1972年、香港(邵氏)。金洙容監督。李菁、凌雲主演。
どうも。
トド@婆さんの四十九日法要終わりますたです。
では、早速本題に。
韓国の金洙容(キム・スヨン。김수용)監督が、邵氏でメガホンを取った作品。
2003年に本作のDVDがリリースされた時からずーっと、これは
『おくさまは18歳』のパ○リ(1字自粛)
ではないか?という疑問を抱き続けていますたが(ウィキペディアにも似たような指摘あり)、5年以上経ってようやくソフトを購入(遅すぎ!)、観ることが出来ました。
その結果。
やっぱりパ○リですた。
ただし、テレビの方ではなく、映画(『おくさまは18才 新婚教室』)のパ○リでした。
以上・・・・で、終わっちゃうのも何なので、以下、少し気づいたことを報告。
なお、ストーリーに関しては、日本のそれとほとんど変わらないので、そちらをご参照下さい。
先述した通り、本作は『おくさまは18才 新婚教室』のパ○リですが、念のため、こちらで登場人物の対照をしておきましょう。
高木飛鳥 → 許珍珍
高木哲也 → 林明
海沼先生 → 邱先生
渋沢先生+小山美矢子 → 夏先生
オリジナルが公開されたのが1971年6月5日、それからわずか10日ほど経った6月15日で上映は終了になりますが、こんなに短い上映期間しかない作品のパ○リをいったい誰が思いついたのでしょうか?
通常ですと、邵逸夫の
あれと同じのが欲しい病
が発症した(過去の発症例は、こちらやこちら、こちらをお読み下さい)、ということになるのでしょうが、監督である金洙容も日本語堪能とのことですので、この両者のいずれかが日本で映画を観て思いついた、と考えるのが妥当な線でしょう。
あるいは、テレビ版の人気に目をつけた(邵逸夫と金洙容の)どちらかが、「テレビは長くて無理だけど、映画ならパ○れるじゃん!」とばかりに脚本をコソーリ入手、パ○リに及んだ、というケースも考えられます。
それと、気になるのは、脚本を担当した夏珊なる人物。
せんきちの調査したところによれば、この人物、本作以外に脚本を書いた香港映画は皆無で、別の人物の変名である可能性大。
誰なんでしょ、この人。
ま、内容的にはさしてコメディのセンスがあるとは思えない凌雲が石立鉄男の役なので、ほとんど笑えず、さらに、売れ残りのオールドミス(死語)を演じる歐陽莎菲を観ていると、「陳燕燕はおばあちゃん役なのに、便利に使われてるよなあ」とイタさのみが感じられてよけい笑えず、なんだか可もなく不可もない作品でおました。
とりあえず、規則に厳しいはずの高校で、化粧の規制は野放し状態なのか、ケバ過ぎるメイクの女子高生の顔を観て退屈しのぎをしておりますたわ。
学校で、ナチュラルメイクも教えて下さい。
付記:李菁は、本作で第18回アジア映画祭(現・アジア太平洋映画祭)の「最受歓迎女星金藝像奨」を受賞していますが、この映画がパ○リだということが審査員の間で問題にならなかったのか、非常に疑問が残ります。
ただ、この頃になると、アジア映画祭創設の立役者である永田雅一率いる大映の倒産もあり、映画祭における日本映画界の影響力は低下、中華圏の天下になっていましたから、「そんなのかんけーねえ!」状態だったのかも知れません。
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