1970年、香港(邵氏)。周旭江監督。張美瑤、楊麗花主演。
今日も本題に入る前に、おまけの話から。
葉偉信監督の『生化壽屍』が、『香港ゾンビ』なる邦題でDVD化されるそうっすね。
これ、たまたま香港へ行ったときに公開されていたので観たことがあるんですけど、李璨琛(李燦森)の好きな女優がたしか、
藤原紀香
という設定だったのには、笑った記憶が。
それと、終盤、「なんだか『吸血鬼ゴケミドロ』みたいやなあ」と思いながら観ていた記憶があります。
せんきち個人の好みとしては、これよりも『廻轉壽屍』の方が好きなんですけど、これは日本版DVD出ないんですかねえ。
羅蘭演じるおばあちゃん(秋生の母役)が出てくる第3話、せんきちは号泣しました。
ま、ホラー観て泣くっていうのもどうかと思いますけどね。
というわけで、本題に入ります。
寳島玉女・張美瑤と歌仔戯の大スター・楊麗花の共演という、せんきち的にはおいしすぎる組み合わせによる、『聊斎志異』(書痴)を下敷きにした古装ホラー。
あらすじは、下記の通り。
両親を失い、叔父に財産を奪われた郎玉柱(楊麗花)は屋敷を追い出され、仕方なく幽霊が住むという噂のある孝廉府に移り住みます。
そこで玉柱は、美しい娘・顔如玉(張美瑤)に出会います。
如玉は旅の途上、母が深手を負い、止む無くここに荷を解いていたのでした。
如玉の看病の甲斐もなく母はなくなりますが、天涯孤独の身となった如玉はそのまま孝廉府に居続けることになり、互いに惹かれあった2人は夫婦の契りを交わします。
玉柱が女性と住み始めたことを知った叔父は、後ろ盾である史良金(雷鳴)と共に如玉と会いますが、如玉の美しさに目をつけた良金は、彼女を騙して拉致監禁してしまいます。
如玉を無理やり犯した良金は、自分の妻妾に命じて彼女に毒を盛るのでした。
その頃、如玉がいなくなったことに気づいた玉柱は、懸命に彼女の行方を捜していましたが、毒の作用によって容貌が変わってしまった如玉は、池に身を投げて死んでしまいます。
そして、怨霊と化した如玉の復讐が始まるのでした・・・・。
本作は、邵氏が台湾で撮った作品ですが、どういうわけか、張美瑤のフィルモグラフィからは抜け落ちています。
ストーリー的にはどうということもないし、終わり方もあまりにもあっけなくて余韻も何もない映画なのですが、何より、張美瑤の化けっぷりが見もの。
毒を盛られて
死して後は、
人間到るところ張美瑤
な状態となって、
『悪魔の生首(心魔)』の池さんもそうだったけど、この映画の張美瑤もなんか楽しそうに化けてましたねえ。
幽霊に化けて驚かす件での張美瑤。
これもなんだか怖いわ。
その内容はともかくとして、張美瑤に
座布団3枚!
な映画でおました。
4 件のコメント:
回転寿司は、サム・リー(李燦森)が自分の出演作の中で一番好きだと言っていました。
理由は「好有人情味」(ほうやうやんちぇんめい)だったので、泣かれたのは正解だと思いますよ。
hoisamさん
こんにちわ。
おお、そうですか。
今でもあの話を思い出すたびに、涙があふれます。
回転じゃなくて間違えてすみません。
ところで張さんの化けっぷりに
入江たか子さんを思い出してしまいました。
張さんはこのときおいくつなのでしょう。
hoisamさん
いえいえ。
1970年ですと、彼女はたしか昭和16年生まれなので、29歳ですね。
この年に柯俊雄と結婚、引退しました。
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