2015年7月9日木曜日

Short Shorts Film Festival & Asia 2015 めも (その2)

〔えいが〕


『心の闇』予告編。


どうも。
トド@平成枯れすすきです。

さて、先だってお知らせした『若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』(邦題がイケてないからって、いじめないでね!決まっちまったもんは仕方ないので←わたすが決めたわけじゃないけどさー、このイケてない邦題を浸透させていくしかないのよorz)の一般公開情報、いつもお世話になっているcinetamaさんのブログ(アジア映画巡礼)でも取り上げて頂きまして、感謝感激でございます。
ありがとうございました

ということで、不肖せんきちもこれから『若さは向こう見ず(YJHD)』見どころガイドをこちらで続々更新予定…なのですが、まずは宿題の後始末から。

・東南アジアシンポジウム

東南アジアでショートフィルム制作に携わるスタッフと、フランス、カナダのショートフィルムフェスティバルのスタッフをゲストに招いてのシンポジウム。
次の4つのテーマについてゲストによる意見が交わされ、途中、昨年このフェスティバルでグランプリを受賞したインドネシアのショートフィルム『ホールインワンを言わない女』が上映されました。 

1、映画産業全体から東南アジア各国におけるショートフィルムの位置づけ
2、各国におけるショートフィルム制作の状況
3、各国での若手映像作家の育成状況
4、未来に向けた共通課題とその解決

いくつか印象に残ったことを記すと、まずは2に関して、カンボジアのゲストからあった「リティ・パン(パニュ)監督が中心になって、短編映画制作を通じてフィルムメーカーの育成を行う」との発言。
昨年の東京国際映画祭でカンボジア映画『遺されたフィルム』が上映された際にも、上映後のQ&Aでソト・クォーリーカー監督が「カンボジア映画界のゴッドファーザー的な存在」としてリティ・パン監督の名前を挙げており、今後、リティ・パン監督とカンボジア映画界の動向から目が放せないなと思いました。
それから、3に関して、「フランスでは『観客を育てる』プログラムを行っている」という発言がありましたが、 これは日本でも大いに取り組むべきことだと思います。
なんだかんだいっても、いま一番映画館に足を運んでいるのはシニア層、というのが現実でしょうから。 

・台湾・高雄映画祭プログラム
(例によって邦題だけでご容赦。後ほど原題を追加します)

『心の闇』
治療費が払えないばっかりに寝たきりの父ちゃんを賭けの対象にしちゃう娘と、彼女を取り巻く怖ーい人たちのお話。
怖ーいアニキの役で『祝宴!シェフ(總舖師)』の鬼頭師役でおなじみ、喜翔が出てますた。


はーい!この方ね!


ちなみに、本作のメガホンを取った謝庭菡監督の新作は、この夏台湾で公開される日台合作ホラー映画『屍憶』。
田中千絵主演というだけで、観る気半減なんですけど(ごめんねー!)。

『偉大なる仏様』
大陸妹と付き合ってる銅像制作会社の社長が痴情のもつれ(推測)から大陸妹を殺害、その死体を制作途中の大仏の中に埋め込んじゃうという、これもある意味怖ーい映画。
大陸妹の死体を埋め込んだ台湾製大仏の開眼式に総統が出席(社長は国民党と癒着。そのため総統がわざわざ来臨)してその大仏を拝む、というのは、現在の国民党と共産党の関係を考えると何たるブラックユーモア!と思い、上映後、ちょうど会場にお見えだった監督に「政治風刺の意図はあるのですか?」と聞いたところ、「仰る通りです」とのことですた。

『自由人』
前科者の男が、とあるクリーニング店で働き始めます。
ある日、ともに働く店主の姪(家事一切もこなす。足が不自由)が、店主から性的虐待を受けていることを知りますが、前科者の自分を雇ってくれた店主に対し、何もすることができません。
が、ついに、彼はある行動を起こすのでした……。 
陰惨なストーリー&結末なれど、観終わった後の気分はなぜか爽やか。
男と娘がようやく地獄から抜け出したと思えるラスト、だからなのでしょうか。
それにしても、クリーニング店って、訳ありな人の巣窟なんでしょうか。
ハルピンのルンメイたんとかさー。 

『霧雨』
未婚の母になろうとしている若い女性のために、男友達2人がある企みをする、という物語。
その企みにまんまと引っかかり、女性の父親にされそうになってしまう哀れな独身中年男(コンビに店主)の役を王自強が演じていました。

え?王自強をご存じない?

奥さん、ほら、『祝宴!シェフ』でお向かいの店(王啟旦牛肉湯)の主人を演じていたあの人ですよ!


はーい!この方ね!

そんなこんなで、『祝宴!シェフ』チーム大活躍の高雄映画祭プログラムでした。
あ、そうそう、『霧雨』のエンドロール、男友達の1人がタイ人ということで、象さんのイラストがたくさん出てきたのですけれど、なぜかガネーシャのイラストまでありますた。
それ、インドじゃね?

追記:cinetamaさんからご指摘を頂戴しました。
タイでもガネーシャは大人気で、「おらが神様」状態とのことです。
そんなわけで、せっかくのオチが…orzなのですが、お詫びして訂正いたします。
cinetamaさん、ありがとうございます。
(宿題終わり)

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