2006年4月10日月曜日

社女 (Bald-Headed Betty)

〔えいが〕

つるぴかハゲ丸さん。

1975年、香港(協利)。張森監督。林建明、伊雷主演。

林建明のツルッぱげムービー。

両親と幼いきょうだいを抱えて工場で働く少女・李秀娟(林建明)は、売春組織の毒牙にかかって拉致監禁され、買春を強要されます。
しかし、あくまで娼婦になることを拒んだ秀娟は、見せしめのため頭を丸刈りにされてしまうのでした。
そんな彼女に同情した王永福(伊雷)は密かに秀娟を逃がしますが、追手に捕まり、永福は足の骨をへし折られます。
秀娟は、彼の命と引き換えに娼婦になることを承諾します。
その後、「光頭蓓蒂」として大人気となった秀娟の許へは、遠く日本からも客が押し寄せるようになりました。
そんなある日、秀娟は街で永福と再会、再び脱走を試みます。
今度は首尾よく組織を逃れた秀娟でしたが、胸を病む永福を救うために勤め始めたクラブで昔の客(石天)に見つかり、それが組織にもばれてまたしても捕まってしまうのでした・・・・。

ツルッぱげムービーというと、『徳川女刑罰史』の尾花ミキを思い出しますが、尾花さんがマスコミを前に華々しく断髪式(?)を行ったのに対して、本作の林建明は劇中でかなり荒々しく髪を剃られています。

で、タイトル。

パッケージその他資料には『社女』とありましたが、実際の作品では『光頭蓓蒂』になっていました。


悪い男に騙されて犯され、組織に売られて売春に手を染める、というパターンは「レモンセックスシリーズ in 香港」みたいでしたが、腹を括って娼婦となってからは、秀娟とハゲフェチの客たちとの面白おかしいやりとりが中心となり、諧謔味すら漂う仕上がりとなっていました。
日本からはるばる客がやって来るという展開には、やっぱり「日本男性=ドスケベ」だと思われてた(る)んだろうか、といささか複雑な思いにもなりましたが。

最初のお客は黎小田でしたが、秀娟の過去を暴く
いちばんイヤーなお客役はこの人。お約束の
キャスティングだったんだろか。

最終的に秀娟の選んだ道に関しては、やや納得がいかないというか、日本だったらそうはならないよなあと思うのですけれど、やはりいたし方のないことだったのかも知れません。

林建明は「沙灘小姐」にふさわしく砂浜でビキニというスタイルもありましたが、ほとんどがスキンヘッド&半裸での演技。
文字通り体当たりの熱演でおました。

最初に逃げ出す時の扮装がこれ。
目立ちます。

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