2005年4月26日火曜日

53年の重み

〔とほほ事件簿〕



八ッ場ダム建設:代替地交渉、大詰め 川原湯地区、多数決で決断も /群馬

長野原町の八ッ場ダム建設に伴い、住民と国(国土交通省八ッ場ダム工事事務所)の間で進められている代替地の分譲価格交渉が大詰めを迎えている。これまで1年4カ月以上にわたる交渉で、水没5地区のうち4地区は既に受け入れを決定。こうした中で残る川原湯地区のダム対策委員会の総会が24日夜開かれたが、交渉は難航。次回会合では参加できない委員の委任状を準備して、多数決にする可能性も出てきた。計画から53年。大きな節目となるか、注目を集めそうだ・・・・

「八ッ場ダム」と言えば、温泉好きの方ならすぐに「川原湯温泉」を思い浮かべることでしょう。
ダム完成のあかつきには水没する運命にあるこの温泉を今のうちに訪ねておこうと、当方も2003年6月に草津温泉へ行ったついでに立ち寄りましたが、駅前はすでに立ち退きが進み、住む人のなくなった空き家が淋しい姿をさらしておりました。
しかし、温泉街は鄙びた風情のある素敵なところで、温泉自体も柔らかく、優しいお湯でした。

というわけで、あともう少し経つとこの素晴らしい温泉街も水没しちゃうのねえとセンチメンタルな気分に浸っていたところ、なんとまだ代替地交渉は終わっていなかったのですね。

びっくり。

しかも計画から53年だよ。

それでも今さらやめるわけにはいかないのが、お役所仕事ってやつなのかしらん。

ああ、でも、いいお湯だったなあ。

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