どうも。
トド@体調最悪です。
えー、柔道の話題が出たついでに、こちらも柔道ネタ。
1957年の電懋作品『四千金』。
4人姉妹の中でいち早く結婚した四女(蘇鳳)は、御亭主(田青)と新婚旅行先の日本から戻り、実家に転がり込みます。
若い2人のこと、実家の寝室でもいちゃいちゃ・・・・と思いきや、何やら取っ組み合いを始めました。
へっぴり腰が気になりますが・・・・
投げ飛ばしますた。
これがまた、なかなか見事な一本背負いで、
早すぎた『柔道龍虎榜』の一幕でした。
以下、『四千金』に関するその他の小ネタ。
1、母亡きあと、母親代わりになって妹たちの面倒を見てきた長女(穆虹)。
ボーイフレンドといい感じになる度に、フェロモン垂れ流しの二女(葉楓)が出てきて邪魔をされてしまいます。
三女(林翠)はそんな姉のために映画館でのデートを画策しますが、肝心の上映作品が
『ベビイドール(Baby Doll)』では、なんだかよくないんじゃないの?と思っていたところ、案の定、今度も長女は次女に油揚げをかっさらわれてしまうのでありました(陶秦監督、狙ったのでしょうか)。
2、映画の冒頭、姉妹が行きつけの士多で父への誕生日プレゼントを買う件(揃いも揃ってみんなが同じパイプを購入)で流れているのが、ティト・ロドリゲス(Tito Rodriguez)の「マンボ・マニラ(Mambo Manila )」。
まだパッとしない頃の楊群。
ずいぶん渋い選曲だなあと思ったのですが、この曲、元から使われていたのか、リマスターのさいに新たに挿入されたのかが判然といたしません。
もし元から使われていたとすると、日本では「マンボ(Mambo)=ペレス・プラード(Perez Prado)」だった時代に、香港では(日本とは)一味違うマンボの受容形態があったのではないか、と考えられるのですけれど、本当のところはどうなのでしょう。
3、これも音楽にまつわるネタですが、長女が澳門へ赴く際に流れる曲が「ポルトガルの四月(April In Portugal)」。
澳門がポルトガルの植民地であるところから連想された選曲と考えられるものの、これまた元から使われていたものか、新たに挿入されたものなのかは不明です。
「マンボ・マニラ(Mambo Manila )」同様、それなりに渋い選曲だと思うのですが。
(レス・バクスター〔Les Baxter〕)だけど、
(ぺレス・プラード〔Perez Prado〕)も好きです。
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