というわけで、行ってまいりました「宝田明ワンマンショー」。
午後8時過ぎに浅草駅着、会場である浅草東宝へ向かいましたが、午後8時40分開場とのことでしたので、近くのマクドナルドでマズコーヒー飲みながら時間をつぶし、8時25分頃再び映画館へ。
しばしの後、開場となり「ホームページ見ました」と申告して1200円で入場。
9時から、宝田さんのトークショー。司会は小谷承靖監督。
「香港3部作」ネタに関しては、2002年の国際交流基金フォーラムの時の内容とほとんど同じでした。
ちらりと、この間の香港での「早期港、日電影交流展」のとき、尤敏のお墓参りをした話が出ましたが、中華ネタ好きのせんきちとしては、台湾映画人との交流に関するお話も伺いたかったところです。
会場には、先日お亡くなりになった藤木悠さんのご遺族もいらっしゃり、なごやかな雰囲気の中トークショーは終了。
30分のはずが、いつの間にやら1時間に延長しておりました。
その後、ロビーでの即席サイン会を経て、10時15分から上映開始。
皆様、それぞれの貴重なお宝を持参して、宝田さんからサインを貰っていました。
1本目の『香港の夜』の後、一度はお帰りになるとおっしゃっておられた宝田さんと藤木さんチームでしたが、結局2本目の『香港の星』までご覧になり、観客の拍手の中、手を振って会場を去っていかれました。
続いて、『100発100中』『放浪記』の上映があって、午前6時過ぎに全てのプログラムが終了。
途中、眠りに落ちることもなく、最後まで観続けることができました。
トークショーの時にも少しお話が出ましたが、宝田さんが単身香港へ渡って樂蒂と共演した『最長的一夜』、これもできれば日本で上映していただきたいものです。
この映画の中で宝田さんが演じている役名は、『香港の夜』と同じ「田中」。
『香港の夜』を意識して付けた名前なのかと思いきや、途中、樂蒂(農家の嫁)に向かって「田中という名前は田の中で働いていたということに由来する。だから自分も元々は君たちと同じだったのだ」云々と説明する場面があり、ちゃんとした意図があったのでした。
また、『最長的一夜』で村人に扮して宝田さんと共演した王琛は、先だっての『2046』にも登場、木村拓哉と王菲の恋(『香港の星』を想起させます)に猛反対する父親の役を演じています。
ま、そんなこんなで長い長い一夜でしたが、とても素晴らしい一夜でした。
(於:浅草東宝)
張美瑤が出迎えました。
(1964年9月5日付『聯合報』)
2 件のコメント:
確かに宝田明のトークショウは内容的には陳腐なものが多かったですね。私も数年前に成瀬にかぶれてそっち方面の本は結構読んでましたし、尤敏についてはせんきちさんの書いた物を日頃から熟読していたので、新しい発見はほとんどありませんでした。質問受付の際に、「香港三部作の中で一番気に入っている作品はどれか?またどの作品の尤敏が一番好きか」質問したかったのですが、舞台から遠く離れたところに座っていたので、質問できませんでした。とても残念です。
ところでせんきちさんは尤敏関係の本はお書きにならないのですか?ワイズ出版あたりに企画を出してみては如何です?漫画家の中田さんが天津敏や月形龍之介の本を出版したように、せんきちさんも尤敏の本を出せるのではないでしょうか?もちろんギャラはほとんどでないと思いますけど(苦笑)。期待しております。
海山さん
こんにちわ。
けっこう前の方で観ていたので、わたしも質問しようと思っていたのですが、なんとなーくやめてしまいました。
尤敏の本、いつか死ぬまでには私家版でもいいから出したいと思います。
できれば近いうちがいいのですけれど。
宝田さんにもインタビューしていろいろ突っ込んでみたいなあという、ひそかな野望が・・・・。
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