1970年、東映京都。原田隆司監督。菅原文太、大木実、若山富三郎主演。
本題に入る前に、例によって前置き。
8日の記事で、
常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾート・ハワイアンズ)の椰子の木は、台湾からやってきた。
と書きましたが、その後、知人のKさん(こないだ桜鍋を一緒に食べに行ったKさん。台湾系華僑)がなんとわざわざスパリゾート・ハワイアンズに問い合わせてくれた結果、それはあくまで映画(『フラガール』)の中での話で、じっさいには、
鹿児島、宮崎、沖縄から持ってきている。
とのことでした。
考えてみりゃ、そりゃそうだよな、いざ輸入するとなったら検疫とか大変そうだし。
ところで、せんきちが子供の頃、常磐ハワイアンセンターへ行ってきたご近所の方からよくお土産に頂いたのがメヒコのシーフードピラフ。
当時は、「すごいなあ。福島にはハワイだけでなくメキシコまであるんだ」と思ったものです。
でもなんでカニなんでしょ?
といったところで本題。
若山富三郎の『極悪坊主』シリーズで、主人公・真海にしつこく付きまとっていた宿敵・了達を主演に据えた外伝なのですけれど、せんきち的には了達が
拳法と鞭の使い手
であるところから、「早すぎたカラテ映画」ではないかと考えている作品でおます。
佩佩ちゃんと文太のムチムチ対決!
内容的には、了達に付き従う小坊主・林太郎(念のために申し添えると2人とも盲目)の母親探しや、林太郎の目の治療といったメインの要素はいつの間にか雲散霧消してしまい、通りすがりの琉球人を助けるという行きがかり上引くに引けなくなったお話のみ解決、というなんだか消化不良な映画なんですが、とりあえずはひたすら鞭を振り回し、敵に目潰しや飛び蹴り(これが拳法なのか否かは意見の分かれるところでしょうけれど)を食らわす文太の根暗なアクションに注目!ということでよろしいのではないかと。
この映画では琉球人を騙す悪い日本人とそれを救う主人公という構図ですが、その他の仁侠映画でもアイヌや満州の中国人といった異人さんが悪い日本人に迫害されていると、主人公がそれを救う、といったパターンがしばしば見受けられます。
ただ、どちらかと言えば主人公の立場(正義)をより強めるための設定で、人種問題がどうこうというものではないと思うのですけれど。
若山富三郎は、ここでは大酒飲みの目医者(自称:ヘボンの弟子)役で登場。林太郎の目は治る見込みがあるとの診察をするものの、治療のための勉強をしにドイツへ行くとかで、あっさり退場。
いつもシーバスリーガルをラッパ飲みしていますが、その時代(1877年)にはまだシーバスリーガルはなかったはず(1891年誕生)。
その時代になかったといえば、拓ぼんと同じぐらい目立っていた福本清三の髪型もその時代には・・・・。
色黒(エログロじゃなくて)坊主の文太の横顔、誰かに似てると思ったら、古天樂でしたわ。
2代目了達、よろしく。
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