というわけで、昨晩遅く、京都から帰ってまいりました。
本業の方の用事で行ったのですが、用が済んだらさっさと観光、とばかりに、京都のお盆行事の一つである「六道まいり」に潜入してきました。
黄昏時、四条通から花見小路をずんずん南下、建仁寺の伽藍を通過後、さらに南下して松原通に出たら右折、まずは西福寺へ(トップと上の写真)。
押しあいへしあいしながら、皆さんお参りしていらっしゃいます。
ここはなんと言っても、地獄絵の展覧が名物。
高校時代、『地獄草紙』『餓鬼草紙』『病草紙』が愛読書だったあっしにとっては、たまらなくそそる展示でしたが、同行したギャルは本気で怖がっておりました。
西福寺を出た後、東大路通方面へ坂を上ると、本日のメイン・六道珍皇寺です。
閻魔大王に仕えていたという伝説を持つ小野篁(上の写真・中央の人物)は、この寺にある井戸から冥府へ通っていたのだそうです。
が、残念ながら、8月中は井戸の見学は不可。
ご覧になりたい方は、それ以外の時期に訪問しましょう。
こちらは、小野篁作と言われている(ほんとかよ)閻魔大王像。
そういや、脱衣婆がいねえな。
東京では「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えしますが、こちら京都では「迎え鐘」を撞きます(上の写真)。
でも、ゴーンと撞くのではなく、ヒモを引っ張るのね。
お参りのお作法は、こちらにもある通り、
参道の売店(いろいろな花屋さんが出店しています)で「高野槙」を買う→本堂で亡くなった方の俗名と戒名を水塔婆に書いてもらう→線香の煙で水塔婆を清める→石地蔵の前で今度は高野槙を用いて水塔婆を洗い清め、お寺にお納めする→その高野槙にはご先祖様の霊が宿っているので、それを持ち帰ってお供えする
という順序らしいっす(あれ、鐘はいつ撞くのさ?)。
しかし、あっしの場合、
高野槙を持ち帰る途中、道で転ぶ→ご先祖様の霊が振り落とされる→が、そのまま気付かずに帰宅→ご先祖様は道端へ置き去りに
となりそうな気がいたします。
京都人じゃなくてよかった。
潜入後、東大路通をぶらぶら歩いて北上、八坂神社そばの小料理屋さんで精進落とし(?)をいたしました。
生ビール、おいしかったっす。
お参りのお土産はこちら。
夜な夜な幽霊が赤ん坊に舐めさせるために買いに来ていたという飴。
一粒がどでかくて、しかもゴツゴツしているため、まだ舐めていません。
2005年8月9日火曜日
あの世と交信してきました in 京都
〔たび〕
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