2008年11月2日日曜日

禁じられた魔子 (その二)

〔ちょっとお耳に〕〔えいが〕

パッチモンとしては、ぎりぎりセーフなのか?

どうも。
トド@なんだか疲れたです。

今朝、渋谷で観てきた『Orzボーイズ!(囧男孩)』、お祖母ちゃん役を梅芳(侯孝賢監督や楊德昌監督作品でおなじみ)がやっていたのも、せんきちのお楽しみの1つですたが、監督はこの映画のためにアメリカで引退生活を送っていた梅芳をわざわざ台湾に呼び戻して出てもらったとの由。
今回、梅芳は金馬奨の助演女優賞にもノミネートされていますが、受賞するといいっすね。
黄韻玲が音楽担当なのも、個人的にはツボですた。
ちなみに、校庭の銅像を見てハナ肇を連想した方も多かったようですが(あっしもその1人)、この銅像はタレントの納豆(林郁智)をモデルにして作ったのだそうで、日本でも台湾でも考えることは同じだなあと思った次第(こちらに製作過程が)。

というわけで、前回の続き。
原題が判明(及び推定できた)映画を会社別に整理してみると、下記のようになりました。

東映
7. 1965 KU NO ICHI GESHO(くノ一化粧) 甲
26. 1966 DANI (ダニ)甲
37. 1966 KAWAIKUTE SUGOI ONNA(可愛いくて凄い女)甲
44. 1966 NYOHAN-HAKAI(女犯破戒) 丁
61. 1967 KAMO(かも) 甲
92. 1968 HISTORY OF JAPANESE TORTURE AND PUNISHMENT,THE (徳川女刑罰史?)丁
109. 1968 YORU NO AKUJO(夜の悪女)甲
130. 1969 INOCHI KARETEMO(夜の歌謡シリーズ 命かれても)甲
191. 1970 SEX AND LIFE (〔秘〕性と生活) 甲
256. 1971 TATTOOS OF HELL (徳川いれずみ師 責め地獄?)甲

日活
30. 1966 GATE OF FLESH(肉体の門) 甲
34. 1966 HUNTER'S DIARY, THE(獵人日記) 甲
48. 1966 UNHOLY DESIRE (赤い殺意)甲
54. 1967 BRUTE, THE (野獣の青春) 甲 
86. 1968 BRANDED TO KILLER (殺しの烙印) 甲
134. 1969 LADY HUNTER, THE (夜の最前線 女狩り?) 甲
150. 1969 WORSHIP OF THE FLESH, THE(艶説 明治邪教伝)甲 (配給作品)
199. 1970 TOKYO BATHS (女浮世風呂?) 甲(配給作品)
224. 1971 HAUNTED LIFE OF A DRAGON . TATTOOED LASS, THE (怪談昇り竜)甲

松竹
81. 1967 YORU O NERAE(日本ゼロ地帯 夜を狙え?) 甲
118. 1969 CURSE OF THE BLOOD (怪談残酷物語) 甲
127. 1969 HOUSE OF THE SLEEPING VIRGINS,THE(眠れる美女)甲 (配給作品) 
136. 1969 LOST SEX (本能)甲 (配給作品)

大映  
200. 1970 UKIYOE (浮世絵残酷物語)甲 (配給作品)

その他
23. 1966 ATSUI YORU(熱い夜) 甲
36. 1966 JOTAI RAKUIN(女体烙印) 甲
55. 1967 CHAINED WOMEN  (鎖の女)甲
62. 1967 KONJIKI NO HADA(金色の肌) 甲
79. 1967 VICE DOCTOR, THE (悪徳医 産婦人科日記)甲
94. 1968 JONE(情炎) 甲 
168.1970 KEGAREI (汚れ?) 甲

東宝の作品が1本もないのがミソですが、1965年から74年ということで、あたしゃてっきり日活ロマンポルノ満載のリストになるのかと思いきや、これも皆無なのでありますた。
思うに、1972年に入って香港のメジャー映画会社・邵氏が色情電影製作に本格的に乗り出したことにより、香港でのその手の映画の基準も若干緩和されたと考えられ、そんなこともあって、ロマンポルノにも待ったがかからずに済んだのでしょう。

で。

上記リストをざざっと見渡して気づくのは、東映の梅宮辰兄イ(『ダニ』『かも』『夜の悪女』『夜の歌謡シリーズ 命かれても』)と緑魔子たん出演作品(『くノ一化粧』『可愛いくて凄い女』『かも』『夜の悪女』)の意外な多さ。
夜シリーズは、香港当局から監視対象に指定されていたのでしょうか。

それから、石井輝男監督作品も健闘(?)しています(『徳川女刑罰史?』『徳川いれずみ師 責め地獄?』『怪談昇り竜』)。
『ならず者(雙雄喋血記)』が呉宇森監督に多大な影響を与えた他、『東京ギャング対香港ギャング』等のすぐれた香港ロケ作品を撮り、また、邵氏と東映の合作映画の監督にも白羽の矢が立ったことのある(結局はボツになりますた。こちらをご参照下さい)石井監督ですが、意外にも異常性愛路線以降の作品は香港での興行と相性が悪かったようです。
しかし、1973年の『ポルノ時代劇 忘八武士道』は、『肉林・浪子・快刀』の中文タイトルで、香港でも無事に上映されております。



「その他」は、いわゆるピンク映画ですが、香港でもかなり知名度のあった腋毛の女王(勝手に命名)・三原葉子の『金色の肌』がランクイン(違うって)しているのが、注目に値するでしょうか。
公開されていたら、けっこういい線いったのではないかと思います。

ところで、日活ロマンポルノの話が出たついでに、以前にもちらりと書いたことを、しつこくまた指摘しておきます。
香港と日本の色情電影を比較検討する際、必ずと言っていいほど「日本代表」として引き合いに出されるのがロマンポルノですが、邵氏の風月片のように、メジャー映画会社が売れっ子監督を起用して、ふんだんに金を掛けた時代物を撮る、という感覚は、むしろ東映のエロ時代劇に近いと考えられます。
また、邵氏がBirtie Tove(カタカナだとなんて書くのさ)を使って『丹麥嬌娃』や『女集中營』を撮ったのも、東映がサンドラ・ジュリアン(Sandra Jullien)やクリスチナ・リンドバーグ(Christina Lindberg)を呼んだ手法と非常に似たものを感じます。

以上、とりとめのないことをつらつらと書いてきました。
何か新たに気付いたことがありましたら、再びこちらで取り上げてみたいと思います。

(暫定終了) 

2008年10月31日金曜日

禁じられた魔子 (その一)

〔ちょっとお耳に〕〔えいが〕

高世章が尤敏のせがれだってことに
つい最近気がついた間抜けなあたくし。
パパに似なくてよかったね(爆)。

どうも。
トド@婆さん、再び発狂中です。

香港政府の新聞広報「立法會十六題:被禁在香港公開放映的影片」の項に「1965年至1974年不獲批准公開放映的電影」という名のリストがあり、当該期間、香港での一般上映に待ったがかかった映画のタイトルを知ることができます。
例によって物好きなせんきちは、この中から日本映画をピックアップ、原題を調べた上で独自のリストを新たに作ってしまいますた。
で、以下がその一覧でおます。

7. 1965 KU NO ICHI GESHO(くノ一化粧) 甲
23. 1966 ATSUI YORU(熱い夜) 甲
26. 1966 DANI (ダニ) 甲
29. 1966 FOUR GIRLS EXPOSED  甲
30. 1966 GATE OF FLESH(肉体の門) 甲 1996年公開(修正なし)
31. 1966 GODDESS OF THE NIGHT 甲
32. 1966 GREAT REVENGE, THE  甲
34. 1966 HUNTER'S DIARY, THE(獵人日記)  甲
36. 1966 JOTAI RAKUIN(女体烙印)  甲
37. 1966 KAWAIKUTE SUGOI ONNA(可愛いくて凄い女) 甲
40. 1966 LOST PARADISE, A  甲
43. 1966 NIGHT HUNTER  甲
44. 1966 NYOHAN-HAKAI(女犯破戒)  丁
48. 1966 UNHOLY DESIRE (赤い殺意) 甲
54. 1967 BRUTE, THE (野獣の青春) 甲 
55. 1967 CHAINED WOMEN  (鎖の女)甲 
61. 1967 KAMO(かも) 甲
62. 1967 KONJIKI NO HADA(金色の肌) 甲
67. 1967 PETTY GIRL, A  甲
75. 1967 THIS MAN DIED IN PASSION  甲 
79. 1967 VICE DOCTOR, THE (悪徳医 産婦人科日記)  甲
81. 1967 YORU O NERAE(日本ゼロ地帯 夜を狙え?) 甲 1967年公開(修正あり)
86. 1968 BRANDED TO KILLER (殺しの烙印) 甲 1968年公開(修正あり・中文タイトル『迷你煞星』)
90. 1968 GIRL WHO IS LOST, THE 甲
92. 1968 HISTORY OF JAPANESE TORTURE AND PUNISHMENT,THE (徳川女刑罰史?)丁
94. 1968 JONE(情炎) 甲(中文タイトル『情炎』)
109. 1968 YORU NO AKUJO(夜の悪女) 甲 1968年公開(修正なし・中文タイトル『東京應召女郎』)
111. 1969 AFTER 2ND WORLD WAR VICTIM IN TOKYO  甲
118. 1969 CURSE OF THE BLOOD (怪談残酷物語) 甲
121. 1969 DEVIL’S DAUGHTER, THE 甲
127. 1969 HOUSE OF THE SLEEPING VIRGINS,THE(眠れる美女) 甲
130. 1969 INOCHI KARETEMO(夜の歌謡シリーズ 命かれても) 甲
134. 1969 LADY HUNTER, THE (夜の最前線 女狩り?) 甲(中文タイトル『女狩』)
136. 1969 LOST SEX (本能) 甲
143. 1969 SACRIFICE, THE 甲(中文タイトル『犠牲』)
148. 1969 WOLF GIRL 甲
150. 1969 WORSHIP OF THE FLESH, THE(艶説 明治邪教伝)甲
165. 1970 JAPANESE SISTERS, THE 甲(中文タイトル『東瀛姐妹花』)
168. 1970 KEGAREI (汚れ?) 甲
190. 1970 SEDUCTION NINJA STYLE  甲
191. 1970 SEX AND LIFE (〔秘〕性と生活)甲
199. 1970 TOKYO BATHS (女浮世風呂?) 甲  
200. 1970 UKIYOE (浮世絵残酷物語)  甲(中文タイトル『浮世繪殘酷物語』)
203. 1970 WILD PICKPOCKETS, THE 甲
212. 1971 DARING GIRLS  甲
219. 1971 FORBIDDEN LOVES   甲
224. 1971 HAUNTED LIFE OF A DRAGON . TATTOOED LASS, THE (怪談昇り竜)甲 
253. 1971 SONG OF ROSES,THE  甲
256. 1971 TATTOOS OF HELL (徳川いれずみ師 責め地獄?) 甲
298. 1972 SEX URANAI  甲

原題が分からないものは英文タイトルのみ、これではないか?という推定分に関しては「?」を付しています。
作品名の最後の「甲」や「丁」といった符号は、待ったがかかった理由を示しているのですが、具体的には、     

甲:有傷風化、引起嚴重震驚或反感、鼓吹犯罪及暴力罪行等 
乙:煽動本港不同種族、膚色、階級、國籍、信仰、利益的人士互相憎恨
丙:破壞本港與其他地區間的友好關係
丁:無故攻撃宗教團體

といった分類になっています。
日本映画の場合、その多くは「甲」ですが、92の"HISTORY OF JAPANESE TORTURE AND  PUNISHMENT,THE"(徳川女刑罰史?)が「丁」になっているのは、この映画がせんきちの推定通り『徳川女刑罰史』であったならば、おそらく、第3話のキリシタン弾圧(に名を借りた単なるゴーモン)の場面が宗教コードに引っ掛かったものと考えられます。



また、待ったがかかったものの、どうにか一般公開にこぎつけた映画に関しては公開年度と修正の有無も明示してあります(注)。
『肉体の門』(鈴木清順版)が1996年になって思い出したように修正なしで公開されているのは、清順監督の特集上映でもあったのでしょうか、その頃(香港で)。

ここまで、一覧をずらずらっと並べてみましたが、次回は、原題の判明した作品を会社別に分類したリストに整理、そこから見えてくる問題を考察(とまではいかないけど)してみたいと思います。

注:34の『獵人日記』は、『一生誤我是風流』の中文タイトルで香港でも公開されているはずなのですが、このリストでは待ったがかかったままになっています。その理由は不明ですが、一応、リストの内容を尊重してそのままにしておきます。

(思わせぶりにつづく)

2008年10月30日木曜日

ゴールデンタイムのTBSに林建明が出てた

〔ちょっとお耳に〕

お金をちょうだい
(名前の字、間違ってるね)。

どうも。
トド@婆さんの具合はだいぶ良くなりますたです。

今日は、『スマステ』でも『スマスマ』でもない、限りなくじみーな香港明星出演情報。

昨日の昼下がり。
いつものように婆さんに飯を食わせてから、残り物のコロッケをおかずにTBSを見ながら昼食を摂っていたせんきちの眼に、見覚えのあるおばさんの姿が飛び込んできますた。

「あれ?もしかしてこの人、林建明?」

と思っていたところへ、

××で○●した(聞き取れませんですた)香港女優

というナレーションが被り、せんきちのもしかしては確信に変化、そんなわけで「××で○●した香港女優」が出るという件の番組、『水曜ノンフィクション』を観てみますた(世襲俳優・関口宏が司会なのが気に食わんけど、そんなこと言ってる場合じゃない)。
この日の番組のテーマは「金融危機」、そして林建明に付されたキャッチフレーズは、

リーマンショックで2億6千万円失った香港女優

というもの(まるで「歌う借金王」のようだよ)。
番組の中で、林建明は自分の窮状を切々(でもなかったな。早口でまくし立てていたし)と訴えていましたが、「日本のテレビに出たってお金は戻ってこないよねえ」と思いつつも、「これでなにがしかの謝礼が入れば、少しは生活の足しになるのかも」と思い直しますた。
ま、テレビ局のギャラなんて焼け石に水だろうけど。

これを見て起用を決めたのか、TBS?

でもね、あたしゃむしろ、林建明の前に出てきた、虎の子の蓄えをすべて失ったお爺ちゃん(紅磡在住)の方がかわいそうだったわ。
年寄りをだましちゃいかんよ。

(最後はご教訓で終了)

2008年10月25日土曜日

やっと入手『明報周刊』1469

〔しようもない日常〕〔尤敏〕

これが表紙(の一部)だ!
(メインは林青霞)

どうも。
トド@疲労困憊です。

せんきちの映画祭スケジュールは昨日で終了しますたが、期間中、

「映画なんか観てる場合か!」

という嫌がらせ、じゃなくて、無言の圧力が婆さんからかかりまして・・・・。
よりによってこんな時に熱なんか出しやがったんですよ、婆さん。
もう94年も生きたし、自然の摂理に任せてもよいのですが(よくないって!)、微熱が下がらないので、今日、お医者さんに往診に来てもらいますた。
嚥下障害もあるため、「肺炎じゃないといいがなあ」と危惧しておりますたが、幸いただの風邪のようで、抗生物質等処方されて診察は終了いたしますた。
ただ、

血圧が高いので注意して下さい。

と、釘を刺されてしまいますた。
昔は低血圧だったのにね・・・・。

てなわけで、「ブログ更新意欲著しく低下中」ゆえ、つまらないお買い物ネタでお茶を濁します(スマソ)。

言わずと知れた香港の雑誌『明報周刊』。
これの1469号に尤敏の追悼記事が載っておりまして、「尤敏紀念網頁」にその一部が紹介されているのですが、やはり「日本一の尤敏ファン」を目指す身といたしましては「現物を入手せな!」と捜索していたところ、ようやく日本の(ここ重要)ヤフオクでブツを発見、無事、

100円で

ゲットいたしますた。

「愛吃有味飯」という見出しをみて、何故に
尤敏が鳥ぎんの釜めしを愛したのかを
深ーく理解しますた。

記事の内容はというと、尤敏が金馬影后に輝いた『星星 月亮 太陽』で月を演じていた葛蘭、太陽を演じていた葉楓(尤敏は星ね)、共演作品の多かった王萊へのインタビューが中心で、しかもなぜか記事内容の半分が林翠に関するもの。
尤敏が亡くなる前年に林翠が亡くなったことも関係しているのでしょうが、しかしねえ、尤敏の追悼記事なんだし、尤敏の人と仕事について、もっと詳しく触れてこその追悼記事だったと思うんですけれど。

とはいえ、


↑こんな、今まで観たこともない夫唱婦随写真も掲載されていたので、ま、よしとしましょう。
なんてったって、

100円ですから。(送料240円・・・・)

2008年10月20日月曜日

日中友好講談大会

〔しようもない日常〕

今一番気になる人。
没収された帽子はいずこへ?

どうも。
トド@ますます太ってます。

世の中映画祭らしいですが、せんきちも婆さんの食事と下の世話の合間を縫って、なんとなく1日1本ぐらいずつ鑑賞しております。
シアターN渋谷で観た『邪』、今からでも間に合うのでしたら、邦題はぜひ、

『死霊の裸踊り』

に改めていただきたいものだと思います。

で。

今日は、映画祭とは全く無関係のイベントのことを忘れないうちにメモ。

16日(木)、母と懇意にしている講談師さんもご出演なさるというので、国立演芸場で「第1回日中友好講談大会」を鑑賞してまいりますた。
演目は、下記の通り。

中国講談旅行記:田辺銀冶、宝井梅星、田辺鶴英
中国の故事来歴(西遊記):桃川鶴女
トゥーランドット:神田陽子
天野屋利兵衛:神田松鯉
出世浄瑠璃:宝井琴梅
三国志 こうだんのコウダン:宝井琴星
三国志より 長坂橋の戦い:王池良
水滸伝 こうだんのコウダン:神田照山
水滸伝より 潘金蓮:王瑾、袁小良

評弾は、蘇州方言での上演のため、日本語と普通話の字幕が入ります。
せんきちが一番楽しみにしていたのは「潘金蓮」ですたが、いやあ、おもろかったっす。
講談と浄瑠璃のいいとこどりみたいで、セリフは京劇等の伝統劇のせりふ術の影響もあるのかしらんと思いますた。

ちなみに、せんきちはたまーに講談の会へ行くのですが、そんなおり、必ずといってよいほど耳にするのが落語の悪口。
特によく聞くフレーズが、

講談を聞くとためになるが、落語を聞くとだめになる。

というもの。
講談師の方はギャグのつもりなのかもしれませんけれど、あまりたびたび聞かされると(この日もこのフレーズが!)、正直、あまりいい気持はしません。
講談は講談、落語は落語と、誇り高く己の道を進んでほしいものです。

それから、「日中」といえば「友好」という2文字がお約束のように付いてくるのも、どうなんでしょ。
ただの「日中講談大会」でどこがいけないのかしらん、とも思い。
この会が1回こっきりの打ち上げ花火で終わることなく、5回、10回と続くことで、ようやく「友好」が単なるお題目ではない、本当の意味を持ってくるのではないか、そうせんきちは考えます。

第2回を楽しみにしております。

おまけ:どーでもいいけど、演芸場のお手洗、そろそろ全部洋式にしてほしいもんです(いちいちしゃがむのがしんどくなってきた中期中年者・せんきち)。

2008年10月12日日曜日

百恵ちゃん VS エマニエル夫人

〔ちょっとお耳に〕

百恵たん・・・・。

どうも。
トド@激太りです。

百恵ちゃんが出たついでに、しようもない小ネタでも。

1983年の台湾映画『竹劍少年』(張毅監督)。

港町・基隆でエネルギーを持て余す若者たち。
本日はグループの一員宅でビデオを鑑賞。


テレビでは、うら若き女性が下着を脱ぎ脱ぎ。
誰かしらん・・・・?と思ったら、


あら、百恵ちゃんだわ!


そして、向かい合う友和。
そう、彼らが観ていたのは『潮騒』
だったのでありました。



「なるほどねえ。日本映画の禁映期にも、みんなこうやってちゃっかりビデオで楽しんでいたのねえ」と、せんきちが感心していたところ・・・・。

「こんなのは女子供の観るもんだぜ」(超訳)と、
メンバーの1人が別のビデオを取り出して、


アヘアへビデオに選手交代!


おお、あなたはイマニデル(注)、じゃなくて、エマニエル夫人!





百恵ちゃん、エマニエル夫人に負ける。


男どもはエマニエル夫人に生唾ごっくんですたが、
紅一点の田麗にとってはいい迷惑。
画面から目をそらしてじっと我慢。
今じゃすっかり杉本彩化した田麗も
まだまだウブだったのですた。


注:20年ほど前のパチンコ屋の宣伝コピー。パチンコ台の前で例の籐椅子に腰かけた姉ちゃんが、「イマニデル(今に出る」と大当たりを待っている、ダジャレにもならないとほほな広告でした。

2008年10月6日月曜日

トド哀史

〔えいが〕〔しようもない日常〕

先日、うっかりヤフオクでポチっとな、してしまった
『赤い疑惑』の中国版ストーリーブック。
百恵が死んで思わずピースサインをする友和(おいおい)。

どうも。
トド@やっぱり眠れないです。
昨晩はひさびさに婆さんが発狂、大声で叫ぶのでなだめるのに大変でした。

で。

そんな婆さんを置き去りにし、1人渋谷のシアターイメージフォーラムで『女工哀史(エレジー)(China Blue)』を観てきますた(淋しい中年女トド)。
広東省のジーンズ工場で働く出稼ぎ女工の過酷な実態を描いたドキュメンタリーざます。

西側先進国は中国のことを「自由がない国」だの何だのと好き放題言っていますが、実はそういう先進国のメーカーが強いる厳しいコストダウンが、中国の労働者たちから自由を奪っているという矛盾。
大いに考えさせられますた。

が。

ドキュメンタリーとしてみた場合、編集の方法に疑問が。
主人公であるところの新人女工・小莉(ジャスミン)の映像と、小莉と並行して取り上げられている熟練工・阿蘭(オーキッド)の映像は、別々の時期に撮影を行っている(小莉:旧正月を挟んだ数ヶ月間。阿蘭:夏)にも関わらず、2人の映像を同一の時系列に並べていたため、旧正月に実家(四川省)へ帰るという設定の阿蘭の姿はノースリーブで、出迎える家族たちの服装も半袖、おまけに家の外では蝉が鳴いているという、思わず

熱帯か!

と叫びたくなるような世界が、そこには広がっていました。
また、旧正月後のはずなのに「11月8日 ××レストランオープン」という横断幕を掲げている映像が出てくるのもなんだか変でしたし、工場のオーナー(元警察署長!公権力との癒着がこんなところにも)が、「これから上海に行ってイギリスの客と商談する」と言った後、なぜか上海へは行かずに中山市のホテルでインド人と商談しているのも?ですたわ。

それから、中国に明るくない方が日本語字幕を担当したのか、「広東州」やら「鄧小平首席(主席の誤り?それ以前に、鄧小平は国家主席にはなっていないはずだけれど)」やらといった、目を覆いたくなるような誤植が。
どこまでも悲惨な女工さん・・・・。

ところで。

今年の東京国際映画祭ですが、婆さんがあんな調子(要介護4)なので、今年は無理かなあと思っていますたが、なんとか都合がつきそうなので、一応参戦。
とはいえ、日曜夜のパンさんと水曜夜の『九月の風』はあえなく玉砕(パンさんはともかく、『九月の風』まで・・・・)。
今のところ、下記の通りのスケジュールでおます。

10月19日(日)21:30~23:07
ポケットの花(口袋里的花)TOHOシネマズ六本木スクリーン6
10月20日(月)10:50~12:38
下女(하녀)シネマート六本木
10月21日(火)18:40~20:18
ビューティフル・クレイジー(亂青春)TOHOシネマズ六本木スクリーン5
10月23日(木)11:20~13:00
親密(親密)TOHOシネマズ六本木スクリーン1
10月24日(金)14:50~16:20
生きていく日々(天水圍的日與夜)TOHOシネマズ六本木スクリーン6

あとはシアターN渋谷で『魔』と『邪』を観ようかと思っております。
しかし、日本で紹介される邵氏作品って、ものすごく偏ってますね。
李麗華や林黛は、未来永劫日の目を見ることはないのかしらん?
とほほ。

2008年10月4日土曜日

フェイフェイ VS ウェイウェイ

〔ちょっとお耳に〕

アタシジャナイヨ!
阿妹のライヴに来てた菲菲姐、
相変わらず「歩く熱帯雨林」ですた。

どうも。
トド@睡眠障害です。

昨年。

新大久保のマイク101へカラオケをしに行く道すがら、その姿を初めて目撃した怪しすぎる火鍋屋、

小尾羊

どうせここ(新大久保)でだけコソコソ営業している

なんちゃって小肥羊

だと思っていたら、国際興業の路線バスに広告は出しているわ、池袋のビルの屋上にでっかい看板もあるわで、気になって調べてみたところ、本家に追い付け追い越せ!とばかりに急速に海外展開を進めている、

堂々たるパ○モ○(2字自粛)

ですた(本家:1999年創業、なんちゃって:2001年創業)。

日本版オフィシャルサイトのURLも、本家が

火鍋ドットネット

なら、なんちゃっての方は

しゃぶしゃぶドットネット

と、こんなとこでもパ○モ○臭ぷんぷん。

ちなみに、台湾の火鍋屋さん「天香回味」の日本版オフィシャルサイトのURLは、

てんしゃんふいうぇいドットコム

と、そのまんまでした。

そんなことじゃ、中共に呑み込まれちゃうぞ!(そういうオチかい)

アタシデモナイヨ!
(なぜか菲菲口調)

2008年10月1日水曜日

どこでもハレンチ

〔橘ますみ〕

吉田輝雄がますみたんを抱きかかえている写真、
ますみたんはやけにでっかい乳パッドをしてますが、
実は元の写真は乳パッドなしです。奇妙な自粛。

どうも。
トド@生き物係、じゃなくて、毎日婆さんの世話に追われています。

8月の記事でこんなことを書いたら、奥さん、あっという間に実現しちゃいましたよ。

来年の1月21日、ついについに、あの、

『異常性愛記録 ハレンチ』のDVD

が発売になります。


かつて「幻の作品」と言われたこの映画の実像を追い求め、古雑誌を買ってみたりシナリオを読んでみたり、無駄な抵抗(?)を試みていた日々がまるで夢のようですわ(遠い目をする)。

例によって、今なら割引でお買い求めになれますので、ご予約はお早めに!
ロケ地めぐりも読んでね)

2008年9月27日土曜日

西尾劇場のますみたん

〔橘ますみ〕

阿妹のライヴに来てた太一、こんな恰好してたけど、
一瞬、真っ赤なダースベイダーかと思ってしもうた。

どうも。
トド@快食快便です。

阿妹のライヴ、もちろん2日間参戦しますたが、2日目にうれしいハプニングが!
仕事もろくにせずに特性団扇作りに励んだかいがありますたわ。

で。

先日届いたJCB会員向けの情報誌『J-B style』。


「昭和探偵」という連載企画で、愛知県西尾市の超レトロ映画館・西尾劇場が取り上げられていますた。

その外観といい、内装といい、せんきちが子供の頃、近所にあった映画館にクリソツだわと感慨に浸っていたところ、なな、なんと、ロビーに居並ぶ往年の東映スターの中に、橘ますみたんの姿があるではあーりませんか!

ほれほれ(矢印)。
鶴田浩二、谷隼人と来て、ますみたん、という、
撮影所における序列は全く無視のレイアウト。

ちなみに、こちらの写真では見難くなっておりますが、ますみたんのお写真の下は地元のサウナ(現存しているか否かは不詳)の広告となっており、彼女に似つかわしいのか、似つかわしくないのか、かなりびみょーな感じ・・・・。
とはいえ、せんきちにとっては貴重な世界遺産であるこのお写真、いずれ暇を見つけて劇場探訪したいと思っております。

気づいてよかったわん。

2008年9月17日水曜日

9月22日と23日は阿妹の日です

9月14日、閉店前夜のひげちょうにて。
店の外にはそれなりに行列ができていますたが、
店員の皆さんはいつも通りのやる気なさげな
脱力系の応対でおますた。
せんきちが愛してやまない
ほほ肉をつまみに、生ビールをグビリ。

どうも。
トド@まだまだ汚部屋片付け中です。

引越の日、婆さんは病院を転院したと思いこみ(自分がどこにいるのか、それもわからなくなっています)、せんきちのことを病院の付添婦さんと間違えて「ありがとうございます。また来て下さいね~」と繰り返しつぶやいていますた。
ただ、引っ越してから暴れることも少なくなり、下の世話は相変わらずですが(今日もでっかいう○こが・・・・)、夜中に起こされることもほとんどなくなって、比較的穏やかな毎日を過ごしております。

で。

いよいよ、来週、22日(月)と23日(火)に開催されます、阿妹のライブ。
まだ若干お席があるようですので、迷っているそこのあなた、今すぐチケットをゲットいたしましょう。

とき:2008年9月22日(月) 開場 18:30 開演19:00、23日(火) 開場 15:30  開演16:00
ところ:赤坂ACTシアター

ライブの詳細はこちらをご参照下さい(朝日新聞にも取り上げられました)。

それでは皆さん、会場でお会いしましょう。

2008年9月8日月曜日

さらば、ひげちょう

〔ちょっとお耳に〕

本日の話題とは何のかんけーもありませんが。
浅草じゅらくのハンバーグ&スパゲティ。懐かしい味です。

どうも。
長らくのデブ沙汰、もとい、御無沙汰でした。
トド@段ボールと寝る女です。

まだまだ汚部屋片付け中ゆえ本格カムバックはもう少し先のことになりそうなのですけれど、とりあえず、緊急情報です。

渋谷のひげちょうが15日限りで閉店します!

お店の公式サイトを見ると、未だに「渋谷店 店内改装の為、3月16日から19日まで閉店させていただきます。20日17時よりリニューアルオープンいたします!居心地の良い店内と新しいメニューにご期待下さい!」と、半年近く前の情報しか載っていませんが、改装のかいもなく撤退!ということになった模様です。

不肖せんきち、シネマヴェーラorユーロスペースで映画を観た後、ここで食事(ほほ肉セット魯肉飯ダブルがけ煮玉子プラス)をして、華泰でお茶を買って帰る、というのがお決まりのコースだっただけに、残念でなりません。
なんせ、ついこの間、ポイントが全部貯まってお食事券を貰ったばかりでしたし・・・・。

あの味を堪能できるのもあと1週間。
1月の六本木店閉店に続き、東京のひげちょうはついに全滅です。

さあみんな、渋谷へ急げ!

(もうしばらく失踪します)

2008年8月24日日曜日

長期失踪いたします

〔しようもない日常〕

シネマヴェーラに来てね!

どうも。
トド@引越準備中です。

えー、26日に夜逃げ、じゃなくて、引越するので、こちらも当分の間放置いたします。
稀に来るコメントのレスも、遅くなるかと存じます。

では、箱詰めに戻ります。

2008年8月23日土曜日

娘の下着を洗う父

〔しようもない日常〕〔えいが〕

私たち洗濯嫌いです。

どうも。
トド@引き続きおなか壊れ中です。

今日からシネマート六本木で始まった「台湾シネマ・コレクション2008」(はたして2009があるのか?)。
その前哨戦(?)として開催されていた李安特集にて、デジタル上映ではありますたが、ひさびさにスクリーンで観たかったので、『恋人たちの食卓(飲食男女)』を鑑賞。
以前に何回も観たヴァージョンはクレジットが英文表記だったけれど、今回のは中文表記。
そして、冒頭と尻尾にはぬあんとMGMのライオンさんが。


せんきちはてっきり、

あんな映画や


こんな映画、

はたまた、

こんな映画や


あんな映画が

始まるのかと思っちゃいますた。

海外での版権を(現在では)MGMが持っている、ということなのでせうか。

ちなみにタイトルも、

かつて観ていたヴァージョン


ただいま流通中のヴァージョン

といった違いがありますた。

さて、この映画での小倩の役どころは二女・家倩と朱お父さんの妻、すなわち三姉妹の母の二役ですが、写真で登場するのみの母の姿がどんどん若い頃のものに遡っていき、やがて厨房に1人立つ二女の姿に収斂されていきます。
そして、二女が母のレシピ通りに作ったスープを飲んで朱お父さんが味覚を取り戻したことを悟り、娘と見つめあうという美しいラストへと繋がっていくのですが、このラストにおいて朱お父さんは二女との和解を果たしただけでなく、亡き妻とも再会しているのであります。
つまり、この家の最後を看取るのは二女、ではなく、実は朱お父さんの亡き妻なのではないでせうか。

小倩が紫藤盧で高山茶飲むシーンを観て、「いつか同じ場所に座って高山茶を飲むわ!」と誓ったのも懐かしい思い出です(その後、無事実現いたしますた)。

ところで、李安は侯孝賢や楊徳昌よりは一世代下、とまではいかないにしろ、いわゆる台湾ニューシネマ以降に映画を撮り始めた世代に当たります。
李安も侯孝賢や楊徳昌と同じく外省人ですが、侯監督や楊監督が本省人の世界を描いた映画を撮ったのとは対照的に、これまで全く本省人の映画を撮っていません(いわゆる「父親三部作」の父親は、大陸の中国人か外省人)。
また、その作風もニューシネマのスタイルを継ぐもの、というよりは、國片全盛時代の作品群に(ニューシネマを飛び越えて)直接繋がっているような気がしてなりません。
郎雄や歸亞蕾、王玨といった國片全盛時代の役者たちを好んで使っている、というせいもあるのかも知れませんが。
李安はこれからも本省人の映画は撮らないのか、撮るつもりなどないのか、あるいはそんなことを疑問に思うこと、それ自体がナンセンスなのか、ふと考えましたです。

も一つ言うと、今回、台北に帰ってきてほっとしている歸亞蕾の姿を見て、せんきちは『家在台北』での彼女を思い出していました。
あら、やっぱりこれも國片全盛時代の映画ですね。

それにしても、劇中、あれほど父親のことを嫌っている娘たちが自分の下着を平気で父親に洗ってもらっているシーンを観て、毎度「変なの」と思うせんきちでありますが、「父親の下着を自分が洗うのはいやだけれど、自分の下着を洗わせるのはぜんぜんオッケー!」とかいうきわめて身勝手で理不尽な論理に基づく行動なのかしらん、とこの頃思い始めてきますた。

パンツぐらい、自分で洗おうや。

(オチのないままおしまい)

2008年8月21日木曜日

台湾の横顔 (寶島三日)

〔ちょっとお耳に〕


どうも。
トド@おなかの調子悪いです。

最近、邦訳が出た故・張超英氏(元台北駐日経済文化代表処新聞組長)の口述による回顧録『宮前町九十番地』(邦題:国際広報官張超英―台北・宮前町九十番地を出て)。

その中に、張氏がメガホンを取った観光記録映画『寶島三日』(1961)が、1962年、フランスのマルセイユで開催された「第4回観光映画祭」で銀賞(第2位)を受賞した、という件があり、この映画のことが気になったせんきちは、手元にあった『跨世紀台灣電影實録』(2005年、文建會・國家電影資料館)でちょいと調べてみたところ、「1962年8月24日」の項に、


新聞局拍攝的觀光影片《寶島三日》、在法國馬賽舉行的第4屆馬賽遊覽國際影展中榮獲第二獎。


とあり、さらに、「1961年12月4日」の項には、


日本放送協會今日在日本電視站放映我國駐東京大使館所提供、新聞局所攝製的中華民國彩色片《寶島三日》。


とあって、どうやらこの映画がNHKで放映されたらしいことがわかりました。
そこで不肖せんきち、今度は国会図書館へ行って新聞縮刷版を調査、すると、12月4日ではなく3日の「日曜映画劇場」(総合テレビ。午前9:00~)において、『台湾の横顔』という邦題で放映されていたことが判明しました。
その日の『読売新聞』朝刊テレビ欄には、


日曜映画劇場
①世界のくにぐに『台湾の横顔』
②劇映画『スミス夫妻』(アメリカ映画)ヒチコック監督



とあるので、どうやらヒッチコック(Alfred Joseph Hitchcock)監督の『スミス夫妻(Mr. and Mrs. Smith)』との2本立という、今思えば「ありえねー!」組み合わせでの放映だった模様です。


このように、映画祭の詳細は不明ながら(ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示下されば幸いです)海外で賞も受賞し、日本でもテレビ放映されたこの映画、なぜか「台湾電影資料庫」(台湾映画のデータベース)にも収載されておらず、フィルムの所在も不明のようです。

観てみたいんだがなあ・・・・。

付記:ちなみにこの本、人名の誤植の多いのが難点で、廖祥雄を廖昭雄、祁和熙(台製のベテランカメラマン。『寶島三日の撮影を担当。後に『董夫人』のカメラも受け持ちました)を齋和凞とそれぞれ誤記しており、これらはなんとオリジナルである中文版からの誤り。
だいじょぶか、時報出版?

張氏の著書。

2008年8月19日火曜日

立て、萬國の樂蒂迷!

〔えいが〕〔しようもない日常〕

ひまわり娘じゃないよ。
(古いな。でも伊藤咲子、好きだったな)

どうも。
トド@酒飲むと右上腹部痛(死ぬほど痛い)です。
断酒かな、やっぱり。

さて。

婆さんの壮絶介護(でもないか)の合間を縫ってユーロスペースに潜入、この夏一番のお楽しみだった『881 歌え!パパイヤ881)』(2007年、シンガポール。陳子謙監督)を観てきますた(インタビュー記事は、こちら)。

台詞の4分の3が北京語(華語)、4分の1が閩南語でしたが、閩南語には大阪弁よりも名古屋弁の字幕の方が合うと思うよ。
みゃーみゃーにゃーにゃー言ってるところも似てるし。
せんきちの中では、「江戸弁→北京語(巻き舌うんときついやつ)、名古屋弁→閩南語、大阪弁→広東語」になるんですが。
広州のアナウンサーの広東語は、さしづめ船場言葉になるのかしらん(違うか)。

お話は歌あり涙ありの人情話でしたが、お針子してる玲姨(劉玲玲。本業は歌台のスター)の作業部屋に樂蒂が表紙の『娯楽画報』が飾ってあって、それがけっこう長いことどアップで映ったんで、本筋とは全くかんけーのないところで愉悦に浸ってしまいますた(林黛のもあったけど、こちらはアップでは映らず)。
やっぱりあの年代の人たちには今でも愛されているのね、樂蒂。

ということで、全国の樂迷の皆さん、今すぐ渋谷へGO!

ところで、この映画のチラシ等では「歌台」に「ゲータイ」というカタカナが付してあり、北京語でも広東語でも閩南語でも「歌」は「ゲー」とは読まないので、「海南語か何かなあ」と漠然と思っていたら、なんのこたあない、

歌台(ge tai)ge

ゲー

と読んでただけなのね。

それから、「881(パーパーヤオ)」で「パパイヤ」だということも、映画を観てようやく気付いた次第。
ははは。

そういや、歌台ではこの歌はタブーなんですって。
せんきちの大好きな歌なんですけど。

しかし、平日だからといって、観客がたったの5名とは寂しすぎます。
香港映画ファンの皆様もぜひ足をお運び下さいまし。

付記:パンフレットにあった「シンガポール映画の歴史」、卲氏の名前は出てきたけれど、國泰への言及はなし。とほほ。

劉玲玲の歌台でのパフォーマンス。


映画でパパイヤ・シスターズ(木瓜姊妹)の歌を
吹き替えた明珠姊妹のパフォーマンス。


歌台の大スター・陳金浪(映画の中でも
オマージュを捧げています)のパフォーマンス。


陳監督の新作『12蓮花(12 Lotus)』の予告編。
孫燕姿も出てるらしいっす。


おまけ:北京五輪、女子体操の会場で王力宏の『龍的傳人』がガンガン流れてたよ。こんなとこにもプロパガンダ臭を感じちゃうあたくし。

2008年8月16日土曜日

香港組曲

〔おんがく〕


どうも。
トド@日々の生活に疲れ果てますたです。
婆さんは昨晩も大いに吠え、わたくしは寝不足でふらふらです。

今日は珍しく(?)音楽ネタ。
少し前に入手したレコードについてです。

服部良一の1963年の作品(東芝 JSP-3089)。
演奏データには、


服部良一ニュー・ポップス・コンサートより
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京シンフォニー・オーケストラ
作曲・指揮:服部良一



とあり、同年に厚生年金会館で催されたコンサートのライブ録音のようですが、ライブに付き物の客席の騒音が一切ないのがちょいと不思議です(拍手はありますけど)。

ジャケット表。


ジャケット裏。

解説には、


戦後四回も訪れた香港の周辺をスケッチしてムード風に6つの楽章に描いてみた。中国旋律というよりも、旅情に味わった慕情の香港を中心に作曲したもの。


とありまして、特に『教我如何不想她』の作曲のために香港に長期滞在していたときの印象が基になっているようです(『教我如何不想她』製作時の服部良一に関しては、こちらをご参照下さい)。
組曲の構成及び内容は、以下の通り(楽章の内容は、レコードの解説より引用)。


1、香港漁歌 2、九龍農女 3、澳門休日
4、香港夜生活 5、香港夜曲 6、香港感懐

1 香港漁歌
映画でも有名なアバディーンは、小さな古い香港の漁港で、漁船が一面に並んでいる。朝は沖に漁に出かけ、夜は観光客で賑うシーパレス、サンパンに揺られながらきく船歌は、東洋風の哀愁を感じる。

2 九龍農女
九龍半島の山野地帯、殊に農園に働いている女は、客家民と称して黒い大きな笠と黒衣の特異な風俗で、チャイナ・ジプシーとでも呼びたい人々。水牛や家鴨の群があちらこちらにいて、実にのどかな中国的風景は香港の周辺でも最も土俗的なものを感じさせる。川を超えれば中共の赤旗がひるがえっている。

3 澳門休日
蘭領マカオは、香港から船で数時間、静かな別荘地で、海辺の緑樹、丘陵の花園は常夏のパラダイス。夜はギャンブル場があっても、街は眠ったように静かで花の香りが立ちこめた。月明かりのマカオの街を三輪車で行くのは楽しい。

4 香港夜生活
香港九龍の夜は、街中に煌々と電燈がかがやき、ネオンの原色の強烈な光が悩ましい。ナイト・クラブや酒場のジャズが、どこかで響いている。酒と女と音楽が国際的に入り混ったセクシー・カクテルの夜のムード。

5 香港夜曲
フェリー・ボートから眺める香港島の夜景は宝石箱の中のようにケンランたる美しさ。シネマスコープを見ているような雄大な眺めは、まさに東洋一の夜景。中国的なムードというよりは、香港独特の国際色に旅情をかきたてられる。

6 香港感懐
啓徳空港を発つ夜、香港の灯を機上から見おろして感無量。さまざまな思いをのせて一路東京の空へ・・・・。



司葉子や千葉泰樹監督と同じく、服部良一も澳門のことを「眠ったよう」と形容しているのがおかしいですけれど、それはともかく、不肖せんきちの曲を聴いてのへタレなメモも少し。

1、香港漁歌
ゆったりとした海のイメージ。

2、九龍農女
コミカルな曲調。
アップテンポで始まり、途中緩やかになって(田園風景の描写)、またアップテンポで終わる。

3、澳門休日
全体にスローな旋律。
教会の鐘の音等も入る。

4、香港夜生活
妖しいムードで始まる。
ラテンジャズっぽい感じだが、どこかレス・バクスター(Les Baxter)の『ホンコン・ケーブル・カー("Hong Kong Cable Car")』に似ている。


途中、ロマンチックな旋律に変わる。

5、香港夜曲
『香港ノクターン(香江花月夜)』の最後のレビュー場面で使われている曲のルーツのよう。
光瞬く香港の夜景を抒情的な旋律で綴る。

6、香港感懐
やや中国的と思われる旋律で始まり、香港の思い出を胸に帰国する情景を描いて曲を結ぶ。


実際に聴いてみて、「すっげーいい!」というほどでもありませんでしたが、服部良一と香港との繋がりを考える上では貴重な作品であるといえるでしょう。

CD化されてないのかしらん?

2008年8月12日火曜日

トド回郷之尤敏制覇 (その二)

〔たび〕〔尤敏〕


どうも。
トド@過食気味です。
婆さんの夜間せん妄が復活、寝不足で疲労がたまっております。

ということで、函館尤敏ばなしの続き。

第1回では本店のルポをお届けしましたが、今回は五稜郭店のルポ。
しかしねえ、不思議なのは、本店でもらった宣伝用パンフレットにはこの五稜郭店のことが一言も書いてないのよ。
どういう関係なんでしょうか、この二店。
「暖簾分けはしたけれど、今はお互い独立独歩」ってことなのかしらん?
そういや、メニューもびみょーに違ったな(五稜郭店の方がレパートリーが少ない)。

ま、それはともかく、五稜郭店は、市電「中央病院前」と「五稜郭公園前」停留所のほぼ中間にあります。



不肖せんきち、着いた日の夕食(ったって、1泊2日の短い旅なので、着いた日と帰る日しかないんですけどね)をこちらで戴きますた。

先客は男性客3名組のみ。
本店に青島ビールが置いてあったので、ここにもあると思い注文したところ、

すいません。ふつーのビールしか置いてないんです

と言われてしまいますた。

青島ビールは、ふつーじゃないのか・・・・。

気を取り直して、生ビールを頼みました。

お料理は、昼食べておいしかった尤敏丼をまたもや注文。
生ビールを飲みつつカクテキをつまんでいると、お待ちかねの尤敏丼が到着。
でも・・・・あれ?


本店のそれよりも餡の色が茶色い!
それに、鷹の爪も入っていない模様。


なんだかいやーな予感がしますたが、とにもかくにもまずは一口、頬ばってみると・・・・

あまーい!!!

テーブル上にあった醤油、酢、唐辛子(辣油がなかったのよ)を適宜加え、どうにかこうにか自分好みの味に近づけて、なんとか完食。

見た目だけでなく、味も本店とは大違いですた。
本店とのあやしい関係の謎を解くカギも、この辺りにありそうです。

(おしまい)

もっこりパワーで今日もすっきり!

2008年8月8日金曜日

次は『ハレンチ』希望!

〔橘ますみ〕


どうも。
トド@国宝薬師寺展(於:東京国立博物館)に行ってきますたです。
本館のミュージアムショップで売っていた埴輪犬のぬいぐるみに、軽い恐怖を覚えますた。


よりによって「キッズコーナー」にあるんだぜ、これ。
ふつーの子供なら、見たら泣き出すよ、怖くて。

さてさて。
忘れた頃にやってくるどころか、こんなに頻繁にお届けしていいのかしらの、橘ますみたん情報。

いよいよ本日、8月8日(金)に、ますみたんの代表作の1つである「ずべ公番長」シリーズのDVDが一挙リリースされます!!!
これまで、第1作(夢は夜ひらく)は国内盤セルビデオ&US盤DVD、第2作(東京流れ者)は国内盤セルビデオ、第4作(ざんげの値打ちもない)はUS盤DVDがリリースされているものの、第3作(はまぐれ数え唄)は未ソフト化、というそれなりにお寒い状況でありましたが、今回は4作全てがDVD化される予定です。

快挙。

ちなみに、これまで何度も書いていますけれど、第3作はシリーズ中では異色、というか、番外編と考えた方がいい作品で、第1、2、4作で主人公リカ(大信田礼子)の盟友を演じている賀川雪絵たんがリカのライバル役で登場しており、ますみたん演じる八尾長子のヒモ・ツナオ(左とん平)も、長子と別れて横浜中華街で豊満中国女(三原葉子)と同棲している、という設定になっています。

しかし、せっかく4作全てがDVD化されるんですから、このさい「ずべ公BOX」とかにして、第2作でリカ達が殴りこみのさいに着ていたモンモンTシャツをおまけに付ける、ぐらいのことをやってほしいなあ、とも思います。

ご注文はお早めに!

2008年8月7日木曜日

グッときちャう腋毛

〔ちょっとお耳に〕


どうも。
トド@あせも中年です。

函館尤敏ばなしは1回休み、ちょっとした小ネタを。

冒頭にジャケ写真を載せましたが、但漢章(フレッド・タン)監督の『暗夜』のVCDがいつの間にやらリリースされていました(DVDは無しの模様)。
不肖せんきち、この作品は映画美学校での上映会で初めて観た後、知人のKさん(いつものKさんです。スパイラルで『彷徨う花たち(漂浪青春)』を観て号泣したそうです)のオフィスにあったビデオでもう1度観たのですけれど、いつの間にやらビデオが失踪(盗んだやつ、出て来い!)、長らく鑑賞不可能になっておりました。
張國柱の少年時代を演じている子役が張震だったのか、ようやく再確認することができそうです。

ということで、本題(これも小ネタなんだけどね)。

今やせんきちの中では「腋毛の女王」となった感のある往年のグラマー女優(死語)・三原葉子。
彼女の腋毛に関しては、「地帯(ライン)シリーズ」第2作『黒線地帯』(1960年)ではぼうぼうだったのに、それから3ヵ月半後に公開された第3作『黄線地帯』(1960年)ではすっきりさっぱりつーるつるになった・・・・はずが、その後の『徳川女系図』(1968年)では再びぼうぼうに戻っていた、と書きました。
すなわち、「1960年初めまではぼうぼうだったが、間もなくつるつるとなり、8年後、再びぼうぼう状態にカムバックした」ということになります。


しかーし!ここで、衝撃の新事実が!

三原葉子といえばあのサイト!という超有名ファンサイト(三原葉子と昭和のグラマー女優達:http://www.geocities.jp/zak00336/)で紹介されている週刊誌(誌名不詳。たぶん『週刊実話特報』あたりか?「三原葉子のベッドにイカレた11人の2枚目たち」:http://www.geocities.jp/zak00336/kiji8.jpg)の記事には、


三原葉子は常に色眼鏡で見られている。
東映のギャング路線に彼女が登場したとき、
「彼女のグラマーぶりにぞっこんいかれている某氏が彼女の腋毛を希望して、それを三十本ばかり貰って、ギャング路線に乗せたそうだ」
といった噂が飛び出した。
彼女はびっくりして、房々と黒く盛り上がっていた腋毛を綺麗に剃ってしまった。



とあり、つまり、三原葉子は「1960年の春『黄線地帯』の折に腋毛を剃り剃りしたものの、ほどなくしてぼうぼう状態に戻り、1962年、昔馴染みの石井輝男監督の『恋と太陽とギャング』で東映ギャング路線に参戦、しかし、その直後に立った心ない噂によってまたしても腋毛を剃り剃りすることになった」らしいのです(しかし、なんでこんなことを大まじめに書いているんだか)。
なんだか伸ばしたり剃ったり、忙しいことこの上ありませんが、「(腋毛を)三十本ばかり貰って」って、いちいち数えながら毛抜きで抜いたのでせうか。

痛そうだわ・・・・。

ところで、こちらは某ミクシィの三原葉子コミュ(入ってます)にも投稿したのですけれど、昨晩、少し前に入手した『海女の怪真珠』のプレスシートを見ていたところ、併映の『悩殺女体絵巻』の写真に三原葉子らしき姿を今更発見しますた。


さっそくキャストをチェックしてみると、おや、たしかに出演しています。



プレスシートによると、


若い女体がくりひろげる悩殺絵巻!グッときちャうヌード映画!!


とのことで(なんで「ゃ」がカタカナなんだか)、写真で見る限り、おヌードレビュー映画のようです。

日本映画データベース
にも未収載のこの作品、どなたか詳しいことをご存知の方はいらっしゃいませんか?

黒と黄色の話を書いたけど、
地帯シリーズの中では
これが一番好きさ~。

2008年8月3日日曜日

トド回郷之尤敏制覇 (その一)

〔たび〕〔尤敏〕


どうも。
ご無沙汰しておりました。
トド@白髪と体重激増中です。

えー、吹っ飛んだパソコンのデータも無事復旧しましたので(あんまりかんけーないけど)、まだ見ぬふるさと北海道は函館へ行ってきました。
目的はただ一つ、「尤敏」でお食事をすること。
てなわけで、そのご報告でも。

函館の超有名中華料理店・尤敏は、本店と五稜郭店の2店舗がありますが、何はともあれまずは本店から、ということで、着いた日のランチをこちらで戴きました。
本店は、市電「松風町」停留所で下車、徒歩1分のところにあります。

わーい!あったぞー!


2階はプロミス。
借りてから食べるか、食べてから借りるか。


プロミス違い。


ついでに。

こちらのお店、営業時間は午前11時から翌朝6時までという、いったいいつ寝ているのかよくわからないほどモーレツ(死語)なスケジュールなのですが、せんきちが訪問した午後1時30分過ぎには先客(常連らしき父子連れ)が1組いるだけでした。
ぱっと見ちょっと怖そうだけれど実は結構フレンドリーなオヤジさんが、注文取りから料理作り、そして配膳までを1人でこなしています。
メニューは一品料理から麺類まで多種多様ですが、せんきちはずーっと気になっていた

尤敏丼

を注文。
「いったいどんな丼なのかしらん?」と思いつつ待っていると、現われたのが下記のお料理。


鷹の爪3本を投入した辛そうな中華丼でした。
ちなみに、この餡を麺にかけると尤敏麺、炒飯にかけると尤敏炒飯になるようです。

尤敏って、餡かけのことだったのか(違うよ!)。

さっそく頂いてみますたが、おやおや、見た目とは裏腹にかなーりマイルドなお味。
お新香代わりのカクテキも真っ赤な色の割にはこれもさっぱり味で、食が進みます。
いやー、

おいしうございました。(by.岸朝子)

お会計のさい、オヤジさんに、

「ここのお店の名前って、香港の女優さんから取ったんですよね?」

と、何気ない振りを装って訊ねてみたところ、

「若いのに、よく知ってるねえ」

と褒められますた。

ええ、そりゃあもう、サイトやってますから(とは言えなかったよーん)。

(つづく)