〔えいが〕〔ちょっとお耳に〕
君は、張美瑤を見たか?
どうも。
またまた大変ご無沙汰しております。
寝た子(休眠ブログ)を起こしにやって参りました。
さて。
こちらのブログでも長年細々と取り上げてきた1950~60年代の台湾語映画が、日本で一気に脚光を浴びる機会がついに到来しました。
それが、「よみがえる台湾語映画の世界」なる大規模上映。
しかも、太っ腹なことに無料招待。
そして、豪華メンバーによる国際シンポジウムまで開催と、至れり尽くせりの企画なのですが、不肖せんきち、残念ながら国際シンポジウムを聴講するべく参加申込を行ったものの、敢えなく落選してしまいました。
とほほ……。
シンポジウム及び上映の日程等は、こちらのリンクをご参照頂くとして、今回特に注目したいのが、『香港の白い薔薇(香港白薔薇)』や『バンコックの夜(曼谷之夜)』といった日台合作映画でヒロインを演じた「寶島玉女」こと張美瑤の台湾語映画時代の作品(『夫の秘密(丈夫的秘密)』)が上映されること。
張美瑤というと、今ではどちらかといえば旧作邦画ファンの方がその名をご存知なのかも知れませんが、「張美瑤、誰?」という台湾映画ファンの皆様に手っ取り早くご説明すると、張震主演の『停車』で盲目の老女を演じていた女優さんです。
久しぶりに出演したこの作品が(結婚して引退後、晩年になってテレビドラマでカムバック)、結局彼女にとって最後の映画になりました。
ちなみに、その時夫を演じていた徐天榮(本業は監督・脚本家)は、張美瑤が一躍人気女優となるきっかけを作った作品『呉鳳』の脚本を担当した人物です。
と書けば、なんとなーく「ああ、あのお婆さん」とイメージして下さる方もいらっしゃるかと思いますが、この度上映される『夫の秘密』は、彼女の貴重な初期作品の一つなのです。
さらに!
なんと、『夫の秘密』が上映される16日の翌日から、ラピュタ阿佐ヶ谷にて『バンコックの夜』が上映されるんですよ、奥さん!
こちらも貴重な国立フィルムアーカイブ所蔵のプリントによる上映。
日本、台湾、タイを舞台に繰り広げられる悲恋メロドラマで、不肖せんきちの大好きな映画の1本です。
映画館での上映は、2014年の千葉泰樹監督特集(於:フィルムセンター・当時)以来となります。
そんなわけで、
この秋、張美瑤が熱い!
皆様、くれぐれもお見逃しなきよう。
追記:『バンコックの夜』に関するもろもろのことは、こちらのブログでも何度か取り上げておりますので、検索窓からお探し下されば幸いです(張美瑤とかバンコックの夜とか、プラパで検索してね!)。
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