2015年7月26日日曜日

『若さは向こう見ず(YJHD)』のここに注目! 萌えよメガネっ娘

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔Deepika Padukone〕


メガネっ娘・ネイナーたんの魅力が開花する1曲。


どうも。
トド@暑くて脂身が溶け出しています(ウソ・でも、いいことじゃん。脂肪が流れ出すんだよ)。

さて。

8月公開のインド映画にしてわれらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢主演作『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(8月15日~シネクイント、9月12日~キネカ大森にて公開)の見どころ紹介、初回である前回はざっくりしたあらすじ紹介をお届けしましたので、いよいよ今回からは主要登場人物の紹介に移りたいと思います。

いの一番にご紹介するのは、もちろん!

べっぴんさん演じるネイナー・タルワール(で、いいのけ? Naina Talwar)。

内気で臆病な非モテのガリ勉(死語)メガネっ娘ですが、彼女とは正反対の性格を持つ陽気な人気者・バニー(ちょっと植木等を思い出すあたしって、いったい……)の一風変わった励ましにより、自分の殻を打ち破って溌剌とした魅力的な女性へと変貌していくのですが、この徐々に変わっていく過程を演じるべっぴんさんが、とにかく素晴らしい!
彼女が単に美しいだけの女優ではないということがよーくわかりますので、ぜひその演技にご注目下さい。

イケてないネイナーが大活躍(?)する
夜の乱闘シーン。
べっぴんさんの運動神経の良さが
よく出た件でもあります。

実はプライベートでは
メガネっ娘のべっぴんさん。

で。

彼女の名前(ネイナー)の意味は、そのものずばりというかなんと言うか、「ひとみ(瞳)」なのですが、本作のプロデュースを担当したカラン・ジョーハルの2003年のプロデュース作品『たとえ明日が来なくても(Kal Ho Naa Ho)』のメガネっ娘ヒロインの名前もネイナーでして、「とりあえずビール」ではありませんけれど、 「とりあえず(メガネっ娘は)ネイナー」という法則でもあるのでしょうか。

『たとえ明日が来なくても』の
メガネっ娘・ネイナーたん。

こちらは、日本のWひとみさん。
向かって左が野添ひとみ、
右が中原ひとみ。
2人が姉妹を演じた映画『姉妹』から。
本当は中原ひとみのほうが年上なのですが、
映画では妹役でした。

ちなみに、インドには『The Eye【アイ】(見鬼)』のパクリ映画もございまして(観たことないけど)、その映画のタイトルもそのものずばりの"Naina"でありました。

話を元に戻しましょう。

『若さは向こう見ず』の登場人物の特徴として、「見た目とは裏腹な内面(全てではないけれど)」が挙げられるのですが、このネイナーたんもイケてない見た目からは考えられないような性格及び嗜好の持ち主です。
ここではその全てを明かすことはできないものの(映画館でお確かめを!)、敢えてひとつだけお教えすると、このネイナーたん、超が付くほどの負けず嫌いな性格なのであります。
いや、負けず嫌いだからこそ、成績トップの優等生でいられるのではないか?とも思えるのですけれど、とにかく何に於いても負けることが大嫌い。
トレッキング旅行の折にも、セクシーでお騒がせなフェロモン垂れ流しの危険な山ガール・ララたん(後ほど改めてご紹介いたします)に、なぜか対抗意識を燃やすのです。
対抗意識を燃やした挙句がこの結果w
(映画館でのお楽しみ)

そんな負けず嫌いのガリ勉優等生・ネイナーたんですが、彼女が肌身離さず大切にして常に携行しているのが金色夜叉、じゃなくて、金色のガネーシャ様。
 どこへ行くにも一緒。
トレッキング旅行にもお供しています。


残念ながら本編ではカットされてしまったものの、没になった後半のシーンの中にもこのガネーシャ様が登場、8年経っても大事にしていたことがよくわかります。
こちらがそのシーン。


イケてないけど負けず嫌いなメガネっ娘・ネイナーたん、メガネっ娘萌えの方はもちろん必見、そうでない方も、きっとこれからはメガネっ娘萌えになること必至の魅力的なキャラクターであります。
最後に。

前回、うっかり言及するのを忘れてしまいましたが(おいおい)、本作の監督であるアヤーン・ムケルジー(Ayan Mukerji)について少しだけ。
1983年生まれの彼は今年で32歳、なんと日本でこの映画が封切られる8月15日が満32歳の誕生日という若手の俊英です。
本作の撮影当時はまだ29歳、監督第2作目とはいいながら、若手俳優4人を使ってそれぞれの個性を生かしつつきっちりと手堅い作品にまとめ上げた才能は、非凡と言ってよいでしょう。
今までゴージャスな見た目先行の役柄が比較的多かったべっぴんさんをイケてない非モテのメガネっ娘に据え、彼女の新しい一面を引き出したという点も大いに評価されるべきだと思います(これにはカラン・ジョーハルの果たした役割も大きいと考えられますが)。

演出中の監督。

ということで、今回はこれまで。
次回は、インドの津川雅彦(?)についてお届けします。

(つづく)
おまけ:『若さは向こう見ず』のチラシ、ようやっと劇場での配布が始まった模様です。
IFFJの公式ツイッターでチラシ画像をご確認下さい。

2015年7月20日月曜日

『若さは向こう見ず(YJHD)』のここに注目! 超ざっくりしたあらすじ紹介

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔Deepika Padukone〕

何度でも予告編。


どうも。
トド@野暮用に追われ中です。

さて、ちょいと、ご無沙汰してしまいました。
申し訳ございません。
今日からいよいよ、 われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢主演作『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(8月15日~シネクイント、9月12日~キネカ大森にて公開)の見どころガイドをお届けしたいと思います。
今回、できるだけ多くの皆様にこの映画の魅力を知って頂きたく、「インド映画はまだ観たこともないし、興味もないねー」という方や、「歌と踊りのない作品は観たけど、ミュージカル苦手だしー」という方向けに、テキトーな比喩も交えつつ記事を執筆していきたいと考えておりますゆえ、何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

ということで、まずは作品データ及び超ざっくりしたあらすじ紹介なんぞを。

『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』
(2013年、インド〔ダルマ・プロダクション、UTVモーション・ピクチャーズ〕)
製作:カラン・ジョハール、ヒルー・ヤシュ・ジョハール

脚本・監督:アヤーン・ムケルジー

音楽:プリータム
主演:ランビール・カプール、ディーピカー・パードゥコーン、カルキ・コーチリン、アーディティヤ・ローイ・カプール
カメオ出演:マードゥリー・ディークシト

(超ざっくりしたあらすじ)
映画は、ヒロイン・ネイナー(Naina。ふつーに読むとナイナなんですけど、実際の発音はこんな感じ。ディーピカー・パードゥコーン)の許に、親友アーディティー(カルキ・コーチリン)の結婚式の案内が届くところから始まります。
ネイナーとアディティーは、モダンスクールの同級生でした。
懐かしい卒業アルバムのページを捲りながら、 ネイナーはある人物のことを思い出します。
彼の名は、 バニーことカビール(ランビール・カプール)。
ネイナーは、8年前の忘れがたいトレッキング旅行のことを思い出すのでした。

内気なの。


8年前、内気で臆病な女子医大生だったネイナーは、品行方正な優等生でしたが、そんな自分と勉強ばかりの毎日に物足りなさを感じていました。
そんなある日、スーパーで偶然アーディティーと再会、彼女からやはりハイスクールの同級生だったバニーとその親友アヴィ(アーディティヤ・ローイ・カプール)と共にトレッキング旅行に行くことを告げられます。
迷った末、自分もその旅行に参加することを決意したネイナーは、アーディティー、バニー、アヴィと共にマナーリーに向かいます。
トレッキング旅行の中で、ネイナーはお調子者ですが根は誠実なバニーによって本当の自分に目覚め始め、いきいきとした女性へと変貌していきます。
やがてネイナーは自分がバニーに惹かれ始めていることに気づきますが、実はバニーには、誰にも告げていない秘密があったのです……。
(ここまで!続きは映画館で!)

映画の前半でネイナーのナレーションによって8年前のトレッキング旅行を中心としたお話が展開した後、後半ではアーディティーの結婚式に出席するため久しぶりに顔を合わせた4人それぞれの現状と、再会したネイナーとバニーの関係が果たしてどうなるのかを軸にしたお話が進んでいきます。

何度かご覧になると気づくかと思いますが、前半、バニーによって内なる自己に気付いたネイナーが、今度は後半でバニーに対してある働きかけを行うという(これは本編をご覧になって確認して下さい)、ちょうどコインの裏表のような関係になっており、非常によくできた脚本だなあと感心いたします。

また、カメラもトレッキングシーンでの空撮や、何より、べっぴんさんがこの上もないほど美しく撮れており、「あれま、撮影監督は誰なのか知らん?」と思い、調べてみたところ、べっぴんさんを今日のべっぴんさんたらしめた不朽の名作『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(Om Shanti Om)』のV・マニカンダン(V.Manikandan)さんだと知り、「お抱えカメラマン(林黛の西本正みたいに)にしてほしいわ!」と思いましたです、はい。

『恋する輪廻』撮影中の
マニカンダンさん。

そんなこんなで、第1回は作品データとあらすじをご紹介いたしましたが、次回からは、それぞれの登場人物についてご紹介していきたいと思います。
(あまり期待しないで待っててね。つづく)

2015年7月12日日曜日

『若さは向こう見ず(YJHD)』のここに注目!の前置き

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔Deepika Padukone〕

これが青春だ!


どうも。
トド@相変わらず宿題に追われていますです。

さて、いよいよ今回から、われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢主演作『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』の見どころガイドをお届けしたいのですけれど、その前に!

ちょっとだけ、つまらない自分語りを(すみませんねえ)。

・シネクイントとわたすとべっぴんさんの奇しき縁
今回、イの一番に『若さは向こう見ず』が上映される映画館(8月15日から)は、渋谷パルコPART3にあるシネクイント
この映画館、かつてはPARCO SPACE PART3という名前でして、その頃は映画だけでなく演劇やライブ公演も行う多目的スペースでした。
1983年、当時イケていない高校生だった不肖せんきちは、ここで開催された「高校演劇祭」(パルコ主催よ!)に当時所属していた高校演劇部の一員として参加、出演時間は短いながらも舞台に立ったことがございます。
そして今、不肖せんきちが青春のひと時を過ごした(大げさ)その空間に、なんとなんと、はるばるインドからべっぴんさんが来臨するという、まさに奇しき縁としか言いようのない出来事が起ころうとしているのあります。

 せんきち、行くわねー!

「縁は異なもの」とは、よく言ったものです。

・『愛するがゆえに(Aashiqui 2)』とシネクイントの奇しき縁
『若さは向こう見ず』と共に上映される『愛するがゆえに』。
先だっても述べた通り、ハリウッドで実に3回も映画化された『スタア誕生(A Star Is Born)』(1937年、1954年、1976年)の翻案作品です。
原拠となった『スタア誕生』の男性主人公 ノーマン・メインのモデルの1人は、サイレント期に活躍した男優ジョン・ギルバート(John Gilbert)であると言われていますが、実はこのジョン・ギルバートの出演作品が、シネクイントの前身であるSPACE PART3で上映されたことがあるのです。

ジョン・ギルバート


1981年、SPACE PART3が開場した年に開催された特集上映「グレタ・ガルボ映画祭」の中で、『肉体と悪魔(Flesh and the Devil)』『恋多き女(A Woman of Affairs)』の2作品が上映されました。

こちらが映画祭の半券。
だいじに保存してありました。

このとき上映された作品は計5本。
当時中学生だった不肖せんきち、
この特集には足しげく通いまして、
全ての作品を鑑賞した記憶がございます。
春美栄光堂のブロマイドと共に)



今回、ブログネタにするべく
半券のチェックをしたところ、
インターナショナル
プロモーション(IP)の検印が。 
これも水野晴郎先生のお仕事だったのですね。
シベ超だけじゃないんですよ、水野先生は。


ちなみに、1937年のオリジナル版ではストレートプレイだった『スタア誕生』ですが、1954年版ではミュージカルになり、この有名なシーンが生まれます。


映画のみならず、製作にまつわる
裏話も壮絶な1954年版。
名曲"The Man That Got Away"。




もちろん、この名場面は『愛するがゆえに』にも登場いたします。
果たして、どのように再現されているのか。
それは、映画館でぜひお確かめ下さい。

(つづく)

2015年7月10日金曜日

『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』予告編公開!

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔Deepika Padukone〕

よーよー、ねーちゃん!
(台詞は捏造です)


どうも。
トド@映画館に行かれないのはなぜ?です。
 
さて。
 
はーい!
 
みなさま!
 
お待たせいたしました!
 
お待ちかね、『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』日本版予告編が公開されましたよ!


これだー!!!

「なんだ、日本版って言っといて、単に本国版に日本語字幕付けただけじゃん!」なんて、このさい、言いっこなし!

どしどし視聴、どしどし共有して下さい!

と、ここまで書いておいて、ツイッターでは「YJHD勝手に応援隊長」を文字通り「勝手に」名乗っている不肖せんきち、このたびの『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』公開に際しての宣伝手法には、正直、言いたいことが山ほどございます。
今回、一般的な映画公開のようなメディアを通じた宣伝は敢えて行わず、ウェブ上での口コミを中心にした情報拡散を行っているようですが、これが果たしてどこまで一般の観客の皆様に浸透するものやら、全くの未知数です。
たしかに、日本における映画公開の際のプロモーション活動には、はっきり言って「こんなことやって、却って逆効果じゃね?」と思うようなことも多いものの、だからと言って何もしないというのも、ちょっと考えもののような気がいたします。
もしかしたら、提供元(及び配給サイド)の方に何か深ーい考えがおありになって、今回のような方針に至ったのかも知れませんけれど、べっぴんさん命!の不肖せんきちとしては、沢山の皆様にべっぴんさんの魅力溢れる映画を観て頂きたい、というのが本音なのでございます。

大切な人の大切な映画、平凡な一ファンに過ぎない不肖せんきちですが、全力で応援していきたいと思っております。

2015年7月9日木曜日

Short Shorts Film Festival & Asia 2015 めも (その2)

〔えいが〕


『心の闇』予告編。


どうも。
トド@平成枯れすすきです。

さて、先だってお知らせした『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(邦題がイケてないからって、いじめないでね!決まっちまったもんは仕方ないので←わたすが決めたわけじゃないけどさー、このイケてない邦題を浸透させていくしかないのよorz)の一般公開情報、いつもお世話になっているcinetamaさんのブログ(アジア映画巡礼)でも取り上げて頂きまして、感謝感激でございます。
ありがとうございました

ということで、不肖せんきちもこれから『若さは向こう見ず(YJHD)』見どころガイドをこちらで続々更新予定…なのですが、まずは宿題の後始末から。

・東南アジアシンポジウム

東南アジアでショートフィルム制作に携わるスタッフと、フランス、カナダのショートフィルムフェスティバルのスタッフをゲストに招いてのシンポジウム。
次の4つのテーマについてゲストによる意見が交わされ、途中、昨年このフェスティバルでグランプリを受賞したインドネシアのショートフィルム『ホールインワンを言わない女』が上映されました。 

1、映画産業全体から東南アジア各国におけるショートフィルムの位置づけ
2、各国におけるショートフィルム制作の状況
3、各国での若手映像作家の育成状況
4、未来に向けた共通課題とその解決

いくつか印象に残ったことを記すと、まずは2に関して、カンボジアのゲストからあった「リティ・パン(パニュ)監督が中心になって、短編映画制作を通じてフィルムメーカーの育成を行う」との発言。
昨年の東京国際映画祭でカンボジア映画『遺されたフィルム』が上映された際にも、上映後のQ&Aでソト・クォーリーカー監督が「カンボジア映画界のゴッドファーザー的な存在」としてリティ・パン監督の名前を挙げており、今後、リティ・パン監督とカンボジア映画界の動向から目が放せないなと思いました。
それから、3に関して、「フランスでは『観客を育てる』プログラムを行っている」という発言がありましたが、 これは日本でも大いに取り組むべきことだと思います。
なんだかんだいっても、いま一番映画館に足を運んでいるのはシニア層、というのが現実でしょうから。 

・台湾・高雄映画祭プログラム
(例によって邦題だけでご容赦。後ほど原題を追加します)

『心の闇』
治療費が払えないばっかりに寝たきりの父ちゃんを賭けの対象にしちゃう娘と、彼女を取り巻く怖ーい人たちのお話。
怖ーいアニキの役で『祝宴!シェフ(總舖師)』の鬼頭師役でおなじみ、喜翔が出てますた。


はーい!この方ね!


ちなみに、本作のメガホンを取った謝庭菡監督の新作は、この夏台湾で公開される日台合作ホラー映画『屍憶』。
田中千絵主演というだけで、観る気半減なんですけど(ごめんねー!)。

『偉大なる仏様』
大陸妹と付き合ってる銅像制作会社の社長が痴情のもつれ(推測)から大陸妹を殺害、その死体を制作途中の大仏の中に埋め込んじゃうという、これもある意味怖ーい映画。
大陸妹の死体を埋め込んだ台湾製大仏の開眼式に総統が出席(社長は国民党と癒着。そのため総統がわざわざ来臨)してその大仏を拝む、というのは、現在の国民党と共産党の関係を考えると何たるブラックユーモア!と思い、上映後、ちょうど会場にお見えだった監督に「政治風刺の意図はあるのですか?」と聞いたところ、「仰る通りです」とのことですた。

『自由人』
前科者の男が、とあるクリーニング店で働き始めます。
ある日、ともに働く店主の姪(家事一切もこなす。足が不自由)が、店主から性的虐待を受けていることを知りますが、前科者の自分を雇ってくれた店主に対し、何もすることができません。
が、ついに、彼はある行動を起こすのでした……。 
陰惨なストーリー&結末なれど、観終わった後の気分はなぜか爽やか。
男と娘がようやく地獄から抜け出したと思えるラスト、だからなのでしょうか。
それにしても、クリーニング店って、訳ありな人の巣窟なんでしょうか。
ハルピンのルンメイたんとかさー。 

『霧雨』
未婚の母になろうとしている若い女性のために、男友達2人がある企みをする、という物語。
その企みにまんまと引っかかり、女性の父親にされそうになってしまう哀れな独身中年男(コンビに店主)の役を王自強が演じていました。

え?王自強をご存じない?

奥さん、ほら、『祝宴!シェフ』でお向かいの店(王啟旦牛肉湯)の主人を演じていたあの人ですよ!


はーい!この方ね!

そんなこんなで、『祝宴!シェフ』チーム大活躍の高雄映画祭プログラムでした。
あ、そうそう、『霧雨』のエンドロール、男友達の1人がタイ人ということで、象さんのイラストがたくさん出てきたのですけれど、なぜかガネーシャのイラストまでありますた。
それ、インドじゃね?

追記:cinetamaさんからご指摘を頂戴しました。
タイでもガネーシャは大人気で、「おらが神様」状態とのことです。
そんなわけで、せっかくのオチが…orzなのですが、お詫びして訂正いたします。
cinetamaさん、ありがとうございます。
(宿題終わり)

2015年7月2日木曜日

”Yeh Jawaani Hai Deewani” (若さは向こう見ず)上映日程

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔Deepika Padukone〕

YJHDといえばこれ!
通称・暴れん坊将軍!
(勝手に命名)


どうも。
トド@貧乏暇無しです。

さて。

お待ちかね、われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢主演作”Yeh Jawaani Hai Deewani” (若さは向こう見ず)の上映日程がわかりましたので、こちらにアップいたします。
ちなみに邦題は、昨年のIFFJ2014上映時と同じく、

若さは向こう見ず

だそうです。
ということで、こちらでも、今後は『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』と表記させて頂きます。

渋谷シネクイント(8月15日〔土〕~9月4日〔金〕上映終了予定)
まず第1弾となる渋谷シネクイントでの上映ですが、下記のようなスケジュールでの上映になる模様です。
正確な上映スケジュールは未定のため、大まかな時間帯のみを記しておきます。
なお、『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』の他、2013年のIFFJで好評を博した『愛するがゆえに(Aashiqui2)』(ハリウッドで3回も映画化された不朽の名作『スタア誕生(A Star Is Born)』の翻案)も同時上映となります。


土曜日:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(夜早め)『愛するがゆえに(Aashiqui2)』(夜遅め)の1回ずつ
日曜日:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(夜)のみ
月曜日:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』(夜)のみ
火曜日:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(夜)のみ
水曜日:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(夜)のみ
木曜日:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』(夜)のみ
金曜日:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(夜早め)『愛するがゆえに(Aashiqui2)』(夜遅め)の1回ずつ

キネカ大森(9月12日〔土〕~10月9日〔金〕上映終了予定)
第2弾は、アジア映画ファンの皆様おなじみのキネカ大森。
こちらも正確な上映スケジュールは未定のため、大まかな時間帯のみ、そして『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』と『愛するがゆえに(Aashiqui2)』の同時上映となります。

9月12日(土)~9月18日(金)
午前中:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』
午後:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』
夕方:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』
夜:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』

9月19日(土)~9月25日(金)
午前中:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』
午後:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』
夕方:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』
夜:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』

9月26日(土)~10月2日(金)
午後:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』
夕方:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』
夜:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』

10月3日(土)~10月9日(金)
午後:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』
夕方:『愛するがゆえに(Aashiqui2)』
夜:『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』

コピペ&拡散、大歓迎でございます!
皆様のお力だけが頼りです。
どうぞ情報拡散にご協力下さい。

そして!

ぜひぜひ映画館に足をお運び下さい!

(ひとまず終了。YJHD情報は上映終了までまだまだ続くよ)

2015年6月29日月曜日

祝!”Yeh Jawaani Hai Deewani” 日本公開!

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕〔Deepika Padukone〕



近頃、何かと話題のカラーパウダー。
でも、これは由緒正しきお祭りですから。


どうも。
トド@ちかれたびー(死語)です。

さて。

近頃、生活に疲れきっていた不肖せんきちでありましたが、昨晩、Deepika FC Japanさんのツイートで一気に若返り、はできませんが、元気を回復いたしました。

な、なんと!

われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢の2013年の大ヒット作品"Yeh Jawaani Hai Deewani"(IFFJ2014での邦題:若さは向こう見ず)が、8月15日(土)から渋谷のシネクイント(パルコパート3内)で上映されるそうです!




英語のツイートも大反響。


 
この映画、わたくしの大好きな映画でして、とにかくもう、べっぴんさんがすばらしい!

イケてないめがねっ子姿も
ラブリー。

ドレスアップした姿ももちろん素敵。

「やれぽっきん、それぽっきん、どこを切っても金太郎」なべっぴんさんまみれ!という、べっぴんさんの魅力満載金太郎飴映画でおます。
そして作品自体も、若者映画として非常によくできているなあと思います。

これから公開日に向けて、おりおり、この作品に関する情報をアップしていきたいと思っておりますが、8月15日(土)公開って、あら、2ヶ月もないじゃないの!

まじかよ!
(友情出演:モヒニたん@HNY)


ま、それはともかく、8月15日(土)から、渋谷シネクイントですよ!奥さん!
さらに!
上映時期は未定ですが、インド映画といえばココ!のキネカ大森でも上映予定です。

日本の夏、べっぴんさんの夏!!!

映画館でお待ちしております。

2015年6月28日日曜日

Short Shorts Film Festival & Asia 2015 めも (その1)

〔えいが〕


『雨あがれ』の一部。


どうも。
トド@暴走老人(要介護1)の見張り中です。

さて。

去る6月4日から14日まで開催された"Short Shorts Film Festival & Asia 2015" 。
当方は、東南アジアプログラム&シンポジウムと台湾・高雄映画祭プログラムを鑑賞しただけなのですが、一応ブログにアップしようと思いメモを取っておいたので、今回はそのメモを元にヘタレ感想文を執筆いたしますです。
あくまでメモですんで、念のため。
なお、原題及び監督のお名前はまた後ほど補充いたします。
あしからずご了承下さい。

・東南アジアプログラム

『握りしめた石ころ』(2014年、カンボジア)
マカロニウェスタン風アクション(音楽までパクリ)。
ただし、武器はパチンコ。
あっという間に悪を退治、あっという間に去っていきます。

『雨あがれ』(2013年、インドネシア)
呪術師の教えに従い、長雨が止むためのおまじない(インドネシアに古くから伝わる風習との由)に精を出す少女。
しかし、そのおまじないはパンツを屋根に置く、というものでした……。
他人の家のパンツを盗み、自分のパンツまで脱いで屋根に投げていく少女、その願いの理由がなんともけなげ。

『父の手形』(2015年、ラオス)
古典舞踊の指導者である父と、それを古臭く思う息子との葛藤と和解を描く作品。
ラオス文化を守ることは国の礎を築くこと、という考えに、新たな道を歩みだしたばかりのこの国の息吹を感じます。
欧米文化の急速な流入により、それまで意識することがなかった自分たちの固有の文化について改めて考え、それを再構築していく、という作業は、かつての日本でも行われたことだとも思います。
ただ残念だったのは、父と息子の葛藤があまり深く掘り下げられていなかった点。
カンボジアの作品もそうでしたが、登場人物の内面描写があっさりし過ぎるきらいがあります。

『 マダム・タンの秘密の情熱』(2014年、シンガポール)
定年後の夫の目をごまかしつつ、作家活動に勤しむ老婦人の物語。
華人社会における女性の生き方について考えさせられます。
ちなみに、劇中の使用言語は北京語(ラジオ、カフェ)、広東語(女子トイレ)、福建語(女子トイレ&老婦人の自宅)。
一口に「中国語」といっても、いろいろあるんでござんすよ(←上映前に流れたシンガポールの説明映像に「主な使用言語:マレー語、中国語、タミル語」とあったもんで)。

『闘鶏』(2011年、東ティモール)
闘鶏を描いたドキュメンタリー。
男たちのものという闘鶏の現場に女性監督がカメラを持ち込むことには様々な困難があったことと思いますが(監督を招いた上映後のQ&Aでもその質問が)、「闘鶏は東ティモールの文化である」とのポリシーのもと、説得及び撮影をおこなったとのこと。
周知の通り、東ティモールは今世紀に入って独立した若い国ですが、ここでもラオス同様の状況(自分たち固有の文化を見直す)が見て取れます。
朝から晩まで闘鶏場に入り浸る男たちの姿を見ながら、女たちは同じこの時間をどのように過ごしているのかが気になりますた。
次はぜひ、女たちのドキュメンタリーを撮ってほしいものです。

『オフェリアのために』(2014年、フィリピン)
女の子がどうしても欲しかったお母さんは、息子に手作りのドレスを着せて女装をさせますが、息子はいやでいやで仕方なく、やがて……という、母子の葛藤物語。
監督自身の祖母と父がモデルとの由。
流産してしまった女の子の名前がオフェリアと名づけられたという件に、なぜか『ハムレット』のオフィーリア(川を流れていくところね)を思い出してしまったわたす。

(つづく)

2015年6月21日日曜日

大阪で『デリーに行こう!』無料上映会開催

〔えいが〕〔ちょっとお耳に〕

『デリーに行こう!」予告編

どうも。
トド@貧しさに負けたです。

さて、お友達から下記のような上映会のご案内を頂きました。

・・・・・・ここから引用・・・・・・

 IFFJ2012上映、2014年全国公開「デリーに行こう!」の無料上映会を大阪で開催します。
インドを旅してる気分になれて、たくさん笑って、そしてホロっとできる映画です。2時間インドを旅した気分になりませんか?

『デリーに行こう!(Chalo Dilli)』
2011年 ヒンディー語(日本語字幕)120分
監督:シャシャーント・シャー
出演:ラーラー・ダッター/ヴィナイ・パタック

日時:6月29日(月)17:00-20:00
場所:学校法人ビジュアルアーツ専門学校大阪 講堂
〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-5-23
http://www.visual-arts-osaka.ac.jp/info/access.php
定員:120名
費用:無料

スケジュール:
17:00~ 「ボリウッド映画とインド文化の影響によるインド渡航日本人増加について」
(登壇者)
IFFJ主宰:スレシュ・ターティー
ゲスト:ビディシャ・セン・グプタさん(インド政府観光局 日本・韓国・台湾担当マネージャー)

17:30~ 「デリーに行こう!」上映

上映後に、飲み物と軽食をご用意いたします。

お申し込みはこちら
http://www.eventbee.com/v/thatimedia/event?eid=132330873

お申し込みをされると、英語の確認メールが届きます。
当日は、そのメールをプリントアウトして持参されるか、スマホ等の画面をご提示ください。

・・・・・・引用、ここまで・・・・・・

 『デリーに行こう!(Chalo Dilli)』に関する詳しい情報は、こちら
無料上映会に関する最新情報は、IFFJのFacebookページ及びTwitterをご参照下さい。

平日、それも週の初めの月曜日、しかも午後5時からという過酷な時間帯(?)による開催スケジュールですが、お時間とお気持ちのある方はぜひとも足をお運び下さい。

奥さん!無料ですから!無料!!!

おまけ:ちなみに、前日(28日)午後には東京で同種のイベントを開催するそうですけれど(上映作品は『ラームが村にやってくる(Ramaya Vasthavaya)』)、こちらは満員御礼との由。
曜日と時間帯の選択って、やっぱり大切ね……。

2015年6月19日金曜日

へそ曲がりが観た『20歳よ、もう一度』

〔えいが〕〔尤敏〕


どうせなら、これを歌って欲しかったぜ !
家出ばあさんにぴったりwww

どうも。
トド@絶不調です。

さて、本日よりTOHOシネマズ日本橋等で公開の『20歳よ、もう一度(重返20岁)』。
わたすは勿論尤敏と歸亞蕾がお目当てで観に行ったのですけれど(歸亞蕾演じるおばあちゃん〔沈孟君〕が若返ってお手本にするのが尤敏のスタイル)、若い女性客が多いなと思ったら、完全なる韓流アイドル枠ですた。
CJエンタテインメントイッチョカミの中韓台合作映画ですからね。

で。

本作は、周知の通り韓国映画『怪しい彼女(수상한 그녀)』のリメイクなのですが、両者の比較に関してはcinetamaさんの「アジア映画巡礼」や紀平重成さんの「銀幕閑話」にお任せするとして、ここではへそ曲がりなせんきち君がこの映画を観て気がついたあれこれを、ちょいと書いておきたいと思います。

先ほども述べたように、20歳に若返った沈夢君おばあちゃん改め孟麗君おねえさんが美容室に行ってモデルチェンジ!のお手本にするのが、わたすが愛してやまない尤敏なのですが、

ヘアスタイルのお手本
として採用される写真がこちら!
 歸亞蕾のデビュー作の監督は、
尤敏とも数多くの共演作がある名優・王引。

似てる?

中国で人生を送るおばあちゃんが香港右派公司(尤敏は邵氏→電懋で活躍。右派って国府支持のことね。念のため)の女優をお手本にするなんて、普通に考えたらあり得ません。
さらに言えば、 鄧麗君の歌や(戦後香港の)國語時代曲を歌ったりする、なんてのもなんだか?なのですけれど、
クレジットはありませんでしたが、
この歌もちょこっと口ずさんでいました。
『ある恋の物語(Historia de un amor)』のカバー。
ここではないどこかで別の人生を送っていたとしたらこういう風になりたかった、という願望の現われとして考えればありえるかもなあと、好意的に解釈いたしました。
同様の指摘は中国公開時から既に。

とはいえ、 おばあちゃんの憧れの明星が香港(尤敏)や台湾(鄧麗君)、はたまたアメリカ(プレスリー)やイギリス(ビートルズ)というかつての敵尽くし(香港除く)とあっては、なんだか「手の込んだ共産党批判かよw」と思いたくもなりますけれど。
うちのプレスリー(貓王)×

ちなみに、おばあちゃんが夢中になっているテレビドラマが『還珠格格』というのも時代的に合わないですわな。
15年以上も前のドラマですし。
ただ、映画のストーリーとは微妙にリンクしています(歸亞蕾のデビュー作もこのドラマも原作者が同じ、という小ネタもw)。
中国の70歳のおばあちゃんといえば、普通に考えれば「たしかに大変な人生だったよね。反右派闘争に大躍進、おまけに文化大革命」となるはずなのですが、この映画ではそういった中国現代史を彩る共産党の黒歴史は封印。
おばあちゃんが若い頃苦労したのは、夫に先立たれて女手一つで病弱な息子を育てるためがむしゃらに働いたからという、どこの誰が観ても比較的容易に感情移入できる理由に単純化してあります。
それに、使用人(李大海。別の女性と結婚したものの、今でもおばあちゃんに 淡い思いを寄せ続けています)がいるような裕福な家庭で育ったとのことですので、共産中国ではきっとその出身成分のせいで迫害を受けたに相違ない…のですけれど、もちろんそんなシビアーな問題などなかった話に(そもそも共産中国で家の使用人とかって、あり得るのか?)。

しかし、それでいて、李大海に喧嘩を売ってきた酔っ払いの青年に向かっておばあちゃんが「彼(大海)は軍の英雄だ。お前もビンを割るその元気で国を守れ!」とか言って説教する件、ああやって愛国精神を説くあたりは、なかなか抜け目がございません。
とまあ、いろいろ毒づいてしまいましたが、あまり深く考えず、笑って泣ける(わたすは泣かないわ) 娯楽映画として観た場合にはそれなりに楽しめますた。
それに何より、陳正道監督のビジネス感覚ってすごいわ。

ま、わたす個人としては「果たせなかった夢だった革命バレエ『紅色娘子軍』の主演を目指す!」とかいう設定でもよかったのですけれど。
あ、それじゃ『妻への家路(归来)』だよw
(おしまい)
おまけ:青春写真館の店頭に飾ってあった写真の中に香淳皇后のお写真があったような……。

2015年5月9日土曜日

孤女凌波

〔えいが〕

台湾映画を代表するカメラマンの1人、
林贊庭が撮影を担当。


どうも。
トド@なんだかだるいです。

さて、今日も台湾語映画のご紹介。

1964年、台湾(大都)。金超白監督。小燕、小娟(陳秋燕)、英英、他。
台湾における凌波の爆発的な人気にあやかって、本人に無断(!)で製作された伝記映画。
黃仁の『悲情台語片』(1994年、萬象圖書)にこの作品の詳しい紹介が掲載されており、十数年前にそれを読んで以来、ずーっと観たい観たいと思い続けていた映画でありますた。
あらすじ(今日は詳しいよ!)は、下記の通り。

黄小妹(小燕)は歌のうまい小学生でしたが、父を失ったため、母(英英)、おじ(父の弟。洪流)と共にもう1人のおじ(末弟)を頼って汕頭へ向かいます。
しかし、汕頭のおじも半年前にこの世を去った後でした。
旅の疲れとショックで倒れた母は入院しますが、入院費を払えないため、小妹は身を売ることを決意、これを哀れに思った君(楊渭溪)は彼女を援助、君に感謝した母とおじは小妹を君に託し、姿を消すのでした。
こうして君の養女となった小妹でしたが、君が養女の面倒ばかり見ていることを面白く思わない君夫人は、なにかと小妹に辛く当たります。
やがて国共内戦となり、君夫人と小妹は一足先に香港に逃れるものの、相変わらず夫人は小妹のことを苛め、使用人同然にこき使うのでした。
そんな中、小学校時代の恩師・程先生と再会した小妹は、先生の紹介で廈門語映画の監督・袁と知り合い映画デビュー、人気スターとなります。
小妹から女優・小娟となって人気スターの仲間入りをした彼女でしたが、彼女の美貌に目を付けた初老の富商・史(フィリピン華僑。賴德南)は、君夫人に100万香港ドルをやると持ちかけて彼女との結婚を迫ります。
結局、養母の意向を受け入れ、やむなく年の離れた史と結婚した小娟でしたが、実は史には本妻がいたのでした。
史の本妻から執拗な嫌がらせを受けながら、史の家を出ることも許されない小娟。
ようやく汕頭から香港に辿り着いた君と今までの行いを悔い改めた君夫人は、小娟を離縁してくれるよう頼みますが、史の本妻は頑として受け付けません。最終的に、史の身を挺した行い(小娟を開放しなければ自分は死ぬ!と本妻を脅す)により、小娟は自由の身となったのでした。
再び親子3人の暮らしを始めたものの、香港では君に仕事もなく、家族の生活は困窮していきます。
やがて小娟は袁監督の斡旋で今度は北京語映画の製作会社である邵氏の面接を受けますが、女優としては採用されず、黄梅調映画の代唱歌手(インド映画でいうところのプレイバックシンガー)として契約することになりました。
そんな折、新作『梁山伯與祝英台』に新人を起用したいと思っていた李翰祥監督は、レコーディングスタジオで彼女の姿を見て梁兄哥に起用することを決意、凌波という新しい芸名を彼女に与えます。
やがて映画は完成、試写会で凌波の演技は絶賛を浴びるのでした。(おしまい)

凌波本人に無断なだけでなく、樂蒂や李翰祥も実名そのままで登場する(もちろん無断)この映画、今なら大問題になるところでしょうが(というか、それ以前に作らないわな)、なんとなーくそのまま公開されちゃった辺り、のんびりした時代だったのだなあと思います。
実際の凌波の祖籍は汕頭で、幼少期に廈門の君家に引き取られて養女になった、という経緯から、彼女の前半生に関しては当時さまざまな報道がなされており、この作品もそれらの報道を元にして作られたもののようです。

「石切場で働く男が誤って転落死→男のシャツのポケットからは娘らしい女の子の写真が→その写真を手にいずこかへ疾走する別の男→タイトル」という冒頭の展開はなかなかイケていたものの、それ以降は思い入れたっぷりのダラダラ芝居が続き、

饅頭を手に入れるため、
着ていた服を手放したはずが、

次のシーンではちゃっかり
また服を着て登場

という、アバウトな編集もあったりして、その点がちょいと残念でした。
ですが、ストーリーそのものは波乱万丈で面白く、何より、今となっては当時の凌波人気を知る上でかなり貴重な作品であると言えるでしょう。
 
ちなみに、こちらのサイトでは子供時代(小妹)を演じた小燕のことを後の陳秋燕(『油麻菜籽』で金馬奨を受賞した名女優)としていますが、これは間違いで、少女時代から凌波として成功するまでを演じた小娟が後の陳秋燕です。
たしかに、陳秋燕の子役時代の芸名も小燕なのですけれど、この作品が撮られた時点では彼女は既に18歳になっており、計算が合いません。
実際の作品を観ていれば、このような間違いはないはずなのですが……(おまけに「小娟即凌波」とか書いてあるし。これだと凌波が自分自身を演じたことになっちゃうよ)。
(本作で子供時代を演じた二代目(とでも呼ぶべきでしょう)小燕は、以前こちらでもご紹介した『地獄新娘』にも出演しています。)
 
邵氏ファンの方にもぜひ一度観て頂きたい映画です。
 
小娟を演じる小娟(陳秋燕)。

樂蒂には、台湾語映画を
代表する女優の1人・
何玉華が扮しています。
 
なんちゃって李翰祥。
大橋巨泉じゃないよ。
ハッパフミフミ。
井脇ノブ子でもないよ。
やる気!元気!いわき!

なんちゃって邵逸夫。

『梁山伯與祝英台』製作中の一こまを再現。

医者役で王俠も出演。
彼も後に邵氏で活躍しました。

映画の舞台は廈門から汕頭、
汕頭から香港に移動するのですが、
もちろん全て台湾で撮影。
でもこの汕頭、香港じゃね?

そして香港は、なんと数寄屋橋交差点!

身を売ることを決意した小妹は、
こんな紙を前に置いて路上に座り込みます。
そういえば、尤敏の『桃花淚』にも
これと似たようなシーンがありました。

国共内戦の件で出る字幕。
あくまでも悪いのは毛沢東という国府の姿勢は、
こういった台湾語映画にも影響を及ぼしています。
 
おまけ:呂訴上の『臺灣電影戲劇史』
(1961年、銀華出版部)に掲載されている
小娟時代の凌波の写真(矢印が凌波)。
 以前読んだ本に、台湾で『梁祝』が大ヒットしたのは、
故郷を懐かしんだ外省人が何遍も観たから、
とか書いてあった記憶があるのですけれど、
決してそれだけではなく、小娟時代の彼女の廈門語映画が
台湾でも公開されていたことや、『梁祝』が歌仔戯でも
ポピュラーなレパートリーになっている、
という、本省人にも馴染のある配役&素材
だったことも大きかったのだと思います。
 
(そんなこんなで終了)
 
もひとつおまけ:東京が香港として登場する台湾映画、1980年代になっても実は作られていました。

2015年5月4日月曜日

龍山寺之戀

〔えいが〕


井上梅次監督のご著書では、
龍松(凌雲)の北京語は
かなりトンデモであったように
書かれていますが、実際に聞いてみると
それほど気になりませんです。

1962年、台湾(莊氏影業公司)。白克監督。莊雪芳、龍松(凌雲)、唐菁、他。

どうも。
トド@仕事しなきゃいけないのに現実逃避中です。

さて。

現在、シネマート六本木で開催中の特集「台湾シネマ・コレクション」にて、昨年の大阪アジアン映画祭で好評を博した『おばあちゃんの夢中恋人(阿嬤的夢中情人)』が劇場初上映されたことを記念して、 台湾語映画全盛時代の作品についてちょいと取り上げておきます。

本作は、香港の廈門語映画で名を馳せた莊雪芳を主役にすえた歌謡映画で、1964年に白色恐怖(白色テロ)の犠牲となった白克監督の遺作でもあります。
香港で製作されていた廈門語映画と台湾語映画との関係に関しては、廈門語映画に刺激されて台湾語映画の製作が始まったという経緯もあり、両者の交流も当時非常に盛んに行われていました。
『梁山伯與祝英台』で梁兄を演じた凌波が台湾で爆発的な人気を博したのも、おそらくは、彼女が北京語映画に出演する以前、小娟という芸名で廈門語映画に出演、台湾の本省人にも馴染み深い女優さんであったことと無関係ではないと考えられます。

主役の莊雪芳はシンガポールの華人(福建人)ですが、この映画では山東出身の外省人役ということで、全編北京語の台詞で通し、劇中で彼女が歌う曲も全て北京語です。

映画の内容は、本省人と外省人の軋轢と和解、そして恋を描いた『南北和』系の作品で(注)、莊雪芳を巡って恋の鞘当を演じる本省人の龍松(後の凌雲)と外省人の唐菁が、実は幼い頃生き別れた実の兄弟(つまり、唐菁は外省人に育てられた本省人)であったというオチが着きます。
本省人と外省人の恋を描いた作品というと、李行監督の『兩相好』も有名ですが、本省人の龍松が外省人である莊雪芳との交際を反対されたり、莊雪芳が本省人の縄張りである龍山寺で薬酒を売ったために嫌がらせを受ける等、『兩相好』よりも比較的リアルに両者の軋轢が描かれているように思います。
ただ、両者の和解を促すのが台湾語が堪能な外省人(即ち福建省からやって来た外省人。 楊渭溪)や、外省人に育てられた本省人(唐菁)であったりと、どちらかといえば「悪いのは狭量な本省人」というスタンスに立っているような気がして、その辺がやはり当時の限界なのかなあとも思いました。
『兩相好』では外省人に好意的な役どころだった戽斗が、ここでは莊雪芳をいびりまくる嫌味な役どころを演じているというのも、面白いといえば面白いのですけれど。

ともあれ、この作品、公開時には大当たりで、特にマレー半島では驚異的なロングランを記録したそうです。

楊渭溪。
『バンコックの夜(曼谷之夜)』で
張美瑤の祖父を演じていました。
彼も後に白色恐怖の犠牲になります。

龍松の部屋には葛蘭の写真が
飾ってありました。

映画に登場したカフェ。
実在したお店のようですが、
どこにあったのでしょう。
 
 
注:白克監督の1956年の作品『黃帝子孫』も本省人と外省人の恋愛を描いていました。この映画は、林沖のデビュー作でもあります。

(ということで、メモ的な内容でおしまい)
 

2015年4月13日月曜日

べっぴんさん狂騒曲(別題:せんきちのトンチキ東京ツアー)

〔しようもない日常〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕

待ーてーど、暮ーらせーど、
来-ぬひーとをー♪って、
あっという間に帰国
しちゃいましたからー!!!
どうも。
トド@腑抜けです。
さて。
われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢が製作中の新作映画"Tamasha"の撮影で東京に来る!という報道が出たのは、先月のこと
しかし、 それがいつのことなのか、そして報道自体が本当なのか、何がなにやらさっぱり瓶生(あ、何度もすいません。サッポロ瓶生の寒い駄洒落です)だったもので、「明日の千円より今日の十円」状態で日々の生活に追われていたところ、先週の月曜(7日)の朝、べっぴんさん迷の先輩(といっても、わたすなどよりはずーっとお若いお嬢さんです)から「べっぴんさんが日曜日にムンバイを発つという報道が」とのメールが。
まじっすか?

とはいうものの、例によってこれもガセかも知れず、おまけにこの日父親が緊急入院したため、その手続きやら医師の説明を聞くやら見舞やらで時間を奪われ、ようやく偵察作業に入れたのが木曜日(9日)のこと。
ただ、これとても、何の手がかりもないまま(だいたい本当に来日しているのかどうかすらわからない状態)「どうやらお台場らしい」という噂を元に、ひたすらお台場周辺を歩き回るだけという無謀きわまりない行為。
結局、わかったことは「今のお台場は外国人観光客のお蔭でもっている」ということのみでした。
しかし、薄っぺらな街だね、お台場は。
お台場海浜公園では
枝垂桜が見ごろですた。
(結局、花見かよ…)
1人孤独にイルミネーション見物。
周りは北京語、広東語、タイ語、英語、
スペイン語、インドネシア語の洪水。
そんな中、異彩を放つインド人2人組(男女)を
発見、慌てて尾行しましたが、どうやら
普通の観光客のようでした。

そして、翌日(10日)の朝。
仕事中のわたすにまたしても先輩からのメールが。
なんと!火曜日(8日)に都庁前でそれらしきクルーを見かけたとのタレコミがあったとの由。
ただし、既に撤収中で俳優さんの姿は見えなかったそうなのですが、その中に監督と思しき人物の姿が。

んー、やはり、来ていたのか。
少なくとも監督は。

てなわけで、完全なる後追いですが仕事帰りに都庁前へ。
生まれてこのかた東京暮らしの不肖せんきち、初めて都庁の展望室とやらにも足を運びました。
都庁!都庁!
高いぞ、高いぞ、都庁!

バカと煙はなんとやら
と言いますが、実はわたくし、
高所恐怖症ですの。

そんなこんなで勘違いな東京ツアーを翌日もその翌日も続行、土曜日(11日)には三越前から新橋までウォーキング、日曜日(12日)には再び都庁前と新宿中央公園、そしてダメ押しで銀座と、毎日歩き回っておりました。

しかーし!

何も知らずに帰宅したせんきちの目の前に(スマホを持っていないし携帯でウェブ接続もしないので、外出中はネット難民)こげな(訛ってどうする)ツイートが。
あじゃぱー。

成田空港出発ロビーでのインド人ファンとのお写真。
やはり本当に日本におみえでした。
そして、既にお帰りになられていました。
そりゃないぜー!
チチョリーナ!(死語)
昨日出た記事によると、べっぴんさんは帰国した後、土曜日の晩には怪我のため療養中のランヴィール・シンの自宅を訪ねたとのことで、 そうなると、少なくとも金曜日には日本を発ったということになります。
土曜日に帰った(飛行機は18:50にムンバイ着) その足で自宅訪問の可能性もなきにしもあらずですけれど、それはまた別のお話ということで。
というわけで、的外れな東京ツアーをしたのみで、完全なる徒労に終わった今回のべっぴんさん来日でしたが、染井吉野は葉桜、気候不順で寒いわ雨降るわで、なんとなく申し訳ないなあという気持ちになっております(わたすのせいじゃないんだけどね、お天気のことは)。
またいずれゆっくりと、 いい時期に日本を訪れて頂きたいものです。
そして何より、今度の来日で日本のことを気に入って下さればよいなあと心から願っております。
また来てね。

いつどこで遭遇してもよいように
ここ数日常に持ち歩いていた品々。
これもここ数日常に持ち歩いていた
プレゼント(消えもの)。
テオブロマのチョコレートと
末富の京ふうせん。
和洋取り揃えました。