どうも。
トド@温泉行きたいです。
以前、こちらでも第1弾上映会(『黒と赤の花びら』)のご案内をいたしましたが、幻の大宝株式会社配給作品の第3弾上映会(『波止場で悪魔が笑うとき』)が来たる17日(土)、18日(日)に新橋TCC試写室にて開催されます。
例によって大宝に関しては上映会特設サイトをご参照頂くとして、今回は、
大宝配給作品ポスター展
も同時開催されます。
東京国際映画祭真っ只中の日程ではありますが、映画祭へ行く人も行かない人も、今度の土日は新橋に注目!ですわよ。
以下は、今回の上映作品の情報及びスケジュール(特設サイトからの引用です)。
発掘!幻の大宝映画 第三弾!!
火を吐くルガー08の恐怖! 凄絶痛快アクション巨弾!
『波止場で悪魔が笑うとき』
(1962年 第一プロ製作 大宝配給作品 シネマスコープ 16mm)
製作:土肥静
監督:中川順夫
原案:広瀬利江
脚本:中沢信三、策明順
音楽:奥村一
撮影:宮西良太郎
出演:牧真史、泉京子、丘野美子、月田昌也、筑紫あけみ、鮎川浩、木村天龍、奈良優一、深見泰三、二本柳寛、コロムビア・トップ、コロムビア・ライト、チャーリー石黒と東京パンチョス 他
(あらすじ)
数ヶ月ぶりに海から帰った健次を待って居たのは弟信吉の死であった。真面目だったはずの弟がルガー08の弾丸を打ち込まれて殺されたというのだ。弟の死の真相を探るべく調査を開始した健次の前にやがて明らかになっていくのは麻薬組織の恐るべき陰謀であった…。
(解説)
大宝配給作品『黒い傷あとのブルース』(小野田嘉幹監督)に主演した牧真史がここでも主役を務め、健次とその弟信吉の二役を演じている。相手役の踊子ルミを演じるのは小津安二郎監督『お早よう』への出演でも知られる松竹出身のヴァンプ系女優泉京子。
監督は『海底人8823』などのテレビ作品の他、主に独立プロで活躍し、児童映画からピンクまでもをこなす職人監督中川順夫。
先にも記したが(特設サイト参照・せんきち注)この作品は永らく中川信夫監督作品ではないかと云う説もあった。その原因となったのがキネマ旬報1962年3月下旬号(No.307)に載ったこの作品の紹介記事である。ここには確かに監督が中川信夫と記されている。これが単なる誤植なのか記事の執筆者の間違いなのかは今となっては知る術もないが、この作品はまともに公開されたかどうかすら怪しい作品ゆえ、誰もその間違いを正すことなく、この記事が唯一ともいえる公的資料となってしまった事でその様な説が流布してしまったのであろう。なお、今回のフィルムの発見後、台本(準備稿)とポスターの現存を確認したが、当然その監督名は中川順夫と記されていた。
今回のフィルムの発見により、この間違いを正すことが出来たのは幸いである。
(上映スケジュール)
10月17日(土) 15:00開場 15:30~17:00上映
10月18日(日) 12:30開場 13:00~14:00上映
※この作品の正確な上映時間が判っていません。
その為、両日共にタイムテーブルはあくまでも予定となります。ご了承ください。
(上映カンパ金)
両日とも 1500円
(会場)
新橋TCC試写室
住所:東京都中央区銀座8丁目3番先 高速道路ビル102号
(ご予約について)
予約なしの当日来場も受け付けるそうですが、満席の場合には入場不可となる場合もあるそうですので、皆様ぜひともこちらの予約フォームにてご予約の上、ご来場下さい。
拙ブログで何度も取り上げた(その1、その2、その3、その4)東アジアの隠れたスーパースター・泉京子の主演作です。
そういった意味でも極めて興味深い作品だと思います。
皆様も、ぜひ。
おまけ:泉京子は、浅草の老舗牛鍋屋「米久」の娘さんだそうですけれど、うちの死んだ婆さんが東京へ出てきた頃(昭和初期)、「米久で牛の子が生まれた」という噂が流れたことがあると生前よく話していました。その牛の子って、ひょっとして泉さんのこと?(おいおい)
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