2014年11月19日水曜日

ガウリ・シンデー(Gauri Shinde)監督にお目にかかりますた

〔えいが〕〔しようもない日常〕

監督、おきれいですた。


どうも。
トド@あらあら、近頃まじめにブログを更新してるわねです。

さて。

去る11月17日(月)、『マダム・インニューヨーク(English Vinglish)』のガウリ・シンデー(Gauri Shinde)監督と一般人(変態←おいおい ですけど、一般人なわたす)ブロガーとの交流イベントがあり、不肖せんきちもコアなインド映画ファンブロガーの皆様の末席に侍らせて頂きました。
会場は、都内某所にあるアミューズソフトエンタテインメントの会議室。
アミューズ(藝神集團)といえば、思い出すわね、シネ・アミューズ。 

通訳は、おなじみ松下さん。



監督のご挨拶もそこそこに、あっという間にQ&Aタイムに突入したこのイベント、質問は1人1問ということでしたので、せんきちもずーっと疑問に思っていたことをおずおず(でもなかったな。映画祭のQ&Aタイムで妙に質問慣れしちゃって。いかんいかん)とお尋ねしてみますた。
それは、劇中でシャシたちが観に行くエリザベス・テイラー主演のMGM映画『雨の朝巴里に死す(The Last Time I saw Paris)』のこと。
シャシに思いを寄せるクラスメートのローランがフランス人であることや、シュリデヴィもリズも子役出身の大スターである点等、わざわざ狙ってこの映画を選んだのか、はたまた、監督にとって個人的に思い入れのある作品なのか(あるいは、侯孝賢作品における『あひるを飼う家(養鴨人家)』みたいなものなのか)、何か深ーい意味があったのかしらん、と思っていたのでございます。

が!

監督のお答えは至極あっさりしたもので、

「たまたま権利が取れたから」

だそうでした。

はあ、なるほど。
でも、いい感じでこの映画とマッチしていたと思いますです、はい。


日本で子役出身の大スターと
いえば、もちろんこの方。
デコちゃんこと高峰秀子。


この他、参加者の皆様から色々とディープな質問&熱いメッセージが寄せられましたが、その中からちょいと印象に残ったものを取り上げてみますと……

・劇中の子役は、実際のきょうだい

この日、映画における長女の小憎らしさにむかついたというコメントが相次ぎましたが、わたすは以前にもちょこっと書いた通り、むかつくというよりはむしろ思春期の娘の微妙な心理がなかなかよく描けているなあと感心いたしました。
ああいう時期を経てみんな大人になるもので、それは日本とインド、特に中間層以上ではそう変わらないのではないのかと思います。
ただ、「お父さん!くさい!」とは言わないところが、日本と違うなあとは思いましたけれど。

・監督のお母様もちょっとだけご出演

シャシがラドゥを配達する、その中の1軒のお母さん役としてちらりと顔を見せているそうです。

・全長版と短縮版の問題について

今年12月公開の『チェイス!(Dhoom 3)』と来年1月公開の『ミルカ(Bhaag Milkha Bhaag)』が、いずれも日本においては短縮版での公開になることに関連して、もしも監督が日本の配給サイドからこの作品の再編集をお願いされたら、という質問がありましたが、答えはもちろん「否!作品は私にとって子供みたいなもの」とのことでした。

いわゆる全長版と短縮版の問題に関しては、何も今に始まったことではなく、ましてやインド映画に限った話でもございませんで(日本映画でもこんな例が←あくまで一例)、つい最近もこんなことがございました。
また、1970年代から80年代にかけて日本公開された香港映画において、日本独自の再編集版がまま見受けられたというのも有名な話でございます(その一例として、特によく知られている『少林寺への道(少林寺十八銅人)』日本公開版完成までのいきさつは、以前こちらでも取り上げたことがあります)。

この映画(『女ともだち(自梳)』1997年、香港)は、
東京国際映画祭においては全長版が上映
されましたが、香港等での劇場公開時及び
東京国際L&G映画祭では短縮版での上映でした。
そして、未だに全長版のソフト化は叶わず…



まあ、そんなこんなで古くて新しい問題と言えるのですけれど、 切って(再編集して)魅力半減と切って(再編集して)魅力倍増、双方のケースが存在すると思うので、むやみに短縮版ばかりを悪役視するのもちょっと酷な話だなあと思いますです(あくまでわたすの個人的見解)。

で、今回の短縮版公開について、わたすはまだ見比べていないので何とも言えないのですが、少なくとも、"Happy New Year"に関してはばっさり切った方がいいと思いますです、はい(しつこく言い続ける)。

Q&Aの後、監督と参加者の写真撮影タイム、監督のサイン入りポスタープレゼントタイムがあって、なごやかな雰囲気の中、1時間足らずのイベントは無事終了いたしました。


いざ、サイン!


1枚1枚丁寧にサインして下さいました。


不肖せんきち、ポスターの他にも、この夏阿佐ヶ谷のロフトプラス1でのボリウッドイベントのさいに籤でゲットしたシュリデヴィサイン入りのプレス資料にサインを頂きました。


上がシュリデヴィ、下が監督のサイン。
家宝にします。

そしてそして!

今月初めからTSUTAYA限定で既にレンタルが開始されている『マダム・イン・ニューヨーク』のDVDですが、いよいよ来月12月3日にセルDVD&Blu-rayがリリースされます。


DVDのくわしい情報はこちら
Blu-rayの情報はこちら

「ロードショーのとき、見逃しちゃった!でも、DVDより、やっぱりスクリーンで観てみたいわ」という方は、24日(月・祝)にパルテノン多摩小ホールでの上映がございます。
また、年末年始には、飯田橋ギンレイホールでも上映される予定です。

ということで、ご報告にならないご報告でしたが、今日はこの辺で。
贈り物に持参した季節の和菓子と和風小物、監督がいたく喜んで下さいまして、当方との記念撮影の際、贈り物の入った紙袋が一緒に写るようにわざわざ上に掲げて撮影に臨んで下さいました。

ありがとうございました。

2014年11月15日土曜日

セックスドキュメント エロスの女王

〔えいが〕

昔の新聞広告風に
加工してみますたw

1973年、東映京都。中島貞夫監督。 ナレーション:金子信雄。

どうも。
トド@暇人なのに忙しいです。

東映セックスドキュメント第4作。
ただいま新文芸坐で開催中の中島貞夫監督特集にて、ピッカピカのニュープリントでの上映が実現いたしました。
ちょうど10年前、同じ新文芸坐で開催された中島監督特集にてセックスドキュメントの1作目『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』が上映され、にわかに再評価の機運が高まった東映セックスドキュメントシリーズ(その折のヘタレ感想文はこちら)。
その後、 『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』と2作目の『驚異のドキュメント 日本浴場物語』(どこがドキュメントなんだかw)、3作目の『セックスドキュメント 性倒錯の世界』は、なんとDVD化までされちゃいました。

で、こちらは『性倒錯の世界』に続く第4作目なのですが、取り上げられている内容はおおよそ下記の通りです。
セックスショー(稲倉清純)
残酷ショー(ローズ秋山夫妻)
DX東寺のレズビアンショー(舞台上で絡み合うカップルの他、客席上に据えられたガラス張りのゴンドラの中で絡むカップルという空飛ぶレズビアン!も登場。他にも観音様御開帳に群がる男どもの映像のバックに「365歩のマーチ」が流れるというナイスな件あり)
ゲイバーのショー
ヌードモデル新春撮影会(火石利男)
若者たちの乱交パーティー
本作について、『遊撃の美学 映画監督中島貞夫』の中で監督ご自身が「もう出し殻ですよ」と語っておられる通り(?)、最終盤の「若者たちの乱交パーティー」(隠し撮り風w)は、出し殻感たっぷり(?)のだらだら映像でしたが、セックスショーと残酷ショー、そしてヌードモデルの件は、なかなかどうして、見ごたえがありましたです。
特に、せんきちの中学時代の愛読書である『珍奇絶倫 小沢大写真館』にも取り上げられていたローズ秋山夫妻の動く姿には、感激いたしました。
夫妻が「先生」と慕う辻村隆が登場して、指導を仰ぐ件では、次々と縛りのアイデアを出す辻村の楽しそうな姿が印象的でした。
でも、どちらかといえば、ステージ上での夫妻よりも、夕餉のおかずの買出しをする姿や、洗濯物を干す姿、子供と遊園地で遊ぶ姿等、平凡な日常を切り取った映像のほうに心惹かれましたです。
それにしても、あの2人、もともとは若柳流の舞踊家だったんですね。
踊りの素養が、緊縛や鞭や蝋燭といった責めの動きにも活かされているのでしょうか。

ちなみに、こちらのサイトにあった貞操帯や大人のおもちゃを作る28歳の美女は、なぜか出てきませんでした。
ざんねん。

ボツになったの?

この方も28歳の美女(おいおい)。

2014年11月12日水曜日

フィルムセンターで香港3部作&『バンコックの夜』上映!

〔えいが〕〔尤敏〕〔ちょっとお耳に〕

『ホノルル・東京・香港』より。
麗しのミス・ハワイ。
どうも。
トド@最近は焼酎のお湯割ばかり飲んでますです。
さて、今回のKL旅にはもう一つの目的がありまして、 それは、

尤敏ゆかりの土地めぐり in 吉隆波
でありました。
で、そちらのほうも、おいおいご報告をしたいのですが、まずはちょいと上映の告知なんぞを。
2014年11月18日(火)から12月27日(土)まで、京橋のフィルムセンターで開催される特集「映画監督 千葉泰樹」において、香港3部作(『香港の夜(香港之夜)』『香港の星(香港之星)』『ホノルル・東京・香港(香港・東京・夏威夷)』)と『バンコックの夜(曼谷之夜)』が上映されます。
くわしい上映スケジュールは、下記の通りです。

『香港の夜(香港之夜)』
12月3日(水)19:00~
12月23日(火・祝)11:00~

『香港の夜』より。
澳門の丘の上でのシーン。

『香港の星(香港之星)』
12月4日(木)19:00~
12月23日(火・祝)14:00~

『香港の星』より。
赤坂にあったナイトクラブ・ミカドでのシーン。

『ホノルル・東京・香港(香港・東京・夏威夷)』
12月5日(金)19:00~
12月23日(火・祝)17:00~

『ホノルル・東京・香港』より。
香港仔の水上レストランでのシーン。

『バンコックの夜(曼谷之夜)』
12月6日(土)19:00~
12月25日(木)13:00~

このうち、『香港の夜』と『ホノルル・東京・香港』は、2011年の神保町シアターにおける千葉泰樹監督特集以来、『香港の星』は2007年の浅草東宝オールナイト以来、なんと『バンコックの夜』に至っては、2003年のタイ映画祭以来の上映、ということになります(注:東京での上映)。
しかも、タイ映画祭で上映された『バンコックの夜』は、プリントが東宝名物(?)オレンジ色のニクイやつ(褪色バリバリ&雨ザーザー)の劣化はなはだしい最悪状態のものでしたので、今回の上映はフィルムセンターの良好なプリントで観られるという非常に貴重な機会といえるでしょう。
そして、23日の天皇誕生日には、香港3部作一挙上映という快挙が!
天皇誕生日には、京橋で香港、澳門、シンガポール、マレーシア、ハワイ周遊を楽しみましょう。
また、今回の特集では、この他にも千葉監督が植民地時代の台湾で撮った『義人呉鳳』や、謎のインド人木下さんが登場する『姿なき敵』(せんきちが以前書いたヘタレ感想文はこちら)も上映されます。
そちらもぜひ。

2014年11月9日日曜日

続 KLで"Happy New Year"を観ますた

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン

ド兄さんの映画も絶賛上映中…だったん
ですが、何せ3時間の映画を5回も観た
もんですから、他に手が回らなくてorz

どうも。
トド@久々の連投です。

なんか、昨日からBloggerの障害が続いているらしく、日本からは拙ブログも閲覧できない状態なのですが、URLのjpをtwとか他の国のそれに変えると問題なく見られるので、よろしければお試し下さい。

さて。

今回は、クアラルンプールの映画館、というか、シネコン事情を。

このたびの旅で不肖せんきちが足を運んだのは、宿泊していたホテル(リッツカールトン。張り込みましたぜ!奥さん!)から徒歩3分に位置するGolden Screen Cinema Pavilion KL(以下、GSCと略)と、徒歩15分に位置するTGV Cinemas Suria KLCC
スクリーンの保有数は前者が13、後者が12ですが、全体のキャパシティとしては前者が1925に対し後者が2459と、後者の方が500席ほど多くなっています。
 
せんきちが観た"Happy New Year"は、 GSCではスクリーン12、TGVではスクリーン1でしたが、どちらも200から300席ほどの小屋でした。
スクリーンはTGVがTOHOシネマズ日本橋のスクリーン7並の大きさで勝ち、音響はGSCがほぼ爆音状態でこちらの勝ち、といった按配でしたが、TGVも音量は大きめで、日本の映画館でインド映画を上映する際にもせめてこの位の大きさ(多少音割れしても気にしないからさあ)でやってほしいものだと思いました。



上映前にGSCのスクリーンをパチリ。
見上げるタイプ。
本編上映時には横にぐんと広がります。
上映中に映画泥棒(デジカメで画面撮影)が
大量発生したのにはびっくり。
 
椅子はGSCのそれが胡坐がかけるぐらい横幅があったので、わたすはそっちのほうがよかったのですが、スクリーンを見上げるためにあらかじめ背もたれがリクライニングになっているため、お友達はそれがいやだと申しておりました。
好みの問題ですかね。
 
で、客層なんですけれど、観る映画が観る映画ですから、当然のことながらほぼ全員インド人。
唯一、TGVでの日曜昼間の上映の際に、シャールク迷と思しきマレー人少女3人組が私たちの並びの席で鑑賞していましたが、彼女たちの熱いリアクションが興味深かったです。
ともかく、何かといえば「わあわあ!きゃあきゃあ!」。
そして、クライマックスの謎解き部分では、スクリーンに向かって答えを大合唱。
ちなみに他のお客さん方も皆お賑やかで、本編上映中ずーっとしゃべりっぱなしの人や、泣き出す乳幼児、突っ込みを入れ続ける人、映画泥棒(デジカメ撮影)に精を出す人と、日本の映画館だったら全員半殺し(まあ、こわい!)にされそうな方々ばかりですた。
ある意味、お客さんの反応のほうが、映画より面白かったかも(爆)。

気になる(?)チケット代ですが、一番安かったのがTGVで日曜昼間の上映(11:30から)を見た際の7RM(1RM=約34円)。
次に安かったのがTGVの月曜午後(15:30から)で10RM、GSCはいつでも12RMでした。
 
ということで、この2ヶ所のシネコン、ホテルから近いので夜遅くの上映を観る場合にはGSCが重宝しましたが、スクリーンのでかさとトイレの清潔さ(なんとウォシュレット付!)では圧倒的にTGVに軍配が上がりますです。
GSCのトイレ、あれ、もうちょっと何とかならないのかね。
 
(おしまい)
 
これはもうじき公開。
 

2014年11月8日土曜日

KLで"Happy New Year"を観ますた

〔えいが〕〔べっぴんさん〕〔ディーピカー・パードゥコーン〕



どうも。
トド@お疲れ気味です。

さて。

11月初めの連休にクアラルンプールへ行って、ファラー・カーン監督の新作"Happy New Year"を観てきますた。

 なぜ、わざわざ?

といえば、それはもちろん、われらがべっぴんさんことディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)嬢の最新作だからですわよ!
そして何より、ファラー、シャールク、ディーピカーという、せんきちが愛してやまない『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(Om Shanti Om)』の鉄三角再来!と聞けば、リアルタイムで観ずにはいられないじゃあございませんか!
ということで、シャールク迷のお友達と共にクアラルンプールへ飛んだ不肖せんきちでありましたが(「なぜインドじゃないの?」という質問はスルーw だって、中華分もないといやだもーん!)、正味3日間の滞在で5回鑑賞いたしました。


ほーら、ほら。

で、今回はその感想をば、ちーっとばかし。
ただ、かなり言いたい放題な文章になることが予想されますので、「観る前に余計な雑音を入れたくないわ!」 という方は、とっとと離脱して下され。スマソ。

さてさて。

シャールク&ディーピカー迷並びにインド映画ファンならずとも気になるであろうこの映画、上映時間約3時間という堂々たる作品(インド映画じゃそうでもないのか)です。
おおまかなあらすじはといえば、オーシャン、じゃなくて、チャーリー(シャー・ルク・カーン)とその仲間たちが、ドバイで開催されるWDC(ワールド・ダンス・チャンピオンシップ)出場を隠れ蓑に、ドバイアトランティスの地下金庫に眠るダイヤモンドの強奪を企てる、というもので、その背景にはチャーリーの父(アヌパム・ケール)を罠に嵌めて無実の罪に陥れたチャラン・グローヴァー(ジャッキー・シュロフ)への復讐があった……てな具合でございます。
冒頭のド派手花火シーンからヒーローたるチャーリーの登場シーン迄で「掴みはOK!」のはずなのですが、いかんせん、その後はしょーもないくすぐり(嫌いじゃないけど)&ムダな説明が多いので、肝心のお話がどうにももたれてしまいます。
ソング&ダンスシーンは、そんなドラマ部分の弱さを補って余りあるものなんですけれど。
まあ、そのゆるゆるでモタモタな感じがむしろ魅力なのよ!と言われてしまえば、わたすの出る幕などないのですが(ゆるゆるでモタモタといえば、本家『オーシャンと11人の仲間(Ocean's 11)』もそんな感じでしたわね)。
ただ、それでも5回も観た、というのは、ファンにとってはたまらないシーンが山ほどあるからでして(でも、べっぴんさんが出てくるまで1時間近く引っ張るの。のっけからこれだから鼻血ブ~ではあるんだけど) 、そういう意味で言えば、スター映画の王道を行く作品であることは間違いありません。

Mohini hate lateness.
時間に厳しいモヒニたん。

が、スターのファンあるいはインド映画ファン(わたすの場合、べっぴんさんファンではあるけれども、インド映画ファンと名乗る資格はまだないなあと思います)という立場を離れて、純粋な映画作品としてこの映画を観た場合には、やはり、「尺が長すぎる!」と言わざるを得ません(と言っても、別に長尺の映画全てを否定してるわけではないんですのよ、勿論。この間の東京国際映画祭で上映された『黄金時代』の上映時間も3時間でしたが、非常に密度の濃い、素晴らしい作品でした)。
そして、最もつっこみどころ満載だったのが、ダイヤモンドを強奪する、その盗みの計画&テクニック。
古典中の古典ではありますけれど、『黄金の七人(Sette uomini d'oro)』や『続・黄金の七人 レインボー作戦(Il grande colpo dei sette uomini d'oro)』辺りをもうちょっと参考にしてほしかったところです。

そんなわけで、もしも日本で公開 or DVDリリースされることになった場合、少なくとも30分はドラマ部分をカット&再編集して頂いた方が、ぐっとテンポのよい、日本の観客にも受け入れられやすい作品になるのではないかと思います(ちなみに、クアラルンプールのシネコンも、日本同様インターミッション無しでの上映ですた)。
ま、そんなことを言っていても、公開されれば結局10回は観に行く と思いますけどね。

だって、ファン(迷)ですから!!!

でもね、この映画のことは決して嫌いではないの。
むしろ、大好きの部類に入るかも。
ただ、個人的な好き嫌い(思い入れ)と、作品の出来不出来(客観的な評価)とは、また別の種類の問題だと、わたすなんかは思いますのよ。
つまり、一言で言えば、

あまり出来はよくないけれど、この上もなく愛しい存在

てなところでしょうか。

暴言ご容赦!!!
(観想はこのぐらいにして、KLの映画館について次で書きます、たぶん)
意外とお気に入りなのがこれ。
別題「ピンポンパン体操」www