2005年11月6日日曜日

毛ばかり気になる

〔しようもない日常〕

わからない。謎だ!


昨日の予告どおり、今日は池袋の新文芸坐へ行ってきました。
今日は割合女性客も多かったですね。
なぜか『乳酸菌』という本を読んでいる女性がいらっしゃいました。
胃腸には悪そうだけど、今日の2本。

今日のメニューは『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』と『残酷・異常・虐待物語 元禄女系図』。
共に1969年の作品です。

『猟奇女犯罪史』は、監察医である吉田輝雄が自殺した妻(体内には別の男の体液が!)の心の闇を解明するため、過去の猟奇事件を探るという趣向。
過去の事件ファイルを紐解く形で物語が進行するという構成は、『徳川女刑罰史』と同じ。
「吉田輝雄=医者」という役どころは、『元禄女系図』とかぶっています。
「東洋閣事件」に「阿部定事件」、「小平事件」、「高橋お伝」と、4つの事件がてんこ盛り。
「阿部定事件」には本物の阿部定へのインタビューの他、由利徹と大泉滉の間狂言(?)付き。
定さんが佇む吾妻橋のたもとには昔のビール工場(うんこビルが建つ前にあったやつ)もちらりと見えて、なんだか懐かしい風景です。

この作品、公開は1969年8月27日と、異常性愛路線映画の中では後期に当たる映画ですが、企画自体は1968年に既に持ち上がっていたらしく、1968年5月8日付の『スポーツニッポン(大阪版)』には、

高橋お伝、阿部定など 東映で『実録・妖婦物語』

なる記事が見え、「夏ごろには製作に入りたい意向である。(略)脚本、監督は未定」とあります。
延び延びになっていたんですね。

結局、映画は妻の死の謎を解明するどころか、

わからない!謎だ!

と叫んで終わる、死んだ奥さんが全く浮かばれないオチで「完」。

そういうあんた(吉田輝雄)が一番よくわからないよ。

で。

この映画で阿部定をやってた賀川雪絵たん、あんよがアップで映った時に今さらながら気付いたのですけれど、けっこうすね毛が濃いですね。

「この頃はまだすね毛はナチュラル志向だったのか」

そう思いながら次の『元禄女系図』を観ていたら、あらあら、腕の毛もけっこう目立ちますわよ。

うーむ。

が、そもそも、すね毛と腕の毛をムダ毛として処理するようになったのは、いつ頃のことなんでしょう?
現在でも、100%の処理率ではないようですから、やっぱりごく最近のことなのでしょうか。

ああ、毛ばかりが気になる・・・・。

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