2005年4月17日日曜日

なんちゃって合作映画

〔えいが〕



台湾映画のデータを調べていたら出てきた『海女黒珍珠』なる映画。
1965年の日台合作映画になっています。

でも、主演の東京子って、誰よ?

などと思っていたところ、ポスターを見る機会に恵まれました。



あれ?やっぱり東京子だよ。
しかも、「日本艶星」って・・・・。
たしか、大映に同じ名前の女優さんがいたけど、その人とは全くの別人だし。
ということは、この人、元松竹の海女女優・泉京子のぱっちもん?
五木ひろしならぬ三木ひろし、前川清ならぬ後川清のご先祖様ね。
おまけに東京子って、読み方によっては「とうきょうっこ」ですし、どこまでも日本を連想させるネーミングです。



こちら、ポスターの東京子。
絵だけで判断すると、けっこうおきれいです。
共演の陽明は、台湾語映画の二枚目男優にして後の映画監督・蔡揚名。



日本の合作相手は、おなじみ「三角マーク」の東映・・・・じゃなくて、東藝?
なんじゃこりゃー!

ということは、これって、ぱっちもんの泉京子を担ぎ出して、ぱっちもんの東映(松竹じゃないところがミソ)と合作した、なんちゃって合作映画ってことですか?

とほほ・・・・。



ちなみに、これが本物の泉京子さん。
続 禁男の砂』の香港公開時のチラシみたいです。
泉さんは1962年の(ほんまもん)日台合作映画『海女の怪真珠』にご出演なさっています。
当時、海女映画は台湾や香港でも絶大な人気を博しており、元新東宝の海女女優・前田通子も台湾へ呼ばれて『女真珠王の復讐』の続編を撮りました。

黒沢や小津だけじゃなかったのよ、海外で受けた日本映画って。

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