1965年、台湾(中影)。李行監督。唐寶雲、江明、王戎、馮海主演。
瓊瑤の小説『追尋』を原作とする作品で、瓊瑤作品の最も早い映画化です。
民国初期。
両親を亡くした婉君(謝玲玲。成長後は唐寶雲)は親戚の周家に引き取られ、やがて美しい娘に成長します。
周家の当主(魏蘇)は婉君と長男・伯健(江明)との結婚を決めますが、次男・仲康(王戎)、三男・叔豪(馮海)もそれぞれ婉君に思いを寄せており、この決定はやがて周家に波瀾をもたらすことになるのでした・・・・。
幼なじみの兄弟3人からいっせいに愛されて、「困ったちゃん」になっちゃうヒロイン・婉君ですが、せんきちとしてはあんまり魅力を感じませんでした。
でも、男にはもてると思うよ、こういう人。
たまたまこの間調査していた『聯合報』に原作の第1回(新聞小説だったのね)が掲載されていたので、ちょこっと読んでみたのですが、原作では初めから長男の嫁にするつもりで引き取られていたのに対して、映画ではその辺のところがけっこう曖昧になってたような。
それから、ラストの兄弟3人の身の処し方も、
女より愛国!国民党万歳!
なオチで、「なんだい、けっきょくは国策映画なのかよ」と思ってしまったものの、これもどうやら映画化にあたっての脚色みたいな感じです(そのうち原作のオチも確認してみます)。
ちなみに、少女時代の婉君を演じていたお目目ぱっちりの美少女・謝玲玲は、デビュー作であるこの作品で金馬奨の子役賞を受賞しました(最近もいろいろご活躍ですね)。
なお、長男役は当初雷震を借りてきて演じてもらうつもりだったらしいっす(そうなると、かなり印象も変わった気が)。
ところで。
この映画を観た後、「ああいう女って、どっかで見たことあるんだよなあ」と考えていたところ、思い出しました。
あだち充漫画のヒロイン。
『タッチ』かよ!
付記:こんなアルバムもあるんだね。ダニエル・チャンって、なんだか紛らわしいけど。
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