今月に入ってようやくリリースが再開された國泰(電懋)のDVD&VCD、22日には『喜相逢』(DVDはこちら)が発売されます。
これも先ごろ発売された『教我如何不想她』と同じく、服部良一が音楽を担当しています。
で。
昨日の光川さんネタに関連して、日本で芸能活動をしていた台湾人のことを。
1964年8月15日付の『聯合報』に、
我絶対不演辱没祖國的電影! 旅日青春女星朱惠姫隨母返台
なる、日本で女優活動を行っていた朱惠姫さんが母と共に帰国した旨の記事があるのを、先日発見いたしました。
それによると、朱さんは今年19歳(ということは、1945年か44年の生まれ。数え年なら46年)、中学1年生のとき一家で日本に移住(両親は共に高雄人)、現在は母親の母校・東京音楽大学(記事中では「東洋音楽大学」となっていますが、これはおそらく東京音大の旧称・東洋音楽学校のことと思われます)の学生との由。
女優としては東宝の『独立愚連隊』に出た後、松竹の専属となり、『太陽を抱く女』で重要な役を演じて、一躍注目されるようになったそうです。
しかし、『戦場の野郎ども』に「朱恵香」という中国人女性役で出る予定だったのが、国府軍(映画では国政軍)の兵士が朱恵香を強姦する場面があることを知った彼女の母親が激怒、出演を辞退して帰国したのでした。
たしかに、単に中国人役ということだけでこんな設定の映画に朱さんを出そうとした松竹の安易な姿勢には、首を傾げざるを得ません。
結局、朱さんは日本へ戻って芸能活動を続けたようですが、しかしこの朱さん、芸名はどうやら日本名だったらしいものの、いったいどんな名前だったのか、いっこうに判然といたしません。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示下されば幸いに存じます。
おまけ:昨日(中秋)のお月様・・・・のはずが、火の玉みたいになっちゃった。
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