2005年2月4日金曜日

期待していいの・・・・かな?

〔ちょっとお耳に〕

ハリウッド産『SAYURI』の正体を渡辺謙らが明かす

スティーヴン・スピルバーグ製作、チャン・ツィイー主演の芸者物語『SAYURI』がついに撮影を終了した。キャストにはアジアのスターが勢ぞろいしており、監督は『シカゴ』でアカデミー賞の作品賞に輝いたロブ・マーシャルが務め、全編英語で撮影された世界規模の大作だ・・・・

日米中混成ゲイシャ・ムービー「SAYURI」、記者会見

02年のアカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞したミュージカル「シカゴ」の監督ロブ・マーシャルが、スティーブン・スピルバーグ総指揮の下、京都・祇園を舞台にした芸者の世界を描いた小説「さゆり」(アーサー・ゴールデン著)をチャン・ツィイー主演で映画化した「SAYURI」。1月31日、東京・内幸町の帝国ホテルにてクランクアップ記者会見が行なわれ、ハリウッド映画3作目となる渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴らの日本人キャストに加え、ミシェル・ヨー、コン・リーといった中国系のキャストら総勢10人が壇上に上がった・・・・

「鬼のいぬ間に」じゃありませんが、あっしが香港に行っている間に、記者会見やってたようですね。
でも、皆さんのコメントを読むと「だいじょぶか?」という気分が、ますます膨らみますです。

監督曰く、

これはある場所のある女の子を描いたファンタジーにしたかった。もちろん日本の伝統・文化には最大限の敬意を払ったつもりだが、芸者の世界を描いたドキュメンタリーは過去に多く作られているし、あまり細かいリアリティにこだわりたくなかったから、舞台も京都から都(MIYAKO)に変えてある。

って、あんた、どこにもない架空の東洋の国のお話なのかい?

気になる日本人キャストも、桃井さんは、

ちょっと違う点もあるけど、それがすごく美しいのよ! アールデコと日本が合わさった感じで。

とおっしゃり、謙さんに至っては、

『ラスト サムライ』のときは正しい日本の描き方がされるようアイデアを出したが、今回は監督に全権をゆだねた

と、どこぞの総理のような丸投げ状態

ま、原作自体がすでに興味本位のトンデモ系小説なので(一応読みました)、仕方ないと言えば仕方ないんですけど、映画版はそれにいっそう拍車がかかる模様。

これを「そんな日本があってもいいじゃない」と鷹揚に受け止めるか、それとも「国辱だ!バカにするんじゃねえ!」と怒るか、反応は人それぞれだと思いますが、あっしは後者になっちゃいそうだな、心が狭いから。
でも、今の日本人が、どれだけ自国の伝統的なものに通じているかと言えば、それもまた疑問だな。
間違いすらわからずに終わっちゃったりして。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

どこかのレビューで「香港大夜総会 タッチ&マギー」は香港の姿をゆがめて描いている、というのを読みました。たしか、そう言ったのは日本人で、アニタ・ユンとの対談だったかと思います(かなりうろ覚え)

やはり、外国をテーマにするというのは難しいことなんでしょうか。それとも、取材不足などの「手抜き」から発生するギャップなんでしょうか。

個人的には映画だからこそ、ディティールにこだわって欲しいんですけどね。(と見るつもりもない映画に対して要求する無責任な私)

Tomohiko Yoshida

せんきち さんのコメント...

Tomohikoさん

こんにちわ。
んー、この映画の場合、監督は時代設定や考証に凝るつもりは全くないみたいなので、その時点からアウトな気がします。
あくまでも、アメリカーンの目を通したMIYAKOのギャルのお話ということになりそうです。

匿名 さんのコメント...

う~む。
『…これも、ありえねー』っていうコピーになりそうですね、日本公開時には(微笑)。

胤雄

せんきち さんのコメント...

胤雄さん

これまでに流出した写真を見る限りでは、「ありえねー」気分満載の素敵な映画のようです。