2005年7月20日水曜日

Gメン対香港カラテ軍団

〔テレビ〕

1979年4月7日、TBS・東映。小松範任監督。倉田保昭、沢井桃子、楊斯主演。

『Gメン'75』名物「香港カラテ・シリーズ」から(DVD〔BOX〕ございます)。
倉田保昭扮する草野泰明刑事の生い立ちがついに明らかになる、「さすらいの草野刑事(?)」完結編です。
詳しいストーリーは、こちらからよさそうなのを選んでご覧下さい(「香港カラテ・サーガ」がおすすめ。ただし、草野刑事の父が「上州で商売をしてました」という件は、「徐州」の誤り)。

中国で戦死したと思われていた父が、香港で中国人・孫として生きていることを聞いた草野刑事は、急遽香港へ渡り、父のことを日本に知らせた香港娘(内地からの移民)・李麗蓉の案内で父と34年ぶりの再会を果たします。
ところが、この李麗蓉ちゃん、手紙に書いてあった住所は「九龍城」(九龍半島)なのに、草野刑事との待ち合わせ場所はなぜか「香港仔(アバディーン)」(香港島)。手漕ぎ舟を漕ぎながらの登場です。
で、そこから「九龍の小鳥屋」(モチ九龍半島。麗蓉ちゃんとご近所みたいなので、やっぱり九龍城あたりか)である孫老人の住まいへ徒歩(!)で移動、その後、父との対面を果たした草野刑事と彼を見送る麗蓉ちゃんがそぞろ歩くのは、先ほど出てきた「香港仔」の街頭(かんたんな地図は、こちら)。

あんたたち、「どこでもドア」でも持ってるのか?(ないない)

それに、孫老人が住むという一角、どこかで観たことがあると思ったら、シリーズ前回の『香港カラテ対Gメン』で「香港チャイニーズコネクション」のアジトとされていた場所じゃん。

お父さん、そんなところに住んでいたなんて・・・・。

気を取り直して(?)お話の方に目を移すと、やっぱり麻薬ネタ。
香港の密売組織が日本への密輸ルートを確立すべく暗躍しますが、組織の頭目の豪邸へと車が入っていく、その場面に映るのが、

HAW PAR MANSION

というプレート。

こ、これはもしかして、日本では「タイガーバーム・ガーデン」の名称でおなじみ「虎豹別墅」のことざますか?

さては胡一族、表向きは萬金油を売りながら、裏ではコソーリ麻薬を商っていたのか!(違うってば)

こんな設定で使われると知っていたなら、果たして貸したかなあ、ロケ場所に(虎豹別墅の悲しき現状は、こちら)。
でも、萬金油も元々は阿片を抽出するさいに出る廃油を利用して作られていたらしいので、あんがい「当たらずとも遠からず」かも。

で、この組織の用心棒が楊斯。
あれ、前回(『香港カラテ対Gメン』)草野刑事にあの世行きにされたはずなのに、と思っていたら、あの世に行った楊斯の弟でした。
顔どころか筋肉の付き方まで同じ兄弟。
現われる場所(トラムの車庫。西環の屈地街電車廠)まで同じだわ。
違うのは髪形だけ。
『男たちの晩歌』も真っ青。

あ、そうそう、実は香港濃度の高い藤木悠、今回はロケに参加していました。
前回、楊斯にぼこぼこにされた自称「姿三四郎よりも強い」伊吹剛は、今回もやられっぱなし。

結局、ストーリーとは全然かんけーのないところで異様に反応してしまいましたが、気になる続篇は、

来週を待て!(おいおい)

(於:ファミリー劇場)

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