どうも。
トド@日本の経済成長率が主要7カ国中最低になりますたが、「日本経済はハチに刺された程度」と語った某大臣よ、責任とれや!です。
えー、ただいまラピュタ阿佐ヶ谷にて中平康監督の特集が行われていますので、この機会に『野郎に国境はない』(以下、日活版と表記)と『特警009(Interpol)』(以下、邵氏版と表記)を観比べてみることにいたしますた。
まずは、主なキャストの対照から(左:日活版、右:邵氏版)。
小林旭-唐菁
鈴木ヤスシ-李昆
廣瀬みさ-杜娟
アンヂェラ浅丘-沈依
郷鍈治-谷峰
富士真奈美-何莉莉
チコ・ローランド-お名前失念
秋山庄太郎-よく知らない人
小林旭→唐菁
という時点で、小太りの金漢が色魔にしか見えない『狂戀詩』(『狂った果実』)と同様、
「勝負あった!」
といった感じなのですが、それじゃあ、張沖ではどうか?と考えてみても、張沖ってどちらかといえば三橋達也系だと思うので(あっしの勝手な偏見かも知れないけど)、それもあまりしっくりきません。
ならば、王羽は?といきたくなるものの、これも若すぎる感がぬぐえず…。
とりあえず、男優探しはここまでにして、内容の検討に移ると、まず、タイトルバックは邵氏版の方が圧倒的におしゃれです。
ストーリー的にも細かい部分を除けば日活版と邵氏版はほぼ同じで、登場する都市こそ
日活版:パリ→バンコク→東京(→香港)
邵氏版:英語圏のどこか→マニラ→香港(→東京)
といった違いはあるものの、犯罪計画の名前(ジョッキープラン)も大ボスの名前(なんとかロビンソン…だったよね?)も同一、日活版でチコ・ローランドが演じたコステロもお名前変更無しだったので、どこからどうみても中国系の顔なのに
名前はコステロという(画像向かって右)、無理やり過ぎるキャスティングになっていますた(フィリピン人って設定なのかも、よく考えてみると)。
ただし、ラストのカーチェイスは、日活版では
ヘリコプターに乗る小林旭と鈴木ヤスシ→途中で車に乗り換えて犯罪組織の車と追っかけっこ&銃撃戦
と移動があるのに対して、邵氏版では唐菁と李昆は終始セスナ機に乗ったままで、空と陸とで銃撃戦が繰り広げられる、という違いがありました。
さらに、組織の車が崖下に転落した後、日活版では廣瀬みさと小林旭が別れの言葉を交わす件がありますが、邵氏版ではこれがきれいさっぱり削除されて杜娟が偽札に埋もれて死ぬだけ、という情緒もへったくれもないオチになっています。
また、日活版ではパリ帰りの小林旭がフランス語を連発したり、鈴木ヤスシがいつも不二家のチョコボールを食べていたり、といった登場人物の特徴付けがあるのに比べ、邵氏版では登場人物(特に唐菁と李昆)にこれといった特徴がなく、全体的に遊び心が足りない、というか、やる気なさげなお仕事の目立つ点が、ちと残念でありますた。
ま、そうは言っても、結局、一番大きな違いは、
唐菁は歌を歌わない
ってことだったりするんですけどね。
パ~パパパパパ~(「無国籍者の唄」の歌いだしで、ヨロピク)。
(いちおうおしまい)
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