2005年12月21日水曜日

新・悪魔のえじき 暴虐女傑復讐魔 (瘋狂女煞星)

〔えいが〕

3人寄れば、文殊の知恵!

1981年、台湾(永昇)。楊家雲監督。陸小芬、崔守平、華倫、徐小玲主演。

まだまだ懲りていません、黒電影収集。
今回は『台湾黒電影』に登場した作品の内、日本で英語版のビデオがリリースされた『瘋狂女煞星』を観てみました。
おおまかなストーリーは、下記の通りです(英語版なので登場人物名が全て英文名になっています。あしからず、ご了承下さい)。

売れっ子モデルのキャロル(徐小玲)は、気に入らないCM撮影の現場をエスケープ、1人市街地へ戻ろうとするものの、あいにく山の中のためタクシーも拾えず途方にくれていました。
するとそこへ1台の車が通りかかり、これ幸いとキャロルは同乗させてもらいます。
しかし、車を運転していたリー(華倫)は、キャロルを強姦してしまうのでした。
キャロルは勇気を奮ってリーを告訴しますが、資産家であるリーは金に物を言わせて敏腕弁護士を雇い、まんまと無罪を勝ち取ります。
キャロルはリーを殺そうとしますがそれも叶わず、絶望して投身自殺を遂げます。
この事件に疑問を持ったのが、新聞記者のウェンディ・チャン(陸小芬)。
リーの有罪を確信した彼女は彼の身辺を調査しますが、ウェンディの美貌に興味を抱いたリーは、彼女へのストーカー行為を開始します。
そんなある日、会社からの帰途、行きずりの男5人にウェンディも強姦されてします。
ウェンディはそのことを正直に婚約者のマイケル(崔守平)に打ち明けますが、マイケルは彼女を冷たく突き放すのでした。
キャロルの怨念と自らの憤怒が一体となったウェンディは復讐魔と化し、自分を犯した男たちを1人、また1人と死に追いやって行きます。
4人目の男を殺した後、警察に追われる彼女を救ったのは、なんとあのリーでした。
しかし、このリーこそが、彼女を犯した5人目の男だったのでした・・・・。

冒頭に掲げた作品データは、オリジナルのものですが、ビデオは香港IFD経由の英語版のため、

1985年、香港映画

となっております。
また、スタッフ・キャストの表記もかなーり食い違っておりまして、

オリジナル
製作: 鳳越舉
監督: 楊家雲
脚本: 楚雲
撮影: 林自榮
音楽: 岳勳
出演: 陸小芬, 崔守平, 華倫, 徐小玲, 龍宣

IFD版
製作総指揮:ジョセフ・ライ
監督:カレン・ヤン
脚本:ベニー・ホー
撮影:ティーン・チェン
音楽:ベネット・リー
出演:フォンダ・リン、ウォーレン・チャン、バーナード・ツイ、チェリー・コク、モーリス・ラム

てな具合になっております。
だいたい、てめーで作ってるわけでもないのに「製作総指揮」ってなんだよ、ジョセフ・ライ(黎幸麟)。
それに、陸小芬がなんでフォンダ・リンになっちゃうんでしょ。
ビデオのパッケージには、

主演は台湾映画界きっての若手セクシー女優フォンダ・リン。台湾の梶芽衣子か藤純子か、まさに東映任侠映画のヒロインを彷彿とさせるいで立ちで、男たちを地獄へ送る姿は、日本でも人気沸騰まちがいなし!である。

とありましたけど、たしかこのビデオがリリースされた頃には、陸小芬の代表作である『海をみつめる日(看海的日子)』が日本でも映画祭上映されていたはず。
それを承知の上で敢えてこんな書き方をしたのだろうか。
っつーか、「フォンダ・リン=陸小芬」だってわかっていたかどうか自体がまず疑問だわな。

と、ひとしきり毒を吐いたところで映画の内容に話を移しましょう。

本作は『上海社会檔案』の大ヒット&陸小芬人気大爆発!の後を受け、いわば「イケイケドンドン」状態の中製作された映画で、そのせいか『上海~』で陸小芬の恋人役を演じていた崔守平がここでも婚約者の役を演じていたり、さらには『上海~』で尚琪を演じていた彭君暉が裁判長役でちらりと顔を見せたりと、

この方が彭君暉。

当て込み的な趣向が目立ちます。

ストーリー的には、前半はいまだに男性優位主義が残る社会に対する女性の厳しい視線が伺えてそこそこよかったのですが、中盤、5人の男にウェンディが強姦される件以降はやや支離滅裂な展開になり、特に、ウェンディを犯す4人組とリーは何の面識がないにも関わらず、なぜ5人目としてちゃっかりおこぼれに預かることができたのか(お下劣な表現でスマソ)、大きな謎が残ります。
この4人組が実はリーが雇った男たちで、行きずりを装ってウェンディを強姦した、とかいうのなら、まだ納得がいったのですが。
まあ、そんなストーリーの整合性よりも、レイプ、ストーカー、復讐・・・・と、次から次に繰り出されるセンセーショナルな映像こそがこの映画の呼び物だったのでしょうから、多少の矛盾は致し方のないことかも知れません。

例によってノーブラの陸小芬。
でも、脱ぐのは絶対にNO!

というわけで、映画の後半は、さながら「陸小芬の復讐ショー」と言った趣。

双子の目玉オヤジ入り弁当。
マグロの目玉ならDHAが豊富なんだけど。

上の写真のような「死刑宣告」に当たる不幸の贈り物が届けられた後、その受け取り主が次々と血祭りにあげられていきます。

第1の復讐:食肉処理場で、豚と一緒にお仕置きよ!

第2の復讐:工事現場で、クレーンで逆さ吊りの後、
そのまま真っ逆さまに地上へ。

第3の復讐:大自然の中で人間狩り!

第4の復讐:行為の最中に剃刀で首筋をスパッ!

お次は日本刀でとどめの一発をお見舞!

・・・・のはずなんですけど、なぜか本編では
この日本刀グサリ場面がカットされていました。
タイトルバックには出てきたのに・・・・。

この後、リーとウェンディのガチンコ勝負になり、まんま『シャイニング』な展開を見せた後で、ついにリーを追い詰めるのですが、そこへ警察がかけつけてウェンディを逮捕、リーは生きたまんま。

不完全燃焼だよ、これじゃ。

そうしないと(逮捕)、検閲がうるさかったってことなんだろうか。

ちなみに、『上海~』や『癡情奇女子』における「陸小芬不死身伝説」(?)はここでも健在、

こんな風に車にはねられたのに、

何事もなかったかのように二足歩行。
というか、全力疾走。

「自動車にはねられても無傷な女」でおました。

とりあえず、ストーリーは二の次にして、次々に繰り広げられる楽しい復讐の饗宴に身を委ねた方がいいわね、やっぱり。
3級片ブームの頃にでもリメイクしたらけっこう面白かったのじゃないかとも思いましたが、今じゃ無理だろうな。
9年前の舒淇ならやってくれそうだったけど。

おまけ:肯尼士(KENNEX)って、YONEXのパクリ?
と思ったら、超有名ブランドでしたわ。
今ではPROKENNEXと名乗っているようだけど。

2005年12月20日火曜日

宝田明ワンマンショー!

〔ちょっとお耳に〕

ルル、飲んでます。


わたしも、ルルです。

だいぶ復調してきました。

さて。

今夜の「伊東家の食卓!」に、

台湾の裏ワザ番組に緊急出演で裏ワザ対決

なるコーナーがあるのを発見、ちょいと観てみたのですが、期待したほどの放送時間もなく、あっという間に終わってしまい、がっかり。
すぐ別のチャンネルにしてしまいました。

ちなみに、ここで言う「台湾の裏ワザ番組」とは、民視の「美鳳水噹噹」のことで、司会はゾンビなのじゃないかと思うぐらい年齢不詳の陳美鳳。
ゲストで出ていた女性タレントの顔に見覚えがあるなあと思ったら、台湾でがんばっている日本人タレントの千田愛紗ちゃんでした。
でも、番組では愛紗ちゃんに関する説明は一切なし。
「台湾のタレントさん」で一括処理されていました。
以前、テレビ東京の「ポチたま」とTVBSの「寵物樂透透」がジョイントしたときには、(「寵物樂透透」の)司会(注)をやってた愛紗ちゃんも大フューチャーされてたんですが。
だいたい、番組名すら出てこなかったしなあ。
仕事が雑だよ、日テレ。
台湾サイドではもう1人NONOが出てたけど、彼も司会なのかしらん。

で。
以下は別のお話。
上映情報です。

「こんな日本映画が観られるぞ!」管理人のShimoshimoさん及び「<浅草東宝について熱く語ろう>掲示板!」管理人の海山さんから頂いた情報ですが(ありがとうございます)、来年の1月7日(土)、浅草東宝で「宝田明ワンマンショー!~宝田明自選特集」なる特集上映が開催されます。
なんと上映作品の内2本が、尤敏との共演作です。
ラインナップは下記の通り。

21:00~ 宝田明トークショウ
21:30~23:30 『香港の夜』
23:40~1:30 『香港の星』
1:40~3:15 『100発100中』
3:25~5:30 『放浪記』

トークショウ、絶対に30分では終わりそうにない予感。
どんな爆弾発言が飛び出すのか、わくわくしながら当日を待ちたいと思います。

(注) もう1人の司会は、『流星花園』の「牧野パパ」こと董至成。

追記:「香港3部作」や『香港の白い薔薇』、『バンコックの夜』、そして『Gメン'75』と、越境映画&ドラマに数多く出演した藤木悠さんがお亡くなりになりました。子供の頃、東横線の中でお姿を拝見したことがあります。謹んでご冥福をお祈りします。

2005年12月17日土曜日

近況報告&もちものバトン

〔しようもない日常〕

張美瑤と娘さん(柯品吟)。

とりあえず、生きてます。
身体の具合はだいぶよくなりましたが、まだ喉も痛いし、鼻水も出ます。
いつになったら完治するのやら。

というわけで、リハビリを兼ねて「九龍|間欠泉」のくま某さんから頂いた「もちものバトン」なんぞを。

○財布はどんなものを使っていますか?
コーチの札入れとサザビーの小銭入れ・・・・だったのですが、黄色を取り入れて金運アップ!と思い、ごく最近、小銭入れをサントリーの烏龍茶のおまけに付いてきた黄色いフリース製小銭入れに替えてみました。
今のところ、出て行くばかりです・・・・。

○携帯電話はどんなものを使っていますか?
いまや文化財級(?)となった「シャープ J-SH04」。
最初のカメラ付き携帯電話です。
もう5年近くも使っているせいか、すぐに電池が切れます。
でも、携帯電話自体をほとんど使わないため、機種変更する気にもなりません。

○使っている携帯ストラップ は?
甥&姪から大阪土産に貰った「食いだおれ人形」。
自分の名前入り千社札を貼り付けた「木札ストラップ」。
近所の弁天様の「お守り」。

○手帳って持ってますか?
100円ショップで買ったスケジュール&メモ。
先日、不遜にもこの手帳に胡軍さんのサインを頂戴しました。

○バッグはどんなものを使っていますか?
友人から「毎日が夜逃げ支度」と揶揄され続けた重すぎるサザビーのバッグ(ショルダー&リュック兼用)を持ち歩くのを止め、Aeropostaleのミニショルダーバッグに替えました。
すっかり身軽になりました。

○バッグの主な中身は?
財布。手帳。ボールペン。読みかけの新書。診察券。ちり紙。紙くず。

○持ち歩いていないとダメ!!というものを3つあげましょう。
手帳。ボールペン。薬用リップクリーム。

○これを回す5人は?
ただいま考え中。後ほど発表いたします。

んー。バッグの中身を見られるのって、自分の中身を見られているようで、なんだかこっぱずかしいですわね、奥様。

2005年12月13日火曜日

日景忠男は日台ハーフだった?

〔ちょっとお耳に〕


鼻水が止まりません。
だいぶよくなってきたような気もするけど・・・・。
気のせいか。

さて、Z級芸能ニュースです。

故・沖雅也さんの養父日景忠男が覚せい剤所持で逮捕

ひさびさ、涅槃の父の登場です。
最近は知人のやっている風俗店紹介会社の手伝いをしていたそうですが、それも退職したとかしないとか。

で、これだけだったら別に大騒ぎもしないのですが、出先で読んだ『日刊スポーツ』の記事を読んでびっくり。
日景さん(敬称付けちゃいかんのかな、やっぱり)たら、他人には自分のことを、

台湾生まれで父は台湾人、母は日本人。台北大学を卒業後、東京大学大学院に留学するため来日した。

とか言ってたそうです。

すげえ。超エリートじゃん。

でもさ、日景さんが北京語や台湾語を話せるなんて情報どこにもないし(あるわけないか)、だいいち、台北大学ってたしかにあるけど2000年に改組された大学ですわよ。
それとも、台湾大学のこととか?

帰宅後、このことを確認しようと思い、『日刊スポーツ』のサイトをチェックしましたが、web版にはこの件がありませんでしたわ。

中国名は何て言うんだろ?

追記:風邪が治らないので、しばらく休みます。あしからず、ご了承下さい(12月14日)。

2005年12月11日日曜日

風邪、悪化しますた

〔しようもない日常〕


風邪が悪化中です。
だるいし、鼻水が出るし、喉も痛い。
だもんで、具合がよくなるまでちょっとお休みするかも知れません。
あしからず、ご了承下さい。

今日、久々にYesAsiaのキャセイコーナーのチェックをしたら、葛蘭の『六月新娘』が発売になっていました。
2002年の国際交流基金における特集「香港映画の黄金時代Ⅰ」にて、『ジューン・ブライド』の邦題で上映された作品です。

そういえば、あのとき、この映画はきちんと北京語版(オリジナル)での上映だったのですが、『情場如戦場(恋の行方)』はなぜか広東語版(吹替)が上映されて、何も知らないあっしは、林黛がいきなり、

家姐(がーじぇ)!

とか言い出すもんだからすっかり面食らってしまい、ストーリーに全く集中できませんでした。
上映後、受付の人に、

今の、広東語でしたけど・・・・。

とたずねると、

ああ、すいません。これは広東語版なんです。次の映画(『六月新娘(ジューン・ブライド)』)はちゃんと北京語ですから。

との釈明(?)を受け、

それならそう(『情場如戦場(恋の行方)』は広東語版での上映です)と、事前に説明してよ。

と思った記憶があります。

ともあれこの『六月新娘』、葛蘭がとってもチャーミングな作品です。
ぜひご覧になってみて下さい。

2005年12月9日金曜日

仁義なきニンジャで再び地獄行き

〔しようもない日常〕

深作監督に喧嘩売ってるとしか思えない邦題。

相変らず風邪気味です。
でも、家にあった薬をてきとーに飲んだら(死ぬぞ、お前)、喉の痛みは治りました。

そして。

陸一嬋見たさに、地獄行きを覚悟で『仁義なきニンジャ 香港代理戦争(Death Code:Ninja)』を鑑賞。

案の定、地獄に堕ちてしまいました。
帰ってこられないかと思ったよ、一瞬。
そのぐらいひどかったっす(どのくらいひどいかは、ここから確認してね)。

今回の元作品は、どうやら1982年の『探獄』(永宇)みたいなのですが、これも最終的には復讐譚。
そこにヤクザが足を洗うことの難しさ等のご教訓的内容を盛り込んでいる・・・・のかしらん(なにしろムダに改竄されているので、オリジナルのストーリーを想像するのが難しいのですわ)。
ベッドシーンに入浴シーンとサービスカット満載で、彼女が出てくる件はそれなりに楽しめたのですけれど、合間合間に挿入されるぬるーいニンジャ映像には、殺意すら抱きましたです。
今さら言っても詮無いことですけど、やっぱり元のまま観たかったですよ。

で。

彼女の映画で何か元のまんま観られるもんはないかと思い、YesAsiaで検索したところ、下記の1本しかありませんでした。とほほ。

楚留香新傳 午夜蘭花


ま、いいや。
そのうち買います。

2005年12月8日木曜日

ニューズウィーク 日本版

〔しようもない日常〕


風邪気味です。
変なもん観すぎたせいだろうか・・・・。

今日の昼間、駅の売店で『週刊文春』を買おうと思ったら、隣に平積みになっていた『ニューズウィーク 日本版』の表紙に目が行き、ついそちらを買ってしまいました。

日本を誤訳するアメリカ なぜ、いつまでもゲイシャなのか

今週末の公開を控えて、なんだか挑発的なタイトルの特集です。
具体的な内容はというと、

歴史 ハリウッドが紡ぐ幻想の日本
時代とともに変遷する銀幕のイメージ
映画評 美しくて賑やかなシンデレラ物語
報道 米国メディアは「A級戦犯」か

てな感じでしたが、「7割けなして3割評価する」ぐらいのスタンスかなあ。

先週号の

皇室は本当に必要か

の方が、見出しの持つインパクトは大かも知れません。

で。



今回の記事に掲載された見開き写真を見てようやっとわかったんですけど、上の写真の提灯に書かれている文字って、ひらがなで、

はなまち

でしたわ。

・・・・・やられた。

2005年12月7日水曜日

地獄のニンジャソルジャー (Ninja 8:Warriors of Fire)

〔えいが〕

このロゴにピンときたら110番(ウソ)。

1987年、香港(Filmark)。ブルース・ランバート監督。ジョフ・ヒューストン、グレン・カーソン、ピーター・S・デイヴィス主演。

元の作品である『女王蜂』のデータ:
1981年、台湾(永宇)。王重光監督。陸一嬋、柯俊雄主演。

台湾映画『女王蜂』に無理やりニンジャ映画をくっつけて勝手な英語の台詞を被せた、文字通り観る者を「地獄」に陥れる「居酒屋クーポン」ムービー。

『女王蜂』自体は、姉を惨殺された妹(陸一嬋)が、復讐鬼「女王蜂」と化して男たちを次々と襲うものの、恋人の父親が姉の仇だった・・・・とかいう映画みたいなんですけど(ビデオから類推)、これがフィルマークの手にかかると次のようなストーリーに変貌してしまいます。

さる国の軍事機密書類を巡り、これを奪わんとするブラック・ニンジャ(悪)と阻止せんとするホワイト・ニンジャ(正義。なんだかこんなものを連想しちゃうけど)との間に抗争が勃発、ブラック・ニンジャは書類の行方を知るロビン(ホワイト陣営)を拉致します。
その頃、ロビンの婚約者・マリーはロビンとの結婚式を控え、妹のジェニー(陸一嬋)と共にルンルン気分(死語)でロビンが来るのを待っていました。
しかし、ジェニーが外出した隙に、ブラック・ニンジャはマリーを犯したあげく惨殺するのでした。

マリーの最期。刃物刺さってます。

姉の墓前で復讐を誓ったジェニーは、自分もホワイト・ニンジャになることを決意、伝説のニンジャマスター・アルフレッドの許を訪ねます。

で、そのアルフレッドなんですが・・・・

あんた、柯俊雄じゃないの!

別れた夫が実はニンジャだったということを、張美瑤は知っているのだろうか・・・・。


さすがはニンジャマスター。
趣味の書道でも書く字は「忍」。


泣いて懇願。

ジェニーの熱意に根負けしたアルフレッドは、弟子入りを許可します。


ちなみに、ホワイト・ニンジャってこんな感じ。

この人はホワイトだけど、手下はブラック。
戦うとき、敵とごっちゃにならないのか?

対するブラック・ニンジャの首領はこの方。

ブラックなのに赤いし。

晴れて弟子入りを許可されたジェニーを待っていたのは、身体に墨を入れる儀式でした。

マスター自ら墨を入れます。
遅れてきた『責め地獄』。


やった、完成だ!

いれずみが完成したら、次は特訓です。
ハードな肉体改造の他に、欠かせないのが、

壺振りの訓練。

厳しい修業を経たジェニーに、ようやく一人前のニンジャとして認められるときが来ました。
マスターは彼女に、


「狂った蜜蜂」というニンジャネームを授けてくれました。

なるほど「女王蜂=ニンジャ・狂った蜜蜂」なのね。
ということは、

久保菜穂子はニンジャ・狂った蜜蜂1号


三原葉子はニンジャ・狂った蜜蜂2号

になるのか(おいおい)。

てなわけで、ニンジャ・狂った蜜蜂となったジェニーですが、その矢先にマスターがブラックニンジャの罠に嵌まってあえなく爆死、怒りに燃えるジェニーは復讐を開始します。

姉を殺害した実行犯3人をライフルで1人ずつ血祭りにあげるジェニー。
この件はサイコーに面白い!元のままで観たかった!


取ってつけたような台詞。
ちっともホワイト・ニンジャじゃないよ。


ホワイト・ニンジャ対ブラック・ニンジャによるサイコロ勝負。


1人、また1人と仇を殺していったジェニーは、ついに最大の仇敵であるマーク・ロー(ブラックニンジャの手先)との一騎打ちを果たしますが、マーク・ローの息子・アレックスはジェニーのかつての恋人でした。
アレックスはマーク・ローに撃たれそうになったジェニーをかばって亡くなり、息子を手にかけてしまったマーク・ローもその場で自害して果てます。

空しい復讐でした・・・・。

この後、ホワイトとブラックのニンジャ決戦があって映画は終わりますが、はっきり言ってどーでもよし。
また、ロビンとブラックニンジャの首領が、ベトナム戦争のさいの戦友だったというサイドストーリーもありますけど、これもいりませんわ。

正直、観ていてしんどい、というか、3年寿命が縮まった気がしたものの、『女王蜂』の画質自体は『台湾黒電影』で使われてた映像よりもはるかにきれいでした。

何より、陸一嬋がたまらなく魅力的。
エキゾチック・フェイスにスレンダー・ボディ(死語連発)というモデル系の美女で、いわゆる「二陸一楊」の中では彼女が一番好みかも。

ニンジャ部分を早送りしてご覧下さい。

おまけ:こんな方(陳鴻烈)も出てました。

2005年12月6日火曜日

越境するポピュラー文化と〈想像のアジア〉

〔ほん〕


土佐昌樹・青柳寛編、定価2800円(本体)、2005年11月、めこん。

新刊紹介です。
(株)めこんから上記のような本が出版されました。
内容は下記の通りです(さらに詳しい内容はこちら)。

序章 「ポピュラー文化が紡ぎ出す<想像のアジア>」(土佐昌樹・青柳寛)

第1部 日本から
第1章 ソフト商法とハード・キャッシュ--―J?カルトのマーケティング戦略(ブライアン・モーラン)
第2章 新オリエンタリズム--―人種の超越と文化的友愛(シャロン・キンセラ)
第3章 琉ポップの越境が物語る沖縄性(青柳寛)

第2部 アジアへ
第4章 映画が国境を越えるとき--―アジアの"ハリウッド"が築いたムービーロード(松岡環)
第5章 スポーツ文化から見る台湾のポピュラー文化(清水麗)
第6章 イデオロギーと脱イデオロギーの狭間から--―韓国の青少年が夢中になる日本のポピュラー文化(張竜傑)
第7章 <韓流>はアジアの地平に向かって流れる(土佐昌樹)

アジア映画ファンにおなじみの松岡環さんも、映画における越境に関する論考をお寄せになっておられます。
基本的に学術論文なので、やや難解な言い回しも多いのですが、なかなか興味深い論考集だと思います。
ぜひ皆様もお手に取ってみて下さい。

2005年12月5日月曜日

新・悪魔のえじき

〔ちょっとお耳に〕

欧米でも人気?


いまだ懲りずに黒電影捜索を続けているおバカなせんきちです。
その結果、『台湾黒電影』に出てくる映画のうち、陸小芬主演の『瘋狂女煞星』(1982年、永昇)が、下記のような邦題になって日本でビデオリリースされていたことが判明いたしました。


『新・悪魔のえじき 暴虐女傑復讐鬼 (Deadly Darling)』


ホラーかよ。


このビデオ、昨日ご紹介した『アマゾネス・コマンドー』と同じく、1980年代に日本で大量リリースされた「台湾発・香港IFD&フィルマーク経由・日本行き」の1本でして、あっしは未見ですがおそらく英語版でしょう。

で、この手のフィルマーク物の陸小芬出演作品では、他にも、

『金門女兵』(1983年、永昇・中製):『ピンク・ウォリアーズ 悩殺軍団怒りの逆襲(Pink Force Warriors)

なんてのがありました。

一方、やはり『台湾黒電影』に出てくる『少女集中營』(1983年、銀海)ですが、これもどうやら、

『コマンド・フューリー 女囚戦士(Commando Fury)』

なる邦題でビデオリリースされているようです。

また、楊惠姍出演作品では、『台湾黒電影』に出てくる作品(『錯誤的第一步』『凌晨六點槍聲』『女性的復仇』)こそないものの、

『胭脂虎』(1981年、銀海):『香港版プレイガール ヤムチャ・ガールズ 地獄の鉄観音 (Deadly Silver Angels)』
『浪女神龍劍』(1982年、通用):『レディ・ニンジャ セクシー武芸帳  (The Challenge of The Lady Ninja)』
『隱身忍者』(1982年、樺樑):『地獄のニンジャ軍団 クノイチ部隊 (A Life of Ninja)』
『紅粉兵團』(1982年、登魁):『アマゾネス・コマンドー 美女脱獄囚:地獄のX作戦 (Golden Queens Commando)』
『紅粉遊俠』(1982年、登魁):『セクシー・コマンド部隊 ピンク・フォース (Pink Force Commando)』

等々、けっこうな本数がビデオ化されておりまして、IFD&フィルマーク経由でない作品も、

『飛簷走壁』(1982年、統帥):『レディ・ニンジャ2 夜霧の忍び凧 (Impossible Woman)』

がリリースされております。

しかし、可哀想なのが陸一嬋。

『台湾黒電影』に出てきた『女王蜂』(1981年、永宇)は、フィルマークによってニンジャ映画と無理やりなドッキングを果たし(いわゆる「ニコイチ映画」ってやつね)、

『地獄のニンジャソルジャー (Ninja 8:Warriors of Fire)』

なる謎の映画となって日本上陸を果たしました。 

陸一嬋にはあと2本、

『仁義なきニンジャ 香港代理戦争 (Death Code:Ninja)』
『地獄のニンジャ戦線 アマゾニア (Ninja:American Warrior)』

というのがあるのですが、これらの元作品はちょっとわかりません。
もしかしたら、どちらかが『女王蜂復仇』(1981年、永宇)なのかも知れませんけど。

で、IFD&フィルマークの無理やりニンジャ映画(やら、キョンシー映画やら)には、他にも台湾映画をベースにしたものが数多くあるみたいなんですが、面倒なのでここらで止めにしておきます。

ちなみに、フィルマークは1996年に会社が火事になってオーナーのトーマス・タン(鄧格恩)も焼死しちゃったそうですけど、IFD(通用影藝有限公司)は今も健在ですよ。
公式サイトもありますが、こちらのサイトにある紹介文がふるっています。


曾製作並擁有超過200齣電影、電視劇集和動畫版權,作品類型涵蓋歷險動作片、驚慄動作片、懸疑動作片、戰爭片及動畫。全部以英語攝製或後期英語配音作全球發行。本公司的電影獲國際及專業發行商喻為賞心悅目。


まだまだ懲りていないようです。

付記:IFD&フィルマーク作品に関しては、下記の文献及びサイトを参考にしました。記して謝意を表します。

江戸木純『地獄のシネバトル 世紀末映画読本』(1993年、洋泉社)
ほんわか隔離病棟(http://gakitaka.hp.infoseek.co.jp/index.html)
ニンジャ映画の世界(http://occhonji.at.infoseek.co.jp/index.htm)

2005年12月4日日曜日

アマゾネス・コマンドー 美女脱獄囚:地獄のX作戦 (紅粉兵團)

〔えいが〕

『北京オペラ・ブルース(刀馬旦)』の原点・・・・なのか?

1982年、台湾(登魁)。朱延平監督。林青霞、楊惠姍、葉蒨文、彭雪芬、許不了主演。

黒電影がらみで取り上げてみました。
1982年の台北市興行収入第2位を記録した作品。
『中華民国電影年鑑』(1983年版)によると、この手の女性が徒党を組んで(?)悪(多くの場合男性)と戦う映画(女囚物もこの中に含まれるみたいっす)を台湾では「噱頭集錦片」と言い、その中でもこの作品は豪華キャストも幸いしてか興行的に大変な成功を収めたため、柳の下のどじょうを狙って追随作品が数多く作られたそうです。

ただしこの映画、日本でリリースされたビデオは悪名高き香港IFD(通用影藝有限公司〔IFD Films and Arts Limited〕。オーナーはジョセフ・ライ。仲間のトーマス・タンがやってたのが、やっぱり悪名高き香港フィルマーク〔Filmark International〕)による英語版(英文タイトルは"Golden Queens Commando")なので、香港映画に間違えられたり、あるいは1984年製作だの、1983年製作だのと言われたりしているようですが、正しくは1982年の台湾映画です。
製作会社は、今も活躍する大物プロデューサー・楊登魁が当時率いていた「登魁」。
この方、本業でも大物ですけど、裏社会との繋がりでもかなりの大物らしいです。
それゆえ実現した豪華キャストなのでしょうか、やっぱり。

で。

ビデオのパッケージにある「物語」には、


第二次世界大戦の終了まぎわ、既に戦争も大詰め、戦いは化学兵器中心の道を歩みつつあった。ある時、反乱軍は対反乱軍の領土に毒ガスをバラまき全滅させる作戦をたてた。反乱軍の作戦を食い止めるために、対反乱軍首脳はブラック・フォックスという有名でキュートな女盗賊に秘密軍令を下した。その指令とは、デス・バレー(死の谷)にある反乱軍の毒ガス製造要塞を破壊し、この計画を阻止することであった。ところが、この仕事は一人では無理と判断したフォックスは、仲間を求め刑務所までやってくる。そして6人の仲間を脱獄させ"アマゾネス・コマンドー軍団"を結成した。7人の美女軍団は次々と敵を倒し、無敵のように思われたが、そこは、やはり女性、美人薄命の言葉通り、一人また一人と反乱軍の毒牙にかかり、最後には、たった一人しか生きて帰れぬという運命が待っていたのだった・・・・。


とあるんですが、「第二次世界大戦~この計画を阻止することであった」の件は、ビデオに収録された本編にはなし。
さてはIFDが勝手に編集しちゃったのかと思い、ビデオの上映時間(90分)と「台湾電影資料庫」にあるフィルムの長さ(2464m)を比較検討したもののそれほど大きな差はなく、ということは、ほとんどオリジナルのままみたいです。

しかし、はっきり言ってワケわかんないですよ、この映画。




一応、台湾の戦争物には欠かせない鬼畜日本兵が出てきてやりたい放題やらかしますけど、本筋には何のかかわりもなく、真の敵はナチスみたいな格好した兵隊ですし。
もしかしたら、英語版はナチスの格好、北京語版は日本軍の格好なのかしらん(つまり、反乱軍→日本軍、対反乱軍→国府軍)とも思いましたが、そんな手間隙かける時間と金はなさそうだしなあ。
あ、でも、『ドラゴン特攻隊(迷你特攻隊)』もナチスの格好だったっけか。
あまり深く考えない方がよろしいかと・・・・。


食ったもん吹き出してる林青霞。


林青霞さん、英文名がVenus Linになってました。

・・・・気まぐれヴィーナス?

ちなみに、ビデオのパッケージでは「ベナス・リン」。
Venusも読めんのか、徳間(販売元)。


楊惠姍。一歩間違えたら化け猫物に・・・・。


葉蒨文。ルックス的には「鉄甲無敵マリア」よりいいかも。


彭雪芬。『大輪廻』のヒロイン。


というわけで、壮絶な戦いによって1人ずつ仲間が消えてゆき、最後に1人生き残るのが、なんと途中から合流したお邪魔虫の


許不了。この角度から見ると陳松勇みたいだな。


観ているこっちは受不了でおました(無理やりなオチで強制終了)。

2005年12月3日土曜日

黒玫瑰 (Crisis)

〔えいが〕

バカ忍者、参上!

1983年、台湾(永昇)。金銘監督。陸小芬、王道、陳莉莉、倉田保昭主演。

『癡情奇女子』と一緒に購入したVCD。
復讐の次はアクション(なのか?)というわけで、陸小芬が倉田さんと対決するアクション映画です。
超おおざっぱなストーリーは、下記の通り。

日本で武道教師をしている夏雅英(陸小芬)は、父・震東急死の知らせを受け、香港へ帰ります。
震東の遺言状と資産が入った金庫を開けるには4つの鍵が必要で、その鍵は第ニ夫人(陳莉莉)、第三夫人、雅英、顧問弁護士の麥柏榮がそれぞれ所持していました。
しかし、麥は何者かによって拉致され、第三夫人も殺害されます。
雅英は麥の息子・鎮宇(王道)と共に捜査を始め、第二夫人が怪しいと睨みます。
が、第二夫人の背後には黒幕・孫守匡(倉田保昭)が控えていたのでした・・・・。

『上海社會檔案』『癡情奇女子』に比べると、ハチャメチャ度大幅アップ。
香港が舞台のはずなのに、台湾や日本で撮影している・・・・のはともかく、それならそれでわからないように編集すればいいものを、なんでもかんでも平気で繋いじゃってるもんだから、

東京ガスも、


デニーズも、


伊勢丹も、


新宿副都心も、


競艇場も、


みーんな、香港!

よろこべ!

これからは、飛行機に乗らなくても

香港へ行けるぞ!



後ろのタオル被ったオヤジに注目!


香港なのに練馬ナンバーだし。


注目の倉田さんは悪の大物役。
でも、財産横取りしてマニラへ高飛びしようっていうのに、そのいでたちはと言えば、


なぜか道着にアタッシュケース。
走れ!倉田!


タイトル通り、まさにCrisisな映画でした(他に言うことないわ)。

2005年12月2日金曜日

我是李麗花。

〔ちょっとお耳に〕

あたしじゃないわよ(字が違うしね)。

ここんとこ、何気に嵌まっているお昼のドラマ『貞操問答』。
愛する人・準之助に裏切られたヒロインの新子が、劇的リニューアル(?)を果たして復讐の第一歩を記すのですが、彼女のリニューアル後の名前がなんと、

李麗花(リー・リーフア)

1字違うけど、まんま李麗華じゃん、と思いきや、よーく考えてみたら、こっち(小説『貞操問答』)の方が成立は早いのじゃないかと。

不肖せんきち、恥ずかしながら菊池寛先生の原作を読んだことがないので、大至急読むことにいたしますです。

で。

以下は、テレビ放映情報です。

鶴田浩二主演のマカオロケ映画『三人の博徒』が、来年1月、東映チャンネルにてテレビ初放映されます。
少し前に東映チャンネルにリクエストを出してあったのですが、きちんと要望に応えてくれましたねえ。
『ハレンチ』のときも比較的早く放映してくれましたし、ありがたいことです。

ただ、肝心の映画の内容ですが、これはもう・・・・。

「悪辣中国人と結託する極悪日本人に立ち向かう正義の日本人博徒」という構図で、『大陸流れ者』よりひどいかも。

とりあえず、どんなところで撮影しているのか、それだけを目当てに観ることにいたしましょう。
あとは、待田さんね(つい飲みすぎたので、これにて退散)。