2007年9月29日土曜日

黒い三人の男

〔ちょっとお耳に〕


どうも。
シネマヴェーラで観た『スパルタの海』が思いの他たいへん面白く、すっかり気が晴れたトドです。
『処女監禁』で、明るいお部屋で窓を開け放ったままマ○毛を剃る三崎奈美(「青森出身」という設定でしたけど、関本監督は次の作品の『天使の欲望』でも主人公を「青森出身」にしてます。何か深ーい意味があるのか・・・・なあ?)には、目が点になってしまいますたが。
いきなり剃刀で剃ると、肌がかぶれるよ。

そういえば、不肖せんきち、高校生の頃1度だけ西河克己監督にお目にかかったことがあります。
高校の先生が西河監督と知り合いで、『生徒諸君!』の脚本を読んで、高校生だったらこんなことは言わないよ、とか、こんなことはしないよ、といった生の意見をぜひ聞かせて欲しい、と頼まれ、まだまだ怖いもの知らずだったせんきちは、

そういうことなら、遠慮なく言ってやろうじゃん!

とばかり、高校を訪れた監督に向かって「ここは変」だの「あそこはおかしい」だのと、友人と一緒に言いたい放題やりたい放題をしたことがございました。
今考えるとなんて無礼なことをしたのだろうと反省しきりなのですが、西河監督はそんな失礼な若造のいちゃもんにも、

そうですか。

と静かに耳を傾けてくれ、むしろ横にいた助監督さんの方が怒り心頭といった様子でした。
西河監督というと、そのときのおだやかで物静かな姿をいつも思い出します。
ちなみに、監督(と助監督)がお帰りになった後、高校の先生からは、

生意気なことを言うんじゃねえ!

と、大目玉を食らいました。

というところで、今日の本題。

先だって新聞広告を見て以来、ずっと気になっていた『新潮45』10月号。


香港芸能人の「真っ黒びっくり」報道集

って、

この人や、


この人や、


この人

みたいな、

香港真っ黒芸能人列伝

かしらん、と思っていたら、

あれ?違うじゃん。


ははあ、なるほどね。

黒社会と芸能界の繋がり&狂信的な追っかけが巻き起こす事件をまとめた記事で、大して新味無し。
ひばりと田岡一雄の関係とか、ひばりに塩酸ぶっ掛けたファンとか、日本にもそういうことはあったからねえ(って、どっちもひばりじゃん!)。

それよりも「特別企画 セックスを45倍楽しむ!」の方が、はるかに面白かったわん(結局下ネタかい!)。

暇な方は本屋で立ち読みでもしてみて下さい。

2007年9月27日木曜日

LOVEだよ、LOVE!

〔しようもない日常〕

"rub"だったりして・・・・。

こんにちわ。
先だっての連休は、残暑厳しい京都でヒミツ会議をこなしていたトドです。
連休&お彼岸でバスも道路も激混み、車酔いしてしまいました。
なんでも、会議会場の先におっきな霊園があるとかで・・・・。

会議の翌日は大阪でお調べ物をする予定だったのですが、図書館が休館日だったため急遽変更、ちょっくら観光としゃれ込みました。

マキノ先生にご挨拶。

20年ぶりに龍安寺に行ったら相変らずの賑わいで、「いやあ、やっぱり観光地だなあ」とびっくり。

しかし。

そこからそう遠くないところにある妙心寺の塔頭・大心院にもすばらしい枯山水の庭園があるのですが、こちらはせんきち以外の拝観者はいませんでした。
龍安寺にいた沢山の人たちは、あの後どこへ消えたのでせう?

大心院の阿吽庭。

ちなみに、龍安寺のある「衣笠」は、『異常性愛記録 ハレンチ』で吉田輝雄扮する吉岡が住んでいた所(どうあってもその話題に持っていきたいあたくし)。
いわゆる閑静な住宅街でして、こんな静かなところにあんな変態デブがナイフ持って押しかけてきたのかと思うと、ますみたんでなくても、

ハレンチよ、ハレンチだわ!

と叫びたくなりますわん。
残念ながら、吉岡の住んでいたマンションは探し当てることができませんでした。

会議で慣れない発表をしてくたびれたので、とりあえず、明日は気晴らしに『スパルタの海』と『処女監禁』でも観に行ってこようと思います(って、気晴らしになるのか、その2本立?)。

ではまた。

付記:東京フィルメックスのラインナップが出ましたが、東京国際映画祭の上映作品に入っていなかったので「なぜだ?」と糞害、じゃなくて、憤慨していた『跟蹤』がこっちのコンペに入ってますたね。これ、先だって香港に行ったおり、お友達に付き合ってもらって一緒に観ましたけど、おもろかったです。絶対のおすすめ。

2007年9月20日木曜日

財子 名花 星媽 (Starlets for Sale)

〔えいが〕
もっともらしい「おことわり」が冒頭に流れます。

1977年、香港(邵氏)。呂奇監督。艾蒂、邵音音、凌黛、胡楓主演。
例によってご無沙汰しております。
昨日、幼馴染のお父さんが亡くなったので葬儀に出席しましたが、喪服が

パッツンパッツン

だったトドです。
痩せなきゃ・・・・。

幕張には行ってきました。
でもね、遠いわ・・・・。
土曜日に『練習曲』と『野良犬。をプロデュース』、じゃなくて、『野。良犬』を観たけど、軽く食事をして帰途に着こうと思ったら電車が目の前で発車。
次の電車まで、

13分も待ちました。

で。

『野。良犬』(「子供」に「懐メロ」〔注〕という、実にあざとい道具立ての映画ながら、まんまと乗せられました。それだけに、張センセイの正体にはちょっと無理があるような・・・・。惜しいね)に邵音音が出ていたので、敬意を表して本作をご紹介・・・・というのは全くのこじつけでして、だいぶ前に観ていたんですが、記憶が無くなりかけているためちょっくらメモ。
言わずと知れた、香港最初のヘアヌード映画でおます。

映画の内容はと言うと、金に飽かして香港の女性芸能人を漁りまくる華僑のボンボンと、そこに群がるお姉ちゃん方の爛れた肉欲関係を描いたもので、博打の借金のカタに娘(女優)を金持ちに売ろうとするあこぎな母親、弟の留学費用を稼ぐために自らの肉体を差し出そうとする歌手、養母と義理の妹のために売春に手を染めたにも関わらず、ひとたびスキャンダルが発覚するや否やその家族に罵られ、絶望のあまり自殺してしまう女優、といった面々が登場、最終的には

金じゃないよ、心だよ。

みたいな説教を暗に垂れて終了いたします。

今でもときどき彼の地の週刊誌には「映画スターの誰それ一晩いくら」などという記事が出たりして、そのたびに騒動になっているようですが、この当時から既にそのような悪習(?)があったようで、龍剛であれば100パーセントガチンコ直球勝負の社会派映画にしそうなネタを、呂奇は寒いギャグ満載の艶笑喜劇に仕立てていました。
それなりに風刺は利いていましたけど。

ヘアヌード、ということで、せんきちはてっきりカラミの場面で毛が見えるのかと思っていたら、なんのこたあない、すっぽんぽんで歩けば毛も見える、といった類のもので、銭湯の女湯程度のものでした。
肝心のカラミも意外と大人しく、しかし当時としてはやっぱり過激だったのかなあと。
でも、これを「おかずにしろ」と言われてもせんきちには無理だわ(おいおい)。

せんきちにとってはむしろ、下の毛よりも、

ワキワキ!

ワキワキ!
(一部自粛しております。バアちゃん・・・・)

と、腋毛大放出の

ワキワキ大行進

映画でおましたわ。

娘っ子を金持ちに差し出そうとする歐陽莎菲が、三原葉子のように見えて仕方ありませんでした。

(おしまい)

〔注〕でもなんで『恋するデビー』なんていう邦題なんだろう?そりゃ歌ってたのはデビーさん(Debby Boone)だけど。

2007年9月15日土曜日

桃栗三年牡蠣八年

〔しようもない日常〕〔ちょっとお耳に〕

ようやく本家アマゾンから届いた
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』のDVD。
ジャケットが・・・・

リバーシブルだわ!

ということで。
オリジナルポスターを前面に出してみました!
(正臣・・・・)

『元禄女系図』もすごかったけど、この映画でもキョーレツな沢さん。
もちろん、小池朝雄の悪ノリ女装と人間椅子も外せません。

どうも。
金沢にも福岡にも行けず、幕張に行く予定のトドです。

昨晩。
気付いたら『ずべ公番長 夢は夜ひらく』の上映最終日だったので、泡食って出かけました、阿佐ヶ谷まで。

オープニング、文金高島田のますみたんが登場するのを見て、「ああ、やっぱ来てよかったわん」と感激。
でも、すぐに夏純子が乱入して脱がされちゃうんですけどね。

この後、『異常性愛記録 ハレンチ』で若杉英二にどんなに懇願されても頑強に拒み続けたおトイレシーンをあっさり公開。
『ハレンチ』では洋式だったけど、ここでは和式に跨ってます。

石井監督作品とはまた一味違った、溌剌としたますみたんを堪能いたしました。

さて。

過日、こちらに石田衣良の小説『夜の桃』(略して『夜モモ』)のことを書いたところ、友人から

『夜モモ』、ワロタ

というメールを貰ったので、調子に乗ってまた書きやす。

『夜モモ』の主人公は45歳の半端業界人なのですが、妻(子供無し←いつもつけないでこの結果ということは、何か原因があるのではないかと)の他に長く付き合っている愛人が1人いる上、25歳処女(!)のお初を頂いてその姉ちゃんも愛人にしちゃうという艶福家(死語)でおます。

そんな風に妻、愛人A、愛人Bという3人の女性とまめにお付き合いしている主人公ゆえ、小説内の官能場面も週代わり、というか、今週は妻と愛人Aがお相手だと来週は愛人Bがお相手という目まぐるしさ。

で。

先週(9月13日号)は愛人A(古い方)とお済ませになった後、自宅で妻の求めにも応じるというタフガイ(死語)ぶりを見せつけた主人公、今週(9月20日号)は目下のところ一番のお気に入りである愛人B(新しい方)と真昼間からラブホにしけこみます。

以下は、今週号から。


「千映ちゃん(←愛人Bの名前・せんきち注)とラブホテルにいくの初めてだね」
「えっ、ラブホですか」
千映の顔が輝いた。
「情報誌かなんかで見て、一度行ってみたいなって思っていたんです」
(←「25歳の女の言うことかよ!頭悪すぎ!」と、とりあえず突っ込んでみる・せんきち注)



あれ?
おかしいな・・・・。

以下は、先々週号(9月3日号)から。


部屋の明かりは最小限に落としていた。おぼろげに物の輪郭がわかるだけである。六本木の裏通りにあるラブホテルの一室だった。千映と雅人(←主人公の名前。「冬香と菊治」〔愛ルケ〕ほどじゃないけど、それなりにビンボー臭いネーミング・せんきち注)は簡単にシャワーをすませている。


あんたたち、行ったことあるじゃないの!!!!
やり過ぎて(お下劣)ボケちゃったのか????

何事もほどほどが肝心ね。

そして。

先々週号、先週号、今週号と注意深くチェックをした結果、不肖せんきち、『夜モモ』に関する以下の法則を発見いたしました。

それは、毎号「黒い報告書」(新潮名物、男と女の愛欲事件簿)の後に『夜モモ』が掲載されており、しかもその間にはかならずH系の広告が挟みこまれている、ということ。
例えば、先週号では、

殿無双(下半身のお悩み解消グッズ)の広告→黒い報告書→途中に『色くらべ浮世絵秘画』と『中高年のための性読本』の広告→強精源ゴールド(下半身のお悩み解消サプリメント)の広告→夜モモ(挿絵がすご過ぎ)→プライド・ゴールド、オットセイパワー、マグパワーリングDX(下半身のお悩み解消サプリメント&グッズ)の広告

といった按配。

欲望は続くよ、どこまでも。

9月20日号の「黒い報告書」の前にはこんな広告が。

・・・・ついつい悪い癖が出て、ハッスル(死語)してしまいました。
お詫びのしるし(?)に告知でも。

その一
「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」協賛企画「アジアフォーカス・アーカイヴス」の中で、健康写実主義映画の代表作『海辺の女たち(蚵女)』が上映されます。

すいません、切れてます。

上映スケジュールは、下記の通り。

9月22日(土)11:00~
9月30日(日)11:00~

こちらの作品解説だと人名表記がカタカナのみゆえ、誰が誰だかわからない向きも多いかと思いますので、念のため漢字を書き添えておくと、

監督:リー・チャ(李嘉)、リー・シン(李行)
出演:ワン・モーチョウ (王莫愁〔華欣〕)、 ウー・チャチー(武家麒)

です。

台湾でDVDもリリースされていますが、スクリーンで観るチャンスはなかなかないと思います。
お近くの方は、ぜひ足をお運びになってみて下さい。

ありあまる若さをもてあました(?)キャットファイトシーンもあります。

その二
10月6日(土)からUPLINKFACTORYにて開催される「性と文化の革命展」で、『美麗少年(美麗少年)』が上映されます。
上映スケジュールは、下記の通り。

10月16日(火)19:00~
10月17日(水)19:00~

また来るのかなあ、ミッキー。

その三
10月13日(土)から11月2日(金)までシネマヴェーラ渋谷にて開催される特集企画「子供たちの時間」において、『流星(流星語)』と『青い凧(藍風箏)』が上映されます。

『流星』
10月14日(日)13:00~、17:00~(『鉄コン筋クリート』と2本立)
10月16日(火)11:00~、14:25~、17:50~(『どこまでもいこう』と2本立)
『青い凧』
10月29日(月)11:00~、15:15~、19:30~(『バーバー吉野』と2本立)
11月1日(木)13:35~、18:40~(『誰も知らない』と2本立)

その四
10月20日(土)から11月16日(金)まで、横浜のシネマジャック&ベティにおいて、「復活!ジャック&ベティ中国映画祭」が開催されます。
現時点において決定している上映作品は、下記の通り(時間未定)。

シネマジャック
10月20日(土)~26日(金):『紅いコーリャン(紅高梁)』『菊豆(菊豆)』
11月3日(土)~9日(金):『北京ヴァイオリン(和你在一起)』『山の郵便配達(那山 那人 那狗)』
11月10日(土)~16日(金):『さらば、わが愛~覇王別姫(覇王別姫)』『ブエノスアイレス(春光乍洩)』
シネマベティ
10月20日(土)~11月16日(金):『長江哀歌(三峡好人)』
11月3日(土)~9日(金):『幸せの絆(暖春)』(モーニングショー)
11月3日(土)~16日(金):『雲南の少女 ルオマの初恋(諾瑪的十七歳)』
11月10日(土)~23日(金):『風を聴く~台湾・九份物語』(モーニングショー)

「中国映画祭」枠で「台湾」「九份」のドキュメンタリーを上映、ということで、一悶着なけりゃいいですけど。

2007年9月11日火曜日

湯浴みするトド

〔しようもない日常〕


またまたご無沙汰しました。
トドです。

土日は告知をした手前(?)、川崎市市民ミュージアムへ行きましたが、日曜日(9日)、『お姐ちゃん罷り通る』の終映後、バス停で25分ほどバスを待っている間に7ヶ所も蚊に食われてしまいますた。

トドの生き血はおいしいらしいです。

で、ちょっとだけ近況報告。

健康保険組合から通常入場料金2827円が1800円になる割引券を貰ったので、旧友のカオリちゃんを誘って「大江戸温泉物語」へ行ってきました。

こちらのクチコミで「塩素臭プンプン」だということは知っていたものの、聞きしにまさるすごさ。
眼が痛くなります。

いくつもある浴槽の内、温泉を引いてあるのは真ん中の「黄金の湯」(加水・循環・塩素消毒と三拍子揃ってました。ま、表示するだけ誠意があるか)のみで、後は塩素大量投入の白湯。
露天スペースの樽風呂はそれなりに気持ちいいのですけれど、お掃除が行き届いていないのか、浴槽の縁のぬるぬるぬめぬめが気になります(しかも微かに緑色)。
木のお風呂は手入れに気を使わないと、こういうことになるからねえ。

しかし、何よりも驚いたのが、ヤ○キーまみれだったこと。
あんなにヤ○キーを見たのは生まれて初めてですた。
まるで、

大江戸ヤ○キー物語

のようでしたわ、奥さん。

湯船の中で体育座り(う○こ座りではないところがミソ)をしながらガンを飛ばしている、不思議なグループもいました。

集会?

そういえば、レンタルの浴衣も、浴衣というよりは特攻服みたいな柄でした。

一方、この手の温泉施設に付き物(?)のお年寄りの姿はほとんど見られず。
まあ、「入場料が高い、飲食物の持込ができない、交通の便が悪い」という年寄り苛めの権化みたいな施設ですから無理もないのかもしれませんが、ここまでお年寄りの入浴客がいないとは思いませんでした。

せんきちもこれまでにいろいろな日帰り温泉施設に行きましたけれど、入浴後に休憩用の大広間でまったりしながらビールを飲んでいると、隣りのテーブルのおばあちゃんが「これでもつまみに食べなよ」と言って手作りのお惣菜を分けてくれる、なんてことがしばしばあったものです。
人と人との触れ合いがない温泉ほど、淋しいものはありません。

そんなこんなでせんきち一行は主に黄金の湯に入浴、後は湯上りのビールを楽しむことに専念しておりましたが、2度目の入浴の時、さらに衝撃的な光景が!

露天風呂に観音様堂々ご開帳のお姉ちゃんがいますた・・・・。

内田良平ならずとも、「観音様が風邪引くぜ!」と言いたくなりましたです、はい(っていうか、なるべくなら見たくない光景)。

場所柄、海外からのお客様もけっこう多く、浴衣に悪戦苦闘する姿は見ていて微笑ましいものがありましたが(死に装束になっていたので、おせっかいとは知りつつも着方を指導。海外からのお客様用に、施設側も「浴衣の着方」のようなプリントを用意するような配慮がほしいものです〔注〕)、1日中あそこにいるぐらいなら日帰りで箱根か湯河原へ行ったほうがいいと思います。

話の種に一度覘いてみたいという物好きな方は、ぜひ足をお運び下さい。

〔注〕だいたい、館内表示も英語と中国語とハングルは最低限併記すべき。そのくせ、入口の料金表示だけはばっちり(トップの写真参照)。

ほな、さいなら。

2007年9月4日火曜日

国際合作の可能性

〔ちょっとお耳に〕

『お姐ちゃん罷り通る』
劇場公開時パンフ。

どうも。
昨晩、アッコから「トマトジュースは真っ赤」だということを教わったトドです。

遅ればせながら、週末の上映情報。

9月8日(土)、9日(日)の両日、川崎市民ミュージアムで開催される特集上映「国際合作の可能性」において、東宝と邵氏の合作映画が2本上映されます。
くわしいスケジュールは、下記の通り。

9月9日(日)13:30~ 『白夫人の妖恋(白蛇傳)』(1956年)

9月9日(日)16:00~ 『お姐ちゃん罷り通る(香港三小姐)』(1959年)


こちらも『お姐ちゃん罷り通る』のパンフより。
香港スターのご紹介。

『お姐ちゃん罷り通る』は、「お姐ちゃん」シリーズの中でも、

かなり出来の悪い部類

に属する作品ですが、1度観ておく価値はあると思います。

香港ロケからぶじ帰朝したお姐ちゃんトリオ。

せんきちも、足を運ぼうと思っております(8日の『忘れえぬ慕情(Typhon sur Nagasaki,Printemps à Nagasaki)』も必見ね)。

2007年9月2日日曜日

今さらですが (その三)

〔たび〕

山おんな壁おんな』。
もう少しましな中文訳はないのかね?

どうも。
生まれ変わったらカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)になりたいトドです(言うだきゃタダ!)。

今日、本屋さんに『いつまでもトドと思うなよ』、じゃなくて、『いつまでもデブと思うなよ』を買いに行きましたが品切れ、止む無く(?)『三度のメシより古本!』を買ってきました。

古本ダイエットを誓うトド(そういう本じゃないって)。

ところで、最近巷では『色,戒』の性描写が話題になっとるようですけれど、不肖せんきち、李安や張艾嘉は中華圏の監督の中でも比較的きちんとしたセックス場面を撮る人だと思っていたので、今さら驚くにはあたらないと考えております(予告編観たけど、なぜか『県警対組織暴力』の松方弘樹〔どう!どう!〕を思い出してしもた)。

それよりも笑えるのがマスコミの騒ぎ様。
おかげさまで「蛋蛋」なんていう単語を覚えてしまいますたよ。
さすがに中華圏じゃ「お稲荷さん」とは言わないのね。

一方、もう1人の台湾人監督・李康生の映画も負けずにがんばっているようで、こちらは「火車便當」(駅弁)で対抗
でも、「前貼り」に当たる気の利いた中国語はないらしくて、単に「膠帯」と呼ぶらしいわ。
無味乾燥。

ところで、話は変わりますけど、『週刊新潮』連載中の石田衣良の小説『夜の桃』。

成り行き上、なんとなく毎週読んでいますが、なんだか

新潮版『愛ルケ』

のような様相を呈してきますたよん。

そのうち、『夜モモ』なんて呼ばれる日がくるのか?

同じ新潮の名物企画「黒い報告書」よりもはるかにエロ度高なので、通勤族のおじさん方には堪えられないでしょうなあ、これ。

しかし、『愛ルケ』もそうだったけれど、どうしてこの手の小説は中年男と比較的若い姉ちゃんの不倫ものになっちゃうのでしょうか。
しかも姉ちゃんは、かたや「奥手な人妻」(「生きた化石」級。『愛ルケ』)、かたや「処女」(『夜モモ』)だしねえ。
だからいきおいオヤジの調教みたいになってまいります。

それから、なぜか『愛ルケ』も『夜モモ』も、主人公はいついかなる場合においてもつけない主義者。
いい大人のくせに困ったおじさん達ですが、いちいち面倒がらず、青少年への模範を示すためにも率先してつけてほしいもんです。

と、エロネタが続いたところで、本題。

・いんちき茶芸で和む

このたびの旅では、香港と澳門でそれぞれ1軒ずつ茶芸館を探訪いたしました。

まずは香港代表。
時代廣場のお向かいのビル32階に位置する新星茶荘の銅鑼灣店。


眺めは最高。
始めに水金龜を頼み、お友達のお友達が来た後で今度は台湾烏龍茶を注文して、せんきちがいんちき茶芸を披露。
水金龜はそこそこいけましたが、台湾烏龍茶は・・・・うーん、淹れ方が悪かったのかなあ。
何せいんちきですから。

ちなみに、せんきちのいんちき茶芸はこちらの流れを汲むものですが、手前勝手にアレンジしているため、ほとんど原型を留めていません。

泊まっていたホテルの並びにもこちらの支店があったので(喫茶スペースは無し)、お土産を買いに立ち寄ったところ、華僑と間違えられました。

続いて澳門代表。
質屋博物館の階上にある水茶軒
「お茶が飲みたいんだけど」と告げると、奥の掘りごたつ式のお座敷に通されました(ここのスペースは「竹蘆」というらしいっす)。

時刻は午後3時30分頃。
お茶をするにはいい時間ですが、お客はせんきちただ1人。
そういや香港でも、茶芸館でまったりお茶してる人はほぼ皆無でした。
台湾あたりだとそこそこ賑ってるもんなんですけど。

ここでは、白牡丹を注文。
あっしが日本人だとわかると、丁寧に英語で淹れ方を説明してくれました。

新星茶荘は2種類のお茶、どちらも茶壺を用いましたが、こちらでは蓋碗。
せんきち的には蓋碗で淹れる方が好きです。
楽だし。


何せすいてるわ、空調も効いてるわ、静かだわ、ですんで、澳門で落ち着いてお茶したい向きにはこちらをおすすめいたします。


コーヒー党の方には、澳門咖啡なんていかがでやんしょ?
澳門在住の白人の溜まり場ですが、笑顔の爽やかなお兄ちゃんが高ポイントの店です。

(まったりとつづく)