ブルネイというと「村上麗奈」を思い出す
せんきちなのであった。
1968年、東京映画・東宝。沢島忠監督。北大路欣也、栗原小巻、伊志井寛、他。
どうも。
トド@今年はアレルギーがひどくてマスクが手放せませんです。
だいぶ前に録画したままになっていた映画のメモ。
日焼けしすぎた北大路欣也(一瞬、古天樂)が、栗原小巻をセクハラし続ける映画…というのは冗談で、親の七光りで就職したサラリーマン暮らしに嫌気がさした主人公が裸一貫東南アジアへ渡り、エビ漁で大儲けをしてビジネスを軌道に乗せるまでのサクセスストーリーに、反目し続けた父親との和解が絡みます。
この主人公、自分と父親が不在の時に母親ときょうだいを自宅の火事で失ったせいで、消防車のサイレンが鳴ると思わずその後を追ってしまう性癖を抱えています。
また、火事のあと何事もなかったかのように再婚した父親を憎むあまり、父親との確執で抱えたトラウマから来る(推定)奇行によってヒロイン(小巻ちゃんね)を悩ませる…という、かなり困った人物です。
しかし、そのたびに辛抱強いヒロインは主人公の父親の許を訪ね、その(奇行の)理由を問い、それがわかる度に彼への愛を深めていくのでした…って、一度病院に行った方がいいと思うんだが、主人公。
以前読んだ『沢島忠全仕事』によれば、この映画は主人公のモデルになった人物が自ら売り込んだ企画だそうで、たしかに、自分で自分のことを映画にしろと言う人物らしく、映画の中でもブルネイのスルタンをだまして大金をネコババしてトンヅラしたり(後で報復されるけど)、かなり山師的な性格の強い人物です。
だから罰が当たって犬にされちゃったのか、欣也(かんけーないよ!)。
映画の見せ場は豪快なエビ漁の場面…だと思いますが、撮影時にはすでに乱獲の影響で採れるのは海ヘビばかりという有様で、仕方なく別にエビを用意してごまかしたといいます(『沢島忠全仕事』による)。
たしかにそう言われてみると、かなり変です、漁の場面。
シンガポールへ渡った欣也に、自分が経営する造船所で働くように進める社長の役で馬力が出演しており、シンガポールを起点に、ブルネイ、マレーシアと移動するロケ地から見て、國泰が撮影協力した模様ですが詳細は不明、登場するマレー人俳優のプロフィールもわからないので、いちおうタイトルロールでのクレジットとお写真を添えておきます。
おわかりの方がいらっしゃいましたら、ご教示くだされば幸いです。
ザリーナ・トラーヴ
エダ・アロン
ラマ・ツティーフ
ファティマー・アロン
ハムデンヒン・ティーン
スウィット・ビン・スロング(ダ?)
ディム・ウォン・チック(この方は華人でせうか)
マレー人なのになぜかSUZUKIと書かれた
ヘルメットを着用していました。
後に欣也の会社の社員になります。
台詞はみんな吹替でした。
2 件のコメント:
ボルネオもダヤク族もこんなにおなじみだったとはうれしい驚き、ありがたいやら嬉しいやら。。
hornbillさん
はじめまして。
機会がありましたら、ぜひ映画をご覧下さい。
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