたが、さすがに今回はきれいなプリントで放映してくれるのではないかと少し期待。
ついでに言うと、香港では『兩小無猜歷險記』の中文タイトルでソフト化されています。
これも、浅草東宝で観たときのそれよりはずっと状態のよいプリントを使っていた気が・・・・。

いずれにしても、必録画ですわ。

2007年2月2日金曜日

ぶたとさそりとおしどりと

〔ちょっとお耳に〕

こちらが、セットの全容。

一、ぶた

久々の麥嘜&麥兜情報。
2月4日(日)、「麥嘜・心思心意Ⅱ郵票珍藏集」なる切手セットが発売になります。
その中身はというと・・・・

切手シート

初日カバー

麥嘜&麥兜人形

阿輝&麥兜バッジ

これら全てをひっくるめてのお値段は、

HK$158

でおます。

日本の通販番組だと「2セットお求めの場合にはHK$300ポッキリ!」になりそうですけれど、そういうディスカウントはないようです。
4日から39ケ所の集配局でまず発売した後、10日(土)からはMcQuarterでも扱います。

数に限りがありますので、お早めに。

二、さそり

あちこちのブログで既に話題になっていますので、今さら取り上げるまでのこともないんですけど、水野美紀がマツをやるみたいですねえ。

オリジナルの第1作目『女囚701号 さそり』は、香港でも『蠍女七〇一』の中文タイトルで公開されていますし、

女囚701号 さそり

2作目の『女囚さそり 第41雑居房』は、台湾で『日本女子監獄』という中文タイトルでソフト化されています。

女囚さそり 第41雑居房

せんきち個人としては、3作目の『女囚さそり けもの部屋』で成田三樹夫の片腕ぶら下げたまま新宿の街を疾走する梶芽衣子が好きなので、水野さんにも誰かの片腕ぶら下げたまま香港の街を疾走していただきたいもんです。

女囚さそり けもの部屋

水野さんなりのさそり像を作り上げてくれることに期待したいと思います。

ちなみに、梶芽衣子に始まるさそり女優の系譜とその作品(2代目:多岐川裕美、3代目:夏樹陽子、及びVシネのさそり達)に関しては、こちらの本をご参照下さい(こないだのBS版はカバーしてないけど)。

あ、そうそう、配役はまだわからないようですけど、やっぱり、

梁小龍が郷田なんですか?

三、おしどり

吉田さんからお教えいただきました(いつもありがとうございます)。

5月10日、尤敏主演の邵氏作品(韓国との合作)『異國情鴛』のDVDがリリースされる模様です。

ちょっと貼ってみた。

樂蒂の映画なんかでもモノクロのやつはリリース予定なし、とか聞いていたので、これもソフト化されないだろうと思っていたら、カラーだったんですよねえ、これ。

ご周知の通り、カメラは西本さん、監督は若杉光夫です。

発売日を待ちましょう。

2007年1月29日月曜日

『香港の夜』でこける

〔しようもない日常〕


というわけで、昨日、フィルムセンターで『香港の夜』を観てきました。

念のため、開場の約1時間前(午前11時30分頃)に到着すると、既に10人ほどの先客がお見えでした。
最後尾に加わって持ってきたおにぎりを食べ、しばし読書をした後でいつもの1階ロビーエレベータ前整列の時間に。
今回は松葉杖使用というハンデがあるゆえ、階段ではなく特別にエレベータで大ホールのある2階まで上らせてもらいました。
がらがらだったらどうしようかなあと思いましたが、日曜の昼下がりという時間帯も手伝ってか客席の4分の3ほどが埋まるまずまずの入り。
よかったわん。

でもねえ、ここ(フィルムセンター)って、公の施設の割にはお年寄りやハンディキャップのある人には冷たい構造ですわね。
トイレ行くにもいちいち階段を上り下りせにゃならんし、そこらじゅう段差や階段だらけだし。

あへあへいいながらなんとかトイレを済ませて席に戻ると、お友達とばったり。
午前中に今日観に行くかどうかのメールを送ってきてくれていたそうなのですが、うっかりチェックするのを忘れておりました。
許せ。

ちょうどよく隣の席が空いていたので、お友達と並んで鑑賞。
フィルムセンター所蔵フィルムによる上映でした。
いつの間に収蔵していたのか。
2002年に初めて観たときにはあせあせぼろぼろのプリントでしたが(全てがオレンジ色の世界)、CS放映以後はきれいなプリントで観られるようになり、うれしい限り。

もう何べんも観ているはずなのに、未だにチェックしていなかった事項が多くて、今回それらを再チェック。

澳門の王千里(王引)のお家は、美珊枝街にあるのね。
でも、55号なんていう住居表示はあるのか?
とりあえず、こんど澳門に行ったら探してみましょう。

呉麗紅(尤敏)が住んでいるアパートは、手前の門の所に「○○台」と書いてあって、「○○テラス」といった類いの地名なのかしらん、と思いましたが、よくわかりませんでした。
近くに教会があるので、やはり次回香港に行ったら、それらしい地形のところを捜索してみます。

麗紅の勤める薬局は、今も実在する安康寧藥房。
これも香港での宿題ね。

鑑賞後、4時のおやつにふぐ料理を食べに行くというお友達と別れ、1人帰途に。
宝町駅の改札に降りる長い長い階段でけつまづいて転倒、危うく2度目の骨折をするところでした。
都営地下鉄も、もう少しバリアーフリー率が高ければよいのになあと思いますです。

そこで、今回の反省。

フィルムセンターで映画を観るのは、松葉杖使用者にとってかなり障害の多いことがわかったので、以後、完治するまで観に行くのは我慢することにします。

身体で学習しました。

2007年1月26日金曜日

一生分のスピッツ

〔しようもない日常〕

いらっしゃ~い!(桂三枝風に)

こんにちわ。
おかげさまで、折れた骨がくっついてきました。
といっても、まだまだ完全ではないので、当分の間、松葉杖生活が続きそうです。

さて。

骨折以来、初めて映画館へ行ってきました。
ユーロスペースでのレイトショー、『海でのはなし』。

まず映画の前に同行の知人・Kさん(こちらこちらの日記にも登場した台湾系華僑の方)と、映画館近くにある台湾料理屋へ。
「台湾料理」といいながら従業員のほぼ全員が大陸の方というありがちな店でしたが、これも骨折以来ひさびさとなる台湾ビールや紹興酒をぐびぐび。
つまみはお約束の香腸など。
Kさんも暮れに虫垂炎を患っていたので、彼女にとってもひさびさのお酒となりました。

ホール係のねーちゃんの巻き舌のきつい國語(ほぼ全てアール化)を聞いたKさん、それが國語だとはまるでわからなかったらしく、

「ねーねー、あれ、何語?」

と尋ねてくるので、

「國語だよ。巻き舌がきつ過ぎて、何言ってるのかさっぱりわかんないけど」

と返答、しばらく耳を澄ませた結果、Kさんもようやく國語だと気付いたらしく、

「ああ、ほんとだ」

と納得しておりました。

ある意味、台湾國語とは対極の國語でしょうなあ、あれは。

そして、映画。

「はじめにスピッツありき」の映画だということはわかっていたものの、はっきり言って、

うるせーよ!音楽!

無理やり音楽をはめ込むんじゃねーよ!

もう一生スピッツは聴かないでいいな。
お腹いっぱい。

あおいちゃんがCDウォークマンで『ロビンソン』を聴く迷場面(一応、あれがクライマックスなのか?)は、molmotさんのブログで読んで既に知っていたので、思わず、

ロビンソン キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

とほくそえんでしまいますた。

それから、「しがない非常勤講師」のくせに個人研究室を持ち、両親にも相応の仕送りをしている西島さん演じる博士、

お前はどうみても専任講師にしか見えんぞ!(百歩譲って助手)

とまあ、ここまでくさしておきながらなぜこの映画を観たのかといえば、あおいちゃんの母親役でとんちゃん(毬谷友子)が出ていたから。
とんちゃん、母親役をやる年になったのねえ。
でも、相変らずとんちゃんはとんちゃんでした。

(おしまい)

付記:館内で購入したブックレットに載っていたとんちゃんのプロフィール、出演映画が『夢二』だけだったけど、『東京上空いらっしゃいませ』は彼女の中では封印作品になっているのだろうか。・・・・なにゆえに。

2007年1月20日土曜日

おしりのでんぼ

〔しようもない日常〕

これは中扉。


先ほど、テレ東のドラマ『李香蘭』のメイキングを観ましたが、製作発表記者会見での山口淑子と上戸彩のやりとりは、まるで、

女学校の校長先生と新入生

のようでしたわ。

どんなドラマになることやら・・・・。

さて。

足がこんな調子ゆえ仕事の用事以外は外出しないようにしているので、その鬱憤晴らし(?)にネットでのお買い物に励んでおります。
そんな中、購入したのがこちらの1冊、『社長洋行記(三紳士艶遇)』のノベライズ本ざます。

装幀は、岡村夫二。


ついでながら
DVD
、好評発売中!


著者は、映画の脚本を執筆した笠原良三。
奥付を見ると、

昭和37年6月20日印刷
昭和37年6月25日発行

とあります。
映画『社長洋行記』の正編が同年4月29日、続編が6月1日に公開されたところから見て、続編の公開を待って出版されたもののようです。
この手の映画のノベライズが日本ではいつ頃から始まったのか、浅学にしてわからないのですが、少なくともこの頃(今から45年前)には既に行われていたのですね。

ふーむ。

東京で中華料理店「香港亭」、香港で日本料理店「東京亭」を
営む悦子が英之助(社長)と一緒にスターフェリーに乗って
九龍半島から香港島に渡るさいの台詞。
映画で悦子を演じた新珠三千代は「クーロン」と言ってましたが、
ノベライズでは「カウルーン」と英語読みを採用。


英之助(森繁久彌)率いる桜堂製薬の看板商品
「サクランパス」のライバル商品である「椿パスター」が、
なぜか「パスター」になるという大誤植。


ちなみに、ノベライズの中で尤敏演じる柳秀敏は、

りすのように美しいチャーミングな目を持った女性

と描写されていました。

りすですか?
しかし、
そもそもりすの目って美しいのか?


貸本屋から流れてきたらしく、こんな印記が。


さらに、衝撃の落書きを発見!

おしりのでんぼ(=おしりのおでき)

って、このイラストに従えば、

いぼ○のこと

なんですかー!?

かつて香港にもあったね、このネオン


借りた本に落書きするのはやめましょう。

付記:このノベライズ版『社長洋行記』、昭和43年(1968)春陽堂から文庫版で再発されますが、そちらは未入手です。

2007年1月17日水曜日

十萬青年十萬軍 (The Commander Underground)

〔えいが〕

いつも通り(?)、切れてます。

1967年、台湾(國聯)。李翰祥監督。楊群、朱牧、洪波、劉維斌、伍秀芳主演。

またまたご無沙汰しております。
まずは、足のご報告なんぞを。

脛に開けた穴は無事塞がり、包帯も取れました。

が。

折れた骨はまだくっつきません。

気長に待つしかなさそうね・・・・(とほほ)。

では本題。

國聯製作の抗日映画。
日中戦争時における重慶特務(楊群、他)と日本軍(朱牧、他)との息詰まる攻防を描いた作品です(別題:『地下司令』)。
タイトルの『十萬青年十萬軍』は、1944年、蒋介石が中国の知識青年に向けて抗日戦への従軍を呼びかけたさいのスローガン「一寸山河一寸血、十萬青年十萬軍」からきていますが、作品の内容から考えるとむしろ別題である『地下司令』の方がしっくりくると思います。

基本的に神経戦中心のスパイ物なので、派手なドンパチはなし。
日本軍幹部をお色気で手玉に取るスパイも出てきますが、大してサービスカットもないので(入浴シーンぐらいか?)、そちら方面のお楽しみ(?)もございません。

で、結果的には当たり前のことながら重慶特務の勝利!に終わるのですが、この後いきなり爆竹がバンバン炸裂して抗日戦もおしまいになる、という展開は、かなり唐突。
ありがたいことに、

侵略者は必ず滅びる

というお説教まで垂れて、あっけなく劇終。

もう悪さはしません。

登場人物の中でちょいと気になったのが、この方↓。


日本軍将校・林中尉と言いながら、実は重慶特務なのですが、林という苗字から見てやっぱり台湾籍の抗日青年なのかなあ、と思ったのですけれど、その辺りの説明はいっさいなし。
なんかようわかりませんでした。

抗日映画名物(?)の、

ちょび髭


あやしい和服


とほほな日本語

は、ここでも健在でしたが、日本軍の皆さんは、

おしなべてスケベ

ではあるものの、

必ずしも極悪非道ではありません

でした。

てなわけで、以下、例によって関連情報。

こんなの作って何になるのかと思ったのが、伊賀忍者屋敷も真っ青の重慶特務屋敷。
水洗トイレのタンクが、あら不思議、






隠し扉に早変わり!

でも、トイレの水はどうやって流すんだ?
タンクが偽物なのにさ・・・・。

本作の監督は李翰祥になっていましたが、


もう1人、


洪波が「執行導演」を務めておりました。

『菟絲花』もそうだったけれど、李翰祥が途中まで撮って投げ出しちゃったということなのでしょうかねえ。
これもようわからん。

2007年1月5日金曜日

菟絲花 (Dodder Flower)

〔えいが〕

タイトル、切れてますしー!

1965年、台湾(國聯)。張曾澤監督。汪玲、楊群、朱牧、李湄主演。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
足は治りませんが、そこそこ元気に生きております。
ささやかですが、新年のプレゼントをどうぞ。

さて、新年1発目は暮れから持ち越しになっていた國聯作品。
瓊瑤作品の映画化です。
例によって、超大ざっぱなストーリーは下記の通り。

高雄に住む少女・憶湄(汪玲)は、母の死後、その遺言に従って台北に住む羅教授(朱牧)の家に引き取られます。
羅教授には精神に異常をきたした夫人(李湄)と2人の子供がいました。
羅教授の家に下宿する教授の教え子・中枬(楊群)は彼女の家庭教師となり、2人はやがて恋に落ちるのでした。
しかし、羅教授の息子・皓皓(劉維斌)は憶湄を愛しており、また、教授の娘である皚皚(艾黎)も中枬のことを慕っていました。
皓皓は自分と憶湄が交際することを固く禁じる父親に対し、教授こそ憶湄のことを愛しているのだと父を詰りますが、中枬は憶湄の実の父親は教授なのではないかと疑い始めるのでした・・・・。

『婉君表妹』『唖女情深』『煙雨濛濛』と共に、瓊瑤小説の映画化の最初期の作品の1つです。
タイトルの「菟絲花」とは寄生植物である「ネナシカズラの花」のことで、男性に頼らなければ生きていけないか弱い女性、ここでは特に羅夫人のことを暗示しています。
脚本は、皓皓を演じた劉維斌(昨年亡くなりました)が執筆しています。

「美しい孤児が引き取られてきたことによって起こる、ある家族の悲劇」というパターンは、『婉君表妹』とほぼ同じですが、ラストに明かされる羅家の血の秘密はというと・・・・(以下、完全にネタバレ)。

1938年、裕福な資産家の息子だった羅教授(当時は教授じゃないけどさ)は、大学を卒業後、地質学の研究のために赴いた貴州省の湄潭(当然ながら〔?〕外省人のお話)で美しい女性と巡り合い結婚します。
2人の間には皓皓という男の子が生まれますが、羅教授は妻が妹のように可愛がっていた娘とも関係を結び、やがて彼女も教授の子を身ごもるのでした。
教授は正直に全てを話せば妻も許してくれると思い妻に打ち明けるものの、妻は夫の子を身ごもった娘のことを激しく詰り、それが原因で娘は精神に異常をきたしてしまいます。
その後、娘は女の子を出産、皚皚と名付けられます。
一方、教授のもとを去った妻も女の子を生みますが、その子こそ憶湄であり、つまり皓皓と憶湄は実の兄妹だったのでした。
国共内戦の中で台湾へ渡った羅教授は、ある日、住所の書かれていない1通の手紙を受け取ります。
それはかつての妻からのものでした(どうやって住所を調べたんだか)。
妻も台湾にいることを知った教授はその行方を捜し求めますが、果たせずにいた時、ちょうどそこへ現われたのが我が子・憶湄だったのでした・・・・。

なんのこたーない、よーするに、教授の

さまよえる下半身

が招いた、言ってみれば、

身から出たサビ

なお話なんですけど、

子供はいい迷惑だよ!

それでも、そんなお父ちゃんを最後には許す憶湄の姿を見ていると、女の不義密通はご法度だけれど男のそれは全然OKという、男にとって都合のいいゆるーい倫理観が透けて見えてしまい・・・・なんだかなあ。
だいたい、「正直に話せば妻は許してくれるだろう」って、お前、いくらなんでも

おめでたすぎるよ!

ネタバレついでにもう1つ加えておくと、教授の色ざんげの後、一部始終を盗み聞きしてしまった羅夫人(皚皚のお母さんね)は、菟絲花の絡みついた樹木で首を括って死んじまうのでありました。

憶湄、そんなお父ちゃん許すんじゃないぞ!

ということで、以下は関連情報。

本作の監督は張曾澤ですが、

「執行導演」とあります。

李翰祥にも、

「導演」の肩書きがついていました。

ストーリーのほとんどが羅家の屋敷の中で展開するかなり閉じたお話なので、高雄や台北が舞台なのにロケ撮影はほとんどなし。
せいぜい高雄の国民学校や駅のホーム、そして

台北駅が出てくるのみ。

羅教授は台大の先生らしく、お住まいは

羅斯福路三段357巷55号。

でも、邸内のシーンは別の場所で撮っているようでありました。