2005年9月26日月曜日

事事如意 (Everything Is Going My Way)

〔えいが〕

1971年、台湾(中影)。廖祥雄監督。歸亞蕾、葛小寶主演。

おめでたい旧正月が舞台なので、まんま旧正月映画だったのではないかと思いますが、新年を迎え、お爺ちゃんが子どもや孫たちに自分がいかにして今日の繁栄を築くに至ったのかを面白おかしく話して聞かせ、忠君愛国の大切さや中国人の伝統を忘れてはいけないと諭す、正月早々

説教垂れまくり

映画であります。

で、お爺ちゃんのサクセスストーリーはというと、床屋の倅に生まれた龍寶年(葛小寶)は手先が不器用でそそっかしい性格のため親の跡を継げず、父(葛香亭。葛小寶の実のお父さん)の死後、さるお屋敷に奉公するようになります。
ドジでノロマで飯だけ大食らいな寶年でしたが、ある日、屋敷に入った賊を退治するという大手柄をあげ、それを見込んだ主人(魏蘇)は自分の娘(歸亞蕾)との結婚を許します。
結婚後、米屋を始めた寶年は、日本の憲兵隊に追われて負傷した重慶の特務を匿います。
深手を負った特務は、別の特務に日本軍の機密書類を渡してくれるよう寶年に頼んで息を引き取るのでした。
日本軍の目をごまかして、寶年はどうにか特務・金不換(岳陽)に機密書類を渡すことに成功します。
戦後、台湾へ渡った寶年は、雑貨店を経営する傍ら、自分は車夫として忙しく働いていました。
そんなある日、ぐうぜん金不換と再会した寶年は、観光業をやっているという金と共同事業に乗り出し、貯金をはたいてバスを買い、娘をガイドに仕立てて、自分は運転を担当するようになります。
折からの観光ブームに乗って順調に業績を伸ばした寶年の会社はホテル経営にも進出、ついに台湾でも有数の観光業者となるに至ったのでした。めでたしめでたし。

当然のことながら外省人のお話なので、米屋を営んでいた時代には、ちょび髭&何かといえば「バカヤロー!」連発な日本兵と漢奸通訳が登場いたします。
でも、監督が本省人だったせいか、彼らが話す日本語の発音も比較的きちんとしていたような。おそらく、日本語世代の役者さんを使ったのでしょうね。

しかし、日中戦争後の国共内戦やその後の台湾への敗走など、国民党にとってネガティブな歴史は「なかった」ことになっております。
さらに言えば、日本の植民地だった台湾の歴史も「なかった」ことになっているので、戦前&戦時中の大陸のお話と戦後の台湾のお話はあくまで連続したものになっており、全てが「中華民国の歴史」一色に塗りつぶされていました。

こういうネタに「忠君愛国の大切さや中国人の伝統を忘れてはいけない」という説教を盛り込んでおめでたい旧正月映画にしちゃうあたり、やっぱり国府のプロパガンダ臭ぷんぷんの映画なのでありました。

どうでもいいけど、葛小寶って、カンニング竹山に似てるね。
いつも笑顔のカンニング竹山。

付記:ホテルの開業セレモニーのゲストとして、王莫愁が本人役でちょこっと顔を見せていました。

4 件のコメント:

胤雄 さんのコメント...

せんきちさん、今晩は。
記事とはまったく関係のない事なのですが…
右側にある「ウェブリシール」を貼られてから、リンクが表示されなくなってるのですけど、わたしのパソコンだけなのでしょうか?
もっともわたしの通信速度もかなり遅いのですが…(ーー;)
いや、いつもここからあちこちと「ネット・ひらおよぎ」しますんで、つい気になって…ははは。

せんきち さんのコメント...

胤雄さん

こんにちわ。
あ、やはりそうでしたか。
御迷惑をおかけして、どうもすいません。

このブログ、いつもIEとネスケで動作確認しているのですが、シールを貼って以来、IEだとどうも具合が悪くて、いつもネスケで閲覧しております。
それでは思い切って、「どすこい太郎」君(シールの彼の名前)には本日を以って退場して頂くことにいたします。

太郎君、お疲れ様!

胤雄 さんのコメント...

せんきちさん、今晩は。
ありがとうございます。元通りになりました。(^_^)
お手数おかけしました。

せんきち さんのコメント...

胤雄さん

こんにちわ。
いえいえ。
元通りになって何よりです。
太郎君は、メインサイトに引っ越しさせました。
今のところ、順調に稼動しているみたいです。